理不尽な採択~前編~
先週の水曜日の総務委員会。
中原区内の警察職員公舎の建設に対して白紙撤回を求める請願・陳情の審査が行なわれた。
開発審査を伴う案件はまちづくり局を所管するまちづくり委員会なのだが、今回は県有地の扱いについてなので、総合企画局が調整にあたっている為、わが総務委員会にお鉢が回ってきた。
合計9つの請願があって全て計画の「白紙撤回」なる文字が入っている。県にも同様の請願が提出されていたようだが、ここまで「白紙撤回」の文字が躍ると政治的意図を感じてしまうのは私だけか。
さて、過去の経緯を説明しておくと、平成19年12月に地元町内会長から川崎市議会宛に請願がなされた。当時も総務委員会への付託となったのだが、何を隠そう委員長はこの私。
当時の請願は「白紙撤回」ではなく、地域への配慮を求める内容だった為、全会一致の採択をして、県に対して意見書を出した経緯がある。
やはり、当日は、ある一会派のみが目立つが、結局は「県に聞いてみる」とか「県の意向はこうだ」とか伝聞と憶測の域を出ない答弁になるから埒が明かない。
「最終判断は地権者である県であって、この間、県に意見書を提出するなど川崎市議会としての意思も示してきた。それを踏まえて行政としても度重なる協議を行い、地元の意向も伝えてきたが、『白紙撤回』という結論には至らなかった。直接当局を監督する立場にある神奈川県議会としてもこの請願に対して、結論を出している以上、結論は揺るがないものと考える」と述べた。
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