予算審査1日目
震災後の初めての予算審査とあって、必然的に防災関連の質問が多くなるのが特徴か。
私は不器用だからそんな場当たり的な俄か議員になれはせぬし、なるつもりもない。であるならば過去の政策判断の検証や将来にツケを回さぬような財政再建に重点を置くべきであって、そんな視点で市政に臨んでいる。
さて、トップバッターは中原区の原典之氏。地元の案件2つと防災対策を取り上げた。JR武蔵小杉駅の周辺開発については国の戦略交付金の活用方策等についての質問。等々力緑地の整備については市の組織体制の不備を指摘。小手先だけの組織改変じゃないかと詰め寄った。
防災関連は地元消防団や自主防災組織への支援策等についての質問。最近は消防車の音がうるさいなんて住民も居るらしく、ボランティアで地域を守る消防団のみなさんの苦労も多い。
2番手は公明党の田村伸一郎氏(宮前区)。朝、会った時に「ブログ読んでます」とのことだったので今回も紹介。このブログも結構、恣意的である(笑)。
中でも成年後見人制度に関する質問が良かった。約2百万人と推定される認知症患者に対し、あと10年後には3百万人を突破する見込み。認知症患者を狙った振り込め詐欺や後見人の金銭着服事件なども社会問題化しているだけに、その対策は喫緊の課題の一つ。
そして、3番手は民主党7期目のベテラン、雨笠裕治氏。同じ区なのだが、役者は向こうが2枚も3枚も上手だけに、同じ質問でも見せ方、アピールが上手い。さすが政治家と思わせる市議の一人。
ここ何年かは財源不足を理由に減債基金からの借入れを見込んでいるが、決算時には回避されることが多い。入札の結果や翌年度への繰越し等により決算時において当初の見込みを下回ったりする不用額は小さくない。それが減債基金からの借入れ回避できる要因なのだが、帳尻あわせじゃないかとの言い分であって、行政の弱点を突いている。
「不確定要素を盛り込むべきではない」という行政の腹の中を見透かした内容。ただ、水掛け論になりがちで、であれば収納率などもある程度の滞納を見込んで低めにすればいいとか諸々の仕掛けが施されることになる。
だからそのへんは行政の努力の結果と評しても良さそうな気もするが意見の分かれるところであろう。
そうそう、もうひとり、わが会派の橋本勝氏(多摩区)も質問をした。紙面が少なく、申し訳ないが、公立小中学校における防災対策、市税等の滞納対策、JR南武線稲田堤駅の橋上駅舎化だったか。
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