気象操作
会費1万円はパーティー券と同じ。かたや2千円の芋掘りだという。「2千円の芋掘りのほうが庶民的でいいわ」。そんな声も聞こえてきそうだが、恒例の後援会主催の日帰り旅行を終えた。
行先は人気スポットとして話題の軽井沢。後援会の持ち出しで格安に実施できれば参加者と票はもっと増えそうなもんだが、それは有権者買収にあたるのだそうで...。さりとて後援会の儲け欲しさにやっている訳でもないから収支はトントン。明治27年創業以来、皇室や各界著名人に愛された日本を代表するクラシックホテル「万平ホテル」での洋食ランチが会費の半分を占める。
決して安くはない旅行であるし、紅葉には絶好の季節だけに天気は快晴であって欲しいもの。前の週から天気予報とにらめっこ。それで天気が変わるものではないのだが、何故かその日だけが雨マークであって、議会の質問以上に気が気でない。
つい最近も近所の本屋には「気象を操作したいと願った人間の歴史」という本が平積みされていたし、「三国志」には諸葛孔明が東南の風を呼ぶシーンが登場するように気象を左右したいというのが昔からの願望。そんな願いが叶ってか前日からの雨は止み、到着時には晴天の澄んだ空気にきれいな紅葉が映えて、参加者の方から「軽井沢好日となり紅葉敷く」と一句献上いただいた。こういう時に俳句が出来るのはカッコがいい。
後援会長からは旨そうな大吟醸酒、婦人部長からは手作りの煮物と漬物の差し入れが届く。軽井沢まで片道3時間。区内にポスターが目立つ中山展宏氏にも参加いただいたのだが、車内の話題はやはり衆院選。「最近、顔見ないじゃないの」「もっと顔売らなきゃダメよ」と火の粉が飛んだ。奥様方は何とも熱心で心強い。それだけ気にしていただいている証拠である。
昼食時には軽井沢周辺を選挙区として衆院選を目指す木内ひとし氏も挨拶に駆けつけて下さったのだが、うちの地元で活躍中の相原高広県議と同級生だそうで、松下政経塾の出身とあってはこちらのバカっ話は横においての真面目な談議を交わした。
別荘の数は約1万戸。最近はマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が建設中とされる別荘が話題というが、外国人の別荘も目立つ。軽井沢銀座の散策では軽井沢彫の老舗「一彫堂」の店主が相手をしてくれた。別荘には家具も必須。本国からの輸入家具は輸送コストもかかれば扱いにも慎重さが求められる。そんなことから独自の彫刻技術が発達したのだそうで。
帰路には群馬県の「こんにゃく博物館」とデパ地下の人気商品「ガトーフェスタ ハラダ」の工場見学。そちらも大変好評であった。写真は雲場池の一枚。センスあるかね。
(平成24年11月15日/1208回)
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