なおログ[Blog]

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2010年10月

2010年10月31日 (日)

アカシアの咲く街

「あなたはまだ若い。一度、大連を訪れるといい」と言われたことがある。

もう10年以上前になるが、上海行き飛行機の隣の座席に居た好々爺からである。美しい街並みとともにアカシアが咲き誇る5月が見ごろらしい。

その旧満州国大連の生まれの86歳になる御大の話を聞く機会に恵まれた。農林水産省へ入省後、青森県庁勤務を経て、41歳の時に大手ゼネコンへの転職。異色の経歴の持ち主である。

元参議院議員の故井上孝氏と小学校から同級生という。旧建設省の事務次官経験者であって、国土庁長官を歴任し、晩年はわが地元の百合丘にて生涯を閉じた。

両名とも旧満州の小学校から大学まで同窓。縁というのは不思議なもので晩年の住処から墓まで同じ春秋苑だよと感慨深げに語る。

井上孝氏は私の郷里近くの寺の生まれ。

ってことは新潟県出身。何故に大連の小学校なのか。

父君が洋行中に培ったロシア語の能力を後藤新平氏に買われ、同氏が旧満州鉄道総裁の就任時に海を渡ったというもの。

当時はフロンティアスピリット(開拓精神)に溢れていた。旧満州鉄道は全長2千km。日本の国内基準と違う広軌道を採用することで、世界最速の蒸気機関車「特急あじあ号」を走らせたんだと熱く語る。

当時の夢とロマンが甦る。

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2010年10月30日 (土)

昨日今日~10月29日(金)~

朝の駅頭は中止して、午前中は総務委員会から。

「企業会計的手法による財政状況」と「生田緑地の再編整備」「等々力緑地の再編整備」についての報告を受ける。詳細は別に取り上げるが、珍しく質問をしてツイッターでつぶやいた。

午後は、わが自民党女性局の恒例「りぶるの集い」が予定されていたのだが、早稲田大学マニフェスト研究所が主催する研修会へ。

13時からの開催だったのだが、午前中の委員会が長引いた為、遅刻が確定。都内のコレド日本橋なるお洒落なビルの5階に早稲田大学のキャンパスがあった。

せっかくだから隣の洋食屋「たいめいけん」で遅い昼食を取り、「統一地方選挙の展望」と銘打たれた研修会へ。所長が北川正恭氏であって、その講演はいつも説教じみていてなかなか面白い。

最後の意見交換まで残れず、16時半過ぎに会場を後にして地元に向かう。

夕方は神奈川県知事のタウンミーティングへ。「神奈川の地産池消をひろげよう!~農と食の多様な展開~」。パネリストは、野菜スイーツのパティシエ柿沢安耶さんとJAセレサ川崎の常務理事の梶稔さん。

やはり農や食は関心が高いのか参加者が多い。タウンミーティングにはこういうアットホームな感じの雰囲気が良さそうである。

その梶稔さんの話より。

川崎市は南北に長い。北部地域は野菜農家が中心だが、米作りも残っていて、JAが主催する体験農業も好評。一方の南部の大師地区は海苔の養殖が有名。大師地区の児童が麻生区の米で海苔のおにぎりを作る。

川崎市が一つになる瞬間。

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生ビール1杯いくら

知人との飲み会。場所は錦糸町。

何か話題の店を、ということで元大相撲力士「貴闘力」が経営する焼肉屋に白羽の矢が立つ。予約満席。

近くの友人の薦めで「肉のたなべ」なる店に。これも予約満席。やはり焼肉人気はすごい。

仕方なく駅前の韓国料理屋へ。2時間程度を費やすが、遅れて合流した知人の為にもう1軒の店を探す為に歓楽街へ繰り出す。

ポン引きも多い。外人のポン引きからも執拗に声をかけられるが、今日は用件が違う。

生ビール1杯290円→190円という店を発見した。私の調査結果によれば、居酒屋チェーンの「金の蔵」が1杯270円で最安。

これに「白木屋」等が2時間飲み放題1500円程度のメニューを提供している。のん兵衛にはお得だが、私はそんなに飲まない。

どうしたら190円になるのか聞けば、店長と名刺交換が条件という。そうか情報提供料か。囲い込まれるわけには参らぬが、着眼点は悪くない。

しかし、川崎市役所隣の安田生命ビル地下の藪伊豆はもっと安い。

2時間の飲み「食い」放題で××円。日本酒のメニューも揃っている。

たまに立ち寄るのだが我々が行くといつも赤字。ほんとごめんなさい。

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2010年10月29日 (金)

自作自演

会社を経営していた友人が急に就職を決めた。

有名な外資系のウイルスソフトの会社。会社の業績は悪くないようである。

意地悪な性格なもんだから、「ウイルスソフトの会社って自作自演はないの?」とズケズケ聞いた。想像の域を出ないが、仮にそうだとすれば、倫理的にどうかという点はあろうが、案外いいビジネスになるのではないか。

