なおログ[Blog]

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2012年8月

2012年8月31日 (金)

デフコン

仙台東部道路を福島方面に向かって走ると左右で対照的な光景を目にすることになる。向かって左手側、沿岸部は荒れ果てた田んぼ。一方の右側には青々としたササニシキが風に揺れている。道路が津波の防波堤の役割を果たしたのだ。

政令市の若手市議の勉強会。今回の当番は仙台市。大曲からの帰路にその勉強会に出席することになった。被災地の復興状況について1日目は当局のレク、2日目は現地視察が予定されている。レクの講師は仙台市復興事業局次長の寺内譲氏。他自治体からの派遣職員38名を含む166名で構成される事業局は5年での復興を目指すという。

市内の被害状況は死者863名、建物の全壊は約3万戸であって、現在の仮設住宅は1千5百戸。が、あくまでも仮設だけに国の補助制度を活用し、市街化調整区域を市が買い取ることで集団移転を進めようと総事業費570億円が予定されている。

農作物の被害状況については冒頭の通りだが、沿岸部に向かって西高東低のなだらかな地形を利用し、水を流すことで除塩を図るらしく、こちらは3年とのこと。この大きな被害を受けたこの東部地域の土地利用については幾つかのゾーニングがされており、その水田地帯は「農と食のフロンティアゾーン」として様々な案が検討されているという。

レクの後は懇親会であって、そのもっぱらの話題は領土。「おひとよし外交」では世界に通用しないことが明らかになったが、隣国の脅威にどのように対処すべきか。あくまでも懇親会なのだが、日米同盟の扱いや防衛力の増強、徴兵制などについて活発にやりとりがされている。

翌日は朝から議会運営委員会が予定されているから懇親会も途中で切り上げ、早めの帰路についたのだが、次なる脅威は。。。やはりサイバーテロではなかろうか。

花火大会の翌日の朝刊にもたまたま米中間のサイバー戦防止協力の小見出しが踊っていたが、軍備増強は負担が重い。力でねじ伏せるドンパチの世界は終焉を迎えつつあって、次なるステージはサイバー空間であることは間違いない。

帰路の新幹線でもサイバー犯罪を描いた「アイスマン」なる本を読んでいたのだが、改めてその脅威を実感するとともに危機意識の薄いわが国の将来を憂うことになった。米国では毎年「DefCon(デフコン)」と呼ばれるハッカーの祭典が開催されていて、年々盛り上がりを見せているという。

「アイスマン」にも法執行機関側がおとり捜査や司法取引を駆使して優秀なハッカーを取り込もうとする攻防が描かれているが、むなしいかな報酬面では民間企業や犯罪組織側に軍配が上がるだけに目がくらむとそちらに加担することになってしまう。それを留めるのは本人の倫理観なのだが、果たして。。。

(平成24年8月31日/1132回)

電子書籍「一日一話」

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2012年8月30日 (木)

林間学校

大曲の花火大会。招待者は顔が広い。そのKさんの同級生という花火師は地元だけに歓声もひときわ大きかった。ちなみに四代目だそうで。前方の桟敷席を用意してくれたのだが、当日は様々な来客が顔を出してくれた。

「この大曲には有名な川が2つある。一つは雄物川、そして、もう一つはこの御法川(みのりかわ)さん」とは小泉元総理の応援の弁。地元の支援者は拍手喝采であったという。その話題の人物、前衆議院議員の御法川信英氏が顔を出してくれた。ちなみにみのもんた氏も御法川姓だそうで。。。

次のゲストは日本人初のプロバスケ選手の長谷川誠氏。海外プロバスケに在席したこともある同氏は現在、地元チームの監督兼選手として活躍されていると伺った。

大曲駅周辺の宿泊施設は限られている。だから観光客はその日のうちに秋田市内か横手・北上方面に散っていくことになるのだが、その混雑がはけるのは夜の12時以降。Kさんはそのへん機転を利かせて地元の居酒屋を予約してくれていた。

宿泊先である「米サラダハウス」の最寄り駅は2つ向こうの後三年(ごさんねん)駅。ちなみに駅名は歴史教科書に登場する後三年の役に由来するという。午前2時の到着にも関らず、御主人と奥様が玄関前で出迎えてくれた。「酒席を用意してあるから」とご厚意に甘えることになったのだが、駅名の由来から都会との農業交流の話など話に花が咲いて、当日の就寝は午前3時。

翌朝8時の朝食で食堂に顔を出せば御主人は寝不足とも思えぬほどテキパキと給仕をこなしている。そう、この御主人こそ美郷町議会議員の深沢義一先生。世間一般に町村議員は格下に見られがちだが、それは偏見というもの。立派な見識を有し、人格優れた人材は田舎に多い。とりわけ、わが党はの場合は名士の出が多く、その土地の方々に愛されて今日まで集落を守ってきたのである。

今回は若手の同僚3名で訪れたのだが、田舎はその若手の成り手も少ないらしく、その理由の一つが報酬。月20万円では公務員のほうがはるかにまし。

報酬の改定は議員にとってアキレス腱。本人の想いは違えども周囲はそういう目で見がちだから先生の苦悩は続く。田舎には農業しかない。食や自然が注目される今、この米サラダハウスも先生の考案。挑戦する農業を実践する姿勢はどこの世界でも通用しそうである。http://www.akita-gt.org/blog/?p=14855

(平成24年8月30日/1131回)

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2012年8月29日 (水)

BEST3

日本人はとりわけランキング好きなのだそうで。夏の思い出といえば夜空に大輪の花を咲かせる花火大会。みなさんにとっての思い出の花火はどこか。隅田川?、横浜?、神宮?、いやいや、もちろん川崎市の多摩川花火大会だよ。とでも言ってもらえるとうれしいのだが、それは身内贔屓だったか。

私にとっては東京湾の花火大会が印象深い。学生時代は竹芝桟橋がホームグランドであって、東海汽船にはアルバイトで随分と世話になった。夏休みはヴァンテアン号の東京湾クルーズや伊豆諸島行きの客が多いから乗船ターミナルはごった返している。輪をかけてこの日はデッキ上も含めて花火客でびっしり埋まり、身動きが取れぬほどの混雑ぶり。それをよそ目に桟橋内で間近に見る花火は何とも良かった。

が、それ以上に思い出深いのはやはり郷里の花火大会。親に連れられ見に行った花火は懐かしい。80年代は田舎町にも活気があって、協賛企業も多かった。夏休みの絵日記は花火大会と海水浴が定番だが、大輪の花が余計に大きく見える幼少期の花火こそ一番だと思っていたのだが。。。

そんな折、ここの花火こそ日本一だと自負する知人から誘われつつも、遠路だけに億劫な気がしないでもない。それでも執拗に誘ってくれる知人の好意を大事にすべく、だまされたと思って、重い腰を上げることになった。

秋田県大曲。市町村合併により今は大仙市となっているが、その大曲の花火は日本一なのだそうだ。直通の秋田新幹線「こまち」が開通したといっても本数は限られていて、当日分は既に満席状態。東北新幹線の北上駅から在来線で約2時間。東京駅にて午前10時の新幹線に乗車したのだが、JR大曲駅の到着は午後3時半。

市の人口は8万6千人であって、この日一日だけで80万人が訪れるというが、宿泊施設が少ない故に当日入りの当日帰りがほとんどなせいか駅はごった返している。その駅から徒歩20分の会場、雄物川の河川敷には見渡す限りの観覧席が用意されていた。

「大曲の花火」として有名だが、正式名称は「第86回全国花火競技大会」。その名の通り、全国の花火職人たちが芸を競い合う檜舞台であって迫力や芸術性がまるで違う。世界最高の楽団ウィーン・フィルの生演奏に匹敵する位に完成度は高い(ほんとの話)。

競技だけに「昼花火」なんてのもあるし、「夜花火」には「10号割玉」と「創造花火」の2部門があって、今年の最優秀賞は山梨県の株式会社山内煙火店の「日本の花~侘寂~」。はっきりと覚えているが、すばらしい作品であった。

絶対にハズさないから生涯に一度はぜひご覧あれ。写真は翌日の朝刊紙。

Photo

(平成24年8月29日/1130回)

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2012年8月28日 (火)

折り目

コンはコンでもコンパのコンではない。結婚の「コン」。

「昔、派手婚、今、地味婚」かと思いきや、今は「ナシ婚」なのだそうで、ウェディング業界も商売上がったりとか。

そんな「ナシ婚」だが、私も先駆者の一人。それでも、一度だけ都内某ホテルのウェディングコーナーを訪ねたことがあるのだが、ぎっしり詰まった予約に嫌気がさしてしまった。おらが後援会長の御令嬢が晴れて結婚されたのだが、会場がそのホテルということで、(こちらは単に冷やかしに過ぎないのだが、)すっかり話が弾んでしまった。

結婚式は両家の見栄と新婦のウィディングドレスへの憧れとホテルの戦略の三つが相俟って成り立つものと勝手に解釈をしているのだが、大枚を叩いて来てくれる友人にもそれだけの価値があるかどうか。他に使っていただいたほうがいいではないかということから近親者の食事会で事を済ませることにした。

それでも苦節十年、離婚もせずにそれなりに続いているのだから見栄を張ればいいというものでもなさそうですぞ、独身諸君!。

何事も打算があると上手くいかないことが少なくない。だからある程度は妥協して、あまり気が向かぬこともそれなりにやりつつ、好きなことは全力でやっていればいつか幸運の女神が舞い降りるもので。。。ということで今日はそんな話。

私の人生を賭けた大一番、初陣時はがむしゃらだった。毎朝の駅頭で必死に訴え続けていた私のスーツのズボンに折り目が無かったらしくある御婦人が私の為にスーツを購入してくれた。別にカネが無かった訳ではないのだが、いつの間にかビンボーな候補者を地元の御婦人が救ったという美談として地域の語り草になっている(ほんとの話)。

