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2012年10月

2012年10月31日 (水)

棒鮓

「ぼうずし」と読む。「鮨」、「鮓」、「寿司」の中でも「鮓」は塩や糟に漬けた魚や発酵させた米に魚を漬け込んだもの保存食を意味するらしくまさにぴったり。つい、富山名物の駅弁「ますのすし」を思い出してしまった。

私の郷里の最寄り駅の直江津駅は富山駅と同じJR北陸線の特急停車駅。そこで売られている「ますのすし」が幼少時からの好物の一つである。グルメのK先生から「これ食べてみなよ」と鯖(さば)の棒鮓をいただいたのだが、これが絶品で、たいそう旨かった。

表には「米屋 吾左衛門鮓」とあって、裏面にその由来が記されている。江戸時代に鳥取藩の年貢米を回送していた廻船問屋・米屋吾左衛門の妻女が、船子たちのために作っていた弁当が始まりとあった。

それにしても地方の旨い駅弁がどこでも気軽に手に入るようになったことは旅行の愉しみが一つ減ったようで少し寂しい気がしないでもないのだが、それも贅沢とありがたく頂戴した。

さて、本題に入る。昨日は自民党市連の政経文化パーティー。大勢の方にご参加いただいた。昭和30年代の自民党の党員バッチを見せていただいたのだが、雨の日も風の日も長年に亘り支援し続けていただいた皆様には頭が下がるし、新たに期待を寄せて下さった方も含め、心からの感謝である。

一方において、パーティー券、いわゆる「パー券」は1枚1万円。市連所属のメンバーには重いノルマが課せられる。パーティーの成功裏には「パー券」売りの涙ぐましい努力があって、巷で話題の維新の会の2万円のパー券は飛ぶように売れたというが、それは物見遊山の御祝儀相場から売らずとも売れたのであろうが、こちらは義理もあれば押しつけもあったりして...。

わが党に限らず政治の世界の慣例のようなものなのだが、過去の遺物のようなもので、とっくにバブルは終わっているし、企業も四苦八苦の状況。企業経営であればまずは余分な経費を削るのがあたりまえだと思うのだが、こと政党と政治の世界は別世界らしく、ご承知の通り、今も国家予算は約40兆円の税収に対して、歳出は90兆円。44兆円もの新規国債を発行して賄っている状況は巷の財界と隔世の感がある。

タクシー券のバラマキ同様に時代錯誤の象徴の一つか、ただでさえ票で世話になっているのだから余計な負担を押し付ける訳には参らぬと泣く泣く自腹を切る羽目になるのだが、懐寒く秋の夜風が身に染みる(笑)。

(平成24年10月31日/1193回)

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2012年10月30日 (火)

ラベル

区内のある食事処で休息中。バッチが光っていたようで「あなた議員さん?」と声をかけていただいた。ってことはこちらの名前もご存じない訳で、まだまだ知名度が低いんだナと実感。

次の質問は「何党?」。「自民党」と申し上げればすこぶるウケがよく御世辞にもありがたい。「ゆりストアの会長の後継で...」とおらがセンセイの名前を伝えれば、「あっ、知ってるわ」と。「いつも票を入れていたわよ」とこそ言わなかったが、既に引退して10年といえどもさすが知名度は抜群。

そんな話を本人にすれば「みんなね、私のことをいうけれども名前を知らなきゃ書いてもらえないんだよ」。どんなに仕事をしようとも選挙というのは名前を書いていただいてなんぼの世界。だから評判の善し悪しに関係なく、まずは知名度を上げねばならない。悲しいかな仕事よりも名前。だから露出回数を多くして地元回りに精を出すことこそ選挙必勝法なのだが、それは本来の仕事ではない。

私とて既に十年、今さら背伸びをしてみても有権者に真贋を見抜かれている可能性が高い。であれば少しでも市や地元に恩返しでも...と日々仕事と遊びに専念しているのだが、今日はそんな知名度の話。

「ハロウィン」ってかぼちゃのまつり程度の知識しか持ち合わせていないのだが、最近はその機会をビジネスチャンスや知名度アップに繋げていることもあるらしく、目下売出し中のカワサキハロウィンも全国的に有名。誰の入れ知恵か市役所の本庁舎上にもかぼちゃのお化けが登場した。その経緯は知らぬが、市のいいアピールになっていそうで何より。

そう、過日の禅寺丸柿サミットにていただいた柿ワイン。まずは何よりも種が多い品種を上手く活用しようとワイン加工したもので、そこに地元の創意工夫が見て取れるのだが、味も良好なだけに次のステップとして知名度を上げねばなるまい。

ワインといえばぶどうの収穫の季節。フランスのボルドー5大シャトーの一つ「シャトー・ムートン」のラベルは毎年、その時々の著名な芸術家が手掛けることで有名。それが話題を呼び、人気にも繋がっている。

柿ワイン、今のデザインもいいと思うが、知名度を上げる為にももうひと工夫があっても良さそうで...。著名な芸術家ともなればその依頼料もハンパではない。デザインの募集などどうか、若手の発掘にもなれば話題にも上がる。今年のラベルはどんなものかと愉しみも増える。

禅寺丸柿ワイン2012好評発売中。

(平成24年10月30日/1192回)

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2012年10月29日 (月)

何組

周囲が暗い話ばかりだと気が滅入ってしまいがち。だから仕事以外はそんな話にあまり近づかないようにしているのだが、それでも自然と目に入ってしまう尼崎の一件。事件が明らかになるにつれ、話題の女性の凄まじさが浮かび上がる。

相手の弱みに付け込んで骨の髄までしゃぶり尽くす、下品な表現で恐縮だが、どこそこの毛まで抜かれるとはまさにこのこと。自業自得の格言通り、いつか自分に跳ね返りが来るものであって、全うに生きている方には絡んじゃいけない。

さて、こんな仕事をしているとこちらはそう思わずとも憎まれることも多いのであろう。時に因縁をつけられるというか、絡まれることもしばしばであって、双方に不毛な時間を過ごすことになるのだが、えてして相手もこちらの立場を承知の上で挑んで来られることが少なくない。

最近の出来事だが、ある日の夜の9時過ぎ、仕事帰りに買い物を終えて帰宅する際に、事務所の駐車場の入口で当事者とすれ違った。暗闇に黒い衣装とサングラス、車のライトは点けていたのだが、確認が遅れて少し距離は近かったけど当たった訳でもかすった訳でもない。そのまま駐車場に止めて車内を片付けていたら「コン、コン」と窓を叩く音が...さっきの男が立っている。

「ひやっ」とでもさせたのであれば誤って穏便に済ませようと相手の言い分を聞いてみれば、その第一声が「あんた、どこの組のもんだ?」と...。えっ?

車はワゴンRで風貌はこんな感じである。夜間にサングラスかけて見知らぬ車をノックするそちらこそ近いんじゃないかと思いつつ、丁重に対応したのだが、「あんた、オレにぶつけようとしただろ?」と一言。「そんなつもりは毛頭ありません」と押し問答が続く。

「あんたどう見てもカタギじゃねぇな、どこの組のもんだ?」と執拗に迫ってくる。勿論、相手のセリフなのだが、15分間のやりとりで10回以上は聞いた。ご近所と思しきだけに余計な波風は立てたくない。「暗闇にあなたの風貌で確認が遅れたから近かったことは認めるし、ひやりとされたのであれば詫びますが、それ以外に何か御用でも...」と返事。

御仁は最後まで「組」にこだわっておられたのだが、こちらがそんな怖いオッサンに見えたかね。どう見てもそうは思えないのだが、威圧力があったってことであれば、今後、因縁を付けられる回数が減ることを祈っている。

(平成24年10月29日/1191回)

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2012年10月28日 (日)

歩く速度

急いては事を仕損じるというが、こう見えて実はスゴいせっかちである。元来、睡眠時間は多く取るほうであって、貧乏性なもんだから「空き時間はもったいない、何とか時間を有効に使おう」と普段の動作は俊敏になりやすい。

社会人時代に「仕事の出来は歩く速度とめしの時間を見れば分かる」と教わったのだが...冗談はそのへんにして、今日は一刻を争う救急医療の話。

少し古い話になるが、平成21年度において最も重症度の高い患者の受入先となる救命救急センターに搬送された患者のうち、現場滞在30分以上の占める割合は21.9%と政令指定都市ワーストワンであって、隣接の東京都(正確には東京消防庁所管地域)と横浜市は10%を下回っているだけに余計に目立つ。

実はその数字にはカラクリがあって、そのへんはいづれの機会に譲るとしても不名誉な結果には違いない。私も翌年の平成22年第3回定例会において取り上げ、改善を求めているのだが、直近の結果では16.5%と多少の改善が図られたという。が、未だ汚名返上にまでは到っていない。

その不名誉な結果は幾つかの要因が重なっているのだが、その一つに、第一段階において妊産婦などリスクが高い患者への躊躇、第二段階として受け入れても救急医療はあくまでも「救急」であって、当該の医療機関において長期入院患者の後方病床の確保が困難な為、患者の受け入れに際して躊躇する状況が挙げられる(ちなみに本市における人口あたりの療養病床数も全国最下位という不名誉な記録を背負わされている)。

が、何よりも現場の職員の話によれば軽症にも関わらず呼び出されることも多いのだそうで、中には玄関で既にお出かけの準備をして待っていたというような事例もあるという。ちなみに救急搬送患者のうち約6割が軽症者であって彼らの搬送に手間取って重症患者への対応が遅れては救える命も救えないし、病床数をどれだけ増やしても効果は薄いというもの。

とりわけ乳幼児なんかはつい不安になりがち、それが深夜帯であれば尚更のことであって、そのへんは経験からも承知をしているのだが、一方において、まさに一刻を争う状況であればためらうこともないと思うが、サイレンで周囲に迷惑をかけるやもしれぬと119をダイヤルするにも勇気がいる。

いづれにしても、その場に30分以上も待たされる御家族や救急隊員の苦悩ははかり知れないものがあって、救急車の適正利用が望まれる訳だが、その改善を目指すべく...。

(平成24年10月28日/1190回)