常々疑問に思っていたことがある。ウイルスを作る人物が何故居るのかということ。

愉快犯という意見が多いのだが、年々網を掻い潜るのが難しくなっている中で、カネにもならないウイルス作りに果たしてインセンティブが働くのかということである。

さて、NHK取材班の「逸脱する病院ビジネス」という本を読んだ。

生活保護受給者を囲い込み、余計な医療を提供するという悪質な医療機関の実態を描いている。

通常であれば1割負担とて自費になるのだから余計な医療行為は避けようという抑止力が働く。しかし、生活保護受給者の場合、支払いは全て税金だから少なくともカネに関しての抑止力は働かない。

追及すれば医師の裁量権という高い壁に阻まれ、反社勢力の絡みもあって、まさに生活保護受給者、様様の実態が描かれている。

生活保護受給者はお気の毒な方々。受入れ先も限られる。

その善意を逆手に取ることでカネを稼ぐというのは褒められるものではない。

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2010年10月28日 (木)

引き際の美学

私の生まれは新潟県上越市。地元の直江津高校という高校の卒業なのだが、来年創立100周年を迎える歴史ある高校である。

いつも地元では2番手であって、上には高田高校という名門進学校を抱えている。追いつき追い越せと昔からやっていたが、向こうはどこ吹く風。しかし、それが様々な点で活力に繋がっている。

鶏口牛後という故事ではないが、私は主席で卒業。その後は、ノーベル化学賞受賞に沸く北海道大学を志願したのだが、受験科目が足りず、北陸の名門、金沢大学に進路を変えた。いきさつは過去のブログに。

余計な前置きが長くなったが、現在も同窓会活動が盛んであって、関東支部なる組織もある。おかげさまで役員の末席に名を連ねているのだが、過日、ゴルフにお誘いをいただいた。田舎から上京して40年以上もこの都会で生き延びているのだからそれなりの地位を築いている方々。

当日は、前上越市長もはるばる上京してきた。

役員の配慮からご一緒に回らせていただいたのだが、ゴルフの腕前も私などは及びもしない立派なものである。引退後は89回と嬉しそうに話されていた。ゴルフは終日一緒だから親睦を深めるのはいい。地元の話をじっくり聞かせてもらった。

趣味はジョギングとゴルフ。毎日、腕立てと腹筋120回を欠かさないという。今月9日(日)には「えちご・くびき野100kmマラソン」の50kmの部に参加されたのだそうだ。任期は昨年の11月まで。

50代半ばで若い。もう一仕事が出来そう。執着すればもう何期か出来たと思われるが潔い。でも、財がなければそうもいかないか。。。

また、お目にかかれる機会を楽しみにしている。

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2010年10月27日 (水)

入鉄砲出女

過日は市役所からの帰路途中に中原区の長瀬政義先生宅を訪問。ご高説を拝聴する。その時に出てきたのが、タイトルの文句。

このブログにも何度かお出ましをいただいたが、元々好奇心旺盛で勉強熱心な先生。バッチを外されたとはいえ、地元の名士として地域の将来を心配しておられた。

中原区といえば地理的にも川崎市の中心。発展著しい武蔵小杉駅周辺を抱え、都心のベッドタウンとして居住用高層マンションが立ち並ぶ。当然のことながら保育園や小学校等の施設不足が浮かび上がる。

が、それにも増して、地域コミュニティの形成が今後の課題らしい。カタカナは嫌いなので、地域の寄り合い所帯といったところか。

先生に言わせると本市の風土は他都市に比べて転入者に排他的な傾向が強いと分析する。私の初陣の時に重鎮から「旧住民と新住民の溝」の話を聞かされたことを思い出す。

地元は地元で土地成金の富裕層が多い。しかし、転入組とて自ら財を成した裕福な面々であるからそんなコミュニティや地元の偉そうな奴らの相手をするまでもないと溝が生じる。

その原因が「入鉄砲出女」にあるという。辞書で調べてみると関所における交通政策を意味するらしい。

でも、それがどうして排他的な風土に繋がるのかということはついぞ分からなかった。

「言語明瞭、意味不明瞭」なる言葉があるが。。。そんなこと言ったら怒られちゃう。自らの見識不足を嘆いている。

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2010年10月26日 (火)