折り目のないスーツも御婦人に買っていただいたスーツも決して安物ではなかったと思うが、以来、ズボンの折り目にはちょっとだけ注意を払うようになった。身だしなみには注意が必要である。

以前、その後援会長から「どんなに裕福になろうとも土(=農業)を離れないことが大事だ」と教わったのだが、つい最近に読んだ本にも財を成した実業家が傘寿を過ぎた今も近所の公園のトイレ掃除を日課にしているという話を目にしたところ。

女神が舞い降りた後も大事だということで。。。以上。

(平成24年8月27日/1128回)

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2012年8月27日 (月)

謝礼

違反点数で一発アウト。半年間の免許停止処分はキツい。キツいといっても処分を軽くしろとかお上に楯突くつもりはないが、カネで許してもらえるものであれば何とかしたいもの。

相手にとってはその位の意味があるのであろう。相手に求めたこともないし、気遣い一切無用なのだが、それでもあの手この手を尽くして御礼を届けて下さろうとする心遣いをうれしく思っている。

無碍に断る訳にもいかず、相手の面子もあるからありがたく頂戴することも時折だが、既に税金から報酬をいただいている身であるし、自ら好きでやっている仕事であって、ほんとに気遣い無用。くどいか。

寄付文化が定着する米国の事例だったと思うが、以前、雑誌か何かに大統領選に多額の寄付を行った実業家へのインタビュー記事が掲載されていた。「そんな多額の献金をしても、あまり意味がないのではないか」との質問にニンマリの表情を見せたとか。

慈善事業への寄付には名誉が伴うことからそのような選択をする富豪も少なくないが、こと最近は何でも金銭的価値が付くからそれらを買い漁ってみたり、「更なる儲け」を期待してみたりと。正義とか道徳とかの価値観が薄れつつあるようで。。。

さて、随分と昔の話になるが、ある相談から陳情者を市の担当者に紹介したのだが、予想以上に事が上手く進んだ様子で御礼なるものを届けていただいたことがある。

勿論、固辞したのだが相手の気が治まらず受け取ってしまったのだが、その後、市の担当者にも御礼をせねば気が済まぬという。それは金品の類であることを承知しているから「そんな気を遣わずとも御礼の御電話で十分じゃないですか」とやんわり促したのだが、どうしてもとせがまれてしまった。

謝礼を届けたいらしいよと言えばと角が立つし、固辞されるのは目に見えるから言わないほうがいいかと、周囲にバレないように会う段取りだけ整えた。おカネを渡す時は二人きりの内緒の時に限る。あとは当人同士の話。更に知恵を授け、「やっと渡せました」とのうれしそうな御礼の電話があったのだが、そのモノがすぐに私の元に返ってきてしまった。

本人に事情を説明したのだが、本当に残念な様子に「気持ちは十分に伝わってますので。。。」と見送った。でも、それって戻ってきた段階で私の懐に入れてしまえば、陳情者も渡せて満足のままであるし、担当者とて返却しているのだから後ろめたさもなく平穏に一件落着だった可能性も。。。(笑)。

とにかくこういうのは面倒で好かん。私のことを恩に思ってくださるのであれば、それは何かの折に別な方に返していただければと。

(平成24年8月26日/1127回)

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2012年8月26日 (日)

一冊の本

「寝屋を出るより、その日を死番と心得るべし。かように覚悟をきわまるゆえに、ものに動ずることなし」とは戦国武将の藤堂高虎の言葉とされているが、内戦の続くシリアにてジャーナリストの山本美香さんが銃弾に倒れた。

何ゆえに天はかくも惨い仕打ちを与えるのか。本人の経験から危険を承知での取材だったと思うが、ご両親や周囲にとってはあまりにも惜しい命。

思い出すのはイラク戦争後にその復興支援に従事していた外交官の奥克彦氏。03年11月29日、同僚の井ノ上正盛氏と共に北部イラク支援会議に出席する為、ティクリートに向かう途上を銃撃され殉職された。早大ラグビー部出身の同氏は親交も広く、その遺志を引き継ぐ関係者により「奥・井ノ上イラク子ども基金」が立ち上げられた。

残されたものとして少しでもその想いを汲み取ってあげることは無意味ではないのではないかと、そんな想いから手にした一冊、同氏の著書「イラク便り」を読んだのはもう10年以上も昔の話。

同書には「学校へやってきて日本の支援に触れてくれれば、いつか大人になってもその記憶が心に蘇るのではないか。。。イラクの子ども達のキラキラした目を見ているときっとうまくいくと思えてくる」とあって、たとえ異国の地であろうとも子供たちの将来を信じて尽くす外交官の使命に燃える本人の人柄がにじみ出た一文に涙した記憶が甦る。

彼女のことは知ったかぶりをするつもりもないし、それほど詳しくは知らないのだが、同じ想いから彼女の著書を読んでみたくなり、仕事帰りに本屋に立ち寄ったのだが、売り切れ状態。不思議なもので、モノが無いとなると余計に欲しくなるもの。手当たり次第に本屋を回り、ようやく探し当てた。

彼女の著書「世の中への扉 戦争を取材する-子どもたちは何を体験したのか」は11年7月の発刊。享年45は奥克彦氏と同じであって、あまりにも若い。本を読ませていただくことでご冥福を祈りたい。

(平成24年8月26日/1127回)

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2012年8月25日 (土)

星空コンサート

久々に社会人時代の仲間からの誘いがあって都内に出没することになった。

転職されたりもしているのだが、依然として破格の給料は変わらぬようで、些か羨望のまなざしを向けてしまった。イカンイカン。

肝胆相照らす仲だけに「おまえだって毎日ブログ書いてりゃいいんだろ」などと遠慮ない言葉が飛んでくる。毎日・・・?それはブログを読んでいる証拠。業界を去ったとは申せども気に留めていただいているようで、やはり友は大事にしたいもの。

都内に出没する機会は限られているのだが、六本木ヒルズで開催される天文クラブもそのひとつ。宇宙には神秘も多いし、夢とロマンにワクワクさせられる。夏の星空といえば「夏の大三角形」。0等星のこと座のベガは織姫星、わし座のアルタイルは彦星。その間のたくさんの星が天の川。そして、もう一つの星、はくちょう座のデネブも明るさは負けていないのだが、ベガやアルタイルに比べて地球からの距離ははるかに遠いのだそうで。。。

そして、関係者にとっての注目はオリオン座のペテルギウス。近い将来に星の寿命が尽きるそうで超新星爆発なる現象が起きる可能性が高いのだという。ものスゴいエネルギーが放出されることからどのような影響を及ぼすか。何万光年の彼方からの光を見るというのは神秘そのもの。

さて、サンシャインシティのプラネタリウム「満天」。本市と比較する為にも子供向けの「めざまし☆プラネタテレビ~めざましくんの宇宙ナビ~」なる上映作品を選んだ。フジテレビの朝の番組「めざましテレビ」のキャラが宇宙を案内するというものであって、自動音声ながらフジテレビのアナウンサー陣も登場したり、随所に工夫が凝らされている。

一方の本市のプラネタリウムは学術用の色彩が強いせいか、解説員が操作をしながら案内してくれるというオーソドックスな作りになっている。リニューアル特需では困るのだが、確かに安い入館料は魅力の一つ。

宇宙飛行士の山崎直子さんが通い詰めたのは近所のプラネタリウムというからそんなハイテクではなかったはずであるし、「ツァラトゥストラはかく語りき」で有名な作曲家リヒャルト・シュトラウスは廉価な立見席に通い続け、その才能を花開かせたという。

そうそう、ヴェイオリニストの大谷康子さんの星空コンサートがご当地で開催されるそうで。秋の夕べにいかがか。

9月7日(金)午後6時半より。かわさき宙と緑の科学館にて。会費4千円。

(平成24年8月25日/1126回)

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2012年8月24日 (金)

クリーニング店

朝のクリーニング店は混雑する。それぞれに考えることは一緒。朝の通勤時に出しておけば、夕方には仕上がるから帰宅時に受け取ることが出来るという算段である。そうして列が出来ることになるのだが、店員の手際がいい。「客を待たせてはならぬ」とばかりにテキパキと片付けていく。

一方で、「何でそんなに仕度が遅いんだ」。そう愚痴ってみたくもなる。前日にはあれほど釘を刺しておいたのだが。。。仕事上の不満よりもそんなイライラ感がストレスを募らせることになるのだが、ストレスの解消にはジョギングがいい。どういう風の吹き回しか、同僚の橋本勝氏(多摩区)も朝のジョギングを始められたそうで、結構な話ではないか。

本市の青少年科学館、いまは「宙(そら)と緑の科学館」に名称が変更されたのだが、そのプラネタリウム。連日に大人気のようでこの夏休みの朝は開館前に長蛇の列が出来ていると聞いた。昼過ぎには当日の分のチケットが完売するのだそうで、我が家にもそんな噂が伝わってきた。

プログラムを見れば子供向けの上映作品は初回の10時半のみ。この炎天下の中、単なる家族サービスでは並ばないのだが、妻の仕度は遅いし、開館時間も迫ってくる。そんな家庭の事情と「何がそんなにウケるのか」が気になって朝の列に並ぶことになった。

開館は9時半。9時に到着したのだが、既に30人位が並んでいて、列に並ぶのは父親の仕事とばかりに家族を待つ父親の姿が目立つ。開館直前には確かに100人以上の列になった。

入館料は大人4百円、中学生以下は無料なのだが、正直、上映作品はそれほどのものではなかった。そうなると親心からつい心配してみたくなるもの。都内のプラネタリウムも大変好評と聞いているだけに[何がそんなに違うんだ]と好奇心が芽生えてくる。

今であればスカイツリーのプラネタリウムが旬なのだが、混雑が予想されるだけに、それと同じプラネタリウムがある池袋のサンシャインシティの「満天」を訪ねた。勿論、仕事帰りに一人だけど。。。

