なおログ[Blog]

« 跳び箱 | トップページ | 横浜家庭学園 »

2012年11月 5日 (月)

誘惑

そこで終わる人とそうでない人の違いは大きい。条例を作って「ハイ終わり」ではバッチが泣いているというもの。他人様の見ていないところでこそ汗をかくべし。と後輩の原典之氏(中原区)を連れ立って横浜市内の施設見学に訪れた。

行政の御膳立てによる視察と違って、自らが主体的に訪問する視察は意気込みが違う。そして、予め日時を伝えておいて、授業参観の日だけいい子になられても困る。相手に迷惑となることは重々承知の上だが、話は聞かずとも単に見るだけでも考えさせられることもあるだろう。と伺ったのだが、突然の訪問にも関わらず園長以下、職員のみなさんに丁重に対応いただいた。

そう、最近何かと話題の多い児童虐待の一件。児童相談所はあくまでも一時保護の場だけに、その後に必要性があれば児童養護施設に預けられることになるのだが、いい子ばかりとは限らない。そんな不慣れな児童が預けられるのが自立支援施設なるところ。

主に家庭裁判所からの送致か児童相談所からの措置になるのだが、その主な理由には施設不適応以外に、覚せい剤・集団暴行・傷害、援助交際、万引き、虐待と言葉が並び、いづれも幼少期に育児放棄の経験を有するのだという。「オギャー」と生まれた幼児には分別がつかぬだけに生涯のトラウマとなることもありうる話。親の責任はやはり重い。

当該施設は女子のみの全寮制。入所時も「どうせ大人なんて...」とか「私のことなんかは...」と卑屈な姿勢であることが少なくないというが、卓球や裁縫の授業を見学すればこちらにも元気に挨拶をしてくれる。そんな彼女たちを見ていると幼児期に愛情が薄かったなどとは到底想像もつかないのだが、心の深いキズは癒えにくく、心の氷を融かしながら絆を育んでいく職員たちの苦労は察するに余りある。

が、親の心、子知らず。時に外の世界が恋しくなるのか、時に逃走もあったりするらしく、ほとんどが連れ戻されるというのだが、外の世界には様々な誘惑が存在する。

一般的に2~3年で退所となることが多いらしいのだが、昔と違ってネット社会の発達とともに誰もが気軽に繋がるようになった。魔が差すというが心の隙間に魔の手が忍び寄る。退所後に不良仲間との交流が始まり、転落することもしばしば。次に会ったのは刑務所なんてのもあるらしく...。

つらいこともあるけれど時にがまんも必要。まだまだ前途有望な身だけに一日も早く社会復帰して、温かい家庭を育んでくれることを願っている。

(平成24年11月5日/1198回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

Vol.21(iPad/iPhone対応版)
販売定価:500円(税込)
PDF形式のファイルも
ダウンロード可能
こちらをクリック!

|

« 跳び箱 | トップページ | 横浜家庭学園 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 誘惑:

« 跳び箱 | トップページ | 横浜家庭学園 »

 
自民党
山崎なおふみは自民党の議員です
自民党ホームページへ
KAWASAKI CITY
山崎なおふみは川崎市の議員です
川崎市議会のページへ