地域政党、旋風の予感~後編~

一方で、全国一律に決められては納得いかない都市ならではの固有の問題も存在する。

保育所や特別養護老人ホームの規制緩和が最たるもの。広大な土地を有する田舎と過密著しい都市部ではおのずと事情が異なる。

昨日の国と地方の対立も然りだが、そもそも地域政党というものが生まれやすい土壌があった。

既存政党は既に現職議員が名を連ねているから付け入る隙はなさそうだし、また、既存政党への支持が低下する中、無党派層を取り込もうという議員の思惑も見え隠れする。

もうそうなると収拾がつかない。

「首長主導の地域政党は首長を監視する議会本来の機能を低下させ、政治的な地域専横がまかり通ることすら可能にする。その影響力の大きさに対して、党組織の安定感や政策面の厚みなどは心もとなく、いわば首長の個人商店という危うさを秘めている」とは新聞記事からの引用。

また、それに群がる議員は、言葉悪く言えば、「首長の腰ぎんちゃく」であって、小泉チルドレン以来の国政選挙の二の舞に終わる可能性も低くはなさそう。

いづれにしても来年の4月には一つの審判が下る。

統一地方選挙を含む地方選挙は政党色が薄く番狂わせは少ないと言われるが、議員一人一人の資質が問われるとともに既存政党に対しても実力が試されている。

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2010年10月25日 (月)

地域政党、旋風の予感~前編~

18日(月)の日本経済新聞朝刊に「統一地方選まで半年-地域政党、旋風の予感-」という記事を見つけた。

橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」をはじめとして各地で「地域政党」が誕生し、存在感を示しているというもの。

国の政党乱立は政界再編を見据えての動きだが、地方は「地域の為に」という御旗に集うことを目的とする点で異なる。

至極結構なことではなかろうか。

確かに既存政党に属していれば連帯感が培われ、数の優位性が発揮される。しかし、昨今は、「国と地方」「都市と田舎」の綱引きも過熱気味であって、同じ括りの中では十分な政策が実現出来ない可能性もある。

そもそも明治時代の中央集権制度からお上依存が染み付いているが、地方としての自立を図らねばならないことは自明の理。国に干渉されるのはまっぴらごめんだと国にはっきりと物申す首長も増えてきた。

地方分権(最近は「地域主権」などと言われているらしいが)を成し遂げる為には、既存の枠組みを変えねばならぬ。

ということで、抵抗勢力との争いが繰り広げられることになる。であるから、どこに線を引くかというのが道州制に限らず地方分権の今後の焦点となる。

これに財源が重なるから少しでも負担を減らしたい双方の思惑がぶつかりあって、その議論は紆余曲折が予想される。

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2010年10月24日 (日)

東に門を開く

東に門を開くと運が開けるという。

言われてみれば、地元の白壁に囲まれた屋敷も東に門が向けてある。

向けてあるというのはあえてそうされたらしい。だから、錠口から屋敷まで急傾斜になっていて、歩くとたいへん。しかし、本当に立派な屋敷である。

さて、「東閣を開く」という中国の故事があるのだが、まさに、その名を冠した「開東閣」という洋館が都内にあって、同僚の青木のりお市議(http://www.aokinorio.com/)の厚意で食事会に招待された。

英国出身の著名な建築家ジョサイア・コンドル氏の設計。元々は明治の元老、伊藤博文の邸宅跡地。その後は三菱財閥2代目の岩崎彌之助の手に渡り、現在は三菱社の所有となっている。

2階「光の間」には太陽と富士山をイメージした大きな壁画があって、広大な庭園には薔薇の花が見事に咲き誇っていた。

五反田からタクシーを利用したのだが、すぐ近くには清泉女子大学があって、元々は旧島津公爵邸。やはりジョサイア・コンドル氏の設計で立派な庭も有している。四季折々に楽しみがあり、俳句の題に事欠かない。

こっちは狭いマンション住まいだから季節を見つけるのがしんどい。食卓に並ぶ秋刀魚といったところか。

そうそう、当日は立礼式のお茶をご馳走になった。ちと敷居が高かったが、一服の至福を味わった。

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2010年10月23日 (土)

「尻手黒川線(第Ⅲ期)」開通

平成22年10月23日(土)。久々の秋晴れの下、念願の尻手黒川線(第Ⅲ期)の開通記念式典が挙行された。

川崎市は鰻の寝床のように南北に長いから縦軸の交通網の整備は大きな課題。ほんの683mだが、長い年月を要した。

新百合ヶ丘駅周辺の交通渋滞の原因は、駅周辺の利用客以外に町田方面に抜ける車両が駅方面に流入してくる為だ。本来であれば尻手から北上してくると世田谷町田線にぶつかるのだが、その最後の数百mが未開通であったが故に大渋滞に繋がっていたのである。

これで世田谷町田線以北の麻生区と縦軸の幹線道路が繋がった格好だ。その架け橋は「柿生大橋」と命名された。

式典では国土交通省地方整備局の役人も出席。隣の議員が「橋梁ならまだしもこんなとこまで出て来やがって」「せっかく紹介したのにまだ連絡してないなんて用地買収なんか民間に委ねちまえばいいんだ」と何故かご機嫌斜め。近寄らぬに限る。