入館料は大人1千円、子供4百円。本市に比較して価格設定が高めだが、果たしてそれだけの価値があるのか。続きは明日に。

(平成24年8月24日/1125回)

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2012年8月23日 (木)

食わず嫌い

本市の最北端、小田急多摩線のはるひ野駅。駅舎の上には小さな風力発電設備が備えられていて、時折、回っている光景を目にすることが出来る。一方の臨海部においては本市と東電と共同で実施するメガソーラー計画。びっしりと敷き詰められた太陽光パネルは壮観。合わせて2万kW、約6千世帯分の電力供給量となる。

火力発電の原価は石油や天然ガス等の資源価格に大きく依存するだけにそのへんの悩みはないのだが、天候に大きく左右される不安定さがつきまとう。

再生可能エネルギーの買い取り制度がスタートしたが、買取価格は1kW時あたり42円、一般家庭に供給される電力単価は25円前後であるから17円も高い金額で買い取られていることになる。高い買取価格はその普及促進を狙ったものだが、それが果たして普及のみならず新たなイノベーション(技術革新)に繋がるか。

太陽光発電を国策として促進したドイツの事例は前回に記した通りだが、国際環境経済研究所主席研究員の竹内純子氏のつい最近のブログに詳しい。http://agora-web.jp/archives/1479034.html

最近の報道によれば、政府の「エネルギー・環境会議」は総発電量に占める原子力発電の割合について「2030年代前半の原発ゼロ」を目標とする方向で検討に入ったという。それは電力需要と技術革新の度合いによっては実現できない可能性もゼロではないが、そこ(原子力)に甘えている限り、パラダイムシフト(劇的変化)は起こらない。

昔から「反原発」を唱え続けてきた方々とは根本的に違うのだが、この資源小国のわが国において、一定の比率で原子力を選択してきたことは妥当な判断であったと思うし、今日までの経済成長を支えてきた功績は小さくない。が、この地震大国において安全への過信が引き起こした大惨事は天の警告と受け止め、大胆な方針転換を図るべきとの立場に立っている。

再生可能エネルギーの中でも太陽光や風力は不安定さがつきまとうが、地熱発電などは地味ながら安定した電力の供給が可能であって既に全国で53万kWの稼動実績を有している。

今日まで普及が図れなかった理由には、石油発掘と同様に掘削作業が必要となることや熱源が国立公園内にあることから景観が損なわれる等の諸説あるが、最大の理由は(原子力があるから)とりたてて推進される必要がなかったというものであろう。

最近は米国のシェールガスの開拓に見られるように掘削技術も著しく進歩を遂げたし、被災地の新たな挑戦として取り組む価値は十分にあると思うのだが、読者諸賢はいかに思われるか。

(平成24年8月23日/1124回)

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2012年8月22日 (水)

経済本

それは同氏らしいセリフであって、内容云々はさておいて歯に衣着せぬ物言いは読んでいて面白い。久々にクルーグマン教授の著書「さっさと不況を終わらせろ」を読んだ。08年のノーベル経済学賞受賞者だが、同氏の著書は「クルーグマン教授の経済入門」を読んで以来。

アダム・スミスの「見えざる神の手」に衝撃を受けて以降は自由経済の信奉者なのだが、深刻な不景気に陥った経済で、金融当局が左右できる金利がゼロ近くにある時における財政出動について論じられている。いわゆるケインズ政策なのだが、この「深刻な不景気に陥った経済で」というのがミソで、そんな状況下では緊縮財政や増税は逆効果だと。

印刷機をバンバン回して貨幣を刷りまってマネーサプライ(通貨供給量)を増やす従来の政策も不況下では通用しない、いわゆる「流動性の罠」についても本人なりの解説が付けられている。ではどうすべきか。やはりケインズ的な財政出動が必要であって、しかも、今までの数倍の規模のものをド~ンとやろうという(ほんとそんな論調なのが面白い)。

わが党の政権下においてもそんな議論からか大型の公共投資が予定されていたのだが、私は当時から懐疑的な見方を示していて、ある程度の公共投資が必要だとの名の下に過去に何度か景気刺激策が実施されてきたが、債務が積み上がっただけじゃないかと。

ムダな(というと語弊があるから波及効果の薄い)公共事業はまっぴらゴメンの立場を貫いているのだが、著書によれば不況というのは以前の罪がもたらす必然的な結果であるとして経済危機を道徳劇にしたがる面々がいるのだと喝破されている(私も昔気質なもんだからそんな道徳劇を信じている一人かもしれぬ)。

また、ユーロ危機についてもその単一通貨創設の功罪について述べられていて、対極的に独自通貨のメリットも記されているが、財政破たんの危機が論じられるわが国においても著書を見る限りその可能性は限りなくゼロにも思えてしまう。

統一通貨下において緊縮財政という選択肢を取らざるを得ないギリシャ、アイルランド、スペインに対して、独自通貨を有する英国の歳出削減は無謀な挑戦であるらしきことも説明されていて、他人事ながらわが国の試金石にもなりうる好例かも。

「バラマキによって将来にツケを残さぬ」。そんな道徳を信じていて緊縮論者には変わりはないのだが、国の債務ってGDPの2倍、一般会計の10倍でしょ。債務残高が一般会計の2倍未満である本市の歳出削減は十分に価値があると思うのだが、国の場合はここまで債務が膨れ上がるとちまちまと削減を続けているよりもいっそ大胆に。。。などとも思えてしまう。

訳者は山形浩生氏。経済本だけにちょっと難解な記述もあるけれど、時間のない方は訳者解説だけでも価値がありそうな一冊。

(平成24年8月22日/1123回)

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2012年8月21日 (火)

ひまわり

地元の西生田中学校に関連するおやじたちの会「OYAJIボーイズ」のTシャツを所持している。

古巣を心配するOBやPTAで知り合ったおやじ連中が子供たちの為に何か出来ないかということから発足したと記憶していて、中学生の児童を抱える親たちだけに私より年上の方がほとんどを占めるのだが、私も「いづれ」ということで特別にTシャツをいただいた。

そんなおやじたちが企画する夏のコンサート「トワイライトサマーコンサート」は、もう10年以上続く恒例行事の一つ。普段は欠席しがちな私も(たまにはいいところを見せねばという下心から)朝の準備に顔を出せば、いつものおやじ連中が笑顔で迎えてくれる。

昨年までは校庭のど真ん中に大きなステージが立っていたのだが、今年は世相を反映してか協賛金も尻すぼみのようで体育館での開催となった。それでもおやじ連中はイベントを何とか盛り上げようと知恵を絞るのに四苦八苦であるし、ママさん連中は特製カレーライスの準備に追われ、私も半袖短パンに軍手にタオル姿のおやじスタイルで一緒に汗を流した。

いつになっても「子供たちの為に何かをしよう」と思う気持ちを大事にしたいものである。さて、夏といえば「ひまわり」。当日の神奈川新聞の朝刊に一面に咲き誇るひまわり畑のカラー写真が掲載された。やはりコンサートにしても舞台上演にしても感動は「生」に勝るものはない。

県内でも有名な座間市のひまわりまつりだそうで、これはぜひ実物を見ねばと会場を訪ねた。55万本が咲き誇るというというその会場は農業振興地域内だけに周囲は田んぼ。その田んぼの緑と夏空の青にひまわりの黄色が一段と映える。さすがに巨匠ゴッホが惹かれただけあってインパクトは抜群。

花の寿命は短いが、その分、力強さがあって、花の迷路で誰かに踏まれてしまったのだろう、茎が折れていても伸び上がって太陽のほうを向いて花が開いている姿を見れば、こちらを元気にさせてくれる。

座間市といえばまもなく市議選。友人の武田武さんが活動されているのだが、大混戦の模様。多彩な経歴を持つその本人が選んだ背景がひまわり。果たして大輪の花を咲かせられるか。

(平成24年8月21日/1122回)

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2012年8月20日 (月)

オレンジリボン

基本問題対策会議の議論。話が広報のあり方に及んだ。

最近はブログやツイッター、フェイスブック等を活用する議員も増えてきて結構なことだと思うのだが、内輪話をもらすのはけしからんとの慎重論も根強い。

(そのへんは多少気を遣っているつもりなのだが、)何か私のことを言われているような気がしないでもない。が、そんな話であればしなきゃいいわけだし、むしろ沈黙は金とばかりに何も発信しないほうがよほど卑怯だと思うが。。。これでまたお咎めだ(泣)。

さて、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸なものである」とはロシアの文豪トルストイの長編小説「アンナ・カレーニナ」の一説だが、川崎市議会のオレンジリボンプロジェクト。各会派から選出されたメンバーが、児童虐待の防止の為の条例提出に向けて超党派で取り組んでいるプロジェクト。条例案の骨子まで固まり、9月議会の提出に向けて意気込んでいるのだが、何やらそこに暗雲が立ち込めているらしい。

最近の厚労省の発表によれば平成21年度における児童虐待による死亡事例は47例(49人)、うち0歳児が約半分を占めている。そうした赤ちゃんを救おうと熊本市の慈恵病院が開設した「こうのとりのゆりかご」が5年を迎えたという。毎年5百件を超える相談が寄せられ、これまで80人以上を預かってきたのだという。

宝である子供の命を粗末にするなという認識は同じなのだが、(いかなる理由であれ)親の勝手で捨てた子供の面倒を社会が見るというのはいかがなものか。ましてや、その後に親がのうのうと暮らしているとあっては自己責任が問われるべきではないか。そこをおざなりにして受け皿だけ整備しても抜本的な解決には到らないじゃないか。かといって、虐待はエスカレートしがちなだけに親に押し付けて命の危機に晒されることがあってはならぬ。と。

