国分町
といえば仙台市の有名な繁華街。期待している方々には申し訳ないが、今回は真面目な視察である。というと不真面目な視察もあるのかと、たたいて埃が出ないとも限らないからこのへんで話題をそらす。
昼の会議を終えて、夕方6時に廣田健一市議が合流。食べたいものは牛タンだという。が、昨夜は仙台牛タン発祥の店といわれる「旨味太助」に。頑固そうな親父さんが居て、余計なつまみは一切なし。「牛タン」「テールスープ」「ごはん」以上。でも安くて肉厚でほんとに旨かった。
そんな事情から2日目の夜は「伊達な」郷土料理と原始焼の店「牡鹿半島」。刺身に岩がきと旬の食材から地元の名物「牛タン」がズラリと並ぶも勘定は5千円程度と安い。2軒目以降は2班に分かれての行動だが、廣田健一氏は同期の最年長。既に還暦過ぎだけの御仁だけに話し相手は私。
もう1軒だけお付き合いして、ホテル到着は夜の10時。もうひと遊びが出来そうな気もするが翌日は朝6時の出発。先輩はブログを書いて寝るというが、この状態でブログを書けるのだから大したもの。それにしても夜の繁華街は人が多かった。
朝の点呼「欠員なし」。それぞれに仕事への意気込みが違う。体力勝負だけに朝からテンションが高い(のは私だけか)。3日目は三陸海岸を北上。最終目的地は大船渡市。仙台市街から距離にして片道100km以上の行程であって、午前10時には陸前高田市役所を訪れることになっているからかなりタイトなスケジュール。
まずは南三陸町から。南三陸町は初めての訪問。ここは石田康博市議(宮前区)の希望で防災センターを訪問。命の限り最後まで避難を呼びかけた女性職員の話はつとに有名。まだ朝の8時だというのに何台かの大型バスが到着して花を添えている。殉職された職員の冥福と復興を祈り、静かに手を合わせた。
そして、もう一つは南三陸町立戸倉小学校。この校庭にうず高く積まれたがれきの広告がちょっとした物議を醸している。震災がれきの広域処理を求める環境省の広告なのだが、がれき処理が進まずに子供が困っていますと印象づける為のプロパガンダであってズルいんじゃないか云々というもの。全国市議会議長会が発行する「全国市議会旬報」にもその広告が掲載されたことから一部に波紋が広がっている。
津波を受けた山間の樹木は枯れかけていて、あそこまで津波が押し寄せたのかと一目瞭然。それで伐採されたのか、周囲には丸太が積まれていて、「でもそれらの丸太って利用できるのか?」と疑問がわく。
そう、材木といえば同僚の尾作均市議(麻生区)。現在、療養中だが、退屈しているに違いない。冷やかし方々メールを送ったのだが、これがスグに返事が来た。「おそらく津波をかぶった杉丸太の事だと思いますが、東京木場や清水港、新潟港行けば、港にいっぱい丸太が浮いています。製材して仕様するので、腐らない限り大丈夫だと思います」末尾にビールとかき氷のイラスト付きなところを見るとかなり退屈な様子が窺える。同氏の一日も早い回復をお祈りしている。
(平成24年7月16日/1086回)
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