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2012年6月

2012年6月30日 (土)

予防接種

そういう時は重なるものである。

昼間は目一杯の缶詰状態で夜は後援会の役員会。深夜に原稿の推敲をしていれば息子が発熱で38度だから小児急患診療所に連れて行けと電話が入る。慌ただしさの中、翌朝一番に答弁を確認し、かろうじて原稿を仕上げた。

一般質問3日目。松原成文氏(中原区)と廣田健一氏(多摩区)、そして私の3名が質問に立つ。松原成文氏は「野球場ボールカウントについて」「多摩川丸子橋付近のバーベキューについて」「教育委員の任命について」「生活保護不正受給と福祉事務所について」「朝鮮学校補助金について」の5項目。

朝鮮学校への補助金はその支出妥当性の検証手法について市の姿勢を糺す。神奈川県からも支給されていることから行政側は県の責任を前面に押し出すものの同氏とて負けてはいない。具体的な事例を挙げてその杜撰な実態を明らかにするとともに補助金を凍結すべきではないかと迫った。

いつもこの手の話は子供たちが可哀想ではないかとの感情論に陥りやすいが、相手側にそれを楯に補助金をねだろうとする意図があるとすれば。。。国家としてあそこまで言われても手を差し伸べ続ける「おひとよし」な国民性はいずれ命取りになりかねない。残念ながら「和を以て貴しと為す」は国際社会に通用しないことのほうが多いのである。

廣田健一氏は4項目。「国語教育の漢字指導について」「災害時における消防の対応について」「JR南武線のアクセス向上について」「道路及び橋梁の補修について」。JR南武線のアクセス向上については地元の稲田堤駅の橋上駅舎化に向けた進捗状況を伺うとともにその完成見込みを明らかにした。

私の質問は以前の記事の通りだが、質問時間は20分。余計な内容はほとんど割愛し、端的な質問構成にさせていただいた。質問時間目一杯30分の方々の内容を分析してみると前段に余計な解説が入ったり、後段の講釈が長かったりする。

例えば、私の取り上げた認知症対策の項目などでは「WHO世界保健機関によると世界の認知症患者は○万人であって・・・(中略)・・・。わが国の場合は厚生労働省の推計によれば・・・」と、そんな積み上げで実際の答弁時間はさして長くはないことが少なくない。ムダな贅肉をそぎ落とせばかなり短縮できるはず。

そして、番外編は無所属の三宅隆介氏(多摩区)。タブーと思われる予防接種事業における医師会への委託料にズバッと切り込んだ。予防接種において医師への支払い分は自治体毎の契約によって千差万別らしく、今後において他都市並みの水準にした場合の財政効果等が明らかになった。

いつもそんなことに感化されてしまうのだが、普段は大変世話になっているお医者さんの方々である。まずは相手方の言い分も聞いてみなくては。。。近々はそんな予定もあったりして。

(平成24年6月30日/1070回)

電子書籍「一日一話」

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2012年6月29日 (金)

CSR

東京都が実施する尖閣諸島購入寄付金は既に11億円を超えたと聞いた。本市が実施するミューザ川崎シンフォニーホールへの寄附金は約2千2万円程度というから憂国の士の気概がいかに大きいかが目に見える形になった。

本市の寄附金のうち約2千万円は今年で友好30周年迎える姉妹都市ザルツブルグ音楽祭からのものだが、その寄附者に対する顕彰の在り方を問うたのが議長経験者の鏑木茂哉氏(幸区)。

リニューアルを来年の4月に控え、その諸課題とともに、自主防災組織と区役所との連携課題や歩道橋・横断歩道について取り上げたが、ベテランは周囲を納得させるのが上手い。「なるほど、そういうものか!」という気付きを与えてくれる。

この日のトップバッターは吉沢章子氏(多摩区)。この人は長いっ。が、許されるのは女性特権か(笑)。何やらタイトルも難しそうであって、「社会起業家等の育成と社会貢献に資する施策について」と「医療の機能分担と在宅医療・介護について」他、とある。

CSRとは「企業の社会的責任」という意味だそうだが、CSRを推進する企業を支援する為の行政の施策、マッチングや育成支援等において行政の果たすべき役割について語っていた(様子)。また、医療分野において、本市の市立井田病院の緩和ケア病棟は全国的にも有名だが、市民優遇の仕組みや救急搬送における待機時間の南北格差の改善を求めていた。

2番手は団長の浅野文直氏(宮前区)。「新百合ヶ丘総合病院について」「市道鷺沼線の街路整備について」「ふれあいネットでの野球場の抽選並びに野球大会への市の協力について」「宮前区野川の人道橋「美里橋」の架け替えについて」の4項目を取り上げた。

市の施設の申し込みは「ふれあいネット」なるカードにより、インターネット又は専用端末で申し込むのだが、スポーツ施設、とりわけ野球場は過熱気味。1つのチームで複数のカードを所持したり、架空のチームのカードを作ったりとその不正行為は枚挙に暇がないだけに役所の関与を求めた。

さて、今日の番外編は公明党のかわの忠正氏(幸区選出)。コンビニ交付や申請書の簡素化など各種証明書の交付方法の改善を取り上げた。確かに複数枚を記入するのは面倒であって、住民票や戸籍など申請者の欄は共用化が図れないのかと。

小さなことと思われるかもしれぬが、そこに役所が抱える課題が集約されているだけに見逃す訳に参らぬ。「あくまでも役所の都合であって、納税者たる利用者の使い勝手はほとんど考慮されていない」ということ。

(平成24年6月29日/1069回)

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2012年6月28日 (木)

消防団の報酬

持ち時間は1人30分。一日に14名も質問に立つとなると終了時刻は午後6時を回る可能性が高い。昼食と午後の休憩を除いて缶詰状態の一日はしんどい。

川崎市議会における質問時間としては最短の8分何秒という不名誉な記録を背負わされている。が、四六時中、席を外せない行政側にとって多少なりとも質問時間が短い議員は歓迎される傾向が強い(笑)。見苦しいながらも些かの弁明をさせてもらえば、しゃべるのが仕事だけにムリに延ばすことも十分に可能だが、議事進行に協力したというのが実際のところ。

ということで最初の質問者には期待がかかる。トップバッターから重い話題で目一杯やられると憂鬱な一日になりやすい。だいたい野球などでも1番バッターは軽快で器用な選手が起用されやすいではないか。橋本勝氏(多摩区)。質問内容は防犯対策から教育、そして財政と時間配分も含めたバランスは絶妙であった。

防犯対策は重大犯罪における警察との連携、教育は児童と先生が共同で取り組む省エネ対策、そして、財政は市債の繰り上げ償還について。現在の市債残高は9千3百億円だが、内年利5%以上のものが約80億円を占める。その繰上げ償還により3億円の利払い費の縮減が図られた事実を明らかにした。

2番手は中原区の原典之氏。国の地域自主戦略交付金の活用策と帰宅困難者対策、そして中原区制40周年を取り上げた。

そして、当日のトリはわが会派の最古参である宮前区の矢澤博孝氏。久々の登場だが、何といっても行政側の聞く耳の立ち方が、我々若造が物申すのとは明らかに違う。取り上げたのはやはり国の根幹である教育と農業。「Culture(文化)」は「Cultivate(耕す)」が語源となるのは有名な話だが、教育における「知」「徳」「体」を農業における土壌の成分「窒素」「リン酸」「カリ」のバランスになぞらえて、その重要性を説かれた。

そして、番外編は民主党の木庭理香子氏。同じ区で活躍中の熱心な市議。ズケズケと物申せるのが最近の女性の強みとばかり、民生委員・児童委員、消防団の報酬を取り上げた。消防団は報酬が少なすぎる、民生委員・児童委員は既定の報酬額が支払われていないじゃないかという内容だが、諸刃の剣か。

消防団の年額報酬は政令市最低の2万1千円。他都市並みに引き上げろという声を代弁した格好だが、消防団は地域の為という大義に生きる方々。ケチと言われればそれまでだが、これだけ少ない報酬であっても他都市並み、いやそれ以上に活躍いただいているのは全国に誇れることじゃないのかと思えなくはないか。

また、民生委員・児童委員の報酬は、研修費として地区社会福祉協議会に一部を積み立てられた上で差額が支給されている。そのへんは暗黙の合意事項というか、慣例的に行われてきたものだが、人によってはそれがピンはねに見えるのであろう。利害が対立するだけに下手に手を出して恨みを買っても困る。

小心者の一人である私は遠目に見ていたのだが、その発言する勇気は評価されてもいいのではないかと。

(平成24年6月28日/1068回)

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2012年6月27日 (水)

ジューンブライド

「願叶ふ寿の空梅雨晴れて」と句を詠んだ。人生の晴れ舞台だけに快晴であって欲しいもの。ジューンブライドのいわれには諸説あるが、この梅雨の季節に晴れに巡り合わせるとは何とも幸運の花嫁ではないか。

サントリーホールでの東フィル定期演奏会。曲目にはメンデルスゾーンの交響曲第4番が含まれる。結婚式の定番パパパパ~ンの「結婚行進曲」は同氏の作品。優雅な家庭に育った作曲家だけに必然的に曲調も幸せのメロディとなる。

その翌日に地元旧家の御長男の結婚式にお招きをいただいた。旧家にふさわしく媒酌人を立てて、飽きさせず、凛々しさを兼ね備えた内容。これで三世代夫婦が同居する格好になるのだが、家に入る花嫁の覚悟がなければダメ、祖父母がともに長寿でなければダメ、そして何といっても家が大きくなくてはダメとあって都市部では珍しく何ともうらやましいご一家である。