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2012年10月27日 (土)

いじめ

御礼のメールや手紙をいただくことがある。議員冥利に尽きるひとときであって、このたび、宮前区の小学校図書ボランティアの会の方から御手紙をいただいた。過日の委員会審議への御礼とともに地元の宮前区で開催予定のイベントのご案内が添えられている。

隣の区の私まで自筆の手紙を差し出して下さるのだから顔を出さない訳にはいかないよナと「みやまえ・読書の日会場」を訪れた。通勤途中に寄り道をしただけだから十分な時間は取れなかったのだが、丁重に迎えていただき、翌日には律儀にも更なる御礼のメールが届いた。

御礼のメールや手紙は印象に残りやすい。今日はわが党の新総裁、安倍晋三氏のフェイスブックへの投稿記事からだが、同氏が有する潰瘍性大腸炎は難病の一つ。当時の辞任に対する一部の誹謗中傷は同じ病気を有する方々を大きく傷つけ、最近の朝のワイドショーで司会者やコメンテーターが病気を揶揄する発言をしていていたことが残念で同氏の元に手紙が寄せられたのだという。

手紙の主は以前に潰瘍性大腸炎と同じ自己免疫疾患系の難病であるクローン病と潰瘍性大腸炎の患者と家族の会の集会において講演をされた際の出席者の母親からとのこと。

「辞職の責任は私にあり、その責任を取る道は、全ての批判を受け止め、結果を出して行くことであると覚悟しています。しかし、ちゃかし過ぎた中傷は、私以外の同じ病で苦しんでいる人達を傷つけている事をワイドショーの人達には知って欲しいと思います。私は幸い薬が合い完治しましたが、苦しんでいる人は沢山います。(中略) コメンテーターは公共の電波で発言する以上、その発言に対する批判を引き受ける覚悟をすべきです」と以下、当該番組の実名を挙げて戒めている。

今回の再登板について当初は多くの批判が寄せられた。「単なる体調不良を口実にした降板だったのであれば恥の上塗り以外の何物でもない」と私だってそう思った。しかし、当時の容態を知るにつれ、潰瘍性大腸炎の深刻さを知ることになり、今回の総裁選においてもその誹謗中傷を克服して勝利された陰にはその難病への理解と同情があるはず。

数年前ならいざ知らず、今回においてもあれだけ話題になった難病の実状を知らぬとは怠慢であって、未だそれをネタに視聴率を稼ぐとはまさに子供のいじめと同レベルでしかない。

(平成24年10月27日/1189回)

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2012年10月26日 (金)

イクメン

地元の名士、近所の笠原家のご子息がこの6月にお嫁さんを迎えられて一つ屋根に三世代の夫婦が同居されることになり、つい最近、その御祝いの会が催されたのだが、三世代が同居できるって幸せなことで、一家の末永い繁栄をご祈念申し上げる。

さて、支援者の好意で月1回の座談会にお招きをいただいている。その方の自宅をお借りして催される夜の座談会には毎回5~6名位が集い、それぞれが近況を話すことになるのだが、私にも何か話をと鉢が回ってきた。

では...と議会の報告方々、このたび制定された児童虐待防止条例の話から子供を巡る状況について御意見を伺おうと話をさせていただいた。児童虐待の件数が頭の中に入っているほど勉強熱心ではないのだが、その数はうなぎ上り。

悲惨な事件に陥る前に何とか救える命があるんじゃないかと...その理念こそ結構だが、そこには今の家庭が抱える悩みが隠れていて、その本質的な部分、いわゆる親子の絆をどう育むか、それはあたりまえのことなのだが、親の育児放棄から虐待に結びつく訳であって、そこに他人様が干渉することで、かえって親子関係にヒビが入らぬか、また、そんな親をどのように救えるのか、そのへんの深層に迫らねば状況は改善しない。

同じようなことが保育にもいえる。「昔は結婚と同時に退職して家庭に入るというのが一般的だった。女性の社会進出や多様なライフスタイルは歓迎されるべきことではあるけれでもそれで子供が犠牲になったのでは本末転倒ではないか」とも...。

少なくとも幼児期位は母親が家庭で愛情を注ぐべきではないかと思うのだが、保育園の入所基準は共働き家庭が優先であって、「産休の一年間は家庭の子育てに専念した。少し大きくなったから預けて働きたい」という母親に冷たいのが今の仕組み。中にはDINKS(夫婦共働き)で結構な年収になる家庭もあるという。

さすが、人生の先輩諸氏。虐待に関しては母子家庭も少なくないのだが、「母親が『親』から『女』に変わってしまうんだよね。好きな男が出来るとそちらに関心が移る。でも、まずは親の責務を果たさないと」。

イクメン(育児休暇を取得したり、父親同士の会合に参加するなどして、子育てを積極的に楽しもうとする男性)なる言葉とは無縁のわが道を闊歩している小生の小言だけにあとはみなさんがそれぞれに考えていただければと。確かに出自や3歳までの愛情は大事だというけれども、そんなハンデはその後の人生で克服できるし、無責任な親とて周囲の人間に救われることもあって、それが人間の人間たる所以ではないか。

私だって大した才能がある訳でもなし、単なる凡人がこんなに立派な???役を仰せつかっているのも不思議なもので、それも人の縁がなせる業。ムリして求める必要はないが、縁って大事なことだと思う。

(平成24年10月26日/1188回)

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2012年10月25日 (木)

脇役

さて、最近、登場回数の多いブラックカードの社長、羨む年収額だが、同じ年収でも雇われ外資と違って自らの事業、しかも商売相手は(税収に依存する)行政じゃないところが私も一目を置く理由。

TV出演や講演依頼も少なくないそうで、過去に私経由で依頼が舞い込んだ時もあったのだが、「オレの顔に免じて...」-「ムリだな」とにべもなかった。目立つと世の妬みを買うし、(自らの)ビジネスモデルが模倣される可能性があるというのが、その理由らしく...。

車も大衆車であるし、見てくれも冴えないからどう見てもカネ持ちには見えない。でも、いいのだそうだ。世の中には目立たずともしっかり稼いでいるヤツはいるもんであって、人は見かけじゃ判断してはいけない(笑)。

で、巷の話題、大臣の辞任劇。交代で幕引きを図ろうと画策する政府に対し、任命責任云々と紙面を賑わせているが、そりゃ問われるべきではなかろうか。以前からの黒い噂は私の耳にも入る位だから総理が知らぬ訳はない。その分野に取り立ててやりたいことがあった訳ではなさそうだし、単なる「大臣ポスト」の論功賞か本人の権力欲か知らないが、ましてや拉致担当大臣でもあるだけに、その配役を与えた責任は決して軽くない。

さてさて、重い話題はそのへんにして、幼稚園の遊戯会が迫ってきた。キャスティングも決まったそうで...。娘は浦島太郎の乙姫役に冒頭の歌への出演と花形が回ってきた。「どうしたらそういう役が回ってくるのかしら?」というのがママさんの関心事らしく、まさかバッチの効能ですよとも言えないし...冗談、冗談。別に大して喜んでいる訳でもないのだが、一方の双子の息子はピノキオのさかな役だそうで、脇役ながら本人もたいそう気に入っている様子。

つい最近の話。TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の毒舌トークで人気の毒蝮三太夫さんが、地元の名物銭湯「松葉浴場」にやってくると聞いて、これはめでたい、普段、随分と世話になっている二代目大番頭もさぞや緊張されているに違いない、ちょっと冷やかしにでも...と銭湯に顔を出した。

他にもそんな噂を聞いた方々がまむさん見たさに集っていて、番頭もらしからぬ服装でスタンバイ。そんな折、場が緊張した雰囲気だとまむさんもしゃべりにくくなりかねないと気を利かせた番組プロデューサーが自ら必死に動き回る。生放送は大成功に終わったのだが、これこそ番組の陰の立役者、名脇役であろう。

そうそう、息子の配役だが、ピノキオに「魚」って登場した?まっ、いっか。

(平成24年10月25日/1187回)

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2012年10月24日 (水)

審査員考

「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けなし」は野村克也監督の名言だが、負けるべくして負けた試合。満を持して観戦に訪れた3連戦は全て完敗。

「おまえが来ないと(ドラゴンズが)勝てないよ」といつもの社長に笑われつつも、通夜の参列を終えて、最終戦に向かう。「満を持して」などと申し上げたが、些かの弁明をさせてもらえば、仕事帰りだけにドームにはいづれも8時以降の到着となった。

さて、野球の試合やよ~いドンのかけっこのように勝敗が一目瞭然ではないだけに、その判定には疑問が残ることも少なくない。「どう見ても堀内孝雄が歌えば百点だよナ」。本人さえも百点が出ないのだから、文明の利器、カラオケの採点機もそこが限界ではなかろうか。

一生懸命やっていれば色を付けたくなるのが人情というもの。人が審査するのだから必然的に恣意的な部分は加味されるであろうし、それぞれに価値観も違うから評価もそれぞれ。私などは全員満点にしちゃいそうだから不適格だと思うのだが、審査員というのはある意味、酷な役回りでもある。

でも、それって、下駄を履かせてもらったってことでしょ。真剣勝負の中での優勝こそ意義あるように思えなくもないが、自らのゴルフ大会で優勝したおらが先生が如き胆力を持ち合わせている訳でもなく、票の為に席を譲るセコい自分が情けない(笑)。

さて、妻によれば「NHKのど自慢」が息子にとって最近のお気に入りだそうで、聞けば歌よりも開催地に興味があるらしく、そこを地図で探すことを日課にしているとのこと。私がマイクを握るのは駅頭だけだが、世にカラオケ愛好者は多いし、とりわけ田舎にとってはいい村おこしに繋がっている。

