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2012年5月

2012年5月31日 (木)

おてんば娘

政界のおてんば娘がお笑いタレントに噛み付いた。「娘」というのは世辞にしても行き過ぎたか(笑)。

一つの悲惨な事案を持ち出して同情を誘うというのが、あちらさんにとっての常套手段だが、今回は逆に利用した格好になった。どこまで計算されたものかは知る由もないが、著名人相手に絡むというのはアピール効果が大きい。

事案としても注目を集めるし、追及する本人の知名度アップにも繋がるから一石二鳥。だから有名人とコラボしたり、こっちから勝手に絡んじゃえば手っ取り早く名を売れるかもしれない(笑)。

今回はそんなことが功を奏してか時の厚労大臣の小宮山洋子氏も「支給水準の引き下げ」と「調査権限の強化」に言及した。政治家の言論が薄っぺらくなったとは昨日までの記事だが、大臣のお手並み拝見である。

過去にこの問題がここまでクローズアップされたことはなかった。川崎市議会の会議録検索で「生活保護」&「山崎」と入力いただければ明らかだが、不肖私も過去に何度か不正受給を追及し続けてきた。もう3期目だけに発言回数はダントツ。

その主な内容は家族を含む収入の未申告。娘がアルバイトをすると、その分だけ受給金額が減額されるのだが、その収入はうっかりも含めて未申告というのが少なくない。そこに立ちはだかるはプライバシーの壁であって、親族調査までは手が回りにくいのが実情。今回は息子が有名人というのが仇になった。「あそこが実家なんだって」となればすぐにバレる。

そして、私が追及し続けてきたのは受給者のモラルだけではなく、役所の姿勢。生活保護部門は敬遠されがちだが、それを右も左も分からぬ新人に押し付けるのはけしからんと迫った。そんな新人たちも人の子であって、刀折れ、矢尽き果てて、藁にも縋る想いで窓口を訪れる方々と接すれば可哀想だと情も移るだろうし、1日でも早く何とかしてあげたいとなるのが自然な心情。

が、一方で不良受給者は二の次になりやすい。疑わしいことは承知をしているが、そちらまで手が回らない。だからGメンじゃないが、不正受給対策チームを別に創設すべしというのが私の言い分。

そして、もう一つ。以前は何故か年度内の予算補正が多かった。当初予算で前年度比大幅増だと目立つし、予算審査の中でも追求される可能性も高い。そんな打算が働いたか否か、一時はその補正額も云十億円であって、そうなると見積もりが甘かったで済まされる話ではないし、当初の予算案は帳尻合わせじゃないか、と不信も高まる。

その生活保護費は3兆円を超え、現在、本市一般会計の約1割を占めている。

(平成24年5月31日/1040回)

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2012年5月30日 (水)

二つの危機

さて、昨日の続きの話。わが国が直面する二つの危機について述べられた。一つは国の安全保障。そして、もう一つは財政危機であって、大事なことは世間一般に思われているよりも事態は深刻であるということだという。

水と安全はタダだと思ってきた日本人の話は有名だが、永世中立国のスイスとて国防軍こそないものの徴兵制があってイザという時は国民が武器を有して戦う準備は怠りないと、わが国の国防意識の薄さを憂慮されていた。

安全保障は国の根幹。周辺諸国に目を向ければ、中国は冷戦後も軍備拡張を続け、近年は5年毎に倍増を見せているが、それらを含む周辺諸国の脅威にどう対処するか。

現行の安全保障会議はあくまで首相の諮問会議であって、常時議論できる場として米国のNSCを模倣した日本版NSCの創設が求められると。過去に安倍晋三総理の際に法案審議が予定されたものの審議未了の廃案になってしまった経緯も紹介いただいた。また、集団的自衛権の解釈については北朝鮮の核開発を巡る米国との過去のやり取りを紹介された上で今後の大きな課題と指摘された。

そして、後段は財政論。現在、議論の真っ最中である税と社会保障の一体改革における消費税についての話。

専門は地方財政論と公言するだけあって、まず一国の財政歳出は税負担で賄うべしと大原則を述べた上で、その原則から最も乖離しているのが今の日本であると。北欧の福祉国家スウェーデンでもその原則が生かされているらしく、単年度の債務負担はゼロに近いという。

一方のわが国に目を向けてみると今年度の一般会計予算総額の90.3兆円に対して税収は42.3兆円(約47%)であって、その歪(いびつ)な構造を許しているのは限りなく発行が可能な国債。近年に著しく財政が悪化した原因は景気の低迷と社会保障費の増加であって、現在の国債の引き受け手は国内の銀行だけに何とかカネは回っているが、今後の金利次第ではかなり危険と予想されていた。

与党内を含め増税には慎重論も根強いが、経済成長論や経費削減論は具体論に欠け、経費の見直しは常時行われるべきものであることは確かだが、ムダの定義も曖昧であることから思うような効果が上げられていないという。

が、このへんは少し見解が違っていて、私自身は政治の本気度だと思っていて、歳出削減の努力が圧倒的に足りないから増税への理解が得られないのであってそこは政権の自業自得か。川崎市議会もまもなく第二回定例会が開幕。無駄削減の観点からある特殊法人のヒアリングを予定していて、段取りを進めている。でも、やっぱりしがらみがあるんだよなぁ~(泣)。

そうそう、安全保障の中ではサイバーテロの脅威を指摘された。ITとは無縁と思われただけに余計に気になる。やはり憂慮すべき事態なのかもしれない。

(平成24年5月30日/1039回)

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2012年5月29日 (火)

霞ヶ関文学

久々にこの方の講演を拝聴した。昭和元年生まれの85歳。群馬県出身。ちなみに誕生日は私と4日違いの射手座。それは関係なかった(笑)。元官房副長官、石原信雄氏である。

「彼は役人としては優秀なんだけど決して政治家向きではない」とある候補者の応援で時局講演を拝聴したのも数年前。自治省のトップ、事務次官を経験し、内閣官房副長官(=事務方のトップ)にて7人の総理に仕えた、まさに官僚のドン。

でも、既に歳も歳だし小柄な体躯だから見た目にはドンには見えないのだが、時より見せる言葉の覇気と眼光には鋭さが残る。ちなみに、わが麻生区にお住まいで、私に言われたくはないだろうが、外観上は決して「御殿」ではない。

紹介はその程度にして本題に入るのだが、その官僚のドンが見る今の日本の姿とはどうなのか、十分に傾聴に値する内容ではないか。まずは昨今の政治情勢から。

内閣官房の役割は国家レベルの事案は各省庁の利害が対立するだけに、TPP然り、その調整は難航を極める。その調整を担うのが内閣官房なのだが、政権交代後における一番の違いはその政策決定の過程において政治家が役人の言うことを聞かなくなった。つまりは、最終的な決断は政治が下さなければならないが、判断に到るまでが短絡的というのである。

些細な案件であればまだしも普天間クラスになれば国家間の信頼を失うとともに後々まで禍根を残すことになる。結果、政治家の言葉が薄いものになり、国民の失望感の裏返しとして、乱暴なことを言うけれども言った事はやる政治家の登場に拍手喝采となってしまうと分析されていた。

ではどうするか。その一因は選挙制度に負う面があって、かつての中選挙区制は複数の候補者の擁立が可能であったから派閥が人材を育てた。が、今の小選挙区は各区1人であるから勝てる候補を選ぶ。また、候補者も既に現職が居れば選挙区を変えるか、他党に移るしかないから政党としての色が薄れがち。だから英国のように政党の中央が人材を発掘し、育て、選挙区を割振るようになるか、選挙制度の改正が望ましいのではないかと述べられた。

そんな話から講演時間は90分。よどみなく喋るその話し言葉が美しく、且つ上手い。霞ヶ関文学とはその難解さゆえに皮肉を込めて利用されることが多いが、それも言葉のアヤを熟知しての成せる業。その道の大家だけに内容が凝縮されていて隙がない。誰かのブログとは大違いである。

そして話は続いていく。

(平成24年5月29日/1038回)

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2012年5月28日 (月)

区役所

議員が苦悩を抱える政務調査費。領収書の提出に異論はないが、その手続きが煩雑すぎる上に非効率。領収書は全て提出した上で印刷物や視察報告は添付する。1枚の紙に複数の領収書を添付してエクセルのシートで明細を記せば十分と思われるのだが、【金額に関係なく】領収書1枚につき最低3枚以上の書類を作成しなければならず、かなりの手間になっている。

既に提出済みの昨年度分について職員との確認作業があって2時間程度を予定していたのだが、1日がかりの仕事に。あまりの非効率さについつい職員を怒鳴ってしまった。多分、役所と業者の関係もこんな感じなのかもしれない。

前回の視察先の福岡市では市の公共事業について検査を早めに実施することで業者への支払い期限の短縮化が図られていた。ほんの数日かも知れぬが、中小企業にとってその数日は大きい。「お役所仕事」とは決していい意味で用いられることはないが、そのへんに思慮が足りないというか、普通の目線で物事を考えて欲しいものである。

そんな市民との窓口である区役所と区選出市議の行政連絡会議で久々に区役所を訪れた。福岡市を視察した際に庁舎内の案内板の見やすさが気になったのだが、今年度からわが区役所も案内板が一新されて好印象。組織上の上司は区長だが、それぞれの分野毎に縦割りの壁があって、その元締めは本庁だけにそちらに目が向きがち。中には区長の顔も知らぬものまで居るそうで。。。

さて、役所叩きの急先鋒の私なんぞにも相手をしてくれる職員の方が居て、「役所の中で実際に働くのは課長と係長だからね、部長はいらないかも」と聞いたことがあった。

つい最近もある事案で課長宛てに電話をしたら不在。急ぎの案件だけに上司の部長席に内線を回したら見事繋がった。ほんとだ。「課長は忙しそうだけど部長はヒマそうじゃない」とご愛嬌。てれくさそうに笑っておられたが、もちろん懇意の部長の一人。話を聞いてくれてすぐに対応してくれた。さすが閑職(いや、失礼)。