媒酌人の御話を伺っていたのだが、新郎新婦ともに86年生まれ。ってことは私よりも13歳年下だから25歳。いい年齢である。晩婚化が少子化に拍車をかけているというが、最近は早い結婚も少なくない(らしい)。

当日は早めに帰宅したのだが、NHKでは不妊特集「産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~」と題して出産適齢期を過ぎたカップルの苦悩が放映されていて見入ってしまった。生殖医療は神の領域、慎重な意見がある一方で、6組に1組が不妊に悩むという。

が、そもそもにパートナーに恵まれてこそチャンスは生じる訳であって、出産適齢期でいかに生涯の伴侶と一緒になる機会を捉えるかが重要。私よりも少し上の世代ではキャリアウーマンがカッコいいともてはやされ、総合職として女性の社会進出が促進された時代。

仕事に没頭するあまり旬な時期を逸してしまったとの声も聞こえてくるが、最近は早く結婚して幸せな家庭を築こうとの風潮にもなりつつあるようで、そこらへんに自分たちはロストジェネレーションだったのかというアラフォー、アラフィフ女性のジレンマがある。サカジュンの「負け犬の遠吠え」が如くコミカルに笑い飛ばせればいいのだが。。。

生殖機能の衰えは遅いだけに他人事のように捉えがちな男性諸氏も不妊原因の半分は男性側にあるそうで。過ぎし日は戻って来ない女性の苦悩は続く。今日も他人事でスマン。

(平成24年6月27日/1067回)

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2012年6月26日 (火)

職員の姿勢

昨日に続き、一般質問の話題。私の質問通告は以下の4点。①通学路の安全対策について②水田奨励施策について③認知症対策について④水ビジネスの海外展開について。

議員特権とばかりに、ついつい偉そうにカッコつけてみたくもなるが、別に職務怠慢でもない限り、役所をイジメてみても双方に疲れが残るだけ。だから重要な事案について公の場で言質を取っておくとか、事態が悪化せぬよう釘を刺しておくとかその程度。

が、質問を行うというのは役所の職員の姿勢を見るのに絶好の機会となり得る。質問の事前調整において私が見るのはただ1点。職員の姿勢であって、そのへんが評価に繋がっている。

自らに自信のある職員は必然的に積極的であって、隠すことよりも自らのやろうとしていることがいかに重要であるかということを説得しに来る。が、これは少ない。そして、次善は誠実な対応、こちらからの投げかけに対して一度局に持ち帰った上で、検討の結果を答弁として持参されるケース。

そして「下」はやる気の薄い職員。できれば取り下げて欲しいというのが腹の内だけに「まだ時機尚早です」とかあの手この手で意気消沈を狙ってくる。やる気の有無は資質とは関係ないだけに誰でも出来ること。やる気のある職員は応援するが、そうでなければ手を差し伸べる訳には参らぬ。

私の質問日は明日なのだが、その主な内容だけ紹介しておくと水ビジネスの海外展開については以前のブログに記した通り。

水田奨励施策についてはこれが2度目。都市部において水田は貴重な緑。その果たす役割は大きく、支援策の検討を指示しているのだが、役所内は農業部門と緑政部門の押し付けあいがあって、前回の定例会において「緑政部門がやるべし」と裁定が下った。さすがに裁定が下れば職員もやる気が違う。あとは、その意欲が表面的なものではないことを祈るばかり(笑)。

そして、認知症対策については、ここ最近は寄せられる相談事が多かった。それなりの知識は備えていたつもりだが、ご家族の話を聞けば聞くほど、市としての施策の充実が求められる。折しも今後3ヵ年の福祉計画「かわさきいきいき長寿プラン」においては認知症高齢者施策の充実を柱の一つに据えられたばかりでそのへんを伺うつもり。

もう一つの質問は。。。地元の要望に対して副市長が直々に答えて下さるそうで。

(平成24年6月26日/1066回)

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2012年6月25日 (月)

希少性

さて、川崎市議会第2回定例会も議案の採決という一つの峠を越えた。前日までに議案の質疑を含む審査自体は終えているから採決日の当日は白黒をはっきりさせることが目的となる。

既に各会派の結論は出揃っているのだが、何か一言いわせろということらしく「討論」という時間が用意されている。討論といえば侃侃諤諤の議論を想像しがちだが、ひな壇で自らの言い分を読み上げるだけのセレモニーに過ぎない。行う会派はほぼ限定されて、二階席からシャッター音が聞こえてくるところを見ると単にパフォーマンスにしかなりえていないんじゃないかなどと思ったりもする。

もう一つは意見書の採決。あくまでも国に対する意見書であって、別に国からの回答が来るわけでもない。各自治体からの意見書が机上に山積みになっている状態に近いと伺ったことがある。過半数以上が賛成すれば提出という多数決の論理だけに各派の担当者が他会派を回って文面を調整するのだが、労が多い割に報いが少ないのがこの意見書かと。

そして、採決日には市長以下、局長が控室にて「御世話になりました」と安堵の表情を見せつつ一礼をして行かれるのだが、それで後半戦の一般質問の手が緩む訳ではないから当面は息の抜けぬ日々が続くことになる。

その一般質問。特に無理してやるものでもないし、議場での質問が全てではない。地元の有権者が評価して下さればそれはそれで結構なことであって、地域に根ざした「ザ・自民党」の諸氏は質問を遠慮されることも少なくない。手を挙げれば誰でも質問が出来るという仕組みなのだが、それも善し悪し。

「なぜ人は動かされるのか」という副題の付いた世渡り学の必読書「影響力の武器」(ロバート・チャルディーニ著)には希少性の価値という一章が割かれているが、誰もが気軽に出来てしまうが故に貴重な時間という認識が薄れがち。本人の時間だけではないのである。その講釈に付き合わされる周囲への配慮が微塵も無いとは人としてどうか。

各会派の質問者一覧なる紙が配布されるだけに会派としてのメンツから団長の動員がかかる。部屋の幇間たる私なども周囲を煽ることになるのだが、今回は「よしっ」とばかりに議長経験者も名を連ねた。私が言うのもなんだが、いつになくやる気がみなぎっていて、パソコンという文明の利器は置かれているのだが、鉛筆を片手に原稿用紙と向き合っているではないか。

川崎市議会は今日から一般質問。果たしてどんな質問がなされるか。

(平成24年6月25日/1065回)

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2012年6月24日 (日)

すてきな出会い

過日の自由民主党の全国青年部・青年局一斉街頭。

万を辞して私が行く以上(笑)、宣伝は十分に図られているんだろうかとセコい発想から県連のホームページを拝見することになった。イベントは事前告知が重要。が、見当たらないではないか(が~ん)。

せっかくだから他も拝見するかとページをめくっていたのだが、かながわ自民党青年局「探そう!すてきな出会いinアッティモ」なるものを発見。これはもしや。。。なんだかんだ言ったって相手が居ない。これこそが若者、中高年の大きな悩み。こういうものはもっと大々的に宣伝すべきである。

かながわ自民党青年局がパシフィコ横浜内の「リストランテ アッティモ」というおしゃれなレストランで開催するそうで、ぜひご参加を。http://www.kanagawa-jimin.jp/news/seinen/2012/seinen0728_entry.html

とまぁこの手の話題は筆がスラスラ進むのだが、今日は世に広く知らしむべし「周知」の話題。

過日の総務委員会において「川崎市地域防災計画 震災対策編 修正素案」パブリックコメントの実施結果について報告を受けた。

パブリックコメント、いわゆるパブコメは市が実施しようとしている施策に対して広く市民の皆様から御意見を募集するというもの。そう聞けばカッコいいし、「パブコメ」をやりましたといえばオープンであるという市の姿勢を内外にアピールできる。

そして、中には傾聴に値する御意見も含まれていて、今回の防災計画に寄せられた意見の中には、「津波が来て高い場所に逃げる時、高い建物はあってもそれが安全な建物なのか分からない。子ども達にも分かるように、目安になるもの一定の基準を満たした証を貼って欲しい。子ども110ばんのドラえもんのようなシール」他3通の同様の御意見があって早速に対応が図られることになった。

が、残念なのはその意見数。一般的に関心が高いと思われる分野のはずなのだが、期間中に寄せられた御意見は意見提出数14通、意見数40件である。「少なすぎるんじゃないか」とある委員が質問をぶつければ、「区役所やインターネットを通じて周知徹底を図った」という模範解答が返ってくる。契約書の重要事項そのものにホームページの隅っこにでも小さく掲載しただけではないのかと疑ってみたくもなってしまう(疑い深い奴だなぁ)。

確かに意見が採用されても金一封が包まれるわけでもないし、純粋に市を想って下さる方々の御厚意に頭が下がる。

(平成24年6月24日/1064回)

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2012年6月23日 (土)

安旨めし

最近は若者を中心に安旨の「スタミナめし」とか「チカラめし」なる店舗が流行のようだが、ものスゴく腹が減っていて、何年かぶりにすき家の牛カレーのメガ盛りととん汁セットを注文した。

出されたものは残さず食べるのが信条だから全て平らげた上で、満腹を後悔しつつ支払いを済ませた。でも、それで860円は安い。カレーの上にあったのはほんと牛肉だったかなどと思い返してみるが(笑)、これほど安くて量もあれば若者にはウケそうだ。

さて、過日、昔の仲間の飲み会に誘われて都内に顔を出したのだが、案の定、話題はもちろんそちらの話題。久々にビジネス談義に付き合わされることになった。ご承知の通り、家電量販店のヤマダ電機は池袋や新宿に、そして、ユニクロは銀座に旗艦店を出店したが、その旗艦店が既存のビジネスモデルに与える影響。