式典では、地元の「夏蒐太鼓」、「片平囃子連」と鳴子踊りチーム「輝楽」の演技が披露された。

テープカットの次はくす球開披。これは地元の子ども会にやってもらったのだが、これは良かった。子どもたちには生涯のいい思い出となるだろう。

その後、区間を渡り初めて式典を終えた。

それにしてもラスト1マイルっていうのはほんとに長い道のりである。

横浜市営3号線の延伸をすぐ思い浮かべてしまう。たった6kmなのだが。

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持っている者の悲劇

雑誌「AERA Biz」の今月号に滝川クリステルさんのインタビュー記事が掲載されているが、山川哲史氏(バークレイズ証券マネージングディレクター)との対話から。

『日本は追い詰められないと何もしないので、海外の投資家は、「日本にとってベストシナリオは、何かクラッシュが起こることだ」と言われる。』という一節があるが、なるほど、的を得ている。

何故、日本は変われないのか。

同氏は、「持っている者の悲劇」と表現する。

恵まれた環境の中にいると痛みを避けたがる。多少の不満はあるかもしれないが、今のままでいいじゃないかという甘え。クライシス(危機)がなければこの国の人は目が覚めない。

一方の韓国は「持たざる者の強さ」。皮肉にもIMF危機の経験が経済成長に繋がったと分析している。6月28日のブログにも記したが、竹中平蔵氏も同じことを言われていた。

明治の文明開化は黒船来航の結果であるし、昭和の高度経済成長は戦争がもたらした結果である。

以前、戸塚ヨットスクールの戸塚宏氏と田母神俊雄氏が「それでも、体罰は必要だ」という本を紹介したが、まさにその位の人物が教育長になる位のインパクトがなければ教育現場も変わらないのではないか。

本来、日本人が持っている底力を発揮すれば、きっと教育に限らずこの国は良くなると信じている。

しかし、その底力は未曾有の経験がなければ発揮されない。危機でしか変われないとは何と情けない国か。

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2010年10月22日 (金)

総長の出番

ツイッター上でも「本市の市立中学校で男性教諭が複数の生徒から暴行を受け、顔面を骨折する重傷を負ったとのこと。体罰どころか生徒に反撃してしてはいけないとは、わが国の専守防衛以上の酷さだ」

というつぶやきに対しての反響が多かったのだが、その中に「一部の事件を引き合いに出して、親と教室との対立の構図をいたずらに公言するのは、議員の姿勢として如何なものでしょうか?」との意見をいただいた。

丁重な返事を差し上げておいたが、これは一部の事件ではない。教育現場が抱える最大の課題がこの事件に集約されている。そして、臭いものに蓋という感覚、隠蔽の体質こそ教育現場の退廃に繋がっているのである。

教師は言えないことも多く抱えている。生徒からの暴力、いや、暴力行為のみならず、もっと陰湿ないじめも受けている。教育委員会や学校現場には隠蔽体質があるのは事実だが、それだけ保護者を含む社会的な圧力が強いのである。

であるから、教育委員会で把握しているいじめの件数や校内暴力の件数は氷山の一角に過ぎない。

確かにだらしない教師、免許を剥奪したほうがいい教師もいるが、崇高な職業であって社会から賞賛されるべき教師がそんなに肩身の狭い思いをしていることはおかしいじゃないか。

教育は中立だなどと外部からの干渉を避けているが、どう見ても中立ではないし、都合のいい逃げ口実にしかなっていない。

「教師だってその位の躾は家庭教育で何とかしてくれよ」とは思っていても言えない。

「保護者もうちの子に限ってそんな悪い子ではない。教師がおかしいんだ」と保護者に軍配が上がるようになっている。

警察が出るには早すぎる。やはり、ここはやはり元暴走族の総長の出番ではないか。

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2010年10月21日 (木)

年貢の納め時

後年、バーネイズは著書の中で、「PRコンサルタントは良心的に活動すべきだ」とその職業倫理について述べているが、その倫理は大企業の利益に捻じ曲げられることも多かったようだ。

壮年期に権力をふるったり、表舞台で活動してきた権力者、ジャーナリストは晩年になるにつれて、権力を批判する側に回ることが多い。年貢の納め時とはよく言ったもので、やはり人生「いい人」で終わらせたいのである。

さて、過日は、昭和50年頃に一世を風靡した暴走族の総長とお会いする機会に恵まれた。

往年の名残はあるものの今は真面目に働き、30年以上もへた今でも仲間同士の飲み会を開催している。修羅場をくぐり抜けた者同士の結束は固いし、バーネイズの転向ではないが、世の中の役に立ちたいと豊富を語る。