行政側にとって議会対応はかなりの重荷になるらしい。区役所は議会対応が少ない分、管理職に余裕が生まれる。区長は本庁の局長級なのだそうだが、定年間際の一丁上がりのポストに思われている節もなきにしもあらず。あ~あ区役所に飛ばされちゃったかなんて冷ややかな目もあったりして(笑)。

が、そんなことに負けちゃイカン。以前、「センセイ方は本庁には厳しいけど現場には甘いですよね」と言われたことがあるが、現場は否応なく市民の皆様と向き合わねばならぬ。本庁は区役所を出先機関として見ているが、市民の皆様の立場で物事を考えるのが現場であって、机上の論理で無理難題を押し付けてくる本庁と戦う気概を持って1年間がんばって欲しい。と行政連絡会議で発言した。

がんばれ現場の職員。

(平成24年5月27日/1036回)

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2012年5月27日 (日)

美学

西暦で恐縮だが、2012年。173年ぶりの金環日食にメガネ片手に空を見上げる方も多かった。曇り空を見上げての感動よりも何年何月何日に何処で金環観測が出来るということを発見した人類の英知こそ感動に値するとはK先生の談。

さて、最近、女性にモテようなどと思って、違った、食に興味を抱いていて美食の国フランスの食文化の一つ、ワインについての知識を深めてみようかと合間を見つけて右往左往している。ワインといえばカッコいいが、その陰には大自然相手に格闘する農家の苦労が隠れている。

栽培から収穫、そして醸造と、そんな苦労を描いた「アンリ・ジャイエのブドウ畑」を読んだ。フランスのブルゴーニュ地方のワインの作り手の話。「万巻の書よりも、一瓶のワインの中にこそ哲学は存在する」とはパストゥールの言葉だが、今日はその哲学というか、男の美学の話。

あることがきっかけで前職時代の上司と8年ぶりの再会を果たした。「あれから10年。当時は世話になりました」とそんな会話から始まった。ちょうど10歳違いの上司だから当時は今の私と同じ年齢。私よりも少し早く転職されて、今は一人でご活躍されている。

経歴は申し分ないから既に50近しといえども何社からかオファーはありそう。聞けば、ここ10年で年俸2千8百万円の提示もあって私なら二つ返事なのだが、本人は丁重に断れらたのだという。「もう50なんだから安定した企業で定年を迎えればいいんじゃないですか」と聞けば、「オレの性にあわぬ」の一言。そこに哲学というか男の美学があった。

以前、ある席でニュースキャスターの田丸美寿々さんの講演を聞かれたのだという。その話というのはノルウェーのイワシ漁の話。イワシを漢字で書くと「鰯」、つまり弱い魚であって、生きたまま陸揚げするのは困難に近い。それを何とか出来ないかと考えたノルウェーの漁師、港にいけすを用意した。が、いけすに移した途端にイワシは元気を失ってしまう。そこで一計を講じたのだが。。。

なんと、そのいけすに淡水魚のナマズを入れたのだそうだ。ナマズは元気だからいけすの中で暴れる。そうしたらイワシまで元気になったのだという。外部からの刺激があったほうが組織が生き生きするという組織活性化の事例だったのだが、自分はそんな手伝いをしたいんだと。

組織の中で光っている人物はいる。周囲を元気に出来るそんな人物でありたいもの。よ~し明日からがんばろう。

(平成24年5月27日/1036回)

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2012年5月26日 (土)

発想の転換

「鈴木宗男の考える日本」(洋泉社)を読み終えた。ムネオハウス(正式名称は日本人とロシア人の友好の家)の命名で名をはせた共産党の佐々木憲昭氏が登場するのだが、つい最近もご活躍のようで。

佐々木憲昭議員(共産)「大企業になればなるほど、税負担率が軽くなる。中小企業は25%大企業は20%以下」-安住財務大臣「大企業はたくさん納税してるから良いんじゃないですか」(どや顔)-佐々木議員「率の話をどうして額の話にすり替えるんだ」というやりとりをフェイスブックの投稿で知ったのだが、大企業批判は共産党のお家芸。

対話集会でも県の企業誘致施策「インベスト神奈川」に関する意見があって、5年間で150億円を投資して企業誘致を図ったものの、それだけの経済的効果をもたらしていない。しかも具体的な企業名を挙げて、その企業がリストラをしているのはけしからんとのご批判があったと記憶するが、これも大企業憎しが根底か。

大企業が儲かっていて中小企業が苦労しているとの認識は古い。中小企業は確かにハンデを背負う面もあるが、今は名も無い中小企業が多額の利益を出していて、儲かっている知人社長に聞いた。「行政は何もしないのが一番いい」。

儲かっている会社に雇用を義務付けるべきか否か。多額の補助金でも投入されていればまだしもそうでない会社にも義務付けるのは人の庭に土足で踏み入るようなものであって、行政が介入すべき事案ではない。

終身雇用と年功序列が我が国の雇用形態の特徴だけに中途採用の門は狭い。そんな受け皿となりうるのはハゲタカ外資であって、私もその一人なのだが、以前の記事にも記した通り、破格の報酬の見返りは過酷な雇用形態。労働者を守る組合なんてのは聞いたことがなかった。でも、それで押し切ってしまうのだからガイアツはスゴい。

最近はそんな外資の投資意欲もシブいらしく雇用の受け皿が少ないのも事実だが、雇われることが前提の社会は発展しないし、やはり経済とか雇用のパイを広げなければならない。雇ってもらおうという発想よりも他人を雇う位の情熱がなければダメじゃないの。

不安定雇用の対極は役所。そんな役所には若者の気持ちも伝わりにくいであろうし、パイを広げるとかそんな発想は苦手なところ。当日の議論も内向きなものになりがちであった。

私がいま注目しているのは家庭の主婦。十分な能力がありながら家庭の事情でひっこんでいる方も少なくない。家事に子育てとフルタイム勤務は厳しいが、内職的なことであれば十分にこなせるはず。そんな主婦力はどうか。

(平成24年5月26日/1035回)

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2012年5月25日 (金)

対話の時間

可哀想じゃないかというのが世の風潮だから同情したほうが票にもなるし、こんな記事はあまり記さないほうがいいのだが、甘えがないとも言い切れまい。若者の雇用の話である。

後輩のI君がある自治体の主催する就労支援セミナーを受講したらしいのだが、「あれを受講して10万円ももらえるんだから(こちら側からすると)おいしい話ですよね。後ろでは雑談が絶えず講師も話にくそうでしたよ」とのこと。

各自治体では若者の就労支援に少なからぬ予算が計上されているが、その大半はあくまでも職能磨きや仕事の斡旋業務になっている。就職が出来ない若者の為に行政が支援すべきだと言えば聞こえはいいが、それが企業利益を優先するものだとしたら。。。「雇用の受け皿がない限り、あまり意味がないのではないか」、当日はそんな発言も飛び出した。

夕方の予定を変更して知事が主催する対話集会を傍聴した。タイトルは「若者の働き方を考える-非正規雇用を中心として-」。

これには伏線があって、久々の家族との夕食後にTVを見ていたらミヤネヤで有名な宮根誠司と滝クリこと滝川クリステルが進行役のMr.サンデーが特集で若者の生き方に迫っていた。社会経験の浅い若輩はことわざを引用するしかないのだが、「石の上にも3年」だから3年位がメドになりそうなもんだが、番組のタイトルにも「3年以内に辞める若者」とあった。

窮屈な会社生活より安月給でも自らの夢を追う若者たち。苦悩の結果と述べる若者に対する街中の反応は様々。「多様なライフスタイルがあっていいんじゃないか」と若者の自由に理解を示すオヤジさんも居るが、やはり「がまんが足りぬ」的な声のほうが多かったか。

私は多様なライフスタイルを選んだ若者の判断を歓迎したいし、新たに挑戦する若者を応援するが、彼に十年後に職がなくても社会の不平不満を言っているような大人にだけはなって欲しくないと思っている。

確かに不運な面もあったかもしれぬが、そこに本人の甘さがなかったか。雇ってくれない会社のせい、そして、社会のせいにするのはズルい。また、新卒枠も景気動向に左右されるから狭き門にもなりかねない。それは結婚も同じ。運、不運があって、でもそこに画期的な出会いや偶然があったりもするから人生は面白いのである。

そして、翌日の朝刊に小さくあった対話集会の広告が目に付いた。何人位の参加者で、どんな顔ぶれで、どんな話が展開されるか、そのへんの実態を拝見しにバッチを外して忍び込んだ。続きは明日に。

(平成24年5月25日/1034回)

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2012年5月24日 (木)

講演録

このブログでも何度か紹介してきたが、生きた学校図書館をめざす会のみなさんが請願を予定されているという。どこか特定の政党に偏ると他がスネて、足を引っ張られる可能性があるのがこの世界。嫉妬心を生まないようにと方々に気を遣っていただくことを申し訳なく思っている。

以前から学校図書館に対して司書の配置を求め続けてこられたのだが、図書館ボランティアとして活動を始めた当時の息子も既に成人を迎えてしまいました、と現在も川崎市の子供たちの為にと活動を続けておられることに頭が下がる。

「司書を配置するとなると結構なカネがかかる。どれだけ利用されるか分らないし、図書館コーディネーターなるものを独自に作って各区に数人づつ配置しているからそれでとりあえずはいいじゃないか」というのが反対側の言い分。いわゆる折衷案なのだが、それじゃあ納得いかぬと請願側。

元総務大臣の片山善博氏の講演録に「年金をたくさんもらっているヒマ人の為に、宮部みゆきの本を買ってやらなければいけないのか」とあった。私は読んだことがないから論評できないのだが、まぁそのへんが本質ではないか。果たしてどちらに分があるか。

この2月に「知の地域づくりを考えるin東京」とのシンポジウム記事が新聞に掲載されたのだが、本市と横浜市が司書不在の悪例として紹介されている。ましてや文部科学省が「学校司書の配置」を盛り込んだ新たな学校図書館整備施策が示されただけに本市はどうでるか。

財源を理由に拒むのであればムダは他にも少なくない。それらを放置しておいてカネがないのは理由にならぬ。何なら具体的に列挙した上で検証してもいいのだが、それは審議次第。話を聞いてくれと切実な訴えは純粋に子供たちの将来を思うものと信じたい。