場所が一等地だけに地代を含む出店コストはハンパではないだろうし、その旗艦店舗単体での収支採算性は果たしてどうか。損して得とれではないが、一等地への出店が企業のブランドイメージを高め、他の店舗への波及効果が期待できるということらしいのだが、いづれにしてもその出店コストは店頭価格に上乗せされるか、他のコスト削減で賄われることになる。

ヤマダ電機であれば納入メーカーに対しての値引き要求も可能であろうし、ユニクロであればサプライチェーンの見直しでその分を埋め合わせるかもしれない。判断と結果を求められる経営者の苦悩は計り知れないが、それが可能ということは旗艦店を出さずばその分の値下げが可能であることを意味する。

元々は両社とも郊外型店舗で安売りをモットーとした会社であるだけに、それが既存のブランドイメージの払しょくを狙ったものなのか、それとも会社の見得なのかそのへんは知る由もないのだが、ブランドイメージの確立の代償として「安売り」というキラーコンセプトが失われることのリスクは大きくないか。と続いていくのだが、酒の肴にされるほうにはいい迷惑だったかもしれぬ。

社会人時代に「値引き」は誰でも出来る最もラクな営業戦術と教わった。いかに高く売るか、それは売りつけるというものであってはならない。ムリに売りつけたものは後で必ずクレームが来るか、不満が残るし、そうなれば次回以降は絶対に買ってくれない。ただ、それが担当者にとって買いたいと思わせるものであれば高額であっても決裁権者に必死で交渉するのである。

世はデフレ。欲しいと思われる商品が求められる。

(平成24年6月23日/1063回)

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2012年6月22日 (金)

糟糠の妻

わが愚妻のことを申し上げるつもりはないが、政治家の妻というのはつくづく損な役回りである。

中国の故事に「糟糠の妻は堂を下さず」とあって、その由来を引けば「後漢の光武帝の姉湖陽公主が夫に死別してのち、風采・人柄ともに優れた大尉の宋弘と再婚したいと願った為、帝が公主を物陰に隠して宋弘に「人も富貴になれば妻をかえるのが普通だから、かえてみてはどうか」といったところ、【貧賤の交わりは忘るべからず、糟糠の妻は堂を下さず(見捨てない)】と聞いております」と返事をしたことによるとあった。

たまたま、中吊り広告の「小沢一郎 妻からの「離縁状」」なる見出しが目に付いた。熟年離婚などと言われる位だからさして驚きもしないのだが、それでも連れ合いの職業が職業だけに他人事ながら余計な思案を巡らせることになった。

既に長い結婚生活を経験されているのだから相手の性格なども百も承知のことであって、今日まで妻として数々の苦難を乗り越えてきたはず。今さら飽きた疲れたはないだろうと思うのだが、素人にはそのへんの心理状況は分かりかねてしまう。

ただ、あまりにもタイミングが良すぎるのである。綱渡りの国会運営も造反劇の首謀者として注目を集める本人だけに後ろからタマを撃たれた可能性はないか。お会いしたこともないから何とも言いようもないのだが、世に剛腕といわれる人物である。さすがに本人と直接に刃を交えるとなると相当な覚悟がいる。本丸を攻めるには外堀から。だいたい誘拐犯なども本人を狙わずに家族を狙うではないか。ひねくれ者はスグそういう見方をしてしまうのだが、果たして真相やいかに。

さて、そんな離縁状の話題もオウム真理教メンバーの逮捕にかき消されてしまった。地下鉄サリン事件は17年前、私の社会人2年目であって、電車通勤だっただけに深く記憶に残っている。

尚且つ、その逃走犯が本市に潜伏していたということで注目を集めることになった。逃走犯にとっては田舎よりも都会のほうが身を隠しやすかったことが実証されたことになるが、と同時に都会が抱える課題が浮き彫りにもなった。

何といっても近所付き合いが薄い。田舎ではよそ者に対する警戒心が強く、「あいつはどこから来たんだんべ」となるが、慣れてしまえば「向こう3軒両隣」とばかりに周囲が世話を焼いてくれる。だから児童虐待なども相談相手がいない親のストレスであることが大きく、都市部に偏在しがち。

今回の一般質問の通告〆切を迎え、各自の項目を拝見しているのだが、高齢者の孤独死や行方不明児童など都市部ならではの課題が目立つ。

(平成24年6月22日/1062回)

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2012年6月21日 (木)

かわビズネット

今年は気候の影響からか農家の収穫が20日程度遅れているという。

が、それはあくまでもおらが村の話。世界的には作物の栽培技術の進歩や遺伝子交配、化学肥料の改良等の食糧生産の近代化とともに季節を問わず出荷が可能となり、単位面積当たりの収穫が格段に増えている。

医療技術の進歩が長寿命化をもたらした一方で医療費の増加を招き、生命倫理や死生観を巡る論争も盛んになりつつあるように農作物の生産技術の向上はどこまで歓迎されるべきことなのか。「食の終焉」(ポール・ロバーツ著)という本を読んでいるのだが、食の重要性は誰しもが認めるところであって、著書を読めば食の安全性について考えさせられることも少なくない。

市役所の近くに郷里の店がオープンしたと知人から教わった。仲見世通りと砂子通りの交差点に位置する「新潟ごっつぉ田中屋」は新潟ラーメンとタレカツ丼の店。店員も親切で味もいいのだが、何といってもコメが違う。

新潟のコメといえば「コシヒカリ」なのだが、そのコシヒカリも最近はカリフォルニア産なんていうのもあるそうだ。海外で食した友人によれば値段は5分の1で味も遜色ないというが。。。いづれにしても日本のコメ農家には脅威である。

さて、今日は食と同じ生命の源「水」の話。水ビジネスの世界展開というのが世の流行らしく本市も乗り出すのだという。高まる世界的な水需要に対して、途上国をはじめとする各国の水事情は決して好ましい状態ではない。

本市を含む日本の水道技術は世界でもダントツの優位性を誇っているから途上国の水道普及を図ることで海外貢献をしようとすることへの異論はないのだが、それでビジネスをやろうとなるとどうも腑に落ちない面が出てくる。

だって、もともとは新幹線にしても原発にしても海外への売り込みは民間主導で国が後押しをする格好が多い。が、こと水道事業については東京都にしても横浜市にしても自治体主導が目立つ。

ビジネスなのか海外貢献なのか、勝算はどの程度なのか、ビジネスであれば利益を求められる。最終的な利益配分だって、商社やメーカーが絡んでいれば、おたくは税金でやってんだからいいじゃないかとならないか。本市としても外貨を稼ぐ特段の理由はなさそうだし、リスクとて少なくはない。既存事業の利益まで失わないよう細心の注意が求められる。

そして、何よりもこの水道事業は地域独占であることが利益を生み出している事実を忘れてはならない。そのへんを一般質問にてぶつけようと思っているのだが、どうだろうか(手の内がバレちゃった)。

ちなみに冒頭の「かわビズネット」とは民間との連携プラットフォーム「かわさき水ビジネスネットワーク」のことらしく。

(平成24年6月21日/1061回)

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2012年6月20日 (水)

型絵染

行けば1日仕事。でもそれは避けたい。当該市には大変失礼な物言いになってしまうのだが、何分に中途半端な距離である。

が、小田原からであれば新幹線で1時間。どのみち地元に戻っても事務所は近所のマンション総会で利用されているし、自宅に戻っても妻の小言が待ち受けている。いっそ足を延ばしてみるかと訪れた静岡市立芹沢銈介美術館。

駅からタクシーで10分程度。歴史教科書で有名な登呂遺跡周辺にその美術館はあった。こじんまりした西洋邸宅を思われるその建物のセンスはいい。

芹沢銈介氏は静岡市内の呉服商の次男坊として生まれ、その後は染色家としての道を歩み、型絵染の人間国宝としてわが国の美術振興に寄与された人物。フランス政府から招聘されて花の都パリの国立グラン・パレ美術館において開催された「芹沢銈介展」はフランス国民から大絶賛を受けたという。私ごときが美術を語るのはおこがましいが、何といってもその色使いとデザインセンスはぜひ一度実物を見てみたいと思っていた。

とりわけ、その作風に大きな影響を与えたのは沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」。世界遺産に登録された首里城の朱色のコントラストに感銘を受けたのは数年前の話だが、琉球王朝の中心であった首里城には沖縄の美があふれていて、その独特の色使いが私は好きである。

さて、その芹沢銈介美術館。館員は対応が丁寧であるし、随所に細やかな気遣いが見て取れる。同氏の生家も公開されていて、質素な佇まいにも関わらず、家具や椅子にはセンスが窺える。賞味2時間程度の滞在でも十分に価値のある訪問であった。

往路は時間の都合上、タクシーだが、帰路は登呂遺跡バス停から静岡駅南口行きのバスに乗車。待ち時間には車内にバッハの「G線上のアリア」(たけしとキムタクが共演するトヨタのCMの曲)が流れていて好印象。

そうそう、美術といえば、本市が誇る浮世絵コレクターであって砂子の里館長の斉藤文夫先生がフランスのロートレック美術館に於いて浮世絵展を開催中。日本の浮世絵がモネやゴッホを代表とするフランス画家に大きな影響を与えたのは有名な話であって、同行者の話を聞けばそれを地で行くがごとく浮世絵展は大好評を博しているとのこと。

やはり食にしても美的感覚にしても日本人のセンスは十分に世界に通用する。

ちなみに芹沢銈介氏で有名なのは布文字。美術作品は文章表現よりも実際に目で見たほうが良さそうで。。。ご覧あれ。

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「春夏秋冬」

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フランスで開催された「芹沢銈介展」のモチーフになった「風」の布文字

(平成24年6月20日/1060回)

電子書籍「一日一話」

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2012年6月19日 (火)

