政務調査費の無駄
包括外部監査の指摘以降、政務調査費の帳票整理が重荷になっている。
公金の支出なんだから何を生意気なと思われるかもしれぬが、その実態を聞けば呆れる内容。
最終提出は年度末なのだが、四半期ごとに外部の弁護士の先生のチェックを受けることになっている。
1枚の領収書に対し、必要な帳票は4枚。資料郵送代80円の領収書にも4枚が必要になる。領収書は全て公開するのだから複数枚の領収書に対し、帳票1枚でもいいではないかと言い寄るのだが、頑固一徹に既存の枠組み遵守の一点張りである。
まぁ割愛していただいても結構だが、手順を説明する。まず、領収書を「領収書貼付用紙」なる規定の紙に貼る。帳票1枚につき領収書1枚に限る。そのコピーを取って、コピーしたものを提出する。
次に、その領収書の内容を「支出伝票」なる帳票に記載する。内容は「金額」「支出年月日」「支出先」「支出の内容」「按分率」等が含まれる。それの右上に自分の印鑑を2箇所押し、コピーを取って、コピーしたものを提出する。
次に、「支出伝票一覧表」なる帳票に科目別支出を全て記入して、科目別に提出する。
という作業を行っていて、毎回、弁護士の先生のコメント付きの結果が戻される。そりゃあ弁護士の先生だって責任を負わされるのはゴメンだからかなり厳しいチェックがされる。
80円の郵便代の中身について、全ての同封物を列挙せよのような些細な指摘まであって、その都度、4枚の帳票の書き直しとなる。
そのくせ、単なるチェックであって、別に裁判で守ってくれる訳ではない。最近は業者がその事務仕事も請け負いますよという売込みまであって、その作業に政務調査費は充当可能とのこと。
外部委託の弁護士費用や帳票整理業務に政務調査費を充当するほうが余程無駄だと思うのだが、いかんせん役所の発想というのは世間から逸脱している。
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