そんなNHKのど自慢。「次回は神奈川県川崎市からお送りします」とのアナウンスにはしゃぐ子供たち。そのNHKのど自慢がやってきた。中原区の区制40周年に合わせたNHK横浜放送局との共催事業。出演ゲストも舟木一夫さん、長山洋子さんと人気歌手をそろえ、等々力アリーナは満員御礼。キンコンカンの鐘が何回であろうともお構いなし。私なんぞは恥ずかしくて出りゃしないが、全国の視聴者が見てくれるのである。

そう、NHKといえば全国合唱コンクール。今年は被災地の学校の活躍が目立ったとのことで、審査員の温情が混じっていそうな気がしないでもないが、それでも被災地に夢と希望を与えてくれるのであればそれもありかな...と思ってみたり。

(平成24年10月24日/1186回)

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2012年10月23日 (火)

住職

「渋柿の見分け方って知ってる?」。隣の尾作均氏から聞かれて答えに窮した。

本家の庭に柿の木はあれども食卓に並ぶのは市販の甘柿。庭の柿の実をもいで...などという経験を味わうことが無かった。既に飽食の時代を迎えていたから渋柿に出くわすこともない。「シブい」なる表現は渋味からきているのだろうが、頭ではなんとなく分かっていてもその味覚は曖昧である。

「今まで、代々、家を建て替えるときには、庭のこの柿の木を必ず残すように勘考してきました。ただ、こんなご時世ですし、どうしてもこの柿の木を伐らんならん時は、必ずお経をあげてもらうように息子には話してありますんや」。

区制30周年記念イベント「禅寺丸柿サミット(実行委員長 中山茂氏)」の基調講演は岐阜女子大学講師の今井敬潤氏。舞台には柿をモチーフにした見事な生け花が創作されている。その歴史から話が始まるのだが、柿の歴史は古く、弥生・古墳時代の遺跡にもその形跡が残っているという。

そして、この禅寺丸柿は日本最古の甘柿とのふれこみだが、かつては全国的にその柿の大半が渋柿であったらしい。甘柿は旬な季節が短いことから需要が多い都市部では消費できたものの、田舎では干し柿として保存食に充てられたという。このへんでも「つるし」といえば渋柿のことを意味する。

その禅寺丸、甘いことで有名なのだが、いかんせん種が多く、食べにくいという欠点を抱えている。禅寺丸柿ワインなど加工品としての利用も期待されていて、今年は柿生駅前商店街の名店ミツバチが創作した「禅寺丸柿ワインケーキ」も並んだ。近年は「富有」に加えて、「太秋」や「早秋」「貴秋」等の新品種も出回っているが、「禅寺丸」の授粉樹としての効能は国内随一であって、今の甘柿を支えているのが禅寺丸だと賞賛をいただいた。

さて、その講師、下の名前は「けいじゅん」とお読みするのだが、何でも岐阜の寺のご住職とのこと。私自身はいつも地元の香林禅寺のご住職に性根を正していただいているのだが、坊さんの話というのは傾聴に値することが少なくない。

これだけ柿が安く出回ればたわわに実った柿もぎも面倒。ましてや干し柿にするにしても手間がかかる。田舎ではクマの出没にも繋がるだけに実は刈るようにとの通達もあって、「いっそ木ごと伐ってしまえ」ともなりかねない。でも、古来、柿は、日本人と苦楽を共にした『生活樹』として人々の生活を支えてきたんですよと。伐採するのは簡単だけど...。

柿に限らず、そんな場面はよくありそうで。含蓄のある話に感銘を受けた。

(平成24年10月23日/1185回)

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2012年10月22日 (月)

昔日の栄華

地元の御大尽がマカオ旅行に出かけたと人づてに聞いた。マカオといえばここ数年の人気スポットの一つだが、やはりカジノ。ラスベガスと違って、鉄火場に近い独特の雰囲気がウケているらしく、御大尽の結果やいかに(笑)。

さて、隣国との関係修復に40年以上との記事を目にした。それにしても国内にも暴徒化するやむを得ない事情があるとの当時の一部報道には随分と違和感があって、あれだけの無秩序と被害を許しておきながら他国を擁護する姿勢はどうかと...。進出企業とてそのへんのチャイナリスクは承知の上ではなかったか。

前回の定例会において、「尖閣諸島への不法上陸に関する意見書」なるものを提案したのだが、賛成しかねると反対に回った会派。その言い分は「時の総理が棚上げした外交の失敗が招いたものであって、平和的解決を模索すべし...」とかおよそそんな内容だったと記憶するが、一度も政権に就いたことがない無責任な政党に大鵬の志など分からぬもの。

あくまでもその責任を自国になすりつけようとする何ともおひとよしな性分は相手に付け込まれるだけである。さて、その関係、私のつたない経験から申し上げれば相手国のしたたかさは重々承知の上だが、実利主義の国だけに今も握れる面は少なくないのではないかと...。

昨日から市議会の視察団第二班が米国に向けて旅立った。私の属した第一班は欧州組であって、およそ欧州組か米国組になるのだが、欧米信奉の最たるものであって、いま見るべきは発展著しいアジア諸国ではないかというのが今日の言い分。

豊かな暮らしを夢見た戦後の日本人がテレビ、洗濯機、冷蔵庫という「三種の神器」を買い求めたように、「国民のだれもが、何としても欲しい。どうしても手に入れたい。そう思うものがある時にこそ経済が発展する」と信じて疑わないのだが、それこそはまさに今のアジアの状況。百聞は一見にしかず。そういうものを目で見ることは自己啓発に繋がるし、本人にもいい刺激になるはず。

そんなアジア諸国でビジネスを展開するユニクロの柳井正氏は自らの著書で「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は昔日の栄華であって、国内に危機感が足りないと警告を鳴らす。性悪説信奉者としてはそんな説教じみた話をしてくれる人がいないと堕落の一途を辿りそうで、久々に目が覚める一冊であった。

本人は政治が大嫌いだそうだが、とりわけ国政に危機感の欠如が顕著ではないか。地元回りに精を出す議員を見て尚一層、危機感が駆り立てられる。

えっクライマックスシリーズどころじゃないって!?。

(平成24年10月22日/1184回)

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2012年10月21日 (日)

ハンマー

柿とともに蛎(カキ)が旬な季節を迎えた。英語表記に「r」が付く月が蛎(カキ)のシーズン。オイスター片手に白ワインなどいかがか。

さて、その英語表記に「r」が付く10月、いわゆるオクトバーには「オクトバーラン」というマラソンイベントが開催される。秋冬のマラソンで納得の走りをするには、この月の走り込みが欠かせず、その1ヶ月に走った距離をネット上で競い合うイベント。

わが新ゆり走遊会でも大会の1~2ヶ月前にあえて体に過度な負担をかけておくトレーニング「3時間走」は毎年の恒例行事。いつもの公園をスタートし、真福寺川から鶴見川(谷本川)の河川敷をひたすら下る。半分の1時間半で折り返し、元の公園でゴールとなるのだが、今年は鶴見川と恩田川の合流地点が折り返しとなった。距離にして約15~16km位と思われるが、かなりキツかったので、あと1ヶ月で随分と体重を減らすしかなさそうである(泣)。

このコースは主に横浜市が鶴見川サイクリングロードとして整備しているのだが、コースが橋の下をくぐる形になっていて、道路を横断せずに済むからジョガーにとってもいいコースになっている。

閑話休題。好みの分野に「政治学」ならぬ「心理学」があって、オークションなる仕組みに興味を持っている。最近ではネット上のヤフーオークション「ヤフオク」などが身近な例だが、何としても手に入れたいと思う欲望をどのように満たすか。合理的に見えつつも、競争相手がいることから、ついつい結果的に高い買い物をしてしまいそうな気もするが、果たして...。

胴元なら値段を吊り上げる為にもサクラを紛れ込まそうなどと不遜な考えも浮かびそうだが、そのへんはどうなのか...。本場のオークションが扱うのは正真正銘の骨董・美術品であって、額も桁が違うだけにそんなブラフは通用しそうもなさそうだし...。いづれにしても、その緊迫感とハンマーの音を聞いてみたいもの。

そちらの分野の本では、戦前に一世を風靡した美術商、山中定次郎氏と山中商会の隆盛と衰退を描いたノンフィクション「ハウス・オブ・ヤマナカ-東洋の至宝を欧米に売った美術商」(朽木ゆり子著)が印象深いが、オークションといえば何といってもサザビーズとクリスティーズが有名であって、その2社で世界の美術品オークションに占めるシェアはほぼ100%に近い。扱い額はそれぞれに約5千億円程度。

美術鑑賞は趣味の一つだが、その所有は私にとっては遠い異国の物語だけに、怖いものみたさで、サザビーズ日本代表の石坂泰章氏の著書「サザビーズ 「豊かさ」を「幸せ」に変えるアートな仕事術」を読み終えた。ちなみに本人はあの石坂泰三氏の孫にあたるそうで。

(平成24年10月21日/1183回)

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2012年10月20日 (土)

お薦めの店~ココキッチン~

ブラックカードの社長、というか正確には、ブラックカードの【案内が届いた】社長からプロ野球のクライマックスシリーズのお誘いがあった。チケットが余っているからということらしいのだが、しっかりとチケット代を徴収するところがカードを持てない理由のひとつか(笑)。

フェイスブックに不謹慎な写真を投稿したりするもんだから方々から多くのコメントをいただいている。今さら善人ぶるつもりもないからご批判も甘んじて受けるが、フェイスブックへの書き込みを見て、「キレイな女性とお知り合いなんですね?」と言われた。あえて名前は挙げぬが、それぞれに「きっと私のことだわ!」と思っていただければ光栄である(笑)。

さて、この夏に訪問した秋田県大曲の花火大会。その豊かな自然と豪華絢爛な花火についておらが先生に報告していたのだが、「何よりもそのような機会に誘ってくれる知り合いがいるというのはありがたいな」と教わった。