食堂「だるま」

「この日は何とか都合がつかぬか」。普段、世話になっている方から依頼されると断れぬタチである。

「北朝鮮による日本人拉致問題の早期全面解決」を目指してと題した自由民主党の全国青年部・青年局一斉街頭が行われるという。午後1時より場所はJR小田原駅前。

その重要性は重々承知の上だと思うが、行けば半日仕事になるし、地元行事も忙しい。所属議員が誰も出席できぬとあっては川崎市連の面目丸つぶれ。そんなこともあってか私に白羽の矢が立つことになった。

快諾をすればちゃんと県連から分厚い資料が届く。これまでの経緯からわが党の活動状況が記されていて、事前に「キチンと読んでおけ」ということらしい。新百合ヶ丘駅から急行で約1時間。移動が長いと読書に時間を費やせるからたまにはそんな機会もいい。

当日は小泉進次郎氏や地元支部長の牧島かれんさんの訴えもあってスゴい人だかり。私は何を訴えるべきか、本市には拉致被害者の横田めぐみさんのご両親、横田滋さんと早紀江さんがお住まいであって、自治体の中では最も積極的でなければならないが少なくとも過去においてはそのような姿勢は薄く、わが会派の同僚(松原成文氏)による不断の努力の甲斐あってようやく市も腰を上げたことや、この拉致問題の解決を阻む勢力が同じ日本人の中に存在することは非常に残念なことだと申し上げた。

わが川崎市連からは事務局長と青年局長が応援に駆けつけてくれた。せっかく行くのであれば効率的に時間を活用したいもの。そんな思惑があったのだが、近くに旨い食いもん屋があるとのお誘いに心が揺れる。恥ずかしながら3名の足取りは既にそちらのほうに向かっていた。

駅前の大通りをまっすぐに10分程度歩くと左手に銭湯と思しき建物が見えてくる。「ここだ!」。元網元だるま料理店は地元でも有名な老舗料理店であって、既に午後3時だというのに店内は客であふれ返っている。名物の鯵ずしを頼めば最後の1つらしく、グラス一杯のおつかれビールと鯵ずしを2貫ほどいただき、私だけ切り上げて次の目的地に向かう。

予め時刻表は調べておいたはずなのだが間に合わないかも。。。スーツにネクタイ姿で大通りを疾走。ホームには既に新幹線が到着しており、発車のベルが鳴っていた。階段を駆け上がり、危機一髪セーフ!(記述に誇張は一切無い)。どこに向かったのか、続きは明日に。

(平成24年6月19日/1059回)

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2012年6月18日 (月)

外野の小言

川崎市議会第二回定例会。代表質問を終えて、委員会審議に入る。委員会審議を終えると議案の採決、そして、一般質問へと日程が続いていく。既に一般質問に向けた行政側とのやり取りが始まっているのだが、行政側は議員の質問取りに必死。予期せぬ質問に答弁者である局長に恥をかかせる訳には参らぬ。いや、単に恥をかきたくない局長が部下に命じているのか分らぬが必死なことだけは間違いない。

それが、今回の代表質問において質問書を受け取れませんと固辞する一幕があった。「その質問には答えらない」というのがその理由。骨抜き答弁やはぐらかしを駆使すればどうにでもなるだけに首をかしげざるを得なかった。最終的に答弁はなされることになるのだが、内容は朝鮮学校への補助金についてだけにもしや怪しい繋がりでもあるのではないかとかえって不信感を募らせることになった。

さて、その代表質問。寝ているフリをしつつ(いや、本当に寝ていたりして)、他会派の答弁も含めて聞き比べているのだが、気づかされることも少なくない。一日目はわが会派と公明党、二日目は民主党、共産党、みんなの党なのだが、最初に聞きたいことが聞けるわが会派が圧倒的に有利であって、後の会派は二番煎じでは面白くない。質問の角度を変えたり、行政側が色をつけたりとそのへんに微妙なやりとりが見て取れる。

さて、その内容。かわさき宙と緑の科学館のオープンについては、鹿児島市の行政視察を踏まえた上でJAXAとの連携策について本市の対応を聞いた。わが会派の答弁には「今後の検討」が示された程度であったが、後の公明党の答弁には少ないながらも各学校におけるJAXAとの連携事例が紹介された上で同じ結論に到っている。

そして、民主党は地下鉄にこだわった。今回、学識者による新技術を導入した場合の提言がなされたが、費用削減効果は約26%。前回の市長選挙で掲げた3割削減に達しなかったとして当初の公約、マニフェストは破たんしていると噛み付いた。

と思えば市長は民主党の代表質問でマニフェストの破たんは言われたくないと反論。そのへんに感情が表れているのだが、相手には面子もあるだけに民主党も追い詰めすぎか。

「あなたが掲げた地下鉄は破たんしているでしょ。失敗を認めて横浜市営3号線の延伸と南武線の高架化に方針転換しなさいよ」という誘導なのだが、民主党とて当初は推進の姿勢なのだからハシゴを外された市長が怒るのもムリはない。

本来、そんな感情論で市の方針が決まってはいけないのだが、案外そういう見えない心理的要素は大きい。実を取る方法を模索すべきと思うが。。。余計な御世話か。

(平成24年6月18日/1058回)

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2012年6月17日 (日)

教師の威厳

小田急線の某駅周辺の治安について相談が寄せられている。未成年と思われるヤンチャな面々が駅周辺で騒いでいるとのこと。

「急いで通報し、パトカーと警官3名が来ました。が、バイクのクラクションがうるさかったので、外を見ましたら、2人の少年が「おまわりさん、クラクション鳴らすのも違反?」「お疲れ」などと話していました。自分の子供が人様にご迷惑を掛けない様に、しっかり躾をしないといけないと日々感じております」とはいただいたメールの文面。

若気の至りとは申せ、常態化しつつあって、尚且つ、未成年特権をいいことに国家権力に楯突くとは看過できぬ状況。

やっぱり世の中には怖いものが必要。それが親であり、隣のかみなり親父や警察官、そして、大自然への畏怖の念であったりするのだが、やはり他人様に迷惑をかければ報いを受けるということを身をもって教えるべきである。改めて「親学」の必要性を再認識させられる一件。

「親の都合で見離した子供の面倒を社会が見る。親はのうのうと暮らしている。そんなことでいいのか」との声も聞こえてきそうだが、おととしの大阪市西区における乳幼児遺棄事件にしても「子どもの世話が嫌になった。遊びたかった」というのは親の勝手であって、現在、本市において児童虐待防止条例の制定に向けてプロジェクトメンバーが活動中。私はメンバーには入っていないのだが、苦難もあるようで。。。家庭の躾、そして教育の荒廃が招いく社会的なコストが増大している。

さて、過日はある件について請願者のみなさんが訪ねて来られた。ゆきとどいた教育を実現する為に少人数学級を推進すべく教師の増員を求めている。退職教師とその関係者のみなさんだが、こちらは「教師を増やすことだけで問題は解決しない」との腹があるから時に反駁しつつ、教育の再生に向けて多少なりとも共通解を見出そうと意見交換を図った。

イデオロギー的な対立はありつつもやはりウマのあう人物はいるもので、ある退職教師のコメントに頷いた。「教師に余裕が無くなり、子供と向き合う時間が少なくなった」と。教師は聖職であるというのは私の持論だが、教師が威厳を回復せねばならないとの認識は同じ。

何がそんなに忙しいのかと聞けば、報告書が多いのだそうで。そんなものはバッサリ捨てて児童生徒と向き合う時間や教育について考える時間を確保すべしと申し上げた。具体的に何の報告書なのかそのへんの検証が必要であろう。

(平成24年6月17日/1057回)

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2012年6月16日 (土)

役職

役所のみなさんにも読んでいただいているようなので、今日はいい話の紹介から。

ある自治会の役員からの相談事。3.11以降に自治会館と裏の崖の耐震が心配でどこかで見てもらえぬかという。土地と建物ともに自治会の所有なのだが、固定資産税等の対策から公益法人川崎市市民自治財団に寄附をいただいているらしい。

ってことはあくまでも民地のことだから、そちらに委ねても良さそうなものだが、念の為、市のある部局に相談したら「修復は出来ませんが、現地を確認の上、今後の対応策等について相談に乗らせていただきますよ」との御返事をいただいた。

担当者の氏名までいただき、相手側に伝えていたのだが、随分と親切に対応していただいたらしく、当事者はたいそう喜ばれていた。まちづくり局開発審査課である。

さて、巷の学歴信奉と同じ位、いや、それ以上に役所内は肩書き信奉が強い。というか、階級社会が浸透している。以前のブログ記事に区長は本庁の「部長級」と記したら早速に区役所の課長から「局長級です」と訂正が入った(たいへん失礼)。

また、担当課長という肩書きを有する職員を「課長」と呼んだら「係長級です」と訂正され、あまり意味が分かっていないらしいことに気付く。仕事さえしてくれれば肩書きは関係なさそうなのだが、内部では重要なことらしい。

そんな折、「市の職員の名刺に「理事」の肩書を見かけたが、給与や待遇面などはどの程度の役職なのか」と聞かれた。あまり肩書きにはこだわらないし、課長と局長だけ知っていればとりあえずは事も足りそうだからさして気にしたこともなく、局長と部長の中二階程度の認識しか持ち合わせていなかったのだが、聞かれた以上、適当な回答をする訳にも参らぬ。

人事課を呼ぶほどのものでもなさそうだし、たまたまエレベーターに居合わせた懇意の部長にちょっと立ち寄っていただいて話を伺った。聞けば「理事」とは局長級、実質の局内ナンバー2というではないか。給与も局長とほぼ同程度とのことで意外な発見。ちなみに局内には複数の部長が居るのだが、人事権を有する総務部長が格上で給与も若干高いと伺った。