おらが地元の町会長の話を思い出す。「おれたちみたいなろくでなしが今では町会長やってるんだからなぁ。成績が優秀だからいいってもんじゃねぇんだよな。」

昔は社会からはみ出しても救ってくれる大人たちが居た。しかし、今は放り出されたらそのまま。

当時は放り出されても任侠の道に入れば義理と人情位は教えてもらえたが、今は薬物など氾濫しているから一歩間違っちまえば、這い上がれない奈落の底に落とされる危険性を孕んでいる。

であるからこそ、そういう人物に活躍してもらわねばならぬ。

教師も親も見てみぬふり。それでこの国の将来を担える立派な若者を育てることが出来るのか。

多少のはみだしは結構だが、「人様は殺しちゃいかん、薬物に手を出すな」位のことは塀の中を経験した人物から教えたほうが効果がありそう。

いい子ぶっているようなエリートには人の痛みや苦労も分からない。様々な辛酸を嘗めても、どん底から這い上がってきた人物の言葉には重みがある。

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2010年10月20日 (水)

バーネイズ著「プロパガンダ」~後編~

「現代の政治は、政治家の個人的な魅力を売り込むことに重点を置いている。政党全体、政綱、外交政策が、パーソナリティという実態のないもので売り込まれる。

候補者が魅力的であれば、どんなにつまらない公約であっても、有権者の得票を勝ち取ることが出来る。しかし、もっと重要なことは、各政党が掲げるマニフェストの中身と目的であることは言うまでもない。マニフェストに力点を置くべきである」

とは著書からの引用だが、古臭さを感じさせない。まさに今の日本に当てはまる。

本書が書かれたのは今から80年前。恐るべし慧眼である。

さて、その同氏、その名は知っていたのだが、あの心理学の大家ジークムント・フロイトの甥にあたることを初めて知る。

著名な業績として「女性の喫煙運動」や「石鹸彫刻コンクール」があるが、前者のほうはタバコ会社のPRコンサルタントとして、男性のみならず女性にも販路を開くことで市場の拡大を図った。

そして、彼の真骨頂は、女性もタバコを吸おうとストレートに訴えるのではなく、女性のほうからタバコを求め買いたいと思わせたことである。無理やり買わせたのではどこかに感情的なしこりが残る。

どうやったのか。

相手は女性、女性にとって痩せて美しい美貌を保ちたいという願望は自然な欲求に基づくもの。

そこを点いた。それが奏功する。関連しそうもない業界まで巻き込んで消費者の需要を作り出す手法は彼ならでは。

クライアントのみならず、自分が社会をどのように作りたいのか明確なイメージとグランドデザインを持って行動せよと説いている。

しかし、60年代にはそのバーネイズも反喫煙キャンペーンの手助けに回る。何がそうさせたのか。続きは明日。

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2010年10月19日 (火)

バーネイズ著「プロパガンダ」~前編~

ツイッターでもつぶやいたのだが、エドワード・バーネイズ著「プロパガンダ」を読む。

ウォルター・リップマン「世論」と並び称される名著。示唆に富む内容であって、とりわけ第6章「プロパガンダと政治家のリーダーシップ」は政治化必見。これで私もトップ当選かも。うっしっし。。。(笑)

以下、本書からの引用を含めての連載企画。

「プロパガンダ」とは大衆説得の技法とされているが、現代の政治家が大衆を扱うやり方といえば、あまりにも古臭すぎるし、とりわけ国政選挙では莫大な費用を垂れ流している。その宣伝の割に効果は薄い。

「米国企業は当初、政治の世界から広範囲の大衆にアピールする方法を学んだ。しかし、企業が競争の中で苦労しながらその方法を改良し続けてきたのに対して、政治は古い慣習にしがみついたままだ」と著者は言う。

しかし、近年の米国大統領選挙はプロパガンダの技法を駆使するようになった。PRコンサルタントなどという言葉が出てくるが、ジョージ・W・ブッシュの選挙参謀であるカール・ローブなどまさに最たるものである。

米国のそれを真似すべしとは思わないが、そういうことを知った上で、随所に戦略的に活用していくということがあってもいいのではないか。

では、プロパガンダを駆使すればリーダーになれるのか。

否。

「プロパガンダとリーダーの関係は、「新聞が世論を作るのか、世論が新聞を作るのか」の議論と同じ。恵まれた土壌が無くてはならないが、リーダーとなるべき人物も、それなりの、その豊な土壌に植えつけるための種子を持ち合わせていなければならない。」(著書からの引用)

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2010年10月18日 (月)