縁とは不思議なものなり。その際に滞在先を提供して下さった美郷町議の深沢義一先生。地元の豪農なのだが、そのコメがわが麻生区のレストランに出荷されているという。

自ら丹念こめて作った自慢の作物であればそれを分かってくれる人にこそ買って欲しい、他と同じように一緒くたにされた上で既存の流通ルートにのせられるのはどうも気が引けると思うのは自然な心情。その為にも販路を開拓せねば...と思われたか否か、黒川のセレサモスを見学に訪れていたのだそうだ。

セレサモスの生産者表示や価格設定は農家の生産意欲向上の為に注目すべき好例。知り合いの作物が出荷されているとか、知り合いの料理が味わえるとなれば贔屓になるのはあたりまえ。それは票が欲しいとかそういうセコい発想ではなくて何か縁を感じさせてうれしいもの。カネでは買えない価値がある。

しかし、その日がちょうど東日本大震災の当日で、帰宅困難になってしまった先生はこの店に随分と御世話になったらしく...そんな話を聞かせてくれた。

セレサモスの近く、尻手黒川線の終着地のT字路に黄色い看板が目立つ。「お母さんのお店 ココキッチン」。店主のママさんが定年退職後に仲間と始めたこの店では秋田の旨いコメが味わえる。ちなみに当日は特製カレーライスを注文。それじゃあコメの味が分かりにくいじゃないかって?。店のお薦めなんだそうで...。

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(平成24年10月20日/1182回)

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2012年10月19日 (金)

平穏死

読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋。と久々のジョギングにて汗を流した。「走りながら考える」とはとにかくはじめてみて、試行錯誤を重ねていこうという介護保険制度の創設時のキャッチフレーズだが、本当に走りながら考えるとひらめくことも少なくない。

が、秋といえば何といっても天高く馬肥ゆる、そう食欲の秋であろう。体重に悩みつつも食道楽にとっては最高の季節、食欲があって何でも旨いと思えることは幸せなことである。

「どんなに少量で、摂取できるカロリーが少なくても、口から食べることの価値がいかに大きいか。まず、唾液が分泌されて、口腔内はそれだけで免疫系のバリア機能が働く。そして、食べ物が喉を通ることで内臓が動き始める。腸も働いて、排便が促される。自律神経の副交感神経が優位になって、ナチュラルキラー細胞が活性化して免疫力が向上し、自然治癒力が高まる」とは日本赤十字看護大学名誉教授の川島みどり先生のアドバイス。

認知症患者に多いとされる誤嚥性肺炎(飲食物や唾液が誤って気管に入って、細菌感染し、引き起こされる肺炎)から約7割の方に胃ろう(腹壁に穴を開けて胃に管を入れ、直接水分や栄養を胃に流し込む方法)が付けられるという。全国の胃ろうの患者は30~40万人ともいわれ、寝たきりの胃ろうで年間5百万円、ざっと1~2兆円の医療費と想定される。

アンケートによれば老衰の末にそのような事態になったとしても自分は胃ろうを付けたくないと答えている人は約8割、医療関係者では9割にのぼるという。人工呼吸や透析も然り、「昔だったら死んじゃってるんだもんナ」とは現役の後期高齢者同士の会話。

とりわけ、食べ物を味わって食べる機能を取り上げられると、生きる意欲さえも失いやすいという。患者側とて専門の医師、命を預かる先生に物は言いにくい。延命の方法があるのにしないことは「不作為の殺人」にさせられかねないという司法の壁や延命処置さえしていれば...という事無かれ主義、それに医者と患者のギスギスした関係もあったりして...。

近所の先生に「医療費抑制の前にまずは終末期医療のあり方こそ見直すべき」とアドバイスいただいたのだが、医師の中にも疑問を抱く先生も少なくないはず...。

読書の秋。石飛幸三氏の「『平穏死』という選択」を読み終えた。現役の医師なのだが、胃ろうの是非から終末期医療、そして、看取りのあり方まで考えさせられる一冊。

あなたのご両親が、配偶者が、そしてあなた自身が、人生の終着地点を前に、口から食べられなくなったら、どうしますか?

(平成24年10月19日/1181回)

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2012年10月18日 (木)

昔話

そう表現すると些か卑猥な響きに聞こえなくもないが、世は熟女ブームらしく...。

市役所通りには街路樹として銀杏が植えられているのだが、過去に手入れがされていないその銀杏並木を「年増女の厚化粧」と表現した御仁が居られて、すったもんだの結果、会議録から発言は削除されたと伺った。事の真偽やいかに。

閑話休題。知人から教員の採用試験の不合格通知が届いたと連絡があった。中学校を志望しているのだが、小学校のほうが受入枠は大きく、中学校は狭き門になるらしい。市内の小中学校は小学校113校に対し、中学校51校だからそのへんはおよそ察しが付くのだが、小学校のほうが保護者とのトラブルも絶えないらしく、教師の中途退職も多い為、枠が増えるのだと伺った。それぞれに挫けずに意思を貫徹して欲しいと願っている。

学校側も「授業中の私語はしない」「挨拶はキチンとする」程度の最低限の躾は家庭でやってくれとなりそうなものだが、近年はそれぞれに事情もありそうで、少なくとも家庭と学校のキャッチボール位はして欲しいのだが、暴投ばかりでいつまでもゲーム自体が始まらない。そんな荒れた状態を改善する為にも「隣のかみなり親父」や「竹刀を持った体育教師」のような怖い存在が必要だと思うのだが、最近の親にはそのへんも通じないという。

さて、大学時代の同級生にI君という友人が居て、つい最近、フェイスブック経由で連絡が来た。当時のあだ名は「団長」。そう、応援団に所属していたが故に五厘刈りに学ラン姿でキャンパスを闊歩するだけに目立つ。見かけはそうでもナイスガイ。懇意にしていたのだが、ある日、松葉杖をついて登校してきたことがあった。

聞けば、応援団の同級生仲間が上級生に粗相をしたらしく、連帯責任としてボコボコにされたのだという。今なら新聞沙汰の不祥事だが、当時は被害者もチクるようなヤツは居なかった。が、そのへんが尾を引いたのか、団長は応援団を辞めることになった。なんとも惜しい人材だけに「そのガッツを活かしてくれよ」と執拗に勧誘していたら、わがソフトボールチームにて活躍してくれることになった。

そんな団長、卒業後は地元に帰り、教師の道を歩んでいたのだが、ある日、教え子の生徒をぶん殴ってしまったのだという。その後は勿論...。塾講師としての仕事をこなす日々の団長に転機が訪れる。卒業式に生徒が泣いて謝った。「あの時の先生の指導は間違っていなかった。先生に申し訳ない。何とか復帰させてもらえないだろうか」。

団長のフェイスブックに教え子の結婚式の写真があった。

(平成24年10月18日/1180回)

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2012年10月17日 (水)

市民委員会

あさお区民まつりのパレード。こうりんじ幼稚園とちよがおか幼稚園の園児たちの行進が目に付いた。子供が参加すれば大人が付いてくるだけにいかに子供の出演の機会を増やすか、そのへんがイベント成功の鍵の一つか。

あまり知られていないのだが、こうりんじ幼稚園のある細山地域は今でこそ住宅街になっているが、昭和初期には神奈川県から農村のモデル事業として指定された地域。その一翼を担ったのが香林寺のご住職により創設された農繁期託児所。

農繁期における女手確保の為に乳幼児を預かる当時としては画期的な取り組み。御下賜金を受け、昭和18年には秩父宮妃殿下による御来臨の栄に浴されている。そんな理念がこうりんじ幼稚園に受け継がれていると思うと保護者としてついうれしくなってしまう。

今でこそ多額の税金が投じられ、儲かりそうだからとの利益目的の参入も相次ぐが、昨日の保育園然り、戦前において篤志家が福祉向上に果たした役割は大きく、そんな功績は忘れずにいたいものである。

さて、このブログでも何度か取り上げてきたが、保育園の待機児童。「これまで何をやってたんだ」とお叱りを受けそうなものだが、本市とて単に指をくわえて見ていた訳ではない。当時の革新市政時代は全て直営による認可保育園の整備が進められたから保育士の扱いは公務員となる。

公務員であれば終身雇用と年功序列のオイシイ特権が付いている。結果、1園あたりの運営費は約1億円に。民間に委ねてくれれば半分程度で何とかなるというが、既存の(公務員たる)保育士を解雇する訳にもまいらぬから保育士の新卒採用を止めて、現役の保育士の定年退職を待って徐々に民間に委ねてきた。

浮いた分を新たな認可保育園に充当してきたことで、かなりの枠は広がったのだが、拍車がかかる人口流入や女性の社会進出等による需要増により深刻さは解消されていない。

これまでは認可保育園の拡充という手法で枠を拡大してきたものの、認可保育園は(市税を含む)補助金の投入率が高い。それが保育料に繋がっているのだが、その負担は認可外保育園や幼稚園と比べてかなり割安であることから、その格差が認可保育園に対するニーズとなっている。多額の補助金を投じて認可保育園を増やすよりも認可外保育園の助成を充実させたほうが受け皿も確保できて市の負担も軽減されるという言い分もあって...。

本日の市民委員会はそんな陳情の審査が予定されていると伺った。ということで、朝の事前レクはこれでおしまい。

(平成24年10月17日/1179回)

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2012年10月16日 (火)

遺稿

私には好々爺の印象しかないのだが、「オレが初めて会った時は怖かったぞ」とは1期上の先輩の証言。私の初陣時における公募の際の幹事長であって、当時の会長、田中和徳センセイとおらが先生宅を訪ねた日が思い出される。そんな長瀬政義先生が逝かれた。

めしも随分とご馳走になったし、広い邸宅の庭を開放してのバーベキューは毎年の秋の恒例行事。大人数だけにその準備も大変かろうと思いきや、そこはさすが「センセイ」。保育園のベテラン保育士の方々がしっかりと手伝いに駆けつける。

柿生保育園とともに市内の中でも古い歴史を有するこの長寿保育園はいづれも地元の篤志家が私財を投じて始めたもの。区内のあさのみ保育園は長寿保育園の姉妹園であって園長はご子息にあたる長瀬先生である。