はたから見れば圧倒的に局長が目立ちすぎる。でも、給与はほぼ同程度で、議会出席は局長のみだから議員からいじめられることも少ないし、結構いい役職かも。。。

そういえば、このブログにも何度か登場していただいている「とっつぁん」もかつては理事だった。ってことは(役所の中では)偉かったんだ(笑)。

(平成24年6月16日/1056回)

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2012年6月15日 (金)

開幕

夏のロンドン・オリンピックも迫り、バレーボールやサッカーW杯予選にも日の丸を振っての応援に熱が入る。

今日は代表質問2日目。わが会派は昨日に質問を終えた。質問者は高津区の青木功雄氏、34歳2期目(それはあんまり関係ないか)。

事前に質問書と答弁書には全て目を通すことになるのだが、公には当日に明らかになる以上、事前に口外しないのが暗黙のルール。が、かん口令が敷かれていても「上手(じょうず)の手から水が漏る」のことわざ通り、外に知られることとなり、前日の新聞に大きく掲載される格好になった。

今回の質問項目も生活保護の不正受給対策から児童虐待、そして、保育所の待機児童対策と話題は盛り沢山。そのへんの詳細は後日に譲ることとして、いつものことながらその執筆の様子などは記しておかねばなるまい。

会派内では各自がそれぞれの項目原稿を担当し、寄せ集めたそのままの原稿を全員で一度確認する場が設けられる。質問者が団会議で読み上げることから「読み合わせ」と呼ばれていて、その後に議論がなされるだけに最も重要とされる一幕。それをあろうことか質問者が欠席して、何故か副団長の私が読み上げることになった。

わが会派の持ち時間は質問と答弁を併せて157分。各市議が熱心で質問時間が長いのか、役所側の不必要な答弁が長いのか、いづれにしても事前の段階では必ずオーバーすることになり、どこを削るかで執行部は悩まされることになる。質問の内容や鋭さ、その重要性から判断されるべきなのだが、そこに執筆者が加味されることが厄介のもと。

先輩の原稿は削りにくいし、後輩の原稿は必死に取り組んだ汗の結晶。最近は後輩のほうが勉強熱心だったりもするから削るのは最終的に融通の利く同期の連中のものであることが少なくない。依頼すれば「いいよ」と快諾、という訳でもないが了承してくれる同期の仲間には感謝である。

答弁が不足している項目や不十分な項目については制限時間の範囲内で再質問や再々質問も可能であって、そのへんに担当者の意気込みが窺い知れるというもの。今回の再質問は朝鮮学校への補助金と川崎市消防指導公社が保有する仕組み債、そして、年度内に策定が予定されている総合交通計画の3項目。うち2項目は団長の担当(さすが!)。

その団長が新聞社の取材に応じ、記事が掲載された。全国の政令市で唯一、議場に国旗が掲揚されていない川崎市議会。遅きに失したが、ようやく今回の定例会において実現に向けて動き出す。この定例会に「決議文」案という格好でわが会派が提出を予定していて団長がその最前面に立つことになる。

(平成24年6月15日/1055回)

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2012年6月14日 (木)

ザックJAPAN

女性との食事の席。ついついカッコつけて「私が払うよ」となりがち。勢い余って地元の飲み会でも「私が払いましょう」などとカッコをつけると即アウト。公職選挙法違反「買収」の罪で御用になる(らしい)。

このご時世だけに相手の腹も固まっているであろうし、今さら奢ってもらったから投票するなどというもんでもない。「払いましょう」の本人とてカネで票が買えると思っているとすればそれは大きな勘違い。カネで人の心は買えるものではない。

飲み会の席では例え少額といへども必ず会費をもらうべしとおらが先生から教えられていて、後援会の懇親会なども会や会長から多少の補填はあるが必ず会費制。セコいというのではない。少額といえども支出すれば気兼ねなく存分に飲み食い出来るという心理的効果も含まれている。

キャラが立っているせいか若手職員から「こんどめしでも。。。」とのお誘いに相槌を打っていたのだが、とうとう潮時を迎えてしまった。えてしてこういう時は鬱憤が溜まっているだけにガス抜きが重要。

同僚と何人かでご一緒したのだが、場所は平和通り沿いの「松の樹」。中華なのだが、看板は四川料理となっていて麻婆豆腐も山椒が利いていて旨かった。上品な店にも関わらず酒の効能もあってか、随分とにぎやかな席となった。

もちろん会費制。窮屈な組織にいるのだからたまにはハメを外すのは結構であるし、(私が)その為のエサとなるのも厭わないのだが、その分、仕事が疎かにならぬよう釘は刺した。

さて、サッカーW杯予選。ザックJAPANが快調。何かの番組のコメンテーターが「今の代表は個を生かせる組織になっていて、それはビジネスも同じ。。。」のような話をされていたと記憶している。ヨルダン戦でハットトリックを決めた本田圭佑選手。スポットライトが当たればついつい饒舌になりやすい。が、自らのゴールは周囲のおかげと1プレー毎に他人に花を持たせた。

政治の世界も目立ってなんぼ。功名心旺盛な連中も少なくない。ご多分に漏れず私もその一人なのだが、やはり組織として機能する為にはFWばかりでは困る。己がその組織でどういう役割を果たすべきか。そうすることも、そうさせてもらうこともあるだろう。

以前、地元の奥様方との座談会というか茶呑み会に呼ばれた際にそれらしい話になった。。。「時にバカになれるって重要なことよ」。

(平成24年6月14日/1054回)

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2012年6月13日 (水)

似たもの同士

今日は本の話。お気に入りの作家に浅田次郎氏がいる。その著書「ま、いっか。」なる文庫本を購入して読んでいるのだが、文体が私のブログに似ていて、なかなか面白い。おっと失礼、直木賞作家と比べること自体がおこがましく、不遜であった。

文体が気取っておらず、視点がユニーク。十倍は面白く、冒頭から笑わせてくれること間違いない。ぜひご一読をお薦めする。大学時代に「三毛猫ホームズ」シリーズを読んだのだが、あれも確か。。。それは次郎違い、赤川次郎氏(笑)。

さて、こんな仕事をしていると周囲が薦めてくれたり、ぜひにと届けていただいたりもする。相手の行為だけに無碍に断れず、一応、斜め読みでもひと通りは拝読をさせていただくことになるのだが、最近の一冊に有馬晴海氏の「「有馬理論」総理大臣になる方法」があった。およそ政治家の武勇伝らしきものも綴られているが、そのへんは既に承知済み。

ただ、冒頭から数ページめくると「他人」「本」「旅行」が人生を高めるとの小見出しがあって、そのへんは私も同意見だけに頭に残った。周囲の人、そして、「本」、「旅」によって人生は大きく変わるというものだが、「ま、いっか。」にもそれらしき記述を見つけた。

「昔から長く交わりの続いている友人はみんな読書家で・・・(中略)。読書をすると美しくなるという説があるけれどそれは少々詭弁であろう。ただし友情や愛情を持続するにふさわしい、面白みのある人間になることは間違いない。つまり活字に親しんでいない人は、よほど天性のキャラクターを持ってでもいない限り、話題にこと欠き思慮も浅いので長い間には飽きてしまうのだ」と述べられている。

確かに本好きの人物は知識が深い。あとは読む本にもよるのだろうけど話題に事欠かないから誰とでもそれなりの話が出来る。そうなると自然と友人も増えていく。と好循環であるから若いうちから本好きになることをお薦めする。

そして「旅」。社会人時代には毎年1~2週間程度は海外に出かけていたのだが、近年は諸般の事情から(なんだそりゃ?)行く機会に恵まれない。だから旅行記や他人の話を聞いて行った気分に浸っているのがオチ。

でも、物事はできるできないではなくてやるかやらないかなんだよなぁ。情けない。2~3年前に刊行された著書「カッシーノ」は世界カジノツアーを綴ったエッセイであって、実は同氏も旅行好き(のはず)。今回も「旅」の話題で一章が割かれていた。やはり似ているかも。くどいか(笑)。

(平成24年6月13日/1053回)

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2012年6月12日 (火)

田園

友人が1ヶ月のリゾート滞在から帰国した。2週間後にエジプトに向けて旅立つのだそうで、募る話もあるだろうと都内で食事をした。

今回の渡航先はニュージーランド。といってもそこは経由地で最終の行先はタヒチ。フレンチポリネシアともいわれるフランス領の中心。水上コテージを有するリゾートホテルに滞在したというが、三ツ星のフランス料理にエメラルドブルーの海を背にしたビーチは最後の楽園の名に相応しく、既に百カ国以上を経験した彼がこれまでの中で最高のリゾートと語った。

土産に旨いニュージーランドワインを依頼しておいたのだが、紅白2本づつ4本のワインをいただいた。すぐに値段を聞いてしまう野暮な奴なのだが、結構いい値段とのこと。コルクを抜く日が楽しみ。そんなことからワイン談議に。。。

さすがに1千円は劣るものの、2千円のワインと数万円のワインでは値段に見合った違いはないというのが彼の持論。が、それはブランドや美意識が生み出す価値観であって、何ともつまらない男なのだが、安価なモンダビ・ワインでも食卓にあればコストパフォーマンスなだけにそれはそれで結構な話か。

さて、そのタヒチ。話を聞いていて私なんぞはぜひ行ってみたいと思ってしまうのだが、人によっては単なる自慢話にしか聞こえないらしく、話し相手というのは重要。その体験はいづれの機会に残しておくとして今日は私にとってのささやかな癒しの時間の話。

東京都文京区といえば何となく気品ただよう雰囲気を連想させるが、その文京シビックホールにて開催されるクラシックコンサート「響きの森」。今年は指揮者にコバケンこと小林研一郎氏を迎え、ベートーヴェンの交響曲シリーズ。

