横断幕
フロンターレの開幕戦。対戦相手は難敵、アルビレックス新潟。相性があまりよろしくないようで。。。
当日は藤子・F・不二雄ミュージアムのアピールか、藤子キャラが並ぶ横断幕が揺れた。が、相手とて負けちゃいない。新潟といえば漫画家の水島新司氏が有名。「ドカベン」とアルビレックスとのコラボはどうなんだと気にもなったりする。
新潟はわが郷里だけに仲間からアルビレックスを応援したりもするのかと聞かれるが、もちろん川崎フロンターレというのが偽らざる純粋な想いである。
最近、読んだ本の一冊に佐野眞一著の「あんぽん」孫正義伝があって、そのルーツは大陸にありながらも「僕は自分が生まれ育った日本が好きです。そして日本を愛しています」と公言して憚らない同氏へは感情的な批判は依然として根強い。
あのエネルギーはどこから来るのか、いかがわしさはどこから来るのか、とは文章そのままの表現だが、その両親から祖父母にまで根源を探りつつ、孫正義氏の人物像に迫っている。美談やサクセスストーリーに隠れた泥臭い部分に焦点を当てる著者の取材力が光る一冊。
巻末には「人物を描く場合、その人物が絶対に見ることができない背中や内臓から描く。それが私の人物論の基本的流儀である。いささかの自負を込めて言えば、孫正義をテーマにしてこれまで書かれた本より百倍は面白いと確信している」とあって、確かに内容は深い。
まぁそのへんの話は「郷里は新潟だが、フロンターレのファンです」などという単純且つ軽い話ではないからメルマガ「ブログの続き」に譲るが、今日の成功の一因は幼少期の逆境をバネにしたものであることは間違いなさそうである。
つい先日、仕事帰りに話題の映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見たのだが、アカデミー賞作品の割に感動が薄かった。鉄の女サッチャーについてはその人物像を含めて既に多くが語られ尽くしているだけに、演技力はともかく、ストーリー性に欠けるような気がして、何となく物足りなさが残った。
そう思うと主人公は違うが、確かに「あんぽん」のほうが百倍面白いかもしれない。
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