半官半民の会社
セコい話だが、NHK受信料の支払いを渋るケースが少なくない。
NHKの偏向報道と経営体質には憤慨していて、先日も集金係とやりあってしまった。未払い率は知らぬが、半官半民の中途半端な経営で納得いかぬことが多すぎる。
愚痴はこの程度にして、そのNHKには立派な映像ライブラリーが存在するという。番組数70万、ニュース項目480万の映像を保管するアーカイブセンターがあって、そもそも会社自体が国民の受信料で成り立っているのだからその画像を無償活用すべしと孫正義氏が訴える。
ソフトバンク社長の孫正義氏とジャーナリストの佐々木俊尚氏のネット「光の道」対談の一幕。私はその録画さえも見ていないのだが、新書を拝読した。
詳細は他に譲るが、孫氏は「国費を1円も使わずに日本国内のメタル回線を全て光ファイバーに変えることが可能」と主張する。一方の佐々木氏はインフラがあってもそのインフラ上で動くアプリケーションというかプラットフォームがなければ意味がないという主張。
まぁITの世界に限らず昔からあるような論争なのだが、要はどっちも大事だというのが結論となる。
有名人を褒めるのはあまり好きではないのだが、孫正義氏は先を読むのが上手い。というよりも理想を描いてそれに向けて世の中を動かす才能に秀でている。経営者としての魅力は抜群。確かに会社の利益に結びついているが、少なくとも利便性の向上という国益にも繋がっている。
NTTの経営論まで切り込んでいるが、同社とて民営化されたものの依然として国が大株主。まだまだ改善できる余地は残っている。むしろ非効率な組織と事業を温存することで国益を損ねている。
グローバル競争を勝ち抜くためには大胆な改革が必要ではなかろうか
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