今回の曲目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。ベートーヴェンの曲目は高い人気を誇るだけにいつも満員御礼。第6番「田園」はその名の通り優雅な曲調であって、過去に何度か聴いたことがあるのだが、ここまでいい曲だとは思わなかった。

つい、うとうとしてしまったが、K先生によれば周囲に迷惑がかからなければ寝てもいいのだそうで、演奏を聴きながらの居眠りは何とも心地が良かった。それにしても指揮者のコバケン。何とも人柄の良さが伝わってくる。

(平成24年6月12日/1052回)

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2012年6月11日 (月)

親学

妻に言われて気付くのでは情けない限りだが、わが国においては6月の第3日曜日が「父の日」なのだそうで。そのへんに幼稚園の父親参観が予定されている。

その授業参観。幼稚園はまだしも最近は公立の小中学校の授業参観が私語で成り立たないこともあるらしく。。。児童生徒ではない。親の私語であって「親の再生なくして子の再生なし」と今日は親の教育「親学」のすすめ。が、そんな言葉があること自体が情けない気がしないでもない。

「人が話をしているときは私語を慎みなさい」とよく言われたものだが、最近はへんな思想教育のせいで児童生徒も権利意識が強い。先生の教壇もなくなってしまったし、バケツを持たせて廊下に立たせておくと体罰にあたるそうで。。。ちなみに私はよく廊下に立たされた。ほんとの話。

「自分にも権利がある」「生徒と教師は対等だ」と。それは屁理屈というものであって、それで教育が成り立つわけがないではないか(怒)。教育基本法によれば児童生徒はあくまでも教育を受ける「権利」を有しているだけで、教育を受けさせる「義務」を負うのは親権者の側。

三つ子の魂百までではないが、幼少時に親の愛情が薄い子は豊かな情緒が育まれにくいと聞いた。それが全ての原因ではないと思うが、そんな児童であっても阻害せずに何とかケアをしつつ、どう克服していくかということが求められている。

学級崩壊に悩む教師が少なくない。そんな学校現場の実情を聞いて欲しいと市内小中学校で活躍をされる現役の先生方が、わが会派を訪ねて来られた。もちろん勤務を終えての訪問だけに夕方の6時以降だが、残業代が支給される訳ではない。教育現場を憂慮されての自発的な活動には頭が下がる。

話を伺いながら、以前に「学級崩壊」を描いた河上亮一氏の著書を読んだことを思い出していた。当時、同氏は埼玉県内の公立中学校の教師であって、校内暴力や非行、不登校、生徒の学力などの問題に向き合い、周囲の教師達とその克服を目指し、プロ教師の会を発足させた。

著書を読んだのはもう十年以上も昔の話だが、そんな教育現場と国の行く末を憂慮される先生方が今も健在であることは多少の救いか。ともしびを消さぬ為にも政治の後押しを必要としている。

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2012年6月10日 (日)

サー付住宅

「賃貸住宅は高齢者には使い勝手が悪い」。かといって「施設はイヤだ」ということから「サービス付き高齢者向け住宅」の建設が進んでいる。

昨年4月に国の法律が改正され、見守り等のサービスを受けながら高齢者が暮らすことのできる「サービス付き高齢者向け住宅(いわゆる「サー付住宅」)」が新たに創設された。

住宅施策は国交省、福祉施策は厚労省、その垣根を取っ払ってということらしくパンフレットの下には両省の名が並んでいる。供給促進の為に「補助金」と「税制優遇」が人参としてぶら下げられ、その人参が良すぎたのか、かなりの需要が見込まれている。

一般的に特別養護老人ホーム(いわゆる「特養」)や介護老人保健施設(いわゆる「老健」)等の介護保険施設はあくまでも【施設】だけに住所地特例が適用される。つまりは本市在住者の両親を田舎の施設に預けても本市の負担となるが、「サービス付き高齢者向け住宅」の場合は、その扱いは【住居】となるだけに転居先の自治体の負担となる。

最近、都内近郊のある市の高齢者福祉計画の策定委員のメンバーからわが党の市連宛に一通のメールが届いた。鉄道路線の開業に伴い、利便性が向上した同市には「サー付住宅」の需要が高まったものの、その利用者は都心からの転入者であって彼らの為に負担が増えるのは。。。ということらしい。本市の状況だけ整理して御返事申し上げた(そんなことも特命係の仕事らしい)。

そのへんで都市と地方の対立、そして推進すべきと旗を振る国と実際の受け入れ側の自治体との間での対立が浮かび上がっている。市は単純に財政が圧迫されるのは御免被るとのスタンス。国は「サービス付き高齢者向け住宅」は世のニーズなのだから規制をかけるべきではないし、都道府県が計画を策定すべし」との言い分。県は「適切な措置を講じられたい」と国に要望するも具体的な内容には触れられていない。

高齢者向けの住宅施策というのはかなり以前からあったのだが、何といっても安いのが特徴。それは助成金が投入されるからである。当時は雇用状況も売り手市場だけに現役世代であれば大半にそれなりの稼ぎがあった。年金収入しかないお年寄りは生活が大変だというのは分かる。

が、今は若者のほうが働きたくても働けない、カネがない時代であって、国民貯蓄の約8割は50歳以上の方が保有しているのである。生活保護にも住宅扶助もあるのだから過度な税金を投入しての住宅推進などどうかと。

ましてや、業者の利益追求が介護需要に拍車をかけているのは自助を根本とする考えからは好ましい状態とはいえまい。社会保障費は増加の一途だが、納税者や保険料を納付する者の立場から物言わなければ雪だるま式にふくらんでいく。

若者諸君、いかが思われるか。

(平成24年6月10日/1050回)

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2012年6月 9日 (土)

クールビズ

つい最近、聞いた話。ある幼稚園で園児が誤ってインクらしきものを洋服につけてしまったのだそうで、それを見つけた先生が水洗いで落とそうとしたものの落ちなかった為、漂白剤らしきものを使ったら洋服の柄が落ちてしまったのだそうで、保護者から連絡があったのだそうだ。連絡先は。。。もちろん教育委員会。

連絡が入った以上、何かしなければ職務怠慢だなとと言われてしまう時代だから現地調査に入った。もちろん聞き取り程度だったらしいのだが、それで一件落着とならずに。。。

こうりんじ幼稚園の担任の先生から「迷子になっちゃっいました」と自宅に電話があった。今週はこうりんじ幼稚園の家庭訪問があって、担任の先生は全家庭を歩いて回るのだという。幼稚園で家庭訪問というのは珍しいらしいのだが、各家庭を見て回るのは生活の様子が窺える重要な機会。

余談になるが、家庭訪問といえば介護度認定において調査員が自宅を訪問しての聞き取り調査が行われるのだが、認知症の高齢者は他人が来るとシャンとしてしまうのだそうで、そんな場合は普段の様子をメモにして手渡すといいと聞いた。

さて、国会は会期末も迫り、社会保障と税の一体改革も大詰め。小沢一郎氏にソッポを向かれ、秋波を送られるわが党の動向に耳目が集まっている。そもそもにパートナーに裏切られたからといって求婚を申し込まれているようで、その姿勢がどうも気に入らない。

敵の敵は味方。という訳ではないのだが、いつも思うのは小沢一郎氏のあのキチンとした身なりはいい。今年は「スーパークールビズ」などという言葉も生まれたらしく、きれいであればTシャツやジーンズも着用可なのだそうで、白シャツにジーンズ姿で記者会見に臨んだ大阪市長とは対照的。

タイトルにつられて「鶴川日記」(白洲正子著)を読んだのだが、小田急線鶴川駅周辺、本市の岡上地区の様子などが描かれていて面白かった。

白洲夫妻が暮らしたとされる「武相荘」は、(そのネーミング自体が洒落ているのだが、)ちょっとした観光名所にもなっていて、その主人である白洲次郎氏は新婚当初の夕食時に「ネクタイをせずに失礼」と語ったことでも有名。若かりし頃の英国留学時に「ネクタイなしで食事に臨むのは裸で食卓を囲むのに等しい」と教わったとされている。

古来より有権者の代表たる云々ということで議会は役所の中でも立派に作られていて(本市は例外)、中でも本会議場は格式が高く、議員といえどもバッチが必須。

だったのだが、それも過去の話。最近は節電だかクールビズだか知らないが、上着やネクタイ無しでも可になった。格式やバッチってそんなに軽いものだったのか。ネクタイをしめるとシャキっとする。時々そんなメリハリも大切にしたいものである。

(平成24年6月9日/1049回)

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2012年6月 8日 (金)

市長の出席

今週の話題の一つに内閣改造があるが、残念ながらこの手の話は当事者たちの期待とは裏腹に巷の関心は薄い。

なぜならば、あくまでもそれは自分達の都合の話であって、有権者たる国民の皆様からすればそれが誰であってもキチンと仕事さえしてくれればいいのである。

同じような議論に自治体の議会改革があって、政務調査費の使途を明確にしましたとか、議員報酬をどうしましたとの議論はわが身を律していくだけで有権者のみなさんには直接的なメリットが見えにくい。とは申しても粛々と進めていかねばならない改革だけにその座長やメンバーの労をねぎらいたいものである。

さて、最近は話題も乏しく今日もその議会改革から。検討会にまたしても代打登板だったのだが、議題は決算審査特別委員会への市長出席の可否について。

現行では予算審査、決算審査ともに特別委員会が構成されての審議となっていて、決算審査特別委員会には市長は出席していない。これは予算審査にはその編成権を有する市長の見解を質すとの趣旨からかねてより出席はしていたのだが、こと決算審査となると事後の承認をするしないだけに市長の在席理由は薄くなりがち。

