九段下駅ホームの壁
統一地方選挙が来年の4月に迫ってきた。
不遜な考えで地元周りに精を出さねばならないのだが、あいにくの空模様だったので、都内に繰り出した。
途中、九段下駅を経由して半蔵門線に乗り換える。そこで、ふと思い出したのが、猪瀬直樹氏のメルマガ。
東京の地下鉄一元化の記事に「九段下駅ホームの壁」が出てくる。実際に目で見ることは大切だ。同駅では、確かに都営新宿線と東京メトロ半蔵門線が壁一枚で並行して走っている。
以前にも取り上げた東京メトロは財務的に超優良企業。一方の都営地下鉄は厳しい経営努力を重ねてのお見合い話。職員の身分保障等の課題は残っているものの利用者の利便性を考えれば必然である。
国とメトロは、従来通り経営統合に難色を示すが、両地下鉄を乗り継ぐ際の運賃の値下げや駅の改良などサービス改善には柔軟な姿勢を見せた。一方の都側はあくまで経営統合を要求したとのこと。
猪瀬氏の話によれば、「国側はメトロの株売却ばかり言ってくる。財源難だから、そういうとこに手を突っ込んでくる可能性はある。売却するともう二度と一元化できなくなる」とのことだが、そこはちょっと私と認識が異なる。
確かに目先のカネ欲しさに売却というのはいただけないが、売却されたら一元化出来ないというのは些か飛躍気味で、合併後の魅力的な将来ビジョンを示せれば合意形成の可能性は十分にある。
超優良企業のメトロにとっては、迷惑な話かもしれぬが、そこは半官半民の企業。CSR(企業の社会的責任)なる言葉の意味を今一度考えて欲しいものである。
晴れて縁談が成就することを期待している。
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