そのへんの社会的倫理を問う議論もある一方で、出る杭は打たれるが如く周囲の嫉妬心も小さくないように見えて。。。果たしてどうなるか、注目の案件。

そうそう、「こうのとりのゆりかご」の実績。地元の熊本県を含む九州からは3分の1程度であって、むしろ近畿や関東エリアが多いのだという。わが子の健やかな成長を願って「遠くとも少しでもいい施設に」という最後の親心であると信じたい。

(平成24年8月20日/1121回)

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2012年8月19日 (日)

ウマ

盆の過ごし方。迎え火を焚いてご先祖様を迎え、送り火を焚いて見送る。そんな古来の慣習を大切にしながら仏壇のある実家で過ごす。といきたいところなのだが、じっとしているのは耐えられない性分なもんでご先祖様には手を合わせつつ、いつもの物見遊山に繰り出すことになる。

盆にも関わらずJR川崎駅にはわれらが田中和徳センセイの旗がなびく。とりわけ真夏の駅頭はしんどく、体力の消耗は著しい。38歳の私がそう実感するのだから田中センセイには相当のはず。

世の微妙な空気を肌で感じることは大切なことだけれどもドブ板の我々と違って天下国家を論じるべき御仁なのだからそんなことで体力を浪費せずとも他に注力できぬものかと嘆いてみたりもする。衆院選は時の風潮により大きく左右されるだけに、常に票を意識せざるを得ない国会議員の悩みが浮かび上がる。

そんな姿を見ていると基礎票を固めていただく支援者の皆様のありがたみが実感できるし、世の風潮を気にせずに仕事に専念できる今の立場に心から感謝である。

さて、(名刺はあまり出さないタチなのだが、)渡した際に「たかが市会議員か」という表情をされることがある。それは多分、国会議員がエラいと思っている人物なのだろう。と、さして、気にも留めないのだが(えっ、十分気にしているじゃないかって?)、巷にも似たような話はゴロゴロしている。

企業名や役職などもその一つ。それはそれで一つのステータスだからいかんともしがたいのだが、それに見合った人間性を兼ね備えているか。そして、重要なのは相手との相性。ウマが合うか合わぬか。案外、無名のほうが面白いかもしれぬ。

実はふとした縁で落語家の瀧川鯉橋氏とご一緒させていただいた。この5月に真打に昇進した御仁だから「師匠」と呼ばねばなるまいか。現在、浅草界隈に居を構えておられるそうで、「旨い食いもんやが多くてうらやましいですね」と声をかければ「そうでもないよ」と。

先輩に会うとゴチになれるが、後輩に見つかると奢らされるからと笑っておられた。以前、どなたか落語家の本でそれらしきものを読んだことがあって、それを地で行く話だけにウケてしまった。

そうそう、ふとした縁ってぇのは高校の4つばかり先輩のようでござんして妙にウマが合いやんした(失礼)。というか、向こうは世慣れしているからこんな私に合わせてくれたのかもしれぬが、そんな関係を大事にしたいものである。

ちなみに本人のブログはこちら。http://blog.goo.ne.jp/rikyoh3194

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2012年8月18日 (土)

補完関係

「都会の不満、田舎の不安」とは言い得て妙だが、わが党の政務調査会長を務める茂木敏充氏の著書のタイトルだそうで。

大都市の住民は住宅問題、通勤地獄、高い生活コスト等、現在の生活への不満を持っている。一方、地方の住民は雇用問題、人口の減少等、将来への不安を抱えている。この「都会の不満」「地方の不安」を同時に解消するための新しい国土が求められると。発刊は昭和63年だが、田中角栄氏の「列島改造論」といい、地元への利益誘導のみならず国土全体あり方を世に問う一冊はいい。

田舎の選挙に行けば必ず聞くセリフがある。「都会に人もカネも吸い上げられて田舎はすさびれていく一方だ」。誤解なきよう申し上げておくが、都市と地方の財政均衡は国が調整機能を果たしていて、地方交付税という形で配分されているが、都市部よりも田舎への配分が多いのが事実(ちなみに総額16.4兆円のうち本市への配分は約5億円)。

が、それは対立すべきものではない。定年後にのんびりと田舎で暮らすことがあってもいいし、仕事の為に上京することがあってもいい。双方に補完関係は十分に成り立ちうるものであって、今日はそんな話題。

都市部に立地する本市では典型的な都市農業が営まれている。田舎に比べ居住人口は多いが、農家戸数や農地は極めて少ない。(予算規模が全てではないが、)農業予算の占める割合は政令市中最下位に近く、それは代弁者が少ないことを物語っている。農業予算の獲得は票にはならぬからとほんの一握りの議員が背負ってきたといっても過言ではないが、後継者不足に悩み、ジリ貧状態の窮状を何とかして欲しいとは切実な声。

「農業を捨てて移り住んで来た奴に何が分かるか」の一方で、「労が多い割に収入もさして見込めない農業なんてやってられるか。オレはホワイトカラーだぞ」との感情論も入り混じり、農家とて困窮世帯のレッテルを貼られてのバラマキは御免被るとのプライドもある。

品種改良や技術革新が進んだとはいえ、単位面積当たりの収穫には限度があるから収穫量は広大な面積を有する田舎に軍配が上がる。だからこそ別な視点から本市の農業というものを見直さねばならぬと思っていて、その特徴の一つが首都圏という圧倒的な消費地に立地すること。

近年の健康志向も手伝ってか、新鮮な朝摘み野菜へのニーズも高いし、業(なりわい)としての農業は出来ぬが、趣味としての農業はゼニを払ってでもやってみたいと思う人も少なくない。この都会で土と向き合えるというのは魅力である。

十分な可能性があることを承知していながら自らの知恵の絞り方が足りぬと反省していて、もっとそんなことを話し合う機会があっていいと思うのだが。。。

(平成24年8月18日/1119回)

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2012年8月17日 (金)

鴨葱

さて、比較的時間に余裕が生まれやすい夏休み。支援者のお誘いにて海上自衛隊の施設見学。関係者の話や国防という崇高な任務に燃える若手自衛官の皆様と意見交換を図り、有意義な一日となった。

防衛といえば論客の石破茂氏。農政にも一家言あって、自公政権最後の農水大臣としての活躍はご存知の通り。その同氏が推薦する生源寺眞一氏がリーダーを務めてまとめた東京財団政策提言「日本農業の長期的ビジョン」に目を通した。

TPPについても推進派の経済界に対して農業団体が反対している対立の構造のみに焦点が当てられ、では、これからの日本の農業をどうすべしかという視点が薄かったことに警告を鳴らしつつ、今の日本の農業が抱える課題について示されている。

尚且つ、東日本大震災後は福島県産野菜が敬遠される一方で安い輸入品が並ぶ。防腐剤や食品添加物のほうがよほど影響が大きいと思うのだが、やはり生産者の顔の見える国産の食材を選んで欲しいものである。

さて、その提言の中には、農地制度の運用について既成事実を作ったものが勝ちという状況から脱法的で無秩序な農地転用が進むことへの懸念が記されているのだが、そんな記述を読みながらつい竹島を連想してしまった。れっきとしたわが国の領土でありながら韓国に実効支配を許している現状にある。

つい最近の石破茂氏のブログには、「李明博韓国大統領の竹島訪問は、日本外交の大きな敗北です。(中略)…ロシア大統領の北方領土訪問、中国漁船の海保巡視船との衝突事案など、民主党政権になってから起こっている一連の事案は、現政権に国家主権や安全保障、日米同盟についての意識が乏しく、危機管理能力を欠いていることを、周辺諸国から見抜かれているのが原因です。外交は後になってからでは取り返しがつかないことが多いのであり、政権交代を急ぐべき一番の理由です」とあった。

古今東西、一部の教養ある外国人から日本人の美徳には羨望の眼差しが注がれてきたものの、おひとよしで警戒心の薄いことが仇となってアウェーでは「鴨葱(かもねぎ)」とされてきたことも事実である。「ポーカーフェイス」なる言葉があるようにポーカーやブラックジャック等のカードゲームではブラフ(はったり)も重要な要素を占める。

我が国は外交カードも多い。それが竹刀では威力半減するも真剣であれば十分な抑止力になるし、それが「かけひき」というもの。時として抜かねばならぬ時もあると思うが、ブラフとて示せぬようではグローバルプレイヤーと伍していけない。

わが国民が「鴨葱」と嘲笑されるのだけは御免被りたいものである。

(平成24年8月17日/1118回)

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2012年8月16日 (木)

夏休み

夏休み。事務所の来客も陳情客よりも雑談客。たまたま話題がコンビニの営業時間になった。

「人間ってのは朝起きて夜寝るもんでリズムが狂っちゃうよなぁ。それに負けじとスーパーも営業時間が延びちまって、最近は元旦からやってるんだって。正月も盆もあったもんじゃないねぇ」と昭和節。夏休みはこちらにも好機到来。読書三昧の日々。といっても飽きやすいタチだからジョギングに行ってみたり、役所に顔を出してみたりもする。

それでも欠かさぬのは靖國神社の参拝。祖父が戦没者だけに余計に思い入れが深い。子孫の為にこの国の礎となり散って逝った面々は「靖國で会おう」と死を覚悟して戦地に赴いたのである。そんな英霊が祀られている靖國神社に手を合わせたとしてもバチはあたるものではないし、日本人であれば当然。

ツイッターやフェイスブックでアピールこそしないものの毎年の恒例であって、今年も無事に済ませた。気のせいか、若者や小さな子供連れも目立つ。いかにして今日の平和があるのかと後世に語り継ぐことは国の発展に欠かせぬことではなかろうか。

さて、その夏休み。子供の宿題が絵日記だそうで、どこかに連れて行けと妻から督促が入る。郷里の墓参りの際に海と山を満喫してきたじゃないかと言葉を返すもそれじゃ足りぬらしく、では、盆の前後は都心の混雑も解消されるからスカイツリーはどうかと提案したのだが、逆に上京客でごった返しているではないかと。さじを投げていたのだが、ようやくプランが完成したらしい。