ということで一戦交えるのだが、ぶっつけ本番となると担当者も回答に窮するかもしれぬし、かといってこちらの手の内がバレると周到に逃げ道を用意される可能性もあるからほどほどに留めておくが、現行のコーディネーターは5年の任期付、また複数校のかけもちであって本人の想いとは裏腹に十分に機能していないという。そのへんのコーディネーターに対する学校側の評価や学校図書購入の実態と貸出状況は聞いてみたい内容。

前述の講演録は図書館や司書の果たすべき役割が述べられていて関係者必読か。

(平成24年5月24日/1033回)

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2012年5月23日 (水)

記念日

ドラえもんに夏休みと冬休みを含めて土日以外の休みが1日もないのが6月だとのび太がつぶやくシーンが登場すると記憶しているが、まもなく6月。

亡父の誕生日は1月15日の成人の日、母の誕生日は2月14日バレンタインデー、祖母の誕生日は勤労感謝の日とめでたい一家であって、最近はハッピーマンデー法なるものが施行されたから分かりにくくてかなわんのだが、公の祝日ではなくても誰しもに記念日があって当日に何か想いを馳せるというのはいい。

私にとってそんな記念日の一つが近付いてきた。社会人時代に大きなディール(案件)を受注した日。あるグループ企業同士の合併に伴うシステム統合案件。日本の財閥はおよそ系列の会社を抱えているから統合案件になるとどちらが獲得するか、それに外資や競合他社を含めて火花を散らすことになる。

最有力と思われるのはN社とF社。合従連衡でいくのか、どこと組むのか、どういうスキームで組むのか。いづれにしても額が額だけに社内の注目を集め、受注獲得に向けて権謀術数の限りを尽くすことになった。

相棒は社内のはみ出し者。バツ2で3人目の奥様との所帯持ちだが前妻との慰謝料に四苦八苦の状態。尚且つ、前妻との娘の面倒を見なければならぬと社に居たためしはほとんどない。とにかく会社のほうは何とかしておくから家庭と案件に専念してくれと伝えていたのだが、N社との共同提案として大詰めを迎えた。

「N社にちょっと危機感が不足していないか。このままだと他社に足元をすくわれるぞ」というのが共通認識だったのだが、最終の打ち合わせの際に相棒が家庭の事情で同席出来ぬという。前妻との娘の相手があるというのがその理由であって、私が代わりに相手をするからと話がまとまった。ということで当日の私の役目は小学5年生の相手。さすが敏腕営業マン(笑)。

「こんなことで受注できるんですかね。我々が聞いている話ではF社のほうが優勢だと。このままじゃダメですよ」。かなりの脅し文句で相手のプライドが傷ついたらしく、翌月曜の朝に机上の電話が鳴った。もちろん相手の上司。

「なんなんだ、あのエンジニアは。すぐ外せ」-「外すのは結構ですが、自信がおありのようですから御社からの発注書を先にいただけますか」と私も言葉が過ぎたらしく上司にこてんぱんに叱られた。

でも、そんな作戦が功を奏したか、無事に注文書が送られてきてガッチリ握手をかわして祝杯を上げた。その記念日が5月26日。ちなみにその時のインセンティブ(成功報酬)の額は今の年収を超えるものだった。

(平成24年5月23日/1032回)

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2012年5月22日 (火)

維新

大阪だけの話かと思いきや、「東京と大阪が連携して新しい人材を政界に送り込む。全体で連帯し、日本の維新の会のようなものをつくりたい」と述べた都知事。憂国心の現われか最後のご奉公か。

親の心、子知らず。政治塾に集う面々は国の建て直しよりも目先のバッチが欲しいようで。一朝一夕に育成できるほど甘くはないが、その親心は分からぬでもない。何よりも政界の東西横綱が「維新」を唱えることこそ今の政治のふがいなさを象徴している。

今、何冊か読んでいる本の中にマッキンゼー・アンド・カンパニーの「日本の未来について話そう」があって、著名人の提言を興味深く拝読している。そんな折、ある支援者からこれを読んだほうがいいと差し出されたのが「自滅するアメリカ帝国」という新書であって、その小見出しに「日本よ独立せよ」とあった。これはもしや国政進出への天の啓示か。。。などとならぬのはぬるま湯に浸っている証拠か。

著書では「日本が自主的な外交政策と独立した国防政策を実行するよりも、経済成長を追求し、日本の安全保障は米国に任せておきたいと望む点において、親米保守派と護憲左翼派の間には暗黙の合意がなされていた。このような依存主義を続けることが、独立国として正しいあり方なのか」と国の将来を憂いている。

東洋の小さな島国が大国に挑んで勝利した事例は多くはないが、我が国もやればできるんだという夢と希望を与えてくれる。そんなサクセスストーリーは世界のグローバルプレイヤーとして活躍していく必須アイテムであって、ある雑誌にあった「バレーボール”全日本”はなぜ戦後ニッポンを魅了したのか」との記事は東洋の魔女の奇跡から未だ根強い人気を誇る女子バレーの魅力に迫る面白い分析であった。

まずは根性論。そんな東洋の魔女を育てた大松監督の猛特訓を描いたドキュメンタリー「挑戦」は世界中で絶賛され、中国、韓国、北朝鮮のスポーツ関係者にはバイブル扱いになっているという。

そして、その人気の秘訣は裾野を広げたこと。ロシアをはじめ強豪国は運動能力に長けた人材を選りすぐり選手の強化を図ったというが、我が国は女工哀史ならぬ紡績会社のレクリエーションとして普及したということ。その普及とともに世界の強豪と互角以上の戦いを演じる為には頭脳プレーが求められ、回転レシーブや時間差攻撃など体力差を克服する為のテクニックが考案されたのだという。

そのへんに国の発展のヒントが隠されているような気もするのだが、勤勉性は我が国の金科玉条。政治がふがいないのは事実だが、それは我が国に限った話ではない。フランスだって、ギリシャだって。。。そう考えれば我が国の政治も。。。おまえが言うなって(笑)。

(平成24年5月22日/1031回)

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2012年5月21日 (月)

妻の介護

総会のシーズン。諸団体からお呼びがかかる。概ねは総会及び懇親会であって、どちらかに出席をさせていただくのだが、場所が場所だけに月並みな話で恐縮に思っている。

神奈川県自動車整備という団体があって、その川崎北支部(横山芳夫支部長)にお招きをいただいたのだが、政経懇話会という時間が設けられていて、私にも講演の機会が回ってきた。

懇親会で酌をして回ると票になるというが、やはり酌をされたからとか、誰かに頼まれたから投票するということではなくて、立候補した人の人柄や姿勢、重んじようとしている政策をきちんと自ら見抜いて判断した上で投票すべきだと思っているだけに貴重な機会。

また、前日には神奈川県行政書士会の川崎北支部(堀川幸夫支部長)からも声がかかり、こちらは団長の代理出席だったのだが、地元の支援者の御婦人がお相手をしてくれて助かった。行政書士といえば市民の行政窓口の一つ。我々以上に専門的な行政相談を受ける窓口なだけに様々な話を聞く事が出来る。

最近は介護における成年後見の相談も多いのだそうで、身内といえどなかなか上手くいかない家庭事情が見て取れる。実はつい最近も喜寿を迎えた支援者から認知症の奥様についての相談を受けた。数日前も認知症の記事を掲載したが、今回は長年寄り添った連れ合いの話だけに別な苦悩が見て取れる。

自分がいま居るのは妻のおかげだからと施設へ預けることにためらいを見せつつ、家庭の事情から息子夫婦と別居状態なのだが、老体に鞭打って愛しの妻の介抱に励んでいる。

障害児の親は自分が先に逝ってしまったらこの子はどうなるのとの不安からついつい頑張ってしまう傾向にあるが、老老介護も同じ。まだ介護認定を受けていないとのことで、まずは介護認定を受けた上で週に何日かでもデイサービスに預けて息を抜かないとあなたが先に逝ってしまいますよと。

最近、認知症の書籍や記事を読み漁っていたのだが、全国各地で様々な取り組みが行われている。最近でこそ少しずつ解明が進みつつあるも治験に要する時間が長いことから未だ不明な部分も多い。

そんな認知症対策について、本市もようやく本腰を入れて取り組むようで。年度内には市内2箇所に認知症疾患医療センターを設置するとともに、新たな連絡会を立ち上げ医療と介護の連携を図っていくのだという。遅きに失した感も否めないが、やらぬよりはましか。全国のモデルケースになるような取り組みに期待しているのだが、果たして。。。

(平成24年5月21日/1030回)

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2012年5月20日 (日)

BJ

という名のパン屋が区内にあって、愛想のいいお姉さんが迎えてくれる。贔屓の店のひとつ。その店名の由来は聞いたことがないが、今日はBJ、ブラックジョークの話。

特命係などと宣伝していたらほんとに特命が迷いこんで来るもので果たしてそれがいいのか悪いのか。ふ~む。

最近、なぜか常任委員会の前に行政側から打診を受けることが増えた。いまさら目立とうとも思わないし、聞きたいことがあれば別席でじっくり聞くのがモットーだから元々質問回数は少ないのだが、「この件について質問してもらえないか」と。

質問があって初めてアピールができる。勿論、当該局として宣伝したいこともあるだろう。そんな行政の思惑か、はたまた私に手柄を立てて欲しいと願う行政側の好意か、いづれにせよ利用しやすい議員であることには変わりはなさそうである。

そんな特命係なのだが、議会運営委員会の席だけは別。その名の通り、議会運営のルールを協議する場であって、委員長は議長就任の登竜門みたいなもの。各会派の正副団長がそろい、各会派の思惑がぶつかり合うだけに緊迫感が違う。

ここ何回かの議題は代表質問の時間配分について。以前も記事にしたよナと過去を振り返ってみれば3月18日の記事にあった。http://7023.cocolog-nifty.com/yamazaki/2012/03/post-cbe3.html