保育園は児童福祉法において(あくまでも)「保育に欠ける」児童の受け皿として位置づけられているが、最近は育児放棄に近いケースもあるようで...そんな親の不出来を憂いつつ、それでも社会福祉法人として、そこに手を差し伸べようとするところはまさに篤志家という言葉が良く似合う。

農業新聞の記者上がりだから農業に詳しいのは言わずもがなだが、老いて益々好奇心が盛んな勉強家。その知識は農業に限らず、多岐に亘るから世話になった方も少なくない。当時から全ての原稿に目を通し、新人の原稿は「て」「に」「を」「は」を含む赤ペンの修正で元の形が残っていないこともあったりして...。

引退後も古巣を心配され、市役所にひょっこりと顔を出す。話が長いのが玉に瑕であって、他のメンバーはそれぞれに忙しいからそのお相手は特命係の私の仕事らしく...。会期中はご隠居の身にも関わらず自ら原稿を執筆され、その原稿をわが会派の代表質問に紛れ込ませるのが私の役目。

「そのまま『ハイ、ハイ』でもどうせ分かりゃしないんじゃないか」と悪魔の囁き。が、そこは良心が勝ってキチンと仕事をこなした。後日、「あれはどうなった?」と質問と答弁をチェックするところが本人らしい。危ない、危ない。

そんな原稿を綴った長瀬ファイルが控室に置かれている。享年74歳。生前を偲びつつ、慎んでご冥福を申し上げ候。

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(平成24年10月16日/1178回)

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2012年10月15日 (月)

バ~ンと

友人の会社社長宛に依頼もしていないブラックカードの案内が届き、そのポイントの最上位は宇宙旅行だという単なる自慢話を聞いた。そんな案内が届かないのは世の中から期待されていないようで些か寂しい気がしないでもないのだが、こちらの売込みが無いのは幸いか。

それなりの歳になると墓地の売り込みの電話が多いと伺った。墓園といえばまず周辺住民から歓迎されるものではないし、土地の不足か本市が運営する墓地の人気が高い。意外と知られていないが、「墓地を何とかしてくれ」の相談事は今も健在。今は抽選になっているから融通は利かないはずのだが、抜け道があったりして...いやいや冗談が過ぎた(笑)。

本市が運営する墓園は2箇所。JR津田山駅前の緑ヶ丘霊園とわが麻生区の早野聖地公園である。緑ヶ丘霊園は既に整備を終えており、空き墓所の更新のみだが、早野聖地公園は計画墓所数2万4千基中、約半分しか整備されていない。一般墓所の他に壁面型墓所や芝生型墓所など新形式墓所も作られ、首都圏に類を見ない豊かな自然環境に囲まれた静ひつな墓園は広く人気を集めている。

ある相談がきっかけとなり、そんな早野聖地公園を訪れることになった。早野といえば農業振興地域を抱え、中でも違法転用が目立つ地域。かなり景観が損なわれているが、それは農家の困窮の証でもあって、「(そんな地元農家が土地を有する)山を丸ごと買いましょう」となれば農家にも悪い話ではない。そんな判断があったかどうか。でも、そんなやり方で都市部の墓地需要にも対応してきたのである。

一般会計から独立した特別会計で処理されているから、限られた予算の中で(ほんの)少しづつ計画的に取得を進めてきたが、家の事情はそれぞれに異なる。相続があったりすれば否が応にもどこからか現ナマを捻出せねばならない。「早くオレの土地を買ってくれ」となるのはありうる話。そこで「計画的に進めていますので...」と役所回答をすれば「こんど頼まれたって絶対に売らないぞ」としこりを残しかねないデリケートな悩みも抱えている。

その収支状況や諸々の課題について職員の話を伺ったのだが、早野聖地公園は昭和44年に面積約50haの都市計画墓園として計画決定し、事業認可区域として定めた35.5haの用地取得を進めているが、現在の進捗状況は77%程度とのこと。

毎年の取得に充てられる金額は約1億円程度。平成27年度以降はこれまでの返済負担が軽減されるらしく多少スピードが上がりそうだが、「墓地のみならず計画区域内には里山公園のゾーンもある訳だし、早かれ遅かれいづれは取得することが決まっているのだから一般会計で「バ~ン」と取得しちゃってそんなことで頭を悩ませないほうがいいよ」と伝えてみたりもする。

そんな簡単に言うなよ...と役所の本音が聞こえてきそうだが、議員というのはかくも身勝手な連中である。私だけだった(笑)。

(平成24年10月15日/1177回)

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2012年10月14日 (日)

ノーベル賞

「イチロー選手然り、世に名を成す人って耳が立ってるよね」と妻に言われて、つい鏡を見てしまったが、やはり立っていない。稀に見る福耳には違いなのだが、どうも名を成すことには縁がないらしく...。

「世の中を支えているのは東大なんだからおまえのようなバカ者は決して足を引っ張っちゃイカンぞ」と田舎の母親から教わった。というのは友人の談なのだが、東大ばかりではないし、研究費の多寡でもなかった。運命の扉をこじ開けたのは、やはり本人の普段の努力と研究に対する飽くなき執念。

iPS細胞については今さら申し上げるものでもないが、万能細胞といわれるだけにクローン人間なんてのもありえそうな話だが、医療が切り開く未来には常に生命倫理の問題が立ちはだかる。不治の病に悩んでいる人を救いたいと願う同氏にも葛藤はあったに違いない。それでも功罪の「功」が大きいと判断し、人類の可能性を信じて挑戦し続ける同氏の「仕事はまだ終わっていない」。

父親はミシン部品を作る小さな町工場を経営し、夫婦で仕事に明け暮れていたという。「いまでも最も父を尊敬しています。父は経営者でもあったが、技術者としても常に創意工夫を怠らなかった。いまの自分があるのは、やはりそんな父の背中があったからだと思う」とは本人の談。父親の影響と米国留学、そして倫理の壁と同氏を知れば知るほどある人物との共通性が見えてくる。

アルフレッド=ノーベル。そうノーベル賞の創設者である。病弱なノーベル少年は発明好きの父の血を受け継いで研究に心血を注ぎ、米国の留学を経験した北欧の青年が「世界文明の進歩に尽くしたい」と苦心の末に発明したダイナマイトは鉱山の開発や鉄道・運河・道路の開拓に多大な功績をもたらした。

一方において、そのダイナマイトが戦争における武器として利用され、多くの犠牲者が出ることに対して、科学者としての苦しみと悲しさ、葛藤を抱えつつ、悩みぬいた末に彼が下した結論が「ノーベル賞」である。

今の価値にして百億円ともいわれるその莫大な私財は、親族間での財産争いもなく、本人の遺言通り「人類の幸せな未来の為に」捧げられることになり、記念すべき第一回目の受賞者には物理学賞のウィルヘルム=レントゲン博士や平和賞は赤十字の創設者アンリ=デュナンらがいる。

そこには単なる名誉のみならず、「理想に燃えるあなたがたがいる限り、人類の未来は明るい」と人類の英知を信じた本人の意志が脈々と受け継がれている。

(平成24年10月14日/1176回)

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2012年10月13日 (土)

返事

議員は品行方正であるものという先入観に悩まされることが少なくない。そんな聖人君子が如き見せかけの善人を装うよりも予め「ワル」であることを宣言した上で自らの仕事に臨むと肩の荷が下りる。そして、大風呂敷を広げない。実寸大、あってもプラスα位がちょうどいい。

「詐欺師の話は本当に面白い」とはアントニオ猪木氏の言葉だが、「私のところではこんないいことありますよ」と。でも実際は随分と違っていたりして「こんなはずじゃなかった」と双方に不満が残ることになる。別に政権交代に限った話ではない。

何やら学生インターンなるものを受け入れているといいイメージが醸成されるらしく、以前に希望学生とのマッチングの機会を提供するNPOの世話になったことがあった。議員側のプレゼンテーションと事前の配布資料を踏まえて、まずは学生による人気投票となるのだが、私は決して人気があった訳ではなかった。

むしろ人気薄といったほうがいいかもしれない。負け惜しみだが、やはり「川崎市議会」よりも東京都の「区議会」や「横浜市会」のブランドが高いらしくそちらに人気が集まった。そりゃ就職用の履歴書に記載するには23区や横浜の名が入った方が箔は付くかもしれないが、箔と本人の実力は関係ない。

大風呂敷を信じたり、箔を求めたりした結果か、不思議と人気ある議員に限ってこじれることもあるらしく、「あそこはいつもこじれるんです」とインターン生が教えてくれた。ということで、「川崎市議会」の私の元には毎回2~3名の真面目なインターン生が集ってくれた。

彼らに何を伝えるべきか、自問自答と試行錯誤の日々。周囲の仲間にも手伝ってもらった。川崎区の林浩美氏には議会傍聴後の飲み会に御付合いいただいたが、市内7区でも川崎区は特別な世界、そんな話がウケたらしく好評であったし、区内の地元農家の話なども彼らには役に立ったらしい。中には私の為に作曲をしてくれたインターン生も居たりして、それぞれが元気に巣立って行った。

そうそう、幼稚園の運動会。子供同士が隣のクラスということもあって、ソフトボール仲間の父親とご一緒になった。「少年野球のコーチを受けちゃってね。なかなかそちら(ソフト)には顔を出せないんだ」-「でも、うちらなんかは既に下り坂なんだから未来ある子供たちの指導が出来るってのはやりがいがあるんじゃない」などと話していたら一緒にどうかと誘われた。「球拾い位なら...」と愛想返事をしたらそれで十分だという。

返事は軽々しくすべきではない。

(平成24年10月13日/1175回)

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2012年10月12日 (金)

教え子

芸術の秋。ウィーン・フィルが来日するのもこの季節。が、今年は公演が予定されていないようで、少し寂しい気がしていたのだが、今年はその母体となるウィーン国立歌劇場によるR・シュトラウスのオペラ「サロメ」の公演が予定されているそうで...。

そのウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた世界的なマエストロ小澤征爾氏が総監督を務めるサイトウ・キネン・フェスティバル松本は日本国内でも有数のクラシック音楽祭。