行先は横浜の山下公園。見応えは十分で何といっても安く楽しめるのだという。午前中で仕事を片付け、小田急線の町田駅から横浜線に乗り換えて30分。横浜駅に到着。帰省客も相俟ってか予想以上に混雑している。

そごうからかもめ歩道橋をわたった横浜ベイクォーターから山下公園行きの水上バスに乗船。大人は700円も幼児は無料であって、客室はエアコンが利いているし、インターコンチや観覧車、大さん橋などを横目に見ながらの15分の水上散歩は割安感がある。

山下公園では氷川丸とマリンタワーを訪れたのだが、氷川丸は船員の格好をした人が迎えてくれた。アンティークな内装は大人にも十分通用するし、操縦席などは子供にとってワクワク感が生まれる。そんな氷川丸も船齢84歳。処女航海は米国西海岸シアトルだが、当時の乗客はどんな想いで旅立たれたのか、それぞれに物語を想像させる。

子供は疲れ知らずだが、大人には休憩が必要。ふとした縁で1年ほど前に読んだ山崎洋子さんの「ニューグランドの魔法」を思い出し、私の希望でホテルニューグランドに。勿論、入館料はタダだが、休憩にはコーヒーの1杯も飲みたいもの。カフェを利用したのだが、トイレの隙に子供たちはケーキを注文しているし。。。これが一番高くついた(笑)。

夏休み。まだ予定が決まっていない親子連れにはお薦めのコースかも。

2

(平成24年8月16日/1117回)

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2012年8月15日 (水)

終戦記念日

日本の礎となりし英霊の冥福をお祈り申し上げる。合掌。

(平成24年8月15日/1116回)

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2012年8月14日 (火)

近いうちに

月並みなタイトルで恐縮だが、「近いうちに」の解釈を巡って様々な憶測を呼んでいるのはご承知の通り。果たして勝者は誰か。

増税法案を成立させた民主党か、解散を担保に同調をした自民党か、消費税増税に反対の面々か、高みの見物の政党か、いや、財務省だと話は尽きない。国民不在のかけひきに政治不信が募るばかりとマスコミははやし立てるが、物は盗むよりも盗まれたほうがいい、人はだますよりもだまされたほうがいいのだそうで。時の政権の公約に国民はすっかりだまされてしまった。

「論議自体を4年間は封印し、16.8兆円の財源を捻出することで財政再建を進めます」と公言して憚らなかった民主党にも憤慨しているのだが、野党連合といえども否決されることを承知で「ええかっこしい」の態度を取ることは無責任であって、反対の姿勢を見せるのであればマニフェストに消費税5%で財政再建を進めます位の覚悟を見せて欲しいもの。

それにしても13.5兆円の税収増の配分についても、当初の社会保障への充当や財政健全化以外に何やらキナ臭い動きもあるようで、財政の肥大化ばかりが目立ち、歳出削減に向けた成果が見られないのは残念な限り。

実は今、自民党川崎市連の基本問題対策本部会議(座長:杉山信雄県議)のメンバーになっていて、その作業に追われている。数年前に原修一会長(当時)の肝いりで党の再生に向けた党改革推進検討会議が構成され、答申をいただいたのだが、その検証作業を行うようにとのこと。私はそちらのメンバーではないのだが、女性を含む多くが民間から選任されて、活発な議論が行われたと聞いた。

その項目の一つに「役所(市・区)の無駄を撲滅するプロジェクトを立ち上げ、政治主導で真剣に取り組む自民党の姿勢を示す」とあって、それまでは市議各々の個人的活動に依存していたのだが、答申を受けて市議団として対応が図られることになった。このブログで紹介してきた通り、補助金の削減や委託料の見直し、そして、天下りOBの給与減額など職員には不評ながらも大きな成果を上げてきた。

が、そのへんがPR不足であって、答申にも一言で言えば「広報が下手」らしきことが随所に記されていて、そんな経緯もあってか私に(広報委員長という)白羽の矢が立ったものと都合よく解釈している。市連のホームページでもこんな形で市議団ニュースがダウンロード出来るようになったし、多少は改善されたと思うのだが。。。http://www.jiminkawasaki.jp/shigidan.php

次回の会合までに報告案をまとめるようにとのことで文章の中身よりもニュアンスをどうしようか思案中。

(平成24年8月14日/1115回)

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2012年8月13日 (月)

デビュー

姉妹都市のザルツブルグ音楽祭に負けじとフェスタサマーミューザがフィナーレを迎えている。

毎年、首都圏のオーケストラが集結し、ミューザを舞台に繰り広げられる音楽祭。何といっても注目はそのチケット価格。とにかく安い。好評を博していたのだが、それもミューザという一流のコンサートホールがあっての話。

ミューザ復旧工事の影響から昨年に引き続き今年も市内の音楽ホールをお借りしての開催。市長は音楽の裾野を広げる絶好の機会と胸を張るが、実際は集客が伸び悩んでいると聞き、心配していたのだが、久々に訪れる機会が回ってきた。

たまたま、夕方に都内のアポがあった関係で電車通勤だったのだが、19時から多摩市民館での開催だという。オーケストラは神奈川フィル。指揮者は新進気鋭の金聖響氏。曲目はブラームス悲劇的序曲第2番とシューベルト交響曲第3番、ブラームス交響曲第3番でS席3千円とあっては逃す訳には参らぬと何とか間に合わせた。

当日券を購入し、プログラムをいただくのだが、工夫が凝らされていて、飽きさせない作り、そして、何といってもこのイラストがいい。開催者に今年の客入り状況などを伺うもフィナーレのチケットは完売だそうで、とりわけ昭和音大のテアトロ・ジーリオ・ショウワの公演は人気だという。ブラームスも良かったし、シューベルトの調べも聴きやすい。シューベルトがこの交響曲を完成させたのが18歳だというのだから驚愕である。

さて、ザルツブルグ音楽祭。今年は初めて日本のオペラ「かぐや姫」が上演されるのだそうで、ふとした縁で知り合った指揮者の平井秀明さんからメールが届いた。本市とザルツブルグ友好都市提携20周年の看板公演であって、本市からもサンライズコーラス他20名が参加するのだという。そのコーラスを率いるは河野和子さん、本市の元教育長であって、不思議な縁に感謝である。

前日のアニフ公演に続き、ザルツブルグ公演は20日(月)とのこと。ブラームス、シューベルトともウィーンでの活躍が知られているが、平井秀明さんはそのオペラ「かぐや姫」公演後に、ウィーン国立歌劇場デビューも予定されているのだそうで。

土産話を楽しみにしている。

(平成24年8月13日/1114回)

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2012年8月12日 (日)

KJK

夏バテ防止には。。。やはり「うなぎ」。そのうなぎ価格が高い。原因は稚魚の漁獲量が落ち込み続けていることらしいのだが、長年の謎とされてきたうなぎの生態系が明らかになりつつあることに期待が寄せているのは私だけではないはず。

「展覧会が開催されているのですが、教育文化会館ってどこですか?」-「川崎市役所の前を通って。。。」-「川崎市役所って、どこですか?」-「アゼリア地下街の何番出口を出て。。。」。やっとこさ説明を終えたのは御齢84歳になられた元参議院議員で川崎市観光協会会長の斉藤文夫先生。相手は麻生区在住15年の御婦人とのことらしく笑えない話。

うなぎの寝床に例えられる本市は南北の雰囲気はまるで違うのが特徴。都心のベッドタウンとして発展を遂げてきた北部に対し、古くは宿場町としての歴史を有する南部は成熟した街を形成している。さて、夏の風物詩である稲毛神社の「川崎山王祭」を終えた。同僚のH先生が「担ぎに来いよ」と誘ってくれるのだが、何とも活気がスゴいのだそうで、その活気が本市の活力に繋がっている。

つい最近、川崎区の繁華街、仲見世通りにて挙動不審な姿を目撃。。。されてしまった。右往左往していたら他会派の市議から「せんせー!」と。遅めの昼食にラーメン屋を迷っていたのだが、怪しい店の前じゃなくて良かった(笑)。どこで目が光っているか分からないからご注意を。

さて、そちらの話題にはとんと疎いものの、「KPOP」位は承知をしているワイと思っていたのだが、「K」は「かわさき」の「K」なのだそうで。そのKPOPを代表するアイドルグループ「KJK」が目下活躍中という。KJKとは川崎純情小町☆の略称とのこと。

地元の支援者から相談を受けた。「川崎純情小町って知ってる?」。

「私も追っかけの一人ですよ」位の機転の利いた返事が出来れば良かったのだが、新聞記事で読んだ、というか見かけた程度。ちょっと調べときますと返事をしたはいいけれど、そんなのを所管する部署ってあるのか。こういう時の電話は一番勇気がいる(笑)。そのままを告げた。「川崎純情小町の担当部署ってどちらですか?」。

市の産業振興財団が窓口とのことで、その財団を所管する担当部局と財団の担当者がチラシと資料を持って説明に来てくれた。川崎純情小町は本市の地域活性化プロジェクトとして立ち上げられたグループで本市の魅力を様々な角度から世界へ発信する地元のPRアイドルとしても活動し、平成24年度川崎市イメージアップ事業にも認定されているのだという。

隣のテーブルでは同僚が真剣な表情で別なレクを受けていたのだが、こちらの机上におかれたチラシは派手なピンクで(別に怪しくはないのだが、)周囲の視線が妙に気になってしまった。この秋には地元の行事でお目見えらしく、話題をおさえておくとちょっといいかも。。。街の宣伝部長より。

(平成24年8月12日/1113回)

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2012年8月11日 (土)