会派毎の単純人数割に少数会派が難色を示していて進展を見せない。「慎重な議論を尽くすべき」の一辺倒。これ以上、何をどう審議するのか皆目見当がつかぬ。それが市の根幹を成すことなら理解できなくもないが、5人兄弟にケーキをどう配分するかに正しい答えなどある訳がない。

そろそろ結論を得たいと打診する委員長に対して、ゴネる発言があって、私までついつい手を挙げてしまった。埒が明かない状況に対し、多数決で結論を得る必要性を述べたのだが、温厚な委員長から全会一致が慣例になっていると諭されてしまった。

んな甘っちょろいことを言っているから相手は図に乗るのである(怒)。慣例が聖域化していて悪弊となっている典型例のひとつ。議場に国旗掲揚がかなわぬのも無理はないし、どう見てもおかしい。そんなことでいいのか。

時として慣例は重い。が、今回は悪弊以外の何物でもない。全会一致の運営の是非を決めるのも全会一致なんて言われているらしくブラックジョークそのもの。異を唱えない議員のセンスを疑う。

(平成24年5月20日/1029回)

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2012年5月19日 (土)

草の陰から

さて、このブログでも紹介した安達朋博さんのピアノリサイタルを終えた。クロアチアと姉妹都市であって音楽のまちづくりを進める本市での公演は意義深い。関係者からも丁重な御礼の連絡をいただいた。

当日のアンコール曲に映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ曲があった。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品は「海の上のピアニスト」が最後だが、ついつい懐かしさがこみ上げてきた。

さて、人とは不思議なものであって、居なくなって気付く良さもある。そんな一つに神奈川ネットワーク運動というローカルパーティがあって、前回の選挙にて不在になってしまったのが残念。女性しか公認しない政党だけに男性から見れば非常に差別的な政党なのだが(笑)、言い分はともかくもその果たした役割は少なくなかったか。

同期の一人がフェイスブック友達で時に助言をいただいている。任期2期8年に限定しているから退職せざるを得なかったのだが、政治を経験された主婦だけに視点もユニーク。やはりこの世界にどっぷり浸かっていると見失うもの少なくない。

政治を離れて見えることもあるだろうから貴重な御意見として承っている。。。つもりなのだが、母の日なんぞは「数年前に知覧の特攻平和館を訪れた際にも遺書は「おかあさんへ」が多かったし。やっぱり最後は母親に軍配かな」と母親に花を持たせれば「手塩にかけてるからね~。やっぱり旦那より息子よね~~」とシニカルなコメントが返ってくるし、市立養護学校の再編整備に関連してブログに記そうと思えば「ネタ提供料は高いわよ~」などと御意見というよりも冷やかしに近い。まぁごくたまにいい指摘をいただいたりして(笑)。

閑話休題。そういえば、最近、いい話を聞いた。地元の植木屋さんから人手が足りないとの依頼があって、事務所の大番頭が草むしりを手伝ったのだという。ほんの手伝い程度だからボランティアを予定していたのだが、家主の奥様のご好意で日当1万円をいただいたのだという。

御礼を述べて帰路につくと、途中で携帯電話に着信があって戻ってくれという。やり残しでもあったかなと戻れば、縁側で寝たきりに近い主人が当人の仕事ぶりをよく観察されていたのだそうで。あまりの仕事ぶりに主人が御礼を述べたかったのだという。

丁重な御礼とともにそれっぽっちじゃ足りぬと多額の追加報酬をもらったとのこと。年齢に限らず一生懸命に働いている姿勢というのは美徳である。

(平成24年5月19日/1028回)

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2012年5月18日 (金)

一体改革

朝のジョギングがいい。1時間でも走れば嫌なことは忘れるし、いいリラックスになる。以前は夜に走っていたのだが、脂肪の燃焼は終日継続するのだそうで健康上もいいらしい。

さて、注目の国会論戦。維新の会が目指す都構想や大都市制度というよりもやはり焦点は税と社会保障の一体改革。

報道によれば、社会保障と税の一体改革の柱となる消費税増税関連2法案の審議に際し、野田総理は自民党に対し「同じ解決方法を志向している。今成さなければ改革実現はこの先もない」と指摘、ルビコン川になぞらえたか「渡るべき川は広くない。必ず乗り越えられる」と述べ、今国会成立への政治決断を重ねて要請したという。また、一部には話し合い解散の可能性まで囁かれているが、人参をぶら下げられたようなもの。相手は民主党のみではない。心してかかるべし。

財源を税に頼るのであれば万人が消費した分に課税される消費税が理想。相続税や所得税のように特定の方を狙い撃つ、尚且つ累進的に多く持っている人から多く取る的な発想自体が卑しいから私は消費税に期待しているのだが、税率を上げても税収は上がるとは限らない。むしろ国の成長率にこそ大きく依存するというのは世の常識。

1%で約2兆円の税収などと言われるが、それは既存税率による税収から単純計算された勝手な解釈による世論誘導の典型であって、増税時の税収見込みの信憑性は疑わしい。そもそも一体改革などと社会保障とセットにしたネーミング自体が何やら作為的で好かないのだが、その増税で社会保障の財源を賄おうということ自体が誤り。

政権交代以降、生活保護費は1兆円も増加して3.7兆円と歯止めがかからない状況にあり、国民年金の納付率も過去最低を記録するなど年金制度への不信も募る一方であって先行きはどう見ても暗い。

こちらに政治決断を求める前に民主党は二重の罪を償うべし。まずは4年間は消費税を上げないと公約したことが一つ、そして、マニフェスト実現の財源を問われて16.8兆円を捻出すると公言した事実。公言するからにはあてずっぽうな数字ではないと思うが、その歳出削減の努力が全く足りないということ。

42kmのマラソンを走るのに必要なことは何か。まずは無駄な贅肉をそぎ落として筋肉質の体型にする。「3ヶ月でフルマラソン」という番組は以前に紹介した通りだが、入念に準備さえすれば大半の人が42kmを完走出来るのである。増税の前にまずは無駄な歳出削減で筋肉質な財政を作り上げる。

あとは増税のタイミング。悪いときには上げるな、成長時には水をさす恐れがあるなどと、じゃあ一体いつ上げればいいんだと。政権与党には批判がつきもの。同情申し上げるとすればそのへん位か。

(平成24年5月18日/1027回)

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2012年5月17日 (木)

熱血教師

同僚である橋本勝市議のバレーボールの腕前は相当なものらしいが、何を隠そう私も中学生時代はバレーボール部員。天賦の才はないものの、毎日の練習を欠かさなければそれなりに上達するもの。出席率だけは高いだけにいまも遊び程度は十分に通用する。

当時の部活動顧問は小林先生、通称「ゴッツ」。「ガッツ」ではない(笑)。その名の通り「鬼瓦権造」の名が似合いそうな角刈りのゴツい先生であって、担任は国語か社会だったか。本業よりも部活動が熱心で今も印象に残る「先生」の一人である。

さて、最近、少年向けサッカー教室をはじめた指導者から相談を受けた。サッカーに限らずスポーツ全般において「グランド」がないというのはよくある相談。隣の稲城市には豊富な施設があるだけに本市にとっては頭の痛い課題。

学校のグランドは施設開放が進んでいるが、既存の団体利用で目一杯だけに新規参入の余地はかなり低いし、生田浄水場跡地にはスポーツ広場も検討されているが、果たしてどれだけの需要を満たせるか。

都市部におけるグランドの確保には場所と財源がつきまとうが、まとまった場所の候補はやはり農業振興地域の山林の活用、財源は住宅地にありながら手が届いていない公園を売却して捻出することでその一部を賄うというのはいかがか。

が、それにもまして、今、部活動自体が危機に瀕しているという。というのも平成10年に指導要領からクラブ活動という文字が消え、それ以来はあくまでも顧問の自主的な活動として明確な位置づけがなされないまま今日を迎えている。一方で「学校の管理下で計画し実施する教育活動として適切な取扱いが大切である」とも記されている。

顧問は学校の先生に限られてきたのだが、学校の先生とて今まではキチンと位置づけられてきたから付き合ってきたものの、義務がなければまっぴらゴメンだとなりつつあるようで。。。そんな状況を見かねた東京都教育委員会が動いた。教師以外にも外部指導者に対して顧問が委嘱できるように制度を変えたというのである。

さて本市は。。。「周囲の動向を見ながらいろいろと検討していかなければいけない」と少し前の会議録にあった。外部に委ねて何かあったときの責任はどうしようってことだと思うのだが、でも、それって自分達の立場のことしか考えていない。子供達の為に何が大切かを考えるのが教育委員会じゃないの。

「外部指導者に委ねるが、預ける預けないの判断は保護者次第。それでもよければどうぞ」と明文化すればいいではないか。でもやっぱり子供達の為に指導にあたってくれる「先生」に期待したいし、そういう「先生」が(報酬も含めて)もっと評価されるのが理想かと。

(平成24年5月17日/1026回)

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2012年5月16日 (水)

昔の仲間

「お~お、良く来たな」と表参道のオフィスを訪ねたのはつい最近の話。相変わらず日焼けサロンで胡散臭い、いや色黒で健康的な本人と久々の対面である。

「子供を小田急沿線の私学に通わせているのだが、不便でたまらん。あざみ野-新百合間はいつ繋がるんだ」と。あざみ野在住の同氏にはあまり知られていないらしい。そんな話から始まったのだが、話は多岐に亘って延々と続く。

政治家は相手を圧倒出来るだけのパワーもあるはずなのだが、さすがにアップルジャパン元代表とあっては同氏のパワーに圧倒されてしまった。翌週からはアジア弾丸ツアーに出かけるのだそうで何ともうらやましい限りだが、有意義な時間を過ごすことが出来た。

そう考えると古巣も含めてこれまでの人生は周囲の人に恵まれたものであったことに感謝である。

巷には「前向きに生きろ」的な啓発本も出回っているが、前職時代にはそれを地で行くような超ポジティブな奴ばかり。単に自分勝手な都合のいい連中も少なく無いのだが、その中でもとび抜けて豪快な人物が居た。