危機管理術

過日の衆議院の予算委員会。VTRで見たのだが、河野太郎氏の追及はなかなか良かった。

天下りと公務員制度改革について総務大臣の片山善博氏に迫る。予算委員長の不要な一言のおまけつきだが、大臣の回答も好感が持てた。

「裏下り」などの表現も出てきたが、「天下り」というのは役所用語ではない。本市でも議員の質問には「天下り」という言葉が出てくるが、役所の答弁では「再就職」となる。

閑話休題。

その後も厳しい追求が続く。総理大臣に答弁を求めたのだが、鬼の形相の仙谷由人氏が立ち上がる。一筋縄ではいかなそうな面である。

「総理への答弁を求めたのにあんたは何だ」と河野太郎氏も一歩も引かない。総理を庇う気持ちも分からぬではないが、総理が答弁をすることに対しての恐れからか。

さて、わが川崎市議会の常任委員会においても請願を含む様々な審議が行われるのだが、会派の意見を述べるのが私の役目。

1期生の橋本勝氏と副議長の嶋崎嘉夫氏が同じメンバーなのだが、私が述べることが暗黙の規定路線になりつつある。万が一、何か間違ったことでも言おうものなら副議長が修正してくれるからという思惑が働いているらしい。

まぁ一国の総理なのだから自らの言葉で積極的に語るべきだと思うのだが。。。危機管理だけは周辺に多少の心得があるようだ。

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2010年10月17日 (日)

プラセボ効果

今日は先輩の石田康博市議のブログ(http://www.ishidayasuhiro.com/blog/)からヒントを得た内容である。

雑誌「選択」の今月号にプロゴルファーの佐藤信人氏の記事が掲載されている。その構えに入ると、途端に嫌な気分に襲われ、30センチ程度の距離でさえ、外してしまうという。

「パット恐怖症」。心理学的な範疇に含まれるらしい。

ゴルフに限らず、メンタル面が結果を左右することが少なくないようである。

その名自体は初めて知ったのだが、「プラセボ効果」なるものがあって、要は偽薬でもその気になって飲めば効果があるというもの。

今月1日よりタバコの税率が引き上げられたが、愛煙家にとっては精神安定剤のようなもの。タバコを止めた途端に体調を崩したという例は枚挙に暇がない。タバコの害よりも精神的なストレスが体に与える影響のほうが深刻かもしれぬ。

前向きに生きようという考えを「ポジティブシンキング」などと呼ぶらしいのだが、そんなタイトルがついた本が巷に溢れている。私はとんと縁がないから読んだこともないのだが、どれだけの売り上げがあるのだろう。興味深い。

こういう仕事をしていると悩み事相談がほとんど。相手側は精神的に疲れているケースも少なくない。

前向きな人の周囲にはそういう人たちが集まるから、人間関係を築くというのがいい人生を送る為の大事な要素である。

類は友を呼ぶ。金曜には昔の仲間たちに誘われて派手に遊んでしまった。

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2010年10月16日 (土)

平成22年度麻生区地域功労賞

夏の参院選。候補者の一人であった小泉昭男氏(現職)の応援に小泉進次郎氏が駆けつけた。

我々は露払い。候補者到着までの前座をつとめることになる。我々は指定席が決まっているのだが、頭を悩ますのは進次郎をはじめとする客寄せ有名人の扱い。

候補者の前にやらせると、有名人の演説が終わった瞬間、客が引けて惨めな結果に終わる。

ということで、候補者の後にやらせたほうがいい。

過日の麻生区民祭。開会式後に同じステージ上で「地域功労賞」なる授賞式が開催されていた。開会式は各団体への動員指令が功を奏してそれなりの人が集まる。

しかし、その後は有名人の街頭演説後が如き状況。地元の為に貢献された方々の表彰式だけにもう少し工夫があってもよいのではないかと思っている。

私のホームページごときで恐縮だが、今年の表彰者を紹介させていただく。

大塚純子 様・・・野村自治会からの推薦。長沢小学校通学路で毎朝の登校時における児童の安全見守りの功績。

長瀬英雄 様・・・片平町内会からの推薦。長年に亘る柿生緑地保全の維持管理の功績。

花の実会 様・・・岡上西町会からの推薦。お年寄りや体の不自由な方々の支えあい活動を通じて地域に貢献。

西塔之越手をつなぐ会 様・・・西塔之越自治会からの推薦。芋煮会などの行事を通じて高齢者と子どもたちとの交流を通じて地域に貢献。

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2010年10月15日 (金)

行政視察より~仙台市/郡山市~

私と一文字違いの有名人、山崎直子さんが宇宙飛行士を目指されたきっかけは子どもの頃に見たプラネタリウムだった。

私も子どもの頃は星空が好きでプラネタリウムに通った経験もあるのだが、どこかで道を間違えて今に至っている。

何十年ぶりにプラネタリウムを見る機会に恵まれた。場所は仙台市天文台。

行政視察で郡山市と仙台市を訪れたのだが、両都市とも名物のプラネタリウムがある。郡山市のプラネタリウムは視察対象外なのだが、駅前ビルの最上階に世界一高いプラネタリウムということでギネス認定を受けている。