再雇用

区内のS小学校は障害児の受入に熱心なのだそうで、関係者にはたいそう評判がいい。

数年前に通学路の公園のスロープとエレベーターの設置の相談が寄せられて、晴れて念願が叶うことになった。当該小学校に通う車いすの生徒からは喜びの声が上がっていると聞いた。種をまいたのは前任の校長先生であって、その果たした役割は大きかったと地元の関係者が口々に言う。

子供たちの教育に年齢は関係ない。ましてや厄介な保護者を諭すには彼らの経験がモノを言う。だからそんな教育者にとって定年は惜しいし、定年後も第一線の教育現場で活躍して欲しいと思っている。現在の校長先生の退職後の行先は教育委員会所管の出資法人というのが規定路線なのだが、教育者として優れた人物であれば教育者として再雇用すべきであって、第三セクターの管理職として登用されるべきではない。

数日前の記事において、年功序列と終身雇用がほぼ遵守される勤務体系を維持しつつ、それ以外の中途採用が重視される勤務体系を新たに導入すべしだと申し上げたが、中途採用や退職者の再雇用の枠は増やすべきである。

(とりわけ専門分野において、)豊富な経験を有する彼らの存在は貴重な財産であるし、後進の育成においても果たすべき役割は大きい。その評価がキチンとされずに単なる年金までのつなぎの観点から再雇用されるから批判の的になりえるのである。OB風を吹かせて口は出すけれどもその言い分は支離滅裂なんてのは職場にとって、ゼロどころかマイナス要因にしかなりえない。

そして、もう一つの柱、中途採用の枠。「お役所仕事」の言葉があるように倒産がない役所は任務に忠実な反面、民間企業とは感覚がズレていることが少なくない。外の世界を広く見た上でそれがベストと判断するのであれば結構なのだが、井の中の蛙では納税者に顔が立たぬし、何よりも本人の為にならぬ。

民間の視点から「お役所仕事」には改善の余地が十分にあるのは事実。でも、中途採用とてミイラ取りがミイラにもなりかねないから注意が必要であって、慣れというものは本当に怖いもんである。景気良かりし頃であれば多少は懐に余裕があったから赤ちょうちんで一杯やれば巷の苦労が聞こえてきたであろうし、周囲とのコミュニケーションも図れたはず。最近はそんな余裕も無くなりつつあるようで。。。

そうそう、市の特定随意契約を結ぶ相手先の役員に本市の現役幹部が名を連ねているそうで、それはおかしかろうと意見が寄せられた。さてと。

(平成24年8月11日/1112回)

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2012年8月10日 (金)

浮世絵

猛暑が続く。本市の熱中症患者も昨年を上回るペースだそうで、ブログの読者のみなさんもくれぐれも水分補給にご注意を。

熱中症も然りだが、全国で水難事故も相次ぐ。泳ぎには自信のある私も下手なライフセーバー以上の活躍が出来そうな気がしていて、久々に郷里の日本海で泳いだのだが、足はつるし、背中は日焼けの痛さに悩まされるし、散々な内容。確かに昔取った杵柄とはいえども、入浴時に弛んだ腹をみれば所詮はムリだったと後悔している。

さて、「金」こそ無いもののオリンピック日本水泳陣の活躍が目立つ。何でも男子200メートル平泳ぎの銅メダリスト立石諒選手の所属クラブが中原区にあるらしく、本人は知らずともゆかりの選手の活躍はうれしい限り。

北島康介選手も既に29歳。4位に敗れはしたものの、負けて得るものも大きかったであろうし、人として大きく成長された様子が窺える。芸能界へのスカウトもあると思うが、転身せずにキッズスクールなどで後進の育成に励む姿勢を高く評価している。そんな贔屓目があるのかもしれぬが、最近の表情がいい。顔はその人の調子や生き方を表すバロメーター。人相の善し悪しは単なる顔の作りの話ではない。

さて、ある案件でその中原区にある図書館、中原図書館を訪ねた。老朽化がかなり目立ち、使い勝手も決して良くなさそうだが、再編整備計画により駅直結のビル内に移転が予定されている。市内図書館の中央図書館的機能を有するものとして整備されるのだが、あくまでも「的」であって施設の名称はそのままとなる。

横浜市中央図書館は2万平米の面積に190万冊の蔵書を備えるが、今回の新中原図書館は約4千平米の面積に45万冊の蔵書。やはり「中央」の名はムリにしても機能的にどこまで果たせるか、これからが正念場である。

そんな中原区役所の職員。本庁と違って議員慣れしていないせいか全体的に物静かな様子。そんな物静かでは予算は削られる一方であって、もっとアピールしなければ予算は獲得できませんよと余計な心配をしてみたりもする。

そう、館長の名刺がいい。縦書きの名刺の上面には東海道五十三次「川崎宿」の浮世絵があってセンスがいい。その浮世絵を愛したとされるフランスの画家ロートレック。フランス南部の「トゥールーズ・ロートレック美術館」にて砂子の里資料館所有の浮世絵展が開催され、好評を博していると聞いた。

実はロートレックにもワインにまつわる話があって。。。そんな話はいづれまた。

(平成24年8月10日/1111回)

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2012年8月 9日 (木)

温室育ち

何事も後片付けが重要である。最近、水道管の埋設工事で道路の掘削が行われたのだが、その後の舗装が粗末であって、私の元に苦情が届いた。

工事終了の間際に近隣住民が業者に対応を求めたところ市の予算不足を理由にその後の舗装工事は市が実施すると言われたのだそうだ。当人たちが市の担当課にかけあうも色好い返事をもらえずに何とかならぬかというもの。

それが住民からの要望で実施されているのであれば少ない予算の中でやりくりした行政側の努力が窺えるが、市の都合で実施しておいて予算が無いなどとは本末転倒な話。実際にその状況を確かめに伺ったのだが、杜撰と指摘されてもおかしくない内容。

と原稿を記していたらタイミングを見計らったように相談者から電話。市の担当者が月内の実施にて直接挨拶に伺ったとのこと。市の迅速な対応を評価しつつも、問題の本質は解決した訳ではないから原稿をボツにする訳にも参らず、とりあえずは別な話題に移る。

さて、いよいよ熱闘甲子園も開幕。神奈川県代表はわが地元の桐光学園。7年ぶりの出場に地元も盛り上がりを見せる。当時から私なんぞは縁(えん)も縁(ゆかり)もないのだが、支援者の機転でドサクサにまぎれて応援に駆けつければ、良く来たねと随分と歓迎されて、票にも繋がった(ハズ?)。

それにしてもこの暑さ。昔話が好きなおとっつぁん連中は「昔、稲尾の30勝はあたりまえ。今の投手は温室育ちだ」などと揶揄されることもしばしば。が、さすがにこの暑さは尋常ではない。

温室育ちといえば相撲界。関係者によればモンゴル勢の活躍は相撲にかける意気込みが違うのだそうで、まさに退路を断っての挑戦にどれほど「しごき」がキツくても帰れない事情がある。かつては日本も田舎から上京して故郷に錦を飾るまでは帰れぬと同じような状況だったのだが、最近は温室育ちが多いのだそうで。。。

でも、そんなハングリー精神のぶつかりあい、オリンピック男子ボクシングにてバンダム級の清水聡選手とミドル級の村田諒太選手のメダルが確定。清水聡選手の前試合はアヤのついた一戦だけに、メダル確定に胸を撫で下ろした。あとはメダルの色である。

ボクシングの試合はあの一瞬の緊迫感がいい。政治にも必死さが求められている(と、ちょっとムリなこじつけだったか)。

(平成24年8月9日/1110回)

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2012年8月 8日 (水)

夏休み

すっかり夏休みモード。の予定だったのだが、政治の討論番組を見ていて、ついイラついてしまった。

当人がいい人であることは一目で分かるのだが、全国で何万人もの方が視聴されている番組なのだから相手を論破出来ねば政党としてイメージダウンにつながりかねない。そもそもに他党から「あなたの親分が委員会の中でこう発言しているじゃないか」と責められて、「知らなかった」には脱帽。(後付けながら)三党合意だっていいたいことは山ほどあるし、民主党に対しても山では収まらない。

こちらの地方議会とて決して胸を張れるものではないが、少なくとも今の国政よりは、まだましか。報道によれば重鎮がしゃしゃり出て何やらキナ臭い動きをしているとのことだが、地方の場合、首長だって直接の選挙で選ばれる訳であるし、二元代表制としての権力バランスも保たれている。

地方議会は上に言って事が済むほど甘くはないし、重鎮とて下に委ねる力量を備えている。いつも支援者から「自分が、自分が」の「が」が強くなるとおかしくなるぞと諭されているのだが、かくありたいと思うものである。

さて、不満はその程度にして、過日の委員会にて平成23年度川崎市一般会計・特別会計の決算見込の概要と第4次行財政改革プランの取組について報告を受けた。

昨年度決算については、9月の定例会の主な審議内容になる為、いづれ詳細に記すことになると思われるが、実質収支(いわゆる剰余金)は一般会計11億6千8百万円、特別会計39億7千6百万円を確保する見通しであって、市債残高については52億4千8百万円の増ながらも、その返済原資となる減債基金にはそれを上回る63億8千9百万円を積み立てにるなどの対策が取られている。プライマリーバランスは黒字を確保しつつも市債残高が増えるというのは市債の利払いが大きいことを意味しているが、ローン返済と同様にとかく厄介なものである。

行財政改革プランについての報告では職員数の削減についての成果が記されていて、その質疑の中において、被災地では少ない職員体制で四苦八苦しているのだからこれ以上減らすべきではないとの意見もあったが、それは論理のすり替えだ。むやみやたらに大ナタを振るうのはどうかと思うが、それ以上に一度抱えた人員のツケは大きい。

人事制度へのいちゃもんは特に庁内に不評なのだが、長年の慣習がせっかくの優秀な新卒者の芽を摘まぬ為にも民意を問うてみたい項目の一つ。年功序列と終身雇用がほぼ遵守される勤務体系を維持しつつ、それ以外の中途採用が重視される勤務体系を新たに導入すべしだと思うのだが。。。そのへんはまたいづれ。

