バッチの効能
口利きこそ大事な仕事のひとつと思っている古い議員の一人なのだが、もはやそんな時代ではなくなりつつある。
保育園の入園もそのひとつ。今は点数化されているからバッチもさして役には立たないのだが、それでも相談が寄せられることになる。ということで、今回も何件かの相談をいただいたのだが、後で恨まれないように予め事情を説明した上で対応させていただいている。
1人は2歳児の女の子なのだが、「Aランク」(=必要度が最も高い)にも関らず一次募集には選考漏れとなった。「酷いじゃないか」と担当者に詰め寄れば職権乱用にもなるし、こういう時の言い回しというか表現は大事。
過日も別件で相談を受けたのだが、相手は警察だけにこれは手ごわい。普段から世話になっている支援者からの相談とあっては無碍にも断れぬ。かといって理不尽な要求でもしようものならすぐお縄が待っている(笑)。そのへんを斟酌しつつ、微妙な言い回しにしたのだが伝わったかどうか。
さて、その入園の話。担当者から事情だけは伺ったのだが、こちらにかなり気を遣ってくれて、本当に申し訳なさそうに説明してくれる。前から分かっていたことなのだが、2歳児は枠が少ない。今回の希望先でも0~1名程度しか空きがなかったという。
最も入りやすいのはやはり0歳児。これはどこの家庭も「よ~いドン」だから毎年結構な枠が募集される。が、1歳児となると0歳児がエスカレーターでそのまま上がってくるからほとんどが予め埋まってしまっている。2歳児であれば尚のこと狭き門となる。であれば、予め0歳児から預けてしまえとなりやすいのは自明の理。
とすると乳児期位は家庭で育児に励んでもらおうという私の考えにも反するし、企業の育児休暇なるものは1年程度のところが多いのだから保育施策として0歳の間は家庭で育てて、1歳児以降の枠を広く設けるべきと進言しているのだが、どこまで届いているか。
当事者にはそんな経緯を説明した上で、とりあえずは二次募集に進んでいただいたのだが、「最悪の場合、認可外保育園に通わせる心づもりもしてますので。。。」とこちらも気遣っていただいた。「でも認可外じゃ費用が大変でしょ?」と聞けば、今はそうでもないらしい。
いづれにしても切実な相談だけに最善は尽くすも、そのときはほんとにすんません!
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