久々の挙手
恥ずかしながら委員会での挙手の回数が少ない。
委員会の円滑な運営に協力しているというつもりはないが、くだらん質問よりはましではないか。自慢できることではないが、久々に委員会で発言をした。
財政局による「企業会計的手法による本市の財政状況について」の報告。何やら難しそうだが、現金収支のフローのみならずストック、いわゆる資産に着目した財務報告である。
本市の負債1兆円に対して、資産4.7兆円。「まだまだ大丈夫ですよ」ということを伝えたいのかもしれぬが、中身を見ると資産のうち93%を土地建物等の公共資産が占める。
道路や庁舎建物を含む売却できない資産がほとんど。一方の負債は82%を占める地方債を筆頭に借金が並ぶ。
「93%を占める土地建物等の評価額はいつの時点のものなのか」-「本来であれば時価評価とすべきところですが、一部売却可能物件以外は取得時の金額にて計上しています」との回答。
「一部売却可能物件の金額はいくらですか」-「約90億円」。
「そうなると93%を占める土地建物等を除く資産3千億円に対し、負債1兆円が現実の姿なんじゃないですか」とこぼした。
9月25日のブログにも第3次総合的土地対策について記したが、バブルの時に100億円で購入した土地は100億円で計上される。
それが10億円で売却されれば、90億円は損失になる。しかし、その損失は明らかにされずに100億円の削減実績だけが残る。胸を張って言えるものではないではないかと。
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