(平成24年8月8日/1109回)

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2012年8月 7日 (火)

最後の一冊

今回の視察対象先は欧州諸国。ユーロ通貨統合やシェンゲン協定により旅行者にとっては格段に利便性が向上した。欧州事情は耳学問の域を出ないのだが、それなりの記事にも目を通しつつ、実態はどうなのかやはりこの目で見なければならぬとの秘かな想いを胸に出発を迎えることになった。

危機に陥る欧州諸国の中で、ドイツだけが頼みの綱。ここにおいてドイツ人はギリシャ人の放蕩のツケを勤勉な自分達が支払わなければならないのかというジレンマに直面し、EU離脱も囁かれながらも一人気を吐くドイツの実状は見ておかなければならない。そして、それ以外の国々の事情はどうなのか。とりわけ、既に国家破綻した国々や今後の破綻が懸念される国々の全般を俯瞰できる一冊はないかと探していたのだが、この一冊に辿り着いた。

「世紀の空売り」や「マネー・ボール」の著者マイケル・ルイス氏の一冊。米国のサブプライム住宅ローンの仕組み債が欧州に飛び火し、ユーロ危機が米国にブーメランのように戻ってくるというストーリー。

「マネー・ボール-奇跡のチームを作った男」はオークランド・アスレチックスが統計分析手法を用いることで過小評価されている選手を見抜き、資金力豊富なニューヨーク・ヤンキースと互角の戦いを繰り広げるチームを作り上げた軌跡であって、最近もブラッド・ピットが主演の映画が好評を博したと聞いたが、私はその独自のユニークな視点が好きである。

少し残念なことはハーバード白熱教室のサンデル教授が、その著書「それをお金で買いますか?」の中で、スポーツの感動はコンピュータを超える勘や経験にこそ裏付けられるものだけに感動が薄いと悲観的な見方を示されていたこと。

その「ブーメラン」。パラパラとページをめくれば「日仏の破綻に最大のチップをはる」とあって、他人事ではなさそうであるし、余計に関心をそそられる。あまり不安を煽ってもいけないのだが、さりとてわが国には通貨発行権があるから破綻はないなどと涼しい顔をしていられるものではない。経済成長は求めていかねばならないが、それが財政規律を疎かに出来る理由にはならないし、全てはこの国の将来を背負って立つ子供たちの為にも大人は我慢せねばならないのである。

隣国フランスはサルコジに代わり、オランド新政権が誕生したが、ドイツでは旧東独出身の女性首相アンゲラ・メルケルが国内問題と欧州危機に辣腕を振るう。今月号の雑誌「選択」にも「欧州金融界を牛耳り【荒稼ぎ】」とドイツ銀行に関する記事が掲載されているが、「成長が全てを覆い隠す」との格言通り、そのような批判が波紋を広げないのはやはり経済が好調な証か。確かに好調な様子が随所に見られたことは大きな収穫であった。

(平成24年8月7日/1108回)

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2012年8月 6日 (月)

魅力再考

視察日程も折り返しを過ぎると、毎日同じ顔ぶれでのめしではさすがに飽きるというもの。ましてやホテルのレストランとあっては退屈そのもの。ということで有志と街中に向かう。向かう先は情緒あふれる呑み屋街が残るザクセンハウゼン地区。

タクシーの運転手は29歳のナイスガイ。英語で話しかけてくるのだが、お互いに母国語ではないだけにその語彙とリズムが丁度いい。フランクフルトの自慢話が始まった。近郊には。。。幾つかの名が挙がったのだが、その一つにフライブルグがあった。「明日、行く予定なんだ」と言えば「本当にいい街だぞ」との返事。

もう一つは避暑地として有名なバーデンバーデン。浅田次郎氏の世界カジノ旅行記「カッシーノ」にはこのバーデンバーデンのカジノが登場するのだが、そんな話題で車内は大盛り上がり。別れ際には「Good luck my friend !!」といつの間にか友達にされてしまった。周辺を散策し、1軒の呑み屋にてアップルビアと名物ソーセージ、アイスバインを注文。本日2度目の夕食だが、やはりこうでなければならぬ(笑)。

さて、そんなこんなで所持金がわずかになってしまった。ホテルでの換金率は決してよくないのだが仕方がない。翌朝にフロントでその手続きをしていたら隣の外人が英語で話しかけてきた。「私もこれから日本に行く予定なのだが、あんたと逆に日本円に両替だよ。(オレとあんたとダブルで)10%づつの手数料はキツいよな」と。

フロントでレートを聞けば2万円に対して178ユーロだという。「じゃあ190ユーロでどう?」と聞けばOKと交渉成立。フロントマンも笑顔で了承してくれる。「良い旅を」とガッチリ握手を交わし、旅の無事を祈る。こういうコミュニケーションが旅の醍醐味か。

海外に行くとその国から学べることも少なくないが、何よりもこの日本という自国の魅力を再発見できる。治安やトイレを含む衛生面はダントツであるし、英語の壁はあるにせよ最低限のモラルを備えている。

実は、今回の訪欧を通じて気付かされたことは数年前に比べて中国人旅行客が格段に多いということ。こちらから見れば何となく察しが付くのだが、欧米人から見れば見分けがつかないらしい。隣国でありながらキャラは全く違う。物怖じせずに徒手空拳で道を切り開く彼らの商才やバイタリティは見習うべきものもあるが、自己中心的な言動は厳に慎まねばならぬ時もある。折々に出くわすのだが、彼らの一部行儀の悪い素行が日本人に間違われていないか心配してみたりもする。

長年、ザルツブルグ市内で営んできた日本料理店が中国資本に買収されたという。確かに日本料理風ではあるが、決して日本人の味ではない。日本料理は海外での評価も高く、その看板を掲げる以上、客入りも上々のようだが、それが日本料理に対するイメージに繋がりかねないことが懸念材料である。

(平成24年8月6日/1107回)

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2012年8月 5日 (日)

パッシブハウス

ここ数週間前の話だが、大学時代の友人から3年ぶりに電話があった。たまには飲みにでも行こうとのお誘いであって、まぁせっかくだからとお付き合いすることになった。

(私とは逆に)大学時代は真面目な好青年であった彼が会社を退職することになったという。聞けば会社都合の退職であって、解雇に近いらしい。本人の性格からか別に会社に不満を抱くわけでもなく、淡々とした表情であった。

数年前に初めての転職を経験し、太陽光パネルの製造関連の企業に勤めていたのだが、パネルメーカーの不振により、その煽りを受けて、企業業績が急激に悪化した為の人員整理らしい。

太陽光発電の普及は日本が先行したものの、その補助金の一時的な休止からドイツに抜かれることになった。そんなドイツ国内でもパネルメーカーを含む周辺産業への波及効果から新たな雇用創出を目論まれていたものの、コストの安い中国製にシェアを奪われつつあって不満が募っている。と、この地に移り住んで35年という前田成子氏が解説してくれた。

フランクフルトから高速鉄道ICEで約2時間。フランス及びスイスの国境近く、ドイツ南西部に位置する山間の都市フライブルグは「~ブルグ」の名が付くとおり、城下町であって旧城壁は取り払われているが、その内側の石畳の通路脇にはせせらぎ水路が見られ、車の進入が禁止されている。高い住民意識を背景に先進的な環境施策が実践されてきた。

豊かな自然と良好な景観を有する同市は避暑地としても有名であってドイツでも1~2位を争う人気のエリアだという。「近年こそ再生可能エネルギーへの関心が高くなってきたものの、この都市ではもう40年以上も推進されてきたけれども未だ数%にしかすぎないのよ」と解説してくれるのだが、その高い住民意識を育んだ理由の一つに原発がある。

この都市から17kmのアルザス地方に原発があって厄介なのはそれが自国ではなく隣国フランスであること。地元対策費などある訳でもなく、自らがエコの取り組みを進めてきたのだという。近年は日本でも実証実験が進むパークアンドライドやレギオカルテ(エコ定期券)、パッシブハウスなどは興味深い。

パッシブハウスなどは川崎市議会でも吉沢章子氏(多摩区)などが取り上げていたものの、カタカナでは意味不明。関心が薄かったのだが、ようやくその意図するところが理解できた。パッシブハウスはカッコいいとされているらしく一部の若者にも人気の様子。

日本でもエコ節電の取り組みが進むが、いかんせんこちらとは事情が違う。そんなフライブルグも以前は夏の最高気温は25℃。当日の気温は35℃だそうで。

Station

(平成24年8月5日/1106回)

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2012年8月 4日 (土)

せめぎあい

その都市は歴史的建造物と近代建築物が共存して不思議な街並みを形成している。

フランクフルトAM。旧東ドイツにもフランクフルトが存在するらしく、その都市はマイン川のほとりの意でフランクフルトAMと記される。欧州ユーロ通貨危機の中でも独り好調なドイツを支えたのはその勤勉な国民性であった。その勤勉性の成せる業か、敗戦国でありながらも製造業を中心に経済成長を遂げ、押しも押されぬ欧州経済の牽引役に上り詰めた。

「走りながら考える」をモットーに00年にスタートしたわが国の介護保険制度はこの国がモデル。ドイツでは95年に創設されて日本からも多くの研究者がドイツの事例を学びに来独したという。そんな介護保険制度に課題はないのか、待機者の状況や従事者に不満はないのか。

「一般の利用者は自らの資産を処分したカネで入居する為、施設選びは慎重であって、低額且つサービスが充実した施設を選びがちだが、この国では低所得者に対しても手厚い支援がなされる為、低額所得者は甘えから高額な施設を選びがちな傾向にあって、それが大きなハレーションになりつつある」と事前に通訳から聞いた。