一方の仙台市は七夕まつりに代表されるように天文が盛んな風土であって、由緒ある仙台市天文台を保有している。天文教育が盛んで、市内の中学生が授業で年に1回訪問するというが、年間40万人もの来館者がある。

私も理系出身だから好奇心が強い。筒が1.3mの望遠鏡があって、さぞ大きなレンズかと思いきや、レンズではなく拡大鏡を利用しているというではないか、「望遠鏡=レンズ」ではないとは驚きである。

元国立天文台長で総合研究大学院大学の小平桂一前学長は、本市主催の教員研修の見学会に1人だけ小学生としてまぜてもらったことがきっかけで、その道を歩むことになられたとのことだが、子ども時代の経験というのは非常に重要な要素である。

ちなみに現在の仙台市天文台長は中学生時代に2代目の天文台長の話から天文に興味を抱いたという。

当日の案内人は、副台長の小野寺正己氏。施設の建設や維持に要する費用は決して安くはないのだが、これがきっかけでノーベル賞授賞者が生まれれば高くはないのではなかろうか。

まぁそこが一番難しいところであるが、同氏が子どもたちに説明する姿に真剣さを感じた。

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2010年10月14日 (木)

考える葦

人間は考える葦であると言ったのはフランスの数学者パスカルであるが、世に盲目的な追随ほど恐ろしいものはない。

やはり政治の世界にも思考するということが必要ではなかろうか。

子宮頸がんに対するワクチン接種の公費負担が政治課題になっている。日本時事評論という新聞が届くのだが、1面に子宮頸がんワクチンに関する記事を目にした。公費助成が規定路線になりつつあるが、安易な風潮に警告を鳴らす内容になっている。

子宮頸がんは、年間1万5千人の新規患者が発生し、3千5百万人が死亡する。予防できる癌として、国際的にもワクチン接種の効果が認められる反面、高額な自己負担が課題。

ワクチン接種は保険適用外の為、約5万円程度の負担だそうであるから、「ワクチン接種の公費負担」を打ち出せば、国民には受けるが、将来にツケを回す結果に終わりそうな子ども手当の二の舞にしてはならない。

子宮頸がんワクチンの値段が高いことを知った上で、税金で全額を負担することが妥当なのか、適切な避妊をしても子宮頸がんになるリスク、なった場合のコスト等、金額を明らかにした上での議論が必要であると記載されている。

以前は40歳代の発症が最も多かったのが、ここ20年位で20~30歳代の女性患者数が倍増。その背景には「性交渉開始時期の低年齢化等の影響がある」と政府も認めている。

性交渉の低年齢化と性道徳の頽廃が一因にある以上、拙速な議論は避けるべきで、もう少し慎重に事を進めるべきであると思うのだが。。。

これでまた票が減ってしまった。

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2010年10月13日 (水)

池に溺れる若者と老人~後編~

突然だが、池に溺れそうになっている若者と老人がいる。みなさんならどちらを救うか。

質疑応答の際に、我が国も諜報機関を持つべきではないかとの質問を投げかけた。

我が国は国土も狭いし、資源もない。兎の耳のようにアンテナを張り、外交を有利に展開させることが国益に叶う。もはやドンパチの時代ではないし、情報戦を制したほうが勝ちである。それはビジネスの世界も同じ。とりわけ外資系企業は情報に敏感。だてに国家にCIAやMI6などの対外諜報機関を抱えていない。

3日(日)の読売新聞朝刊に東大教授の北岡伸一氏が防衛政策を述べていた。日本版NSC(国家安全保障会議)の設置に関しても挫折したことが記されているが、まず必要なのは安全保障の議論を内閣中枢において絶えず行っておくこと。様々な想定をもとに、より多くの正確な情報を分析した上で結論を出すことが必要ではなかろうか。

現在は外務省、警察庁、防衛省等が各々の諜報活動を行っているが、いかんせん仲が宜しくない。国益の為に下手なプライドは捨てるべきである。

冒頭の溺れる二人も、具体的には未来ある若者を先に救うべきだという意見もある反面、若者は自力で脱出できる可能性が高いから老人を先に救うべきだという意見も。

また、泳ぎが得意か不得手かにより対応は異なる。要は状況によって様々な救出ケースが考えられるという示唆を含む例えなのだが、肝心の情報を持ち合わせていなければ判断を誤る結果になりかねないということ。

私の鋭すぎる質問によくぞ聞いてくれたとは言わぬが、表情にはそのように書いてあった。

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2010年10月12日 (火)

池に溺れる若者と老人~前編~

私は経験したことがないのだが、官僚の世界で出世するには並大抵のことではないらしい。

とりわけ、霞ヶ関では、村の役場とは違って、出世コースを歩むにはゴマスリだけでは通用しない。麻生区は官僚の幹部経験者の在住率が高い。春と秋の叙勲、褒章には必ず何名かの名を目にすることになる。

