出版詐欺
別社会に生きる友人から久々に電話があって、「おまえの電子書籍は面白いな」-「何をいまさら」と反論したら、なんてことはない、本の中身ではなく、そのビジネスモデルだという。
ちょうど1年前の何かの折に雑談で、私がその可能性を熱っぽく語っていたことが記憶に残っていたらしい。
「おまえの電子書籍が売れたって二束三文だぞ」-「そんなことは百も承知。こっちは宣伝を兼ねてやってるんだから二束三文で結構。ただ、世の中には自伝を残したい、自らの経験を世に伝えたい、と本を出版したいという方々は潜在的に結構居て、それらを掘り起こすことは新たな需要喚起に繋がるし、ビジネスチャンスになるはずだ」と啖呵を切った。
世の中には人の数だけドラマがあって、人との出会いがその人の人生を左右する大きな要因にもなると思っていて、私自身も伝記や人物に焦点を当てた作品が好きなのだが、カッコいいなと憧れの存在を抱くことは向上心に繋がり、本人の人間としての成長を促すことになる。
ただ、いざ本を出版するとなると、よほどの有名人でない限り自費出版ということで多額の費用を請求される。それでいて、本屋の店頭に並ぶことなく、自宅の押入れの隅っこに積み重なって埃をかぶり、たまに仲のいい知人にでもあげるのがオチである。
ならばネット上で誰もが購入出来て、尚且つ、媒体は限られるものの原価を抑えられる電子書籍は大きな可能性を秘めていて、売れる売れないは別にして、そういう方々の願望を叶える出版企画は本人にとってもビジネスにしてもいいことだと思わないか。
それは電子書籍に限った話ではないが、そんな事実を裏付けるように書籍出版に関する詐欺も横行中とのこと。オレオレ詐欺に毛の生えたようなものだが、あこぎな連中が目を付けるってことは全うな需要もありそうじゃないかというのが友人の言い分。
現在も一部ゴーストライターとしての執筆を請け負っているのだが、自分の分だけで手一杯に近い。本気でやれば本の売上よりもそちらの収益が上がりそうな気もするが。。。いやいやそんなことではイカン。電子書籍「一日一話」Vol.15は4月1日(日)発売予定。
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