櫻田栄治48歳。んなこと言ったって、読者のほとんどは知らないと思うが(笑)、通称「EIJI(エイジ)」。部署は違ったのだが、妙にウマがあって随分と世話になった。

齢は向こうが10コほど上なのだが、若輩の私に対しても丁寧な言葉遣いで接してくれる。見てくれはちょいワルおやじを思わせるダンディな風貌で、ちょっとオンナに弱いのが玉に瑕だが、何とも頼もしい男であった。今以ってフェイスブック仲間なのだが、そのコメントにいつも爆笑させられる。

最近はハシシタ語録の本が出回っているそうだが、エイジ語録も負けじと面白い。つい最近、48歳の誕生日を迎えたそうで、以下が本人のコメントである。

「皆様からのお祝いのお言葉に感激しております。ありがとうございます。ほとんど50歳みたいな48歳という数字ですが、年男ですしツキはいいみたいだしHEX表記ではまだ30だしAKBも48だし相撲の決まり手も48種だしこれからも頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします(原文ママ)」。

とにかく豪快な男。またどこかで再会できる日を楽しみにしている。

(平成24年5月16日/1025回)

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2012年5月15日 (火)

人の機微

「芸能人ってぇのは芸人、卑しい職業だぞ」と言ってのけた人物が居たのだが、そのへんも人それぞれ。浮沈も厳しいだろうから受け皿が求められる。知名度を生かして転職するにはやはりこちらの世界が好都合か。

最近は政治家、とりわけ地方議員は「おいしい職業」とされているらしく参入組が後を絶たない。報酬目当てでは残念な限りだが、それで仕事でもしてくれればまだしも、その仕事が市民の皆様からはなかなか見えにくいのも事実。

状況は秘書も同じ。手っ取り早く効果を発揮するのがやはり秘書の肩書き。居候でも無償でも何でも結構、とにかく肩書きさえあれば本人の実力云々に関係なく座布団1枚つくことになる。と今日はその秘書の話。

苦労人の知人、もう十年来の付き合いとなる異色の経歴の持ち主なのだが、政治に挑戦したいとの夢があって、残念ながら今日まで機会に恵まれなかった。そんな本人から年齢的にもラストチャンスにしたいと相談を受けた。

人生経験は豊富だが政治経歴はゼロに近い。政党の後ろ盾が欲しいのだが、わが党は既に現職に抑えられているし、今日までの恩人も居たりするから別な選挙区で新人として挑戦するにはやはり「みんなの党」で進めたいのだという。

私の地域で活躍していた代議士が移籍しているのだが、以前、その選挙の手伝いをしたことがあって本人もご存知の様子。ただ、とんとご無沙汰だから口添えをというが、疎遠な状況は私も同じ。それでもたっての依頼とあっては断れない。久々に携帯を鳴らすも通じず、本人のホームページから丁重なメールを記したら秘書から返事が届いた。

文面こそ丁重だが、「党のホームページに公募があるからそちらでどうぞ」とのこと。そんな公募があることは本人は百も承知。後押しでもしてもらいたいから本人に会って自らの想いを伝えたいとの意向だと察するが、残念ながら秘書には人の機微が分からなかったか。

以前、全国的に有名なYセンセイの講演を聞く機会に恵まれたことがあった。「これはいい、ぜひ地元の支援者にも聞いていただこう」と支部長と相談の上、了承を取り付けた。早速に国会の事務所に電話をして担当の秘書らしき女性に説明をしたらその日なら可能と1日だけ提示された。

あいにく支部長他、地元の大きな行事と重なった為、事情を説明しつつ、日程の変更を申し入れた。「来月以降でも結構ですから2~3日でも候補日をいただければ」とお詫び方々丁重に依頼したつもりなのだが、「うちのセンセイは忙しいんです」とご立腹の様子。

怒られる筋合いのものではないと思うのだが、「すみませんでした」とやんわりと受話器を置いた。当然ながらはらわたは煮えくり返っている。「うちのセンセイは忙しいんです」とそれは承知。その前の文句が気に入らない。「あなたたちと違って」。。。バカにするのいいかげんにせい。

(平成24年5月15日/1024回)

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2012年5月14日 (月)

スーパー公務員

今日は昨日までの行政視察記事の番外編。

2日目の福岡市は朝がゆっくり出来た。疲れから前日は早めに就寝したせいか、翌日は早朝から目が覚めた。朝の散歩にコーヒーを飲みながらの読書。部屋に戻ってもまだ余裕がある。TVをつければ北九州市のスマートコミュニティ実験の番組が放映されていた。

北九州市といえば官営八幡製鉄所(現在の新日本製鐵)であって、その縁深い八幡東区東田地区では新日本製鐵の天然ガス発電システムにより電力を賄いつつ、街全体が「節電」と「快適」な生活を両立させるという。域内の総電力消費量を抑えるため、双方向に通信可能な電力計(スマートメーター)で電力需給の最適化を図るとなっている。

が、単にスマートメーターなる計測器を売り込みたいだけの戦略なのではないかと懐疑的な見方もしているのだが、注目の取り組みには違いない。そのへんの疑問を払拭する上でも視察してみたい項目の一つ。今回の実証結果をもとに全国的に展開していくというが、こういう事例こそ視察すべき内容ではないか。

そして、もう一つのきっかけは往路の機内にあった。クラシックを聴きながら本を読んでいたのだが、ふと頭を上げると目の前では亀田総合病院の院長が病院の経営改善についてインタビューに答えているではないか。

何やら面白そうだと見ていたのだが、次に登場したのは高野誠鮮氏。その肩書きは羽咋市役所職員。そう公務員である。その与えられたミッションというのが限界集落を抱える過疎地を年間予算60万円で何とかしろというもの。

農家の平均年収87万円。そんな状況では集落はすさびれる一途。何とかして農家の厳しい生活状況を改善せねばと注目したのが生活の糧であるコメ。これが高く売れれば農家の生活も潤うだろうと独自に販路を開拓。尚且つ、そのブランド力を高める為に取った方策とは。。。ローマ法王への手紙。

なぜローマ法王なのか。「神子原」地区のコメだけにローマ法王に食べてもらえばブランドが確立できると法王宛に手紙を記した。そして何と返事が来たのだという。結果、神子原地区のブランド米の値は3倍以上に跳ね上がった。そんな同氏の取り組みは「ローマ法王に米を食べさせた男-過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?-」との本にもなった。

やはり行動が大事。フェイスブックで友達申請をしたらすぐに本人のメッセージとともに承認の通知が届いた。私も行動力あるよなぁ(笑)。そんな公務員の話を直接聴いてみたいし、本市職員にも聞いてもらいたい。そんな内容でどうか。

(平成24年5月14日/1023回)

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2012年5月13日 (日)

小中連携

結婚式で先月も訪れた福岡市だが、何といっても空港から近いというのがいい。地下鉄で市街地まで約10分。これが都市の魅力に繋がっている。

それとなく資料に目を通していたのだが、福岡市はワインで有名なフランスのボルドー市と姉妹都市になるのだそうで。人口148万人、行政区7区は本市と同じ規模。職員数の違いは前回の記事(http://7023.cocolog-nifty.com/yamazaki/2012/04/post-aa5c.html)で触れた通りだが、議員の数は福岡市の62名に対し、本市60名と職員数以外はいい競争相手になっている。

その自治体の収入でどれだけの需要を賄いきれるかということを示す財政力指数という指標があって、1を超えると交付税の不交付団体となるが、政令市では本市がダントツ。本市の1.10に対し、福岡市は0.85。ってことは福岡市の場合は財源を捻出してももらえる交付税が少なくなるだけで、歳出削減に対するインセンティブは薄くなりがちだが、本市の場合は捻出財源に対する自由度が大きいことを意味している。

さて、その福岡市の視察項目は「小中連携教育」と「公共事業コスト構造改善プログラム」。全国的にも本市は不登校児童数が多い。昔は学校に行きたくないなどと言えば勘当されるか(それはちょっと大袈裟だった)、親からひっぱたかれたものだが、過去にそんなことを思ったこともないから不登校となる心境は良く分からないのがホンネ。

精神的な疾患か単なる甘えなのか、その判定はしにくいだけに厄介な面もあるが、やはり家庭の躾に負うところが大きいと思っていて、小中連携のそれはそれで結構なのだが、不登校対策に新たな職員を確保しても根本的な解決には到らないのではないかと冷ややかに見ていたりして。。。みなさんはどうか。

今日の教育の課題は教師の聖職意識の低下(=サラリーマン化)と家庭内の躾が疎かになっていることであって、それを打開するには教育への情熱と並々ならぬ覚悟を備えた校長の双肩にかかっていると(勝手に)思っていて、現場の教師には子どもたちの好奇心を育み、その可能性を最大限に引き出せる教育であって欲しいと願っている。

紙面が少なくなったので、「公共事業コスト構造改善プログラム」に移るが、福岡市においては過去の忌まわしい事件以降、予定価格と最低制限価格は常に公表してきたのだという。最低制限価格を公表すればロクな積算もせずにギリギリで入札するワルな業者もいるから非公表にすべしとの声も根強い。なるべくオープンにする姿勢を貫いているが、常にそのジレンマは抱えているという。

分離分割発注の徹底と検査を早めに実施することで支払い期限の短縮化が図られていた。ほんの数日かも知れぬが、その意義は大きい。プログラムではカーブミラーで支柱型から既存電柱への取り付け型に変更して70万円が10万円になったとの事例が示されていたが、事例としてはちょっと寂しい気も。。。

入札価格は下落しかしない。悪者の代表格のように言われるが、乾いた雑巾を絞るようなものであって、業者の悲鳴が聞こえてくる。ぬるま湯は他に幾らでもある。

(平成24年5月13日/1022回)

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2012年5月12日 (土)

薩摩の国

春の行政視察は遠足気分。なんて言うと顰蹙を買いそうだから冗談にも言わぬほうがいいのだが(笑)、ちょうど行楽日和。常任委員会の視察とあって他の会派と一緒だからどこかで妥協せねばならぬこともある。