今年は20周年の節目の年になるが、その小澤征爾氏が病気療養後の体力回復に専念する為、完全不在となり、ダニエル・ハーディング氏と山田和樹氏という世界的に活躍する若手指揮者2人が舞台に立った。

ハーディング氏は押しも押されぬ名指揮者の一人だが、注目はもう一人の山田和樹氏。若手指揮者の登竜門として名高いブザンソン指揮者コンクールでの演奏を聴いた小澤征爾氏の推薦であって、今回も師から薫陶を受けつつ、練習に励む様子が紹介されていたが、師に託されたバトンは重い。

さて、秋の三連休。地元行事に精を出していたのだが、フィナーレはこれ。同僚の青木功雄氏(高津区)の仲介により洗足学園にて催された「クルト・マズア・ミュージックウィーク」にお招きをいただき、至福の時を過ごした。

クルト・マズア氏は世界的に有名な指揮者。世界の有名オケの音楽監督を務め、ニューヨーク・フィルでは名誉音楽監督の称号を授与されている。洗足学園音楽大学はこのマエストロ・マズアを名誉客員教授として迎えるらしく、その記念演奏会となった。

惜しいかな既に85歳の高齢。さりとて一流指揮者がどんな演奏を披露してくれるのか何とも興味深く、私たち聴衆以上に同氏の薫陶を受けることは学生たちにとっては生涯忘れ得ぬ貴重な機会となる。

その経験豊かなマエストロの選んだ作曲家はブラームス。しかも、私の好きな交響曲第1番とは何ともうれしい(やっぱりいい曲なんだなぁ)。その交響曲1番は指揮セミナー選抜受講生による指揮と洗足学園音楽大学の管弦楽団による演奏。

休憩を挟んで「ハイドンの主題による変奏曲」を本人が指揮されたのだが、老いてもそのカリスマ性は健在。楽団の若さも手伝ってか、85歳とは思えぬエネルギッシュな演奏であった。マエストロの教え子たちの将来が楽しみである。

(平成24年10月12日/1174回)

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2012年10月11日 (木)

自己責任

ちょっと重めの話題から。大間原発の建設再開の容認は政府が決めた「二〇三〇年代に原発稼動ゼロ」という方針と事実上、矛盾を抱える。

今日の複雑な中東情勢を作り出したもとは、英国の二枚舌外交に負う面が大きいが、今回もその二枚舌が将来に禍根を残さぬよう説明責任が求められる。国民をだますことは曖昧政策以上によくない。今月号の雑誌「選択」を読んでいて、-プルトニウム「大量保有」の危険-と題した記事が目に付いた。

原子力技術の取材を続ける全国紙の匿名記者の話として「原発事故の反省もなく核燃サイクルに固執する原子力ムラは歪んでいる。かといって、危険なもんじゅを止めればOKと考える反原発派も、『既存プルトニウム』という論点が欠如している」と問題提起をしつつ、そのプルトニウムの扱いについて論じられている。原発ゼロも言うは易いが、そんな簡単な話ではない。

さて、ある日のテレビで、岩手県大槌町の様子が放映されていたが、震災直後に地元の方の案内で避難所となっていた安渡小学校に義援金を届けたのも1年以上も前。安穏と暮らしている私どもにとっては被災地の苦労は察するに余りあるが、同じく雑誌の中に、-国の避難命令に「殺された」福島県民-という記事を見かけた。

事故後の住民避難について論じているのだが、福島第一原発から4.5kmの距離にある双葉病院では政府の即時避難指示に対して、搬送途上の10人を含む84人が亡くなった「惨劇」や仮設住宅に避難された方々の実態、狭い仮設住宅の中で一日中、何もせずに暮らし、運動不足やストレスに体を蝕まれつつある状況等が紹介されている。

一方において、放射線量は高くとも自らの意思により村に残り農作業を続けることで健康を維持されている事例も紹介されていて、その避難指示のあり方と地元住民の方々の選択に疑問が投げかけられている。

賢い読者の皆様はお分かりかと思うが、申し上げたいのは「放射線量が高くても大丈夫」というのではなく、国が言ったから「ハイ、分かりました」ではダメだということ。わが国はお上意識が強いから何でもやってくれると思っているが、あくまでも自分の身は自分で守らねばなるまい。

国は避難せいというけれども本当に避難すべきか否か。国の指示で避難して健康を害しても国は特別に面倒を見てくれる訳ではないから、最終的には自らが判断せねばならないし、そこに判断が入る入らないの違いは大きい。

他も然り、もっと自己責任が問われてもいいのではないかと...。

(平成24年10月11日/1173回)

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2012年10月10日 (水)

欠員23名

近所の踏み切り近くで、毎朝、交通誘導員と思しき母親が子供たちと挨拶を交わしている。「おはよう、いってらっしゃい」。無報酬でも地域の為にと日々の日課をこなされている。世の中にはそんな方々が少なくない。

今年から民生委員推薦区会委員なるものを仰せつかり、民生委員推薦区会に出席をすることになった。メンバーは社会福祉協議会の役員から保護司の会長、町内会連合会の会長、区PTA協議会の副会長、保健福祉センターの副所長まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。区選出議員団の推薦ということで鉢が回ってきたのだが、こんな不遜な輩だけに申し訳なく思いつつ、推薦をいただいた方々に失礼の無いよう会議を見守った。

当日は欠員が生じている民生委員2名を新規に補充することに対しての承認を求める内容。机上には本人の履歴書、町内会長の推薦状が添えられ、事務局から協議経過や本人の人柄等が説明される。勿論、お会いしたこともないし、その人柄、識見など知る由もないのだが、地元の顔役たる町会長の推薦とあってはそれを信用するしかない。承認とさせていただいたが、区役所も民生委員の確保に苦労されているらしく、当日はその課題等について意見交換が図られた。

民生委員とは、社会奉仕の精神を有し、社会福祉の増進に努めることを任務とする民間の奉仕者だが、近年はその担うべき役割も仕事量も増加気味。しかも、無報酬に近い上に、年齢制限からやり手が限られる。そんなこともあってか、その人材発掘には町内会・自治会に依存せざるを得ないのだが、厄介なのが、町内会の未加入世帯の扱い。

加入していれば家庭の最低限の状況は把握できるし、何よりも町内会の誰かが橋渡しをしてくれる。しかし、未加入ではどこぞのどういう人物か皆目検討もつかぬ。わが家も然り、わが区は他から移り住んで来た方が大半を占める。知らない土地に住むのだから隣近所肩寄せ合って生きていくしかないではないか。肩寄せ合わずとも、最低限、町会への加入と近所の挨拶位はしていれば何かの折には役に立つはずであって、そのへんがしっかりしていれば民生委員の負担も軽減される。

PTA副会長からは若い母親の方々に民生委員という仕事が知られていないからもう少し普及・啓発を充実させてはどうかとの御意見も...。確かに若いうちは世話になることが少ないから意識は他に向きがち。

最近は個人情報保護の壁も立ちはだかる。一人暮らし高齢者や災害時の要援護者等を頼むといわれても居場所は勝手に探してくれでは不満も募る。だって情報は役所が持っている訳だから...。そりゃ法律は承知しているけど、そのへんは相手の気を萎えさせないよう微に入った対応が必要ではないか。と、そんな話を申し上げた。

現在、麻生区の民生委員定数167名中144名。23名の欠員。区役所の苦悩は続く。

(平成24年10月10日/1172回)

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2012年10月 9日 (火)

規制

私がそのベテラン市議にお会いしたのはまちづくり局が実施した説明会の席であった。こちらは新人だけになるべくどんな小さな会合でも行こうと午後7時から地元の中学校の体育館で開催されていた地元説明会に顔を出す。バッチを付けていくから行政側は気を遣ってくれるし、出席者には熱心な議員さんだと評価された昔が懐かしい。久々にそんな地元説明会に顔を出した。

川崎都市計画地区計画の決定に関する都市計画原案説明会。約17.3haもの区域に土地の利用制限を課そうというものであって、紳士協定では実行力を伴わないから更に上の規制を…ということらしい。

一部に家主の意向から規制の対象外となっているところが虫食い状態に散見され、「せっかく、みんなでやろうというのに...」、「オレが我慢するのに何でアイツのところだけが...」、「規制をかけられるのは不当介入であって大きな御世話だ...」とそれぞれの利害と思惑が交錯し、住民の対立を招きかねない状態に繋がっている。

住民発意で良好な住環境を形成しようという試みは賞賛されるべきであって、推進されることに異論はない。が、それが無理強いとなると反発は必死だけに一歩間違えば後々に禍根を残すことになる。

このブログにも何度か紹介した農業振興地域の方々はその土地が駅近の利便性に恵まれながらも厳しい規制が残され、世代が代わった今も農業しか営まざるをえずに大変なご苦労をされている。その指定を選択した当時は予想だにしなかったであろう道路向こうは土地成金。一方のこちら側では自らの土地でありながら規制により息子の家も建てらずに悩みを抱えている。

近年でも向原地区などは土地区画整理により良好な景観が形成されたものの、一部には区画の広さ制限から未売却の土地が残る。息子が巣立ち、残された親が家を処分して駅前のマンションに移り住もうと思っても厳しい制限の壁が立ちはだかる。

コンビニの出店も規制されているだけに見直しを求める声も聞こえてくるが、ほぼ全ての住民の合意がなければ進展は見込めないのが実状であって、そんな先行事例を踏まえて考えさせられる機会となった。

規制するのも手間がかかるが、規制を外すのは至難の業。まぁ外野がとやかく言う話ではないのだが、その住民同士の対立に繋がらないよう穏便に進められることを祈っている。

(平成24年10月9日/1171回)

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2012年10月 8日 (月)

エイジシュート

浅田文学のファンなもんだから、つい最近、発刊された「浅田次郎の幸福論-人間の縁」を読み終えた。冒頭の文章には、「袖振り合うも他生の縁」、これまでの人生を顧れば、おのれの意思などはほとんど入り込む余地がなかったように思えると述懐されている。

