資質
民主党が「1票の格差」是正の為に小選挙区の定数を「0増5減」し、比例代表定数を80削減する独自案を提示したが、各党の反発を招いているという。
小選挙区は大政党に有利、かつ雪崩式の結果に終わることが多いから小粒の「チルドレン」を多く生み出し、比例とて名簿順位が上であれば資質や国民の意思とは無関係に猫も杓子もバッチが確定する。およそ小選挙区で敗北して比例復活なんてのがおかしな話。
とまぁ言いたいことは尽きないのだが、今日は定数と資質の話。「地方議員の数こそ多い」との批判も承知の上だが、リセット出来れば半分で事足りる。自戒を込めて申し上げれば、地方公務員ともどもに大幅に削減が可能ではなかろうか。
が、申し上げておかねばならないのは、国と違って地方の混乱は圧倒的に少ないし、それなりの運営がされていて、(国に余計な負担を押し付けられながらも)財政再建は着実に進展しつつある。
一方の国会議員は国の混乱などいざ知らず政局に明け暮れ、秘書と手分けして選挙目的の飲み会に精を出し、地方議員の活動と全く同じ。か、それ以上。それでふんだんな歳費が認められているのだから給料泥棒と言われても致し方あるまい。天下国家を論じるのだから飲み会に顔を出す位なら霞ヶ関の役人と深夜まで喧々諤々の議論を戦わせるべきではないか。
新年会に回った件数が票に繋がる。「○○先生が酌をしてくれた」「あいつはおれたちの会合に来なかった」「当選○回だから大臣に」、それって全く関係ない、本人が何を目指すのか、実際にやってくれるのか、その位なもの。かくもお粗末な状況では残念ながらこの国の政治が改善する見込みはない。少なくとも若者は借金をツケ回されぬようには選挙に行くべきである。
巷でもチヤホヤされるのは国会議員。それって単に希少価値が高いだけで「資質」は二の次になりやすい。衆参で5百人もいれば霞ヶ関の役人も大変。議員先生の機嫌を損ねては困るとご進講に伺うのであろうが、あれだけの人数がいれば、その根回しの時間がもったいないし、議会での発言の順番も回ってこない。大胆なスリム化が求められる。
そして、何よりも国会議員というのは国民の負託を背負って霞ヶ関の優秀官僚と対峙せねばならないのである。学歴云々などというよりも違う土俵で勝負できる資質が求められる。
だからいい人過ぎてもダメ。東大卒のエリートの上をいく位のスゴみがなければならぬ。個人的には鈴木宗男氏のような方が似合いそうな気もするが。。。西の雄、亀井静香氏も動き始めたようで。
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