が、近年は決算審議を踏まえて翌年度の予算に連動させるなどの決算重視の議会運営になりつつあるから、今のままでいいのかということが問われていて、そんな背景から検討会の議題に上がったらしい。

当初は各会派から1名づつ参加して自由闊達な意見をとのことだった思うのだが、最近は様相が変わってきた。各会派としての意見まで求められるようになりつつあって、こちらの発言も遠慮しがちだったのだが、代打登板の私にもとうとう発言機会が回ってきてしまった。

「いる」「いない」の二者択一であれば、いたほうがいいのはあたりまえだから市長の出席を求める声が多数を占めて、孤立無援の状態になってしまった。市長の出席が実現すれば何となく改革が進んだように見えがちだが、事はそんな単純ではない。

わが会派における意見は二つに割れていて、欠席容認派の言い分は効率的な議会運営を求める観点から。市の方針等の重要な意思決定を確認できる機会は代表質問等を通じて十分に用意されているのだからそれでいいじゃないかというもの。

あんなドブ板質問に付き合わせる位ならば他に専念していただいたほうがいい、分科会形式の導入で総括質疑への出席を求めるというならまだしも、今の状態で出席を求めることには反対との声も根強い。果たして結論はいかに。

(平成24年6月8日/1048回)

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2012年6月 7日 (木)

九死に一生

人間も建物と同じで歳を重ねるとどこかにガタがくるもの。私には経験がないのだが、入院生活というのはたいそう退屈なものらしく、必然的に暗く憂鬱な気分になってしまうのだという。

こちらとしても相手が居ないというのは寂しいもの。御見舞いには行くべきか行かざるべきか。治るもの治らぬものまで様々であって、相手が女性や重症者となればことさら気を遣う。とは申しても病(やまい)は気からといわれる通り、元気な人と会えば元気が出るから時間に余裕があれば相手を元気づける為に病棟に伺うことになる。

さて、少し前の話だが、ある席で「この前、病院に居なかった?」と聞かれ、記憶を辿ってみたのだが、確かに御見舞いに伺っていたことが判明した。「実はうちの親父も入院していてね。廊下の反対側から山崎さんらしき声が聞こえたので。。。(やはり声が大きかったか)」-「それは気付かず、御見舞いにも立ち寄れず失礼しました」と照れくさそうに返事をした。

そんな元気づけが功を奏したか、当人も無事に退院されて快気祝いが届いた。魚沼産コシヒカリ5kgに5千円分の商品券と結構なお返しなのだが、律儀にも奥様ともどもに自宅に届けていただいたのだそうで。そこにゼニカネよりも心遣いが見て取れる。

随分と以前の話だが、地元の支援者の一人が心臓弁膜症と診断され、名医の執刀を受けた。かなりの大手術だったらしく本人は既に退院して数年になるのだが、今以て本調子ではなさそうである。

そんな大手術を要する心臓弁膜症だが、運悪く、たまたま健康診断で訪れた医師から心臓弁膜症と診断された方がいる。早急に手術の必要性があるので入院手続きをして欲しいとの指示があって、言われるがまま当日に手続きを済ませた。自宅にて報告をすれば急な話に家族も動揺を隠しきれない様子。

が、本人に自覚症状がなかったことから、子息が機転を利かせ、「念の為、別な医者でも診てもらえば」と勧め、翌日に別な病院にて再検査。医師の診断結果は「入院も投薬も必要ありません」とのこと。あれから7年も経つが体に異常はないという。あのまま手術をされていれば。。。動揺している時というのは注意が必要。子息の機転に九死に一生を得たというが、セカンドオピニオンの重要性が分かるエピソードの一つ。

セカンドオピニオン。とは申しても、かかかりつけ医にはなかなか話しにくい。だって「あなたの診断結果を疑ってます」ってことだから。が、嘘も方便。「入院するなら家の近くの病院にして欲しいと家族から言われた」とか言い訳は幾らでも可能。健康はカネでは買えませんぞ。

(平成24年6月7日/1047回)

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2012年6月 6日 (水)

資産運用~後編~

遡ること十数年の平成9年、東京湾アクアライン開通の年である。

その緊急時の消防活動をどうするかについて道路公団を中心に協議が持たれていた。協議の結果、対岸の木更津市と本市で請け負うことになり、特殊車両が必要となることなどの理由から本市ではこの消防指導公社が担うことになった。

委託料は40年間で11億2千3百万円。年平均3千万円だから金額としては著しく高い訳ではない。それが契約に基づいて毎年支払われる、又は特殊機材の購入費分のみ前受で支払いがなされるというのが一般的だと思うのだが、それが全額一括前払い。消防の特殊車両等の必要機材を購入して余った残額8億円が債権投資に回されたのだという。

その内訳の開示を求めたところ、2001年(平成13年)の11月にバークレーズ銀行債を1億円で購入したのを皮切りに額面約8億円分の債権を購入していて、本年5月末現在ではその評価損が約2億円というのは事実のようだ。

近年はその購入指針が明確化された為、短期償還で安定した債権が購入されているものの、当時購入した仕組み債は見慣れない外資系銀行が発行した為替変動型の債券であって、その償還には20~30年を要するものがほとんど。

つい最近も独立系の投資顧問会社「AIJ投資顧問」が企業から運用を受託した年金資金の大半を消失した問題で世の批判を浴びたばかり。

また、今回も毎年支払いがなされていれば余計な考えは浮かばなかったはず。「なんで一括なんだろう。カネが余っていたからか。仕組み際の購入まで仕組まれていた可能性はないだろうか」とひねくれ者は勘繰りたくもなってしまう。

いづれにしても当時の判断であって、昔は確かに杜撰だった。為替が70円を割らなければ差損は発生しないというが、だれが30年後の責任を持つのか。関係者は既に居ないし、今の役員を追及するのも酷な話。お隣の横浜市では11団体が130億円程度保有しているというから本市はこの程度で済んだのを良しとするか。

仕組み債の細部のチェックについては所管委員会のメンバーに委ねたのだが、為替動向を見るに基調は円高、というよりもドル・ユーロ安だが、反転して円安基調になれば利益か。。。公の機関だけに欲を出してはいけない。

(平成24年6月6日/1046回)

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2012年6月 5日 (火)

資産運用~前編~

突然だが、「8千万円を4年間預けるから」と言われたらあなたならどうするか。タンス預金は利息が付かないし、銀行預金とて金利は1%に満たない。日本株も冴えないから、いっそ新興国の債権でも。。。桁は一桁多いが、そんな話。

米国債の受け手が物言えぬ日本であるように市債の受け手が市の出資法人だとしたら、そこに押し付け圧力が働いているのではないか。そんな疑問が生じても不思議ではない。

自民党川崎市議団のムダ撲滅プロジェクト。今回の対象は市の消防指導公社。いわゆる消防防災の普及啓発や消防用機材管理等を目的とした出資法人であって、理事長以下、職員は消防局OBが多くを占める。消防といえば市の組織の中でもダントツの体育会系だが、規律正しさを兼ね備え、市民の生命と財産を守るという崇高な任務に邁進する姿が思い浮かぶのだが、今回は何故にそんな団体に白羽の矢が立ったのか。

団長の鶴の一声と言ってしまえばそれまでだが、実は深い理由がある。

最近は自治体本体よりもその外郭団体おける資産が注目されていて、中には市が発行する市債を保有していたり、ハイリスクとされる金融派生商品(デリバティブ)を組み込んだ仕組み債なんてのもあったりして、さすがにそれはおかしいじゃないかと。

本市にもそんな状況はないのかと疑念が生じるのだが、前回の定例会で市の出資法人の中で、この消防指導公社だけが仕組み債と呼ばれる債権を保有し、約2億円の評価損が出ていることが明らかになった。

「経済情勢の悪化による為替変動などで評価損が出ているが、償還時期になればほとんどは元本割れしない契約になっている」と答弁したものの、実態はどうなのかと現地に乗り込むことになった。(私の)関係者は居なかったよナと本庁に確認の電話を入れる自分が抜け目ない。違った、情けない(笑)。

若手中心のはずが議長経験者まで同席してのヒアリング(どういう風の吹き回しなのか!?)。普段は良好な関係も仕事として対峙すれば緊張感が走る。やはりその緊張感が大事ではなかろうか。

話は公社の事業概要から財務状況、そして核心に迫っていく。続きは明日に。

(平成24年6月5日/1045回)

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2012年6月 4日 (月)

敗戦利得

いよいよ定例会も開幕。それにあわせてこちらの活動もあわただしくなる。勉強会からヒアリング、陳情対応や会合出席、そしてブログの執筆と(あっ、それは私だけか)。

党本部や県連からも勉強会や参考資料が次々と送られてくる。その中に県連が主催する教科書採択に関する勉強会があって、講師は上智大学の渡部昇一先生。「相続税をゼロにせよ」が印象深いが、かねがねその著書は拝読していて、ぜひ話を伺ってみたいと思っていた人物。わが会派の教科書問題の急先鋒、松原成文氏以下、若手諸氏とともに会場となる県庁を訪ねた。

会場は議会の大会議室。やはり床は絨毯で威厳あるつくりになっていて、本市とのギャップがスゴい。こちらは取り立てて不自由はしていないのだが、来訪客は果たしてどうか。川崎市ってみすぼらしいなどと思われると些か残念な気がしないでもない。

閑話休題。当日の講師は二人。もう一人は元県立高校の校長であり、現在は昭和音大名誉教授の國武忠彦氏。まずは渡部昇一氏からなのだが、その論旨は明快。太平洋戦争が公式の場で裁かれたのは東京裁判のみ。東京裁判とは何ぞやといえば、各国の全権委任を受けたマッカーサーそのもの。