天は自ら助くる者を助く。勝利の女神はがんばっている人に味方すると信じて疑わないのだが、そんな運に恵まれた方々に囲まれていると自らも運が良くなるのだそうだ。

(私自身も)人間的な中身はともかくも人に負けない運を持っていると信じているおめでたい男なのだが、人と話すときはツイていない話のほうがウケるし、妬みも買わない。そんな話が出来るのも運のいい証拠であって、今回はそんな強運の持ち主、「人生をより良く生きるコツは良き仲間に恵まれること」と語るおらが先生に久々に登場いただくことにしよう。

奥様の話によれば、新婚時代から会社の休みにはダットサンを運転し、片道2時間半もかけて伊豆のゴルフ場まで通ったといい、今も週2回のゴルフは欠かさない。好きこそものの上手なれ、ゴルフを通じて様々な縁を結んでこられた。現役時代には自分が主催するゴルフ大会で優勝しちゃうし、定例ゴルフに行く際に駅頭に立つ相手候補者に車内から「がんばれよ」と声をかけた話は地元の語り草になっているおらが先生。

ホールインワン通算4回。難しい話は知らぬが、中級から上級者のアマチュアの場合は万分の1と言われているらしく、1ラウンドにパー3が4~5ホールあるとすれば、概ね2~3千ラウンドに1回。二十歳から週2回=年間100回行くとして50年間で5千回。それで4回はやはり多い。

そんな先生が念願のエイジシュートを達成されたという。エイジシュートというのは18ホールを自分の年齢以下の打数で終えること。ゴルファーにとってはホールインワンと並ぶあこがれの偉業。御齢74歳、スコア74。年齢は私の倍だが、スコアは私の半分(笑)。

齢を重ねれば、体力的なハンディを抱え、飛距離も落ちるし、健康面でも不安材料が多くなりがち。だからその齢まで健康でいられるというのは体調管理も然りだが、運に恵まれなければならない。

地元の親睦をかねたゴルフコンペ「百合ヶ丘親和会」を発足させ、毎月1回の月例ゴルフ会をこなす。その達成が月例45周年記念大会というのだからつくづく運に恵まれ、とにかく話題に事欠かない御仁である。

当面、村はその話題でにぎわいそうだ。

(平成24年10月8日/1170回)

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2012年10月 7日 (日)

最後の授業

「みなさん、私が授業をするのは今日が最後です。ベルリンから命令が来て、アルザスとロレーヌの学校では、ドイツ語以外の言葉を教えてはいけないことになりました...。明日、新しい先生が来られます。今日はみなさんにとって最後のフランス語の授業です。どうか一生懸命聞いて下さい」。

かつては小学校の教科書にもあった「最後の授業 アルザスの一少年の物語」の一説だが、どういう風の吹き回しか、フランスの作家、アルフォンス・ドーデの短編集を読む機会に恵まれた。ドーデはフランスのニースの生まれ。中学時代に父の会社が破産し、一家は没落。苦学して文学を学び、世に多くの作品を残した。

わが国を巡る最近の動向を見るまでもなく、古今東西、国境を巡るイザコザが絶えないのは世の常。普仏戦争に敗れ、ドイツに帰属することが決まったアルザスの学校。両国の争いに翻弄されるアルザシアンの苦悩を描いた「最後の授業」はつとに有名。

そんな歴史的経緯からドイツ文化の影響も色濃く残すこのアルザス地方は有名なワイン産地の一つであって、「ワイン街道」ともいわれるヴォージュ山脈の北から南にかけては白ワインが有名。フランスの一般的なボトルとは違い、スラリと背が高く、首の長いスマートなボトルとなる。

さて、物語におけるアメル先生の正装姿は聖職者として国の根幹を成す教育に敬意を払う姿勢の表れ。

その最後の授業でも「フランス語は世界中で一番美しい言語であって、きちんと守り続け、決して忘れてはいけません。仮に民族が奴隷になったとしても国語され守っていれば牢獄の鍵を握っているようなもの」と自国語の重要性を説いた上で、最後の時を知らせる正午の鐘につまるアメル先生は後ろの黒板に精一杯の大きな字で「フランスばんざい」記し、そのまま壁に顔をうずめ、「これでおしまいです。どうぞ、おかえりなさい」と無言で合図をするシーンで幕を閉じる。

本来であれば、より原著に近い形で文学に浸れれば尚結構なのだが、いかんせん時間がない。児童文庫を読んだ程度だが、親子愛や人生訓がちりばめられた話に改めて気付かされることも少なくない。中でも「帰ってきたアルジェリア兵」の話はお気に入り。

いよいよ読書の秋、スタートである。

(平成24年10月7日/1169回)

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2012年10月 6日 (土)

結論ありき

私のブログが火に油を注ぐことになっては失礼。じっと我慢していたのだが...ようやく解禁。児童虐待防止条例の制定に向けた議員同士の政策討議。

深夜23時40分。長時間に亘る審議の末の「取り下げます」の表情には無念さがにじみ出ていた。「取り下げはおかしい、横暴だ」と外野は野次のオンパレード。まさに大人のイジメであって、そんな陰険な奴らには虐待防止を語る資格すらないのではないかとも思えてくる。

役所答弁研究の第一人者として歯がゆさを抱えながらの委員会傍聴。「『~に努めます』の努力規定は甘い、『~せねばならない』の義務規定に修正すべきではないか」-「分かりました。検討します」。相手はニンマリ。相手の術中だけに譲歩したら負けである。さすがに答弁に立つ1年生議員には荷が重かったか。いや、それは全会一致の採択を目指したいが故の優しさの表れでもあった。

そりゃあ内容に物足りなさはあるけれど、ハードルを上げて落伍者を出すよりも、まずは超党派でハードルを乗り越えようじゃないかと一歩を踏み出す。それが理念条例といわれようとも市と議会が児童虐待防止に全力で取り組む姿勢を示す。

そんな努力を踏みにじる行為であって、主義主張はイデオロギー的なものだから見逃すことがあっても相手の善意を台無しにするその卑しくセコい根性だけは許す訳には参らぬ。普段は余計なことには首を突っ込まず、傍観を装っているのだが、そういうのを見ると虫唾が走り、不屈の闘志がわきあがってきてしまう。

無念の取り下げから一夜。全会一致を目指した委員会審査では埒が明かず、本会議の一本勝負。提案者はプロジェクトメンバーから最大会派のわが団長にバトンタッチ。相手は会派を代表しての質疑を挑んでくる。既に委員会でも十分な審議が行われただけに、かくかくしかじかの理由で賛同できぬと言っていただければ5分で終わると思うのだが、延々と質問が続く。

本来であればその代表質疑の内容を踏まえて結論を判断すべきだから「態度保留」が妥当なところだと思うのだが、当日の朝にいただいた資料によれば当該会派の結論は「否決」としっかり記されているだけに嫌がらせ以外の何物でもない。出番のない市長以下、全ての局長がその議論を見守っているが、結論ありきの不毛な時間。

(相手の答弁がまともである以上)審議時間が短いというのは自らの無能を晒すことを意味する。

「お諮り致します。議案に賛成の議員の起立を求めます」-「賛成多数」と議長の声が響く。決着の瞬間。プロジェクトメンバーのみなさんに乾杯!。でも、本当の勝負はこれからですぞ。

(平成24年10月6日/1168回)

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2012年10月 5日 (金)

委員長報告

年4回の定例会は主に3の倍数の月に開催されることから、その月の数字をとって何月議会と呼ばれることもある。毎回の定例会におけるおよその議事の流れをいえば、議案説明、代表質問、委員会審査、一般質問と続き、これに3月は次年度予算、9月は前年度決算の審査が加わることになる。

最終日は常任委員会の委員長が委員会における審査経過を報告し、その後は討論、そして、昼の採決というのが暗黙の了解事項だったのだが、「オレの発言を委員長報告に入れろ」とか討論が自らのアピールにも利用されたりして、あれやこれやと正午をまたぐことも...。

そこで、「効率的な議会運営」を錦の御旗に委員長報告がバッサリ削られることになった。バッサリ削るといっても委員会の質疑・答弁の詳細は机上配布となり、傍聴者に対しても同じ資料が配られる。目を通すか通さぬかは個々の判断に任され、(私のような真面目な議員は、)主な議案の審査経過には目を通すことになるのだが、これが結構、重宝している。

さて、川崎市は自治体自らがゴルフ場を有する全国でも稀な自治体なのだが、川崎国際生田緑地ゴルフ場は年間3億円もの利益を上げる優良事業の一つであって、内2億円を周辺の生田緑地の保全に、残りの1億円は市の一般会計に繰入れられている。

一方において、現金決済のみでクレジットカードが利用できないことから使い勝手が悪いとか、市の施設でありながら市民優先枠はないのか等の様々な声も寄せられてきたのだが、今回の定例会(平成24年第3回定例会)において、その川崎国際生田緑地ゴルフ場を指定管理者に委ねる議案が上程された。ちなみに期間は5年間で、指定管理者は(株)東急リゾートサービスと(株)石勝エクステリアの共同事業体。

(私の所属ではない)環境委員会への付託となっていたことから当日は机上に配布された報告資料に目を通してみれば...当該議案に関して「クラブハウスの防災機能について」「クラブハウスの災害時対応について」の質疑・答弁等の数行が記載され、そのすぐ下には審査結果「全会一致原案可決」の文字が。推測するに同一の委員が質問したと思われるが、もうちょっとやることあったんじゃないかナ...と。

今、働いているキャディさんの扱いやサービスの改善もそうだし、(議案には)金額が記されていないだけにそのへんの利益配分なんかも気になるところ。また、別途、担当者を呼んで聞かないきゃ。

(平成24年10月5日/1167回)

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2012年10月 4日 (木)

スパルタスロン

幼稚園のママさんに人気のブログ(えっ?)。つい最近も「ブログの件で...」とある課の職員から私宛にご連絡をいただいた。「そんなヤバいこと書いたっけかな」と、つい振り返ってみるのだが、私の誤解に基づく数字の訂正であった。