視察先はカリタス教会が運営する福祉施設。カリタス・フランクフルトの在宅介護担当であるハーマン女史は親日家で京都が好きだという。施設運営は約半分の52%が国州市からの補助であって、それ以外の20%が教会からの支援、残りの28%は寄付に依存しているというが、この寄付の多さが特徴か。

わが国においても一時は議論の俎上に載りかけた障害者と高齢者は同じ制度の中で支援されており、その為か全就労者に対して収入の1%の保険料が課せられていて、近年の財源不足から2%への引き上げが予定されているという。

帰国後に介護分野の成長著しいワタミの会長、渡邉美樹氏の挨拶を聞いた。「ビジネスとしては介護度が重い方を抱えたほうがいいのだが、介護度が重い方でも施設におけるリハビリの結果、介護度が良い方向に改善されればそれこそが何よりであると、自らの両親にやってあげたいと思うことを全てやりたい」とはたとえ腹に一物があったとしても公衆の場でそれを発信する意義は大きい。

介護保険を含む福祉の分野は本来であれば官が担うべきが理想と思っているのだが、いかんせん競争が無いし、効率性や柔軟性に欠けることもしばしば。しかし、民間企業は利益追求から理念に欠けることが少なくない。そこを補うのが当人の哲学や慈愛の精神であって、ハーマン女史の言葉には自分なりの哲学が見受けられた。

そんな折、向こうからも質問が。。。ドイツ国内でも施設利用は決して安くないのだそうで、施設に入居する利用料金を勘案すれば東欧からのヘルパーを住み込みで抱えたほうが安上がりであって、そんなケースも増えつつあるのだそうだが、日本の事情はどうかと。

そうそう、今日のタイトルは「せめぎあい」。新旧建造物のせめぎあい、モラルのせめぎあい、制度のせめぎあいの3つから。

Tower

(平成24年8月4日/1105回)

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2012年8月 3日 (金)

モーツァルトの子孫

友好都市の訪問において重要なことは何か。親善を深めることであって、相手の好感度を高めねばならぬ。たとえ世辞であっても相手をほめねばならぬし、こちらの(都市の)魅力を上手く伝えなければならない。

観光都市としては世界有数の成功事例。状況が全く違うだけに真似すべき点は少ないが、そんな都市が友好都市であることは十分に価値あることではないか。

ザルツブルグ市の人口は約14万人。ドイツ圏に多く見られる「~ブルグ」は城の意。「ザルツ(Salz)」は英語の「Salt(塩)」を意味し、古来よりザルツブルグは岩塩の産地だったという。市の中心部にはザルザッハと呼ばれる川が流れていて、川のほとりにはザッハトルテで有名なホテル・ザッハーやカラヤン邸が並んでいる。

川を渡れば断崖絶壁の下に旧市街地が広がっていて、その旧市庁舎に飾られた絵を見ればその断崖絶壁は人工ではなく、神の創造物であることが一目で分かる。このユネスコの世界遺産に指定された天才作曲家モーツァルトの生誕地は夏の音楽祭としても有名。

今年は日本のオペラ「かぐや姫」の上演も予定されていて、川崎市・ザルツブルク姉妹都市締結20周年記念として特別合唱団員が募集されている。が、今回は祝祭大劇場にてズービン・メータ指揮のイスラエル・フィルの公演を聴いた(勿論、自腹)。

Concert 

両市の市長を囲む歓迎レセプションは夕方のミラベル宮殿だけに、午前中は市議会への表敬訪問から。人口14万人に対し、議員数は40名。内9名が迎えてくれた。訪問前は「あくまでも表敬訪問だから長居は無用だよなぁ~。相手に迷惑かもしれないし。。。」などと言っていても結局は予定時間をオーバーすることになる(議員ってぇのは国を問わず話好きらしい)。

ちなみに最後の質問は向こうから。「中国の台頭をどう見るかとドイツの(脱原発を含む)電力政策をどう見るか」という内容であって、そのへんに相手の関心が見て取れる。

昼食を挟んで午後は市の観光局を訪問し、音楽祭を含む観光施策について話を聞いた。約1ヶ月の期間中に25万枚のチケットで約2千7百万ユーロ(約27億円)の収入があって、その経済効果も含めると5千7百万ユーロ(57億円)に上がるという。

当日の質疑応答の内容は報告書をご参照いただくとして、「今もモーツァルト財団が様々な運営をされているが、モーツァルトの子孫はこの街にいないのか?」との質問に対する答えが注目に値する。

「(直系の子孫は途絶えているのだが、)我々がモーツァルトの子孫だ」と。

Mirabel

(平成24年8月3日/1104回)

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2012年8月 2日 (木)

ひまわり

オランダでは麻薬や売春が合法化されているのは有名な話。今以って運河沿いには飾り窓が存在する。あくまでも自由だが、裏を返せばそれだけ自己責任が厳しく問われることになる。

そんな国の教育を見たいとの希望から視察がアレンジされることになるのだが、なかなか「ハイ、どうぞ」とならぬらしく、ホテルに講師を招いて話を伺うことになった。イエナプラン教育のヤープ・マイヤー氏を迎えての講義。講師謝礼と諸々の費用は自己負担ということらしく別途11万円の負担増となった。自腹を切る以上はそれ以上の収穫がなければならぬと人一倍熱心に耳を傾けていたのだが。。。

日本のテレビ番組でも特集されたらしく、そのVTRが流される。本人の名誉の為に名前は出さぬが、ある教育評論家が絶賛していたが、海外かぶれというか素人のブランド信奉のようなもの。幼児教育の重要性や複数年クラス編成などの効能は承知をしているつもりだが、(少なくとも私にとっては)絶賛すべきほどのものではなかった。

読み書きそろばんと道徳教育はわが国に勝るものなし。他国よりも過去に学ぶべしではなかろうか。こと、この国に関しても教育の分野は国の関与が大きいらしいのだが、現場を知らぬ国の役人にとやかく言われることは迷惑なことらしくそのへんは事情が同じかもしれぬ。

次世代を担う教育への投資は惜しむべきではない。が、それが単なる教師の確保策に矮小化されるべきものではないし、カネをかけずとも十分に成果は上げられるはず。

さて、夏の花といえば「ひまわり」だが、そのひまわりで有名な画家ゴッホはこの国の生まれ。そして、そのゴッホが彼のキリストは本物だと評したとされるレンブラントも同じくこの国の生まれ。今日までゴッホに触れる機会が少なかったので自由行動の時間を利用してゴッホ美術館を訪ね、ほんの1時間程度だが、彼の生涯から作品と向き合った。

作品についてはやはり「ひまわり」の鮮やかな黄色の色使いに感銘を受けたが、花の都パリへの進出による色調の変化や浮世絵の影響が見て取れる。「じゃが芋を囲む食卓」の光景などもゴッホらしい作品か。

苦悩を重ねたという意味では音楽家ブラームスに似ているような気がしないでもない。その広場の正面には有名なコンサートホール「コンセルトヘボウ」があるのだが、そちらは次回にお預けとなってしまった。

(平成24年8月2日/1103回)

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2012年8月 1日 (水)

穴銭

持参した3冊の内1冊は沢木耕太郎氏の「旅する力」。学生時代に読んだ「深夜特急」以来のファンなのだが、同氏の著書「貧乏だけど贅沢」には阿川弘之氏との対談があって、優雅な船旅への誘う場面が登場するが、カネと時間に余裕があればそんな船旅も一興か。

深い眠りについたはずだったのだが、時計を見れば深夜の2時半。その後は時差ボケかなかなか眠れない。4時に起床となった。窓のカーテンを開けて星空を眺めていたのだが、偶然にも向こうから客船が入港してくるではないか。汽笛こそ鳴らさぬが、とてつもない大きさだ。

アムステルダムはロッテルダムと並ぶ港町。とりわけ観光地アムステルダムには豪華客船が着岸することもあって、ホテルの裏側はバースになっている。世界的に有名な「クイーン・エリザベス」や「タイタニック」を凌ぐ9万トンの「ブリリアンス・オブ・ザ・シーズ」の入港だ。

Brilliance

私の郷里は小さな港町であって、ロシア船籍が着岸していることが多く、父に連れられて船のデッキに上がった経験が懐かしい。父がロシア語を話せたとは思えないが、二言三言の会話を交わし、日本の硬貨と向こうの硬貨を交換してもらう。とりわけ5円玉や50円玉の穴銭は向こうも喜ぶと言っていたことが記憶に残る。そんな少年時代を思い出しながら早朝から船着き場を歩く。

さて、オランダの人口は約1千6百万人。面積は九州地方とほぼ同じで、その4分の3が海抜以下と、そのへんは社会科の教科書に記されている。街中には運河が張り巡らされ、中世の古い建造物も多く残っていて、欧州らしい街並みを形成している。干拓のせいか地盤が緩く、どう見ても傾いた建物もあるが、地震がないからおかまいなし。ほんと大丈夫か。

この都市の視察項目の一つはスマートシティ。まずは商工会議所にてレクチャーを受けるも、旗振れど踊らずではないが、思うように普及が図れていない様子が伺える。電気自動車の促進を図る為に、ごみの収集車に電気自動車を導入したり、一般の電気自動車に対して無料駐車場を提供するなどインセンティブが与えられているのだが、そのへんは日本のほうが上かもしれぬ。

その後は市内の商店街を視察。当地で約半世紀も店を続ける創作料理「スルイゼル」にて昼食を取りながら店主のマルコ・ダイクハウス氏の話を伺った。

コンセントに直接つなぐことで一元管理が可能なスマートプラグを利用することで店舗及び商店街全体の節電を図っているという。店舗では年間約6百ユーロ(日本円で6万円)の節電効果とのことで、目から鱗というほどのものでもないのだが、その普及にあたっては国を問わず当人の意識面が非常に大きいようだ。

(平成24年8月1日/1102回)

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