「見たい都市があれば別に自分で行くワイ」と思っていて、視察先についての希望は控えていたのだが、今回の視察先候補は武雄市と福岡市。ただ、武雄市は受け入れ態勢が整わず、鹿児島市に変更。両都市の移動は九州新幹線。現在は鹿児島-博多間77分だが、以前は特急で4時間というから九州新幹線が開通した意義は大きい。

視察先では本題に入る前に議会の担当職員が歓迎の挨拶とともにその市の概要について説明が行われる慣例なのだが、これが結構参考になる。鹿児島市は島津77万石の城下町として発展を遂げてきた。近代では大久保利通や西郷隆盛等の明治維新の立役者輩出地としても知られている。

そんな鹿児島市の人口は60万人。議員数50名、職員数5,477名(本市は人口143万人、議員数60名、職員数13,677名)。当日は薩摩焼の蓋付き湯飲み茶碗と急須におしぼり付のおもてなしはうれしい。話の本題よりもそんなところに目が行ってしまう自分も情けないが、やはり好印象(笑)。

さて、最初の視察項目は「行政改革について」。担当は中氏。「中」と書いて「あたる」と読むのだそうで。しっかりとした説明を受けたのだが、窓口における待ち時間の表示や住民票等のコンビニ交付等。このへんはごく一般的な内容であった。

次は「JAXAとの宇宙教育活動に関する協定について」と何やら興味深そうな内容。支援者の一人に宇宙開発に携わっていた方が居て、地元の小学校でJAXAの出前講座を、と大手町のJAXAを訪問したのも随分前の話。その後、校長先生に橋渡しをしたのだが、学校側にとっては余計な御世話だったか未だ実現には到っていない。JAXA側はぜひどうぞとのことだっただけに残念な限り。

現在も市内には薩摩藩の天文観測所「明時館」があったことに由来して「天文館」の名が残っているし、種子島と内之浦にはJAXAの関連施設もあることから宇宙教育活動を展開する土壌は育まれていたといっても過言ではない。で、あるならば本市とてJAXAは隣の相模原市内にあるし、生田緑地には青少年科学館もあったりして条件は十分。

当日は名前を聞き漏らしてしまったが、科学館の副館長だったか、本市の青少年科学館のリニューアルの話をご存じであった。昔、訪問されたことがあって、それが一つの転機になったとの話だったのだが、以前に訪れた仙台市天文台の副台長も同じような話をされていた記憶が甦る。本市と天文の関係は深い。

(平成24年5月12日/1021回)

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2012年5月11日 (金)

スピード感

台風の接近時の実況はあえて大げさに演技するのだと聞いたことがある。視聴率の世界、「大丈夫そう」よりも「あれはヤバそう」と見せたほうが注目を惹く。

GW中に原発稼動がゼロになったことが、ちょっとした話題になっていた。原発稼動の不安を煽ったほうが少なくとも視聴率は稼げそうだし、正義の味方になれる可能性が高い。理性よりも情緒に訴えるべしとは大衆煽動の技術だが、そうなると原発否認派が俄然有利になる。

そりゃあ太陽光が自然に優しいことも承知しているし、技術革新でエネルギー効率も向上するであろうことは察しがつくが、省エネと自然エネルギーでがんばりましょうじゃ少し短絡的すぎやしないか。そもそもに暗い部屋で本を読んで目が悪くなったらどうするんだと節電懐疑派を装っているしょぼいヤツなのだが、そんな風潮にだけは釘を刺しておかねばならぬような気がしてならない。

いまだ時折、目についた本を読みつつ、自問自答を重ねているのだが、最近の本で印象に残っているのは池田信夫氏の「原発「危険神話」の崩壊」であって、ユニークな視点で論評されていた。

確かに放射能による発がんリスクのみを考えるのであれば食品添加物のほうがよほど危険。そんな言い分を私が訴えても聞く耳を持っていただけぬが、この人が言えば「そうだよなぁ」とも思えてくる。

判断は読者諸賢に委ねるが、著書によればエネルギー政策において重要な視点は、「安定供給は可能か?(Energy)」、「価格は安いのか(Economy)」、「環境汚染は小さいのか(Environment)」の3Eのバランスだという。

最近のわが国の貿易収支の赤字化は液化天然ガス(LNG)等の燃料輸入による要因が大きい。資源の乏しいわが国はその燃料の調達において他国の事情に翻弄され続けてきた歴史を有するが、それを打ち破ったのが原子力であって、そこに胡坐をかいてしまったことが現在のジレンマに繋がっている。

エネルギー政策は国の根幹。ましてや資源の乏しいわが国には焦眉の急である。米国のシェールガス革命は「原子力発電の実用化に匹敵するエネルギー革命になりつつある」とも評されていて、そのへんはさすが米国と思わせる大転換。

わが国周辺でもメタンハイドレートを含む海底鉱物資源の可能性が取り沙汰されるようになったが、カネをかけてでも実用化を急ぐべきであって、そのへんは役人よりも政治家のなせる業。政治にスピード感が求められている。

(平成24年5月11日/1020回)

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2012年5月10日 (木)

ハードル

「人を見てくれで判断してはいけないが、他人はおまえを見てくれで判断すると思え」とはある総理経験者の家訓の一つだそうだが、つい最近、「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」との本が目に付いた。何となく似ているような。。。

さて、以前に紹介した議会改革検討プロジェクトの次回開催が迫ってきた。前回はあくまでもワンポイントの登板だけに正規の人選を求めておいたのだが、中原区の松原成文氏に落ち着いた。これで私も晴れて御役御免、いや、次なる特命に専念できる(笑)。

ロシア国内において、四期目以降の野心を問われたプーチン氏は「人間は、何かに固執する必要がなくなった時に、国の運命を考えることができるし、そうしなければならない」と、さらりと答えたというが、同氏こそ何物にも固執することなく冷静な議論が期待できる人物。

本人は自らの活躍を見て欲しいとは期待していないと思うが、そんな本人の想いとは裏腹に周囲の期待は高い。こういう人材は貴重であって、団の執行部としても大助かりである。

いや、実はワンポイントだけの降板というのは寂しい気もしていて、少しでも論評せねば気が収まらないわがままな奴なのだが、次回のテーマは「陳情・請願の扱い」、とりわけ陳情について。

陳情と請願の違いは何か。審査の過程は同じだが、請願の場合は本会議において委員長報告に審査経過が盛り込まれる。つまり常任委員会の議事録以外に本会議の議事録にも残ることになり、その分、紹介議員の署名が必要となり、一段高いハードルが課せられている。

一方の陳情は敷居が低い分、提出件数も多く、内容も千差万別。「何でもかんでも受け入れて審査するというのはいかがなものか」との視点から議論されることになっている。まずは、受理する「ハードル」をどのように設定するか、そして、受理したものとて中には陳情内容を各位に配布し、あとの対応は個々に委ねることで審査を減らすべきではないか、その「ハードル」をどうすべきか。

また、最近は市外の方から送られてくるものもある。陳情者の居住地要件をどうすべきか、本市との関連性の薄いものの扱い、更には郵送を認めるべきか否か、郵送とて内容が内容であれば俎上に載せるべきだ等々。ちなみに本市の場合は他都市に比べてハードルが低い。

結果、確かにこれを審査するのかという案件や愉快犯と思しき陳情者がいるのも事実。ただ、大事なことは紹介議員が無くとも中には切実な訴えもあって、それだけ有権者から遠い存在となっているケースがありうるということ。「政治をもっと身近に」と最初の選挙リーフレットに記されていた。

(平成24年5月10日/1019回)

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2012年5月 9日 (水)

サクル・リュス

ふとした縁で愛読書となっている雑誌「選択」。今月号はいつになく充実した内容に見えたが、気のせいか。

「後継者探しを始めたプーチン」との記事は権力の座に返り咲きを果たしたプーチンの苦悩と現在のロシア事情が見て取れた。

そのプーチンの生まれ故郷であるサンクトペテルブルグ、旧レニングラードは美しい街並みを誇るが帝政ロシア時代の首都だけに芸術活動も盛んな土地柄。エルミタージュがあって、その展示品もさることながらその歴史、ナチス・ドイツの侵攻に対して美術品を守り通した人々の奇跡の物語がTVでも放映されていたが、都内では「大エルミタージュ美術館展」が開催されているという。

また、一方で、GWの恒例行事になった「ラ・フォル・ジュルネ」の今年のテーマは「サクル・リュス」。「ロシアの祭典」を意味するらしく、ロシアが誇る作曲家ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」にちなんでいるというが、この「春の祭典」がどうも私にとってはイマイチ。

むしろ5人組といわれたムソルグスキーの「展覧会の絵」や軍人上がりのリムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」などは好きな作品であって、そのへんはいづれ詳しく記す機会もあると思うが、チャイコフスキーやラフマニノフ、ショスタコーヴィッチなどの名作曲家を輩出している国でもある。

ロシアといえばやはりバレエ団が有名。創設者ディアギレフが名だたる作曲家に作曲を依頼したことがロシア音楽を成長させた原動力のひとつになっていて、ロシア音楽の特徴でもある。

また、最近は尖閣諸島に目が向きがちだが、ロシアとの間には北方領土問題が残っている。当時の総理大臣、田中角栄がブレジネフ書記長との会談時に机をぶっ叩いて交渉したエピソード※はあまりにも有名。

大国ソ連相手に一歩も引かぬその姿勢に国益を背負うリーダー像を窺い知ることが出来る。外務省の御膳立ての交渉だけでは他国からナメられることになる。外交は国益を背負うだけに命懸けの交渉が求められる。そこまでの度量と覚悟があるものかどうか。時の総理も試されている。

※73年。日ソ共同声明に関する交渉において、田中が「『未解決の諸問題』に北方四島の返還問題が含まれるか」と尋ねると、ブレジネフは「ヤー・ズナーユ(そう理解する)」と返答。しかし、曖昧さを許さない田中が「含まれるのか、含まれないのか。イエスか、ノーか、ご返事いただきたい」と机を叩いて迫ると、ブレジネフは渋々「ダァー(イエス)」。こうして日ソ共同声明は発表となったという。

(平成24年5月9日/1018回)

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2012年5月 8日 (火)