そこまで気にしていただくとはありがたい限り。実は役所にも愛読者が多いようで、職員と会うとその手の話になることもしばしば。臆病なもんだから、なにやら監視されているようで夜道を振り返ることが多くなった(笑)。

さて、スポーツの秋が到来。朝はジョギング姿が目立つようになった。来年2月の東京マラソン2013に申し込んでおいたのだが、過去最高の10.3倍という抽選倍率に今回もむなしく落選となった。恒例のNAHAマラソンは翌日に申し込んだにも関わらず、申込みが殺到し、定員オーバーとなるし、出場予定の大会を探していたのだが、そんな折、ジョギング仲間のMさんからのメールが届いた。

アテネ-スパルタ間の246kmを36時間以内に走破するスパルタスロン・レースに挑戦されるのだという。メールによれば、

「その起源は、マラソンの起源と同様に、紀元前5世紀の古代ギリシャの時代、攻めて来たペルシャ軍とのマラトンの戦いに由来します。アテネ軍の伝令フィディピデスがスパルタの援軍を求めるため、スパルタまで走り、アテネを発った翌日にはスパルタに着いたという故事があり、スパルタスロンはこの故事を再現する形で、1983年から開催されています。

アクロポリスの丘にあるパルテノン神殿下からスタートするレースは、標高1100mのサンガス山越えなど数々の難所を含むコースで展開され、また昼夜の気温差(日中30℃以上、夜間の山上5℃)との闘いもウルトラマラソンと言われる所以です。スパルタにあるレオニダス王の彫像にゴールするまで、まさに勇気と精神力が試されるレースです。

ちなみに、今年は全体で350人、うち日本人ランナーは70人がエントリーしています。年齢構成は、40才台が44%、50才台が30%、30才台が17%、60才以上が6%です。最高齢は71才(スウェーデン人)で、私(69才)は2番目です。やはり、20年ぐらい出遅れたようですね。(笑)」

とあるのだが、驚愕はその後の文章。

「スパルタ経験者のアドバイスを受けて、春以降走り込みをしっかりやってきました。3月361km、4月411km、5月596km、6月493km、7月482km、8月612km、9月460km。まだ十分ではないかも知れませんが、一応できるだけのことはやったという思いはあります」。

ということで、今年はホノルルなどどうかなどと思案に暮れているのだが、果たして...。

(平成24年10月4日/1166回)

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2012年10月 3日 (水)

財布のひも

不景気においては財布の紐を締めるべきか緩めるべきか。

古巣が外資系IT企業なだけに何やらITのスペシャリストと思われている節もあるのだが、全くそんなことは無い。そりゃあキーボード叩くのは遅くはないし、表計算やSNSの利用位はこなせるものの、あくまでも道具の使い方のみ。

さて、その見出しが目に付いて週刊「ダイヤモンド」を購入したのだが、タイトルはズバリ...接待。業界別の接待激変事情が描かれていて、「接触禁止」「慣習激変」「大盤振舞」と明暗がくっきりしているのだが、「大盤振舞」の両雄は建設と外資系ITならぬ外資系金融であった。

上場企業役員を中国・マカオに連れていき、100人の美女を並べて調達案件を獲得したとされる米系投資銀行マンの話が登場するのだが、そんなことで案件が決まるんだから社員や株主は報われないよナ。

残念ながら使われるほうになったことはないのだが、別にその恩恵に預かるつもりもないし、他人様の御馳走になるというのはどうも好かん。と、負け惜しみをつぶやいてみたくもなるのだが、外資系ITというか、私の古巣も負けちゃいない。随分と羽振りのいい企業だっただけに接待費はふんだんに使えた。別に意識していた訳ではないが、今にして思えば、青天井だったのでは...と思えなくもない。

そんなことを言うとなにやら接待の達人のように聞こえるかもしれないが、こちらは昼の活動で十分に役目を果たしているから夜の接待は専ら相棒のエンジニアの仕事であって、領収書だけがこちらに回ってくる仕組みである。と、いうことで、私の仕事はむしろ社内接待。後方には自らの仕事を地道に支えてくれる人たちがいる。そんな人たちの労をねぎらうのだが、翌日の仕事の活力に繋がるし、そこで築いた連帯感は生涯の宝物にもなるのである。

(接待を)するほうとて気は遣いつつも会社のカネで自らもいい思いをするのだから、(一時の恥といえども、)領収書をもらうのはカッコ悪いし、宛名を書いてもらうのはもっとカッコ悪い。

やはり身銭を切ってパァーっとやるべしというのが私の考えであって、当時のインセンティブの大半はそちらに回ったが、それ以上の実入りがあったのも事実。世の中、そんなものかと...。

(平成24年10月3日/1165回)

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2012年10月 2日 (火)

バカヤロー

ちびっこオリンピック。こうりんじ幼稚園の運動会。年長組にとっては最後の運動会となるだけに応援にも熱が入るも、声援むなしく長男は徒競走で「ビリ」に終わった。

臆病なのか、優しいのか、園庭の周回コースだけに最初のコーナーで怯む、そこで勝負ありと親バカは分析。当日はその活躍ぶりと人柄を妻から聞いているめぐみ会(保護者会)の会長から「ブログ読んでるよ」と言われてものスゴく重圧になっている(笑)。

閑話休題。普段はほとんどテレビを見ないのだが、入院中にNHK土曜ドラマ「負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂」を見た。そう、麻生太郎元総理の祖父にあたる方であって、「バカヤロー解散」が有名だが、頑固一徹、世論に阿ることない気骨ある政治家を渡辺謙が上手く演じている。戦後、軍備拡張と経済成長の二兎は追えぬと国防は米国の傘に入りつつ、経済成長を優先させ、見事に日本を復活させた功績は大きい。

やはり周囲の顔色を窺っていると物事が先に進まないことが往々にしてある。折衷案と言えば聞こえはいいが、骨抜きと揶揄されるように中途半端になりやすいのも事実である。だから、時にそんな声にとらわれず一刀両断もやむなしという非情の姿勢を見せることも必要であって、優しさを見せた途端に狡猾な相手に付け込まれる隙を与えることになる。

さて、このブログでも何度か紹介した児童虐待防止条例。勿論、私はメンバーではないのだが、「自」「公」「民」「み」のプロジェクトメンバーで何とか条例案の委員会審査までこぎつけた。が、「オレたちの声を無視するのか」と、委員会が紛糾して、審議はストップ。その審議入りの手続きを巡って半日も空転することになる。最初から門戸は開いていたのだからメンバーに入ってくれれば良かったじゃないかという恨み節が聞こえてきそうである。

単にその手続きだけで...国会なんかもこんな状況なんだろうナ。こちらは腐っても「副団長」だから居残りして何かの事態には備えなければならない。国会と違って過半数以上は十分にあるのだからバッサバッサと物事を進めていかねばならないと思うのだが、どうもそのへんは博学の徒には荷が重いのかもしれない。

決を取るのは多数派の横暴であり少数意見を重んずるべきと言うのが相手の言い分らしいのだが、今は大多数の意見よりも声が大きい少数意見のほうが幅を利かせ過ぎている。私が采配を振るう側であれば...。

余計に混乱していたりして(笑)。

(平成24年10月2日/1164回)

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2012年10月 1日 (月)

バブルの爪痕

そうそう、今回の定例会は何か物足りないと思われたみなさんは鋭い。恒例の出資法人の事業仕分けはどうしたんだと。

その対象先は自民党川崎市議団の団長の恣意に負うところが大きいのだが、今回の対象は川崎市まちづくり公社。

ここ数年の動きとしては、新百合ヶ丘駅北口の新百合21ビルの金融機関による信託期間の満了に伴い、最終的にビルの売却で決着がついたのだが、その時の売却先がこちら。当時は、その売却額(約41億円)が安いんじゃないかとか、(公社が受注するとは)民業圧迫ではないかとの議論が交わされた。

そもそも、(まちづくり公社とは)公共建築物の設計・施工管理を行うことを目的に設立された団体なのだが、そのへんの業務は大幅に縮小され、今やビルや建物を管理する不動産的な事業形態にシフトしつつあって、本来の設立目的から大きく逸脱しているのではないか...と団会議でも合意形成が図られ、かくしてゴーサインとなった。

代表質問の答弁調整の合間を縫って団長以下7~8名で乗り込めば、毎度のことながら市のOB幹部がズラリと並び、待ち構えている。が、いかんせん時間が短く、ざっくりと事業説明を受けたに過ぎないのだが、消化不良で全く以って納得いかん。

本来の事業規模は年間20億円程度なのだが、ビル等の保有資産は著しく大きいだけに毎年30億円以上もの返済を背負っていて四苦八苦の様子が窺える。理由を聞けば「やむをえなかった」ということらしいのだが、どうも腑に落ちぬ。そこで庁内の事情通を呼んで話を伺えば...。

不動産管理会社への発端は当時140億円ともいわれたJR武蔵溝ノ口駅前のNOCTYビルの買収案件から。JR武蔵溝ノ口駅周辺の開発はバブル期の土地区画整理事業。しかも事業主体は民間ではなく川崎市ときたもんである。残務処理としてビル自体は市が引き取らざるを得ないのだが、その管理・運営は市がやる訳には参らぬと押し付けられた格好になったのがこのまちづくり公社。

その金利負担も含め、本来であれば毎年5億円の返済が必要なのだが、ビル単体の事業収支は2億円程度の黒字しかない。金利負担は市の軽減があるものの未だ元本はほとんど変わらず。そこで、それなりの収益性が見込まれるクレール小杉(消防署とホテルの複合施設)、新百合21ビルを委ねることで何とかやりくりをすることになった(らしい)。

事業毎の収支採算性の資料も取り揃えただけに、今後において、どういう結論を導くか。バブルのツケってのはこんなところにも深い爪跡を残している。時の判断が後世に与える影響は小さくない。

(平成24年10月1日/1163回)

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