そのマッカーサーが帰国後に上院の証言台に立った際の供述、いわゆる昭和26年5月3日の米国上院の軍事外交委員会における「日本が戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要にせまられてのことだった」とのマッカーサー証言を脚注でもいいから教科書に盛り込んで欲しいとの訴えが文科省には通じないのだという。

ちなみに東京都は独自の教科書でこのマッカーサー証言を引用している。でっちあげでもなんでもない公の供述がなぜここまで隠蔽されなければならないのか。終戦後、「日本が悪かった」とことさらに強調する勢力が居たのだが、そこに見え隠れするのは憂国心というよりも単なる功名心であって、彼らは敗戦利得者であるとバッサリ斬って捨てた。

そして、その事実を世論に訴えられるのは国民の負託を受けた政治家のみなさんだと結ばれた。その後は國武忠彦氏の講演では各出版社の記述内容の比較とともに検閲における役人の様子など赤裸々にご報告いただいた。そうそう、久しぶりに会った藤沢市の星野剛士さんhttp://t-stars.com/

元県議だが、以前は県連の青年局長でもあり、当時は随分と御世話になった。次期衆院選に向けて活動中だが、本件に関するブログの更新が早かった。せっかく横浜に来たんだからめしでも。。。同僚諸氏と中華料理店に立ち寄ったものの地元の会合と重なり、すぐさま地元へ。

(平成24年6月4日/1044回)

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2012年6月 3日 (日)

棚上げ

「なんの為にやってんのか分かんないじゃん!」と厳しい指摘が飛び出した。地下鉄の説明会。詳しくは「新技術による川崎縦貫高速鉄道整備推進検討委員会」というのだそうだが、その提言書の説明の席である。

詳しい経緯は省くが、本市の地下鉄計画。新百合ヶ丘駅と川崎駅を結ぶまさに本市の縦貫鉄道。国の運輸政策審議会でも最重要路線と位置付けられ、私の初当選の前からすったもんだとやっていたのだが、現在の市長になって風向きが変わった。

当初の見込額は約6千億円。本市の一般会計の年額分に相当し、その累積欠損の解消までに40年。しかも、ただでさえ鉄道事業はその需要見込みが甘いと言われているのである。一部の地元には待望論も根強いし、費用云々の抜きにすれば夢の路線のひとつ。そのへんも勘案しながら下した苦渋の決断には違いないが、事実上の棚上げ状態に近い玉虫色の決着となった。

そもそもに鉄道事業は予めその沿線の土地を購入しつつ、周辺開発を進めることで地価上昇から生じる売却益を建設費用に充当することが多かったが、都市部の地下鉄はその沿線開発が見込めない。だから初期投資分はある程度大目に見つつ、そこに過剰な需要予測はないのか、年度毎の収支採算を目を凝らして見ていくべきというスタンスなのだが、本市の煮えきらぬ態度に国交省も相当なおかんむりとは人づてに聞いた話。せっかく予算をつけてやったのに決断出来ぬとは何事だということらしい。

議員連中も意地悪。当時は全会派が賛同したのである。機を見るに敏といえばカッコいいが、手のひらを返して中止を決断すべきと迫る(外野は都合がいいよナ)。思案に暮れた市長が思いついたのが「新技術」。新技術を導入することでコスト縮減を図るとして3割の目標を掲げたものの、結果は26%削減幅に止まった。

「蓄電池」と「燃料電池」が示されている。その実用化を聞けば「蓄電池」はあと10年、「燃料電池」はあと20年という。それで国のどのような交渉をするというのか、市長の任期もあと1年と迫る中でどのように決着を図るつもりなのか。「新技術の実用化に向けた技術開発動向等を見ながら効果が十分発現する事業化の時機を見極めて、事業計画案を選定していくことが肝要」と結んでいる。

そのへんがズルいんじゃないかということで、推進派、中止派ともに共通戦線がはられることになって冒頭の話に繋がる。今回の定例会の焦点、見どころのひとつ。

紙面も少なくなってきたのでひとつだけ。資料には損益収支のシュミレーションが示されているが、横浜市営地下鉄3号線の延伸の「あり」「なし」で累積欠損解消年が全然違う。「なし」の場合は開業後40年、「あり」の場合は18年なんだそうで。やはりあざみ野駅から新百合ヶ丘駅に延伸される意義は大きいようだ。

(平成24年6月3日/1043回)

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2012年6月 2日 (土)

夫婦仲

既に3期目となると後輩から相談されることも多くなる。いや、ちょっと大袈裟だった。たまにある程度か(笑)。

でもアドバイスは同じ。「票のことを最優先に考えなさい」と。新人は地盤が固まっていない。足腰をしっかり固めないとそのたびに右往左往することになる。だから期数が浅いうちはまずはそこに専念したほうがいい。つい最近、ある案件で相談を受けた。(周囲にはすでに十分な支援者がいるから票に関係なく)何とかしてあげようと先輩に相談すれば「陳情者は他党を応援してるんだよ」とのつれない返事。ガクッ。

さて、今年は周囲にとりわけ結婚式が多く、今月も大きな結婚式があって既に「一言ご挨拶を」と依頼されている。ご両家の縁結びを慶ぶのは当然にしても新郎新婦に対して何を伝えるか。

およそいつも同じなのだが、「新婚ほやほやのバラ色の生活なんてぇのを想像しちゃいけない。その期待は倍になって返って来る。今の政治を見てみなさい。政権交代だって期待が大きい分、失望も大きい。それと同じだと。だから決して期待しちゃいけない。結婚生活は『辛抱』の二文字に尽きると。それがウチみたいにもう10年にもなると仕方がない、こんなものかと悟れるようになる(笑)」と。

夫は暑がりだが、妻は寒がり。エアコンのスイッチをめぐり口論。なんて光景はよくありそうだが、夫婦は無意識の反応が同じくならない組み合わせになりやすく、それは何かの事態にどちらかが生き残るという種の保存の摂理に基づくものだという推察らしい。へぇ~。

「すべてのカップルの福音の書になればと祈りつつ」と黒川伊保子さんの著書「夫婦脳」にそうあった。決してベストセラーではないし、書店に平積みされている訳でもない。でも夫婦仲はどこの家庭にとっても永遠のテーマのひとつ。

そんな著書の中に気になる文章を見つけた。夫婦の話題のはずが、なぜか「リーダーの条件」とあって、俳優の小栗旬さんの話題に。端正な顔立ちとすらっとした体躯で、さすがの私も名前と顔が結びつく数少ない一人なのだが、東京大学の公開講座に特別講師として招かれたのだという。みなさんならどんな質問をするか。さすが東大生、「今の日本に必要なリーダーの資質とは」と。

しばらく悩んだ挙句の答えは「自分自身は撮影現場に入るときに、みんなに笑顔が出るようにと思っています」と述べたという。

アフリカ大陸を単身で歩いている白川由紀さんという写真家がいるのだそうだが、彼女の話によれば行く先々で出逢う集落のリーダーは年齢も服装も様々だが、紹介される前に必ず分かるという。その人が現れた瞬間、集落の方に微笑があふれる。相手を笑顔にさせる為には。。。そんなことが記されていた。

(平成24年6月2日/1042回)

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2012年6月 1日 (金)

職人

といえばひたむきに打ち込む姿。そんなイメージを連想してしまうのだが、今日はわが国を代表する職人の話。

「男は味噌汁ぐらい自分で作れ、メシは当然。帰ったらズボンは自分でたため。そして、もう一つは酒を飲めと」とは本人の大学時代の恩師の言葉。その恩師とは特攻隊上がりの彫刻科、元京都市立芸術大学の上田弘明教授。既に故人である。

「私がこの聖堂を完成できないことは悲しむべきことではない。必ず、あとを引き継ぐ者たちが現れ、より壮麗に命を吹き込んでくれる」とは天才建築家、アントニオ・ガウディの言葉だが、彼はこの偉大な作品が自らの手で完成し得ないことを十分に承知していた。

当時、滞在先のバルセロナではガウディの作品に触れ、その遺作「サグラダ・ファミリア」に挑戦する日本人彫刻家、外尾悦郎氏の話を聞いた。ガウディの伝記や同氏の著書「ガウディの伝言」を読んだのは随分前の話だが、つい最近、発刊されたばかりの新書、星野真澄氏の「外尾悦郎、ガウディに挑む-解き明かされる「生誕の門」の謎-」を読み終えた。

26歳の放浪時にサグラダ・ファミリアに魅せられてバルセロナに居座ったと聞いていたが、その理由が「ラ・プラタ」という店の安くておいしい食べ物とワインだとは初めて知った。そんなエピソードを交えつつ、同氏のこれまでの人生に焦点を当てたお薦めの一冊。

同氏が手掛ける「生誕の門」が世界遺産に認定されたのは05年だが、構想十年、現在制作中の「生誕の門」の扉のデザインを担当したのは日本人女性の大竹志歩さん。外尾氏がガウディに魅せられたように、彼女は外尾氏の下で働きたいと単身スペインに渡り、門を叩いたのだという。

見開きのページにそのデザインが掲載されているが、本当に素晴らしいデザイン。その扉は高さ5mの鋳物の予定であって、外尾氏の希望でつなぎ合わせずに1枚で作りたいのだが、スペイン国内にはそこまでの技術がなく、注目されているのが日本の技術。

「諸君、明日はもっといいものを作ろう」とはガウディの言葉だが、「生誕の門」の完成が楽しみ。そんな生活33年。「ハポネス」から「ソトオ」へ。

そして世界の「ソトオ」の言葉の一つに「人生を楽観視させてくれる友人と、仕事を持つこと」とあった。

(平成24年6月1日/1041回)

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