水道橋

GWは国会論戦も休戦。「外遊」などと記すと何やら遊びに出かけるようで不信感を招きかねないが、一年を通じて比較的余裕の生まれる季節となる。

それは地方議員も同じ。どこに行っても人出が見込まれるから行楽地は苦手なのだが、父親との思い出がない子供達が後々グレても困るからと外に出かけることに。

当初は市内在住の大平貴之さんが手掛けたプラネタリウム「メガスターⅢフュージョン」を見に生田緑地を訪れる予定だったのだが、前日に人気のTV番組「ワールドビジネスサテライト」で取り上げられたらしく大変な混雑らしい。

バッチをかざしても最近はかえって顰蹙(ひんしゅく)を買う結果に繋がりかねず、都内に目的地変更。妻が予め調べていた東京ドームシティにあるASOBono(アソボ~ノ)に。水道橋から向かう途中のWINS入口には郷土越後の物産展が開設されていて、かしわ餅とずんだ大福を購入。ずんだ大福がとりわけ旨かった。

そのアソボーノはTV番組でも宣伝されたそうで、列が出来ているも多少の待ち時間で入場することが出来た。入場料は大人子供ともに900円(1時間)。子供のみ延長料金が別途発生する料金体系。悪い癖ですぐに採算性はどうかとか、企画やサービスレベルは?などとついついそちらの目線で捉えてしまうのだが、キッザニアに比べて予約が不要なのがいい。厳し目に見ても及第点には届いていそうである。

その後は東京ドームホテル内の京料理「熊魚菴たん熊北店」にて昼食。京懐石以外に鉄板焼、天婦羅、寿司とあるのだが、寿司を選択。既に昼食時の混雑は過ぎていたから板さんには随分とサービスしていただいた。

昼食後は眺めが良さそうだからとエレベーターで最上階に向かう。最上階は「アーティスト・カフェ」。バーを備えたカジュアル・フレンチのレストランだが、中に入らねば摩天楼は楽しめない。が、店員が親切にもどうぞと薦めてくれた。次回はGの応援帰りに伺わねば(笑)。それにしてもホテル内のエレベーターから見る東京スカイツリーの光景はかなりいい。隠れた穴場かも。

女子が制服を着ていれば何でもAKBだと思ってしまうのだが、聞けば違うメンバーなのだそうだ。当日はそんな野外コンサートも催されていて、前にいる聴衆の熱狂ぶりがスゴい。いい歳のオトコが没頭するものなのか。もうちょっと現実的な女性との会話でオトコとして磨きをかけたほうがいいのではないかと余計な心配もしてみたりする。

夕飯は小田急ハルク最上階に。できれば目の前の「叙々苑」に入店したいところだが、母の嗜好で加賀料理「大志満」に。「食事代位はいいのよ」とその食事代が安くないのだが、お勘定は母親であってニコニコと払ってくれる。いづれ自らもそうなりたいものと帰路についた。

(平成24年5月8日/1017回)

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2012年5月 7日 (月)

闘病記文庫

随分と前の話になるが、以下のようなメールをいただいたことがあった。

「活動報告、通覧させて頂きました。いずれの号にも老人介護の問題については触れていないようです。今、川崎の施設入所をできないで待機している方たちはどの位いるかご存知ですか。そして、私たち夫婦を含めた老人たちの問題は深刻な状況を招くことが予想され、今政治家たちにとっても喫緊の課題なのではないですか。貴殿の報告にはまったくこれらの問題に触れていないですね。若いから無関心なのか、それとも政治的に面白くないなのか・・・(原文ママ)」。

匿名の方からだったのだが、(メールにて)丁重に返事を記させていただいた。

施設への入所がかなわないのは若年世代の保育所も同じ。高齢世代はこれまでの人生において十分に稼げる機会があったであろうが、若年世代はそのチャンスすらないのである。ましてや選挙の投票率からもどちらが優先されてきたかは火を見るより明らかである。

わが郷里には卒寿にならんとする祖母がいて介護施設の世話になっている。親の面倒は家族が見るべしとの道徳に異論はないが、さりとてさすがに世の中には限界というものがある。

つい最近、認知症の母親を抱える支援者から相談を受けた。未だ七十半ばなのだが、アルツハイマー性認知症と診断されて、ここ1年で急速に進行したという。人間の本能か、調査員やケアマネの前では気丈に振舞うだけに介護度の判定結果は低くなりがち。

現在はデイケアのサービスを受けているのだが、施設入居となると親孝行ものの息子は思案にくれる。慣れない施設で母は上手く生活できるだろうか、寂しくはないだろうか、そんな想いから施設を踏みとどまらせているのだが、既にストレスも相当深刻な様子が見て取れる。悩みを聞くだけのもどかしさに周囲に居合わせた年配者が昔の体験談を聞かせてくれた。

「当時は介護保険なんて制度もなかったからね、自分で必死に施設を探したよ。だって夜は5分おきにトイレ、トイレって騒ぐんだよ。あそこまでいくとさすがに周囲はノイローゼになるから安楽死なんてほんと考えちゃうよなぁ。ようやく預かってもらった日はさすがにぐっすり眠れたよ」とのこと。

鳥取県立図書館には「闘病記文庫」コーナーというのがあって、これは重い病気を患って快癒した人の体験談は大きな励みに繋がるだろうと片山善博氏が知事時代に創設したものらしい。

当事者でなければその苦労は分からぬというが、果たして私ごときの話がどれだけ役に立ったか、「あまり無理せぬように」と見送った。

(平成24年5月7日/1016回)

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2012年5月 6日 (日)

羽ばたく機会

フェイスブックにも投稿したのだが、政令市若手市議の会合で講師を務めていただいた元総理の安倍晋三氏より一筆入りのはがきが届いた。当日は名刺交換程度に過ぎなかったのだが、偉くなってもその心遣いに人柄が現れている。遅ればせながらこちらも一筆したためた。

仕事柄、訃報とともに葬儀日時などのご連絡をいただく機会が少なくない。人によっては複数のルートからご連絡をいただくのだが、知っていても知らぬふりをして、助かりましたと御礼を述べることにしている。「既に他から連絡をいただいておりまして。。。」などと言えば、「折角、教えてやったのに」と相手を落胆させることにもなりかねず、それが世渡り力というものかもしれない。

さて、過日に紹介したピアニストの安達朋博さん。「ぜひ一度ご挨拶に」と言われていたのだが、こちらは結構ですから仕事に専念下さいと伝えておいた。が、律儀にも近所の支援者と事務所を訪ねてくれた。

古より芸術は富裕層の道楽であって、庶民は日々の生活に手一杯だから芸術どころの騒ぎではない。一方の芸術家とて名が売れてなんぼの世界。ほんの一握りの優等生以外は日銭にも事欠くことも少なくない。相撲の世界にタニマチがあるように中世のルネッサンス期における芸術活動を支えたのはパトロンであった。

ピアニストに限らず音楽家自身の収入が厳しいことは百も承知。ましてや日本の音楽界は師弟関係が人生を左右するといっても過言ではないし、学閥も幅を利かせている。同氏は高校卒業後にクロアチアに渡っているから日本での学歴も無いし、そちらの業界に縁故さえも無い状態。

芸大でも卒業していればまだ何とかなりそうなものと思っていたのだが、プロダクションも有名ピアノコンクール優勝以外は見向きもしないのだという。中にはカネを払えば契約してやる位の傲慢な事務所もあるらしく、出版業界と同様にこれからの若者を育てるという視点がないのは残念。

そこまで経営が切羽詰っていることの裏返しなのだろうが、世知辛い世の中になってしまった。だからそんな活動を支えるのは小さなパトロンであって、そこからいかに支援の輪を広げるかは本人の力次第ともいえる。

学歴や縁故は関係ないし(えっ東大信奉者じゃなかったっけ?)、本人の実力が足りないのであれば仕方がない。しかし、その羽ばたく機会だけは与えてやらねば本人の実力を試すことすらかなわないし、みすみす才能ある若者を在野に埋もれさせることになる。機会だけあれば。。。そんな若者を応援できる大人でありたい。

(平成24年5月6日/1015回)

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2012年5月 5日 (土)

鉄人の挑戦

今日は端午の節句。自慢話からで恐縮だが、最近、知人の好意でおいしいワイン、というか高級なワインをいただいた。

クラシックを知っているだけで何となく知的に見えるが、ワインも同じで多少の知識でもあったりするとカッコよくも見えたりする(笑)。前職時代の上司がフェイスブック上で日々のワインを紹介していて、かなり贅沢しているよなぁ~と思いつつ(妬みはよくないナ)、「いいね!」ボタンを押している。

ワインも高ければいいというものでないし、最近はその技術の進歩により場所を問わずに比較的おいしいワインが楽しめるようになった。知人から新潟のワイナリー「カーブドッチ」の苗木オーナー制度を薦められたのだが、既に定員とのこと。1万円で苗木を購入すると毎年ワインが送られてくるのだそうで。そんな楽しみ方も一興かも。http://www.docci.com/index.html

そんなワイン王国フランスにはブルゴーニュのグランクリュ街道を走るマラソン大会があるのだという。コース途中には給水所ならぬ給ワイン所もあるようで。世界的に有名なワイン畑を颯爽と走れるとは何とも贅沢。

わが国内にも津々浦々に様々なマラソン大会があって、マラソン好きの仲間が教えてくれるのだが、好奇心を駆り立てられることになる。今年は「ちばアクアラインマラソン」が第一回目の開催となり、東京マラソンほどではないにしても注目の大会であって人気の出る前に走っておこうかと画策を進めている(GW明けには勧誘活動を開始か)。

マラソン大会といえば地元の鉄人、村本さんが第8回「川の道」フットレースに挑戦中。

あまり宣伝されていないのだが、東京都の荒川、そして長野県の千曲川、新潟県の信濃川を結ぶルートを「川の道」と名づけ、日本を横断する全長520kmの大会。制限時間132時間で海抜2千m近い三国峠の難所も越えるまさに過酷なレース。

昨日は408km地点に到着されたそうで。いよいよ今日が最終日、残り約100kmの走破に挑む。本日、夜9時が門限(ゴール閉鎖)となる。がんばれ、村本さん!

(平成24年5月5日/1014回)

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2012年5月 4日 (金)

買い言葉

売り言葉に買い言葉。言葉には注意したいもの。

聞いていて、どこかで聞くような議論だなと。町内会といえば、おらが村の色濃く残る社会。新住民と旧住民との見えない壁も立ちふさがる。私は地元贔屓なのだが、いかなる人物であろうともそのメガネにかなう市議でありたいと思っているし、ドブ板陳情のみならず、論戦はいつでも望むところである。

そんな旧社会が色濃く残るのはわが社会も同じ。「研修」を「視察」にすればどことなくわが社会に向けられた批判と重なってくる。

その視察費用に往復の交通費は含まれているから、そのまま何日か滞在して帰ってくる豪快な先生も過去に居たりして(もちろん宿泊費は自腹なのだが)、さすがにそれはヤリ過ぎかもと不審の目は厳しいものになりがち。

町内会の研修同様に視察にも少なからぬ懇親の要素が含まれていることは否定しない。が、何の視察をしたのか、その目的や意義等の視察報告位はキチンとまとめて提出されるべきである。相手資料を丸写ししただけでは批判を招くのもあたりまえ。

政務調査費なども同じ。今は1円以上の領収書の添付が義務付けられているが、やはり紙1枚で全て処理されるというのは市民の誤解を招く原因になりかねない。公費が投入される以上、それなりの情報公開はされるべきことはあたりまえの話。

ただ、議会の場合は役人が間に入って調整を図る。税金ですからもう少し襟を正したほうが。。。このへんでいかがでしょうと落とし所を探ることになる。

が、町会はあくまでも地域の為の無償活動であるから、「こんな苦労して文句を言われたんじゃたまったもんじゃない、あんたがやってみろ!」との想いが強い。ただ、気の毒なのは無償報酬にも関らずあれだけ突き上げを受ければ、やる気も萎えてしまう。

言うは易しでこれだけの大所帯を回していくのは大変な作業。しかも無償である。大目にみなきゃいけない面もあるだろう。いづれにしても双方に地域の為を思ってのことなのだから、もう少し相手のことを慮って歩み寄りが出来ぬものか。

見えない壁は高いのだが。。。えっ仲介役に私が適任だって?

(平成24年5月4日/1013回)

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2012年5月 3日 (木)

売り言葉

たまたま目が行ってしまったのだが、イケメン俳優の二股スキャンダル。男も男だが、相手女性も男を見る目がなかったか。

こちらとて二股三股の会合が悩みの一つ。出来た妻は代理出席してくれるのだろうが、こちらは祝電が手一杯。それさえ出来ぬ、どうしても出席をとの会合が重なった。方や地元の町内会の総会。そしてもう一つは教育講演会の来賓である。

私の所属する高石町会は会員数2千9百世帯。予算額も2千万円を超える区内でも最大規模の町会。地域の声を聞くにはいい機会と出席していたのだが、周囲の配慮で(ちょっと目立つ)書記の役を任されているから遅刻すら出来ぬ状況。

一方とて来賓としてお招きをいただいた以上、顔は出さねばならないと、講演前に主催者に挨拶の上、戻る予定で計画していたものの、現地では児童のピアノコンクールが行われているではないか。場所を間違えてしまったらしい(泣)。混雑が予想されたから電車移動だったのだが、帰りの電車では百合ヶ丘駅で降りねばならないのに急行に乗ってしまうし、その急行も信号機故障のトラブルで待たされるし。。。ギリギリのタイミングで町会の総会に間に合った。

さて、その総会。以前はしゃんしゃんだったのだが、最近は質問もちらほらと見られるようになって、そのひとつに「研修費」がある。役員研修、壮年研修等と年間を通じて幾つか企画されているのだが、役員研修などは改選されるメンバーの親睦や慰労の意味も含まれるであろうし、壮年部の研修などは誰でも参加が可能なだけにご近所同士のいい交流機会とも成りうる。

勿論、一部は自己負担であって差額が町会から補助されることになっているのだが、どうも一部に不満があるらしく、毎年、批判的な質問が浴びせられることになる。近年のご批判を踏まえて、少しづつの改善がなされているのだが、元々が気に入らないものは気に入らないものだから「懇親を否定するものではない」と前置きした上で、「研修費を懇親費にして是非を問うたらどうか」とその意図が透けて見えそうな質問も投げかけられた。

そして、今年は新たに交通費についての質問も。これは毎年、何かと公務が多い町内会長に対して、交通費の名目で年5万円を支給するというものだが、「私的に流用しているのではないか」との疑念からか実費精算を求める質問が飛び出した。

月額にして約4千円。この地域の為に無償で献身的な活動を続けてきたことも事実であって、町会長ともなれば出用も多いし、スポーツ推進委員の委嘱状を届けて回る町会長である。その程度は仕方ないんじゃないかというのが大方の様子。別に怪しい部分はないはずなのだが、癪に障ったのか役員の一人が「実際はこんなんじゃ足りないんですよ」と。。。

(平成24年5月3日/1012回)

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2012年5月 2日 (水)

母の手紙

GWもいよいよ後半戦。家族サービスでも。。。と向こうの母親を連れ立って代々木公園を訪れた。

途中、「ラジオのJ-WAVEですが、インタビューいいですか?」と声をかけられるも、番組は「KISS AND HUG」だからマイクの相手は双子の子供。「将来なりたいものは何ですか?」。照れくさそうな息子は「小田急線の運転手」、物怖じしない娘は「バレリーナ」。ちなみに放送はこんどの土曜の朝だそうで。

実家の母から手紙が届いた。こどもの日の祝いかと思いきや、さすが、わが母、そんなに甘くない。地元の市議選の結果記事が同封されていただけだった。私の郷里の上越市は選挙の時期が統一地方選挙とズレている。母も応援していた近所の市議も当選されたそうで。。。歳は記さぬ。

定員32名に対し41名が立候補。トップ当選は36歳、2期目の現職。まぁそのへんはありそうな話だが、以下、続く面々は30代1名、40代2名、50代8名、60歳以上20名と圧倒的に60歳以上が多い。働き盛りの30代40代が少ないのは残念だし、何といっても活気が薄れてしまう。

ちょうど4年前の前回の選挙時に後援会長の希望で田舎の選挙視察というか応援をかねて帰郷したことがあった。「東京にカネを吸い取られてけしからん、これからは地方の時代だ。。。」というのが主な言い分。

その感情は分からなくもないが、んなことはない。典型的な例で申し上げれば地方交付税や国の補助金の配分は地方のほうが圧倒的に多い。そこに地元の国会議員のセンセイ方の意義があって、右肩上がりの成長期はまだしも、低迷期においてもそれを求め続けてきた議員たちがこの国の形を歪めてきたことは否めない。

優秀な人材が都市部に流出してしまうとの言い分はあると思うが、彼らを引き戻す為にも街に魅力を生み出さねばならぬ。だから本当に優秀で活躍してくれそうな市議を求めるのであれば報酬を上げるべきである。都市部はその報酬目当てに立候補する若者も絶えないが、その位のインセンティブがなければ閑古鳥のままである。

そうそう、地元の衆議院選挙区支部長の中山のりひろさんが弁士を招いての講演会を催すという。弁士は政界のキーマンこと石破茂氏。5月7日(月)午後6時半より麻生市民館にて。「本人の話よりそちらがいいわ」との声も聞こえてくるが、あくまでも本人の応援ということで。。。予約不要。

(平成24年5月2日/1011回)

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2012年5月 1日 (火)

阿古屋松

そんな高尚な趣味を持つに至らないのだが、以前、ある人物より「能」を学んだほうがいいと薦められて、ちょっとその気になっている。

神と人と自然が織り成す悠久の世界へのいざない。森羅万象に精霊が宿る、八百万の神の信仰国、日本ならではの古典芸能。確かにとっつきにくいことは重々承知の上だが、本市も能楽堂を有しているだけに、まずは裾野からと子供達への普及について市議会で取り上げたこともあった(が、反響は薄かった)。(平成22年12月17日本会議にて)

「陸奥の阿古屋の松に木隠れて出づべき月の出でやらぬかな」と歌枕にもあるが、その松を題にした能「阿古屋松」が国立能楽堂にて上演され、久々に能を見る機会に恵まれた。

観世文庫創立二十周年記念としての世阿弥自筆の復曲能4公演の一つ。前段には松岡心平氏の解説があって、ぶっつけ本番では初心者には難解なことも多いからという主催者の心遣いが見て取れる。

主なあらすじは、陸奥に国司として赴任した藤原実方は木樵(きこり)の老人に出会い、歌枕で有名な阿古屋の松の案内を求める。ようやく辿り着いた阿古屋の松の下で夜を過ごしていると塩竈明神が現れ、松のめでたさとともに阿古屋松の伝説を語り始める。

その昔、阿古屋姫が惚れた旦那は老松の精霊の仮の姿。ある日忽然と姿を消してしまう。名取川の洪水の際に橋材として老木は伐採されていた。悲嘆に暮れる姫は仏門に入って萬松寺を開き、松を植えて弔ったという言い伝え。その松が阿古耶の松と呼ばれている。最後は塩竈明神が実方の都に居た頃の風雅を偲んで自ら舞を舞うというストーリー。

松といえば津波に耐えた陸前高田の一本松が印象深いが東北地方にとって松は特別な存在。能の途中に実方が木樵(きこり)の老人に松のありかを尋ね、「昔は当国、今は他国」と述べるシーンが登場する。

松が移動するはずもなく、実方はその意を問うが、現在は出羽の国(日本海側)と陸奥の国(太平洋側)は別々だが、かつては出羽陸奥の国は一国であったと答える。そして、塩竈神社は陸奥の国の一宮だからその明神が昔は同国にあった阿古屋の松に現れ、松のめでたさを語るとともに舞を舞うとはまさに東北地方の鎮魂に相応しい演目ではないか。

今年の3.11にはシテを務める観世清和氏が阿古耶の松が残る山形県の萬松寺を訪れ、松を前に手を合わせたということが全てを物語っている。

(平成24年5月1日/1010回)

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