うちの区に限らず、巷には官僚の幹部経験者が大勢居る。一流官僚とは云えども定年退職後は地元のおじさん仲間。

そういう方々を在野に眠らせておくのはもったいない。社会的な損失であって、その能力と経験を社会の為に最大限活用すべきであると思っている。

自民党川崎市議団の15期会(2期生)なるものがあって、各分野から様々な講師を招き、勉強会を開催している。

今回の講師は元陸幕長の冨沢暉氏。現在は東洋学園大学の客員教授。テーマは「わが國を巡る内外情勢」。尖閣諸島から普天間まで専門家の観点からご教授いただき、「領域警備法を早急に制定せよ」など興味深い論文も見せていただいた。

中国漁船衝突事故は、明らかに領海侵犯だが、船長が逮捕されたのは、あくまでも公務執行妨害容疑であって、領海侵犯を取り締まる法律がない。

国際法(82年国連海洋法条約)にもとづき、領海侵犯を防止する為の法律を作ることが可能なのにしていないということを指摘している。

全て記せば10日間の連載記事になりそうだが、紙面の都合上、今日明日の2日のみ。

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2010年10月11日 (月)

大型モニターの前に

川崎市議会の本会議場に大型モニターが設置され、各区役所でも中継を見ることが可能になった。

これで多少なりとも居眠りが減るし、議会への関心が高まってもらえればと秘かに期待するのだが、効果やいかに。

さて、大型モニターを設置している都市は珍しく、ある意味では先駆的な取り組みであるが、一方で、本会議場に国旗が掲揚されていないというのも本市くらいではなかろうか。

「男女共同参画」や「子どもの権利条例」にしてもおかしな勢力が暗躍するからろくな結果に終わらない。まぁ国旗掲揚もそんな抵抗勢力があって進まないらしい。

大型モニターの前に、国旗と市旗を掲揚すべきだと訴えているのだが、慣例とかいうもので、全会一致が原則なんだそうだ。それじゃあ生涯に亘って国旗が掲揚される可能性は皆無に近い。

なんとだらしがない限りである。

インターネット中継や録画放映が可能になったことで、議員側には人様に見られているからと緊張感が漂うようになった。情報公開の威力の一つだが、一方で原稿に依存せずにアドリブが多くなった分、言葉が汚くなったし、議論の中身も薄くなったケースもある。

以前は、原稿を棒読みに近いものもあったが、行政側との事前調整が万全に行なわれていたから後で会議録を入手するときれいな文章になっている。

これも時代の流れというものかもしれぬが、どことなく寂しい気がしている。

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2010年10月10日 (日)

愛妻家の証

選挙時には相手候補の悪い噂を流すというのがセコい手法の一つだが、以前、私にもそんな噂が流れたことがあった。

巷によくある離婚ネタである。単にチビの出生後、妻の実家に戻っていただけなのだが、周辺の支援者がことのほか心配してくれ、妻を呼び戻して駅頭に立たせたことがある。

そこで、既婚者のみなさん。カタカナではマリッジリングなどというらしいが、結婚指輪をはめているだろうか。

中には奥様から浮気をしないようにと強制的に付けさせられている既婚者もいるかもしれぬが、今日はその結婚指輪の話題である。

キャバクラなどでは外したほうがモテるなどと言われたこともあるのだが、そのたびに外していたらある日無くしてしまったなどという笑えない話もあって一部の男性諸君は苦労しているらしい。

つけているほうが誠実で好印象だなどという意見もあるらしく、結局はどっちでも良さそうだという結論に達した。

愛妻家の私も左手の薬指に指輪が光っているのだが、(いや、光ってはないな)、外そうにも外れない。妻の呪いかなど冗談にも言えぬが、外れなくなってしまった。

もう10年以上もつけているからほとんど気にもならないのであるが、たまたま目についたからブログに書いてみた。

家庭を大事にしているというイメージに繋がっているだろうか。

ちなみに妻の分は行方知れずである。

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2010年10月 9日 (土)

ウィキペディア

ウィキペディアなるものに掲載されるには余程の有名人なのだろうと思っていたら、自分で登録出来る事を初めて知った。

実名は伏せるが、昨年の川崎市長選挙時にわが党の推薦候補者として名前が挙がった人物が居る。事の真偽は分からぬが、宮崎県の東国原知事のブレーンでしたなどということだったと記憶している。

ウィキペディアにそれらしい記述を見つけた。「川崎市長選挙に自由民主党川崎支部連合会から出馬要請を受けていたが、これを辞退した」とある。

当時の民主党は政党相乗りの重複推薦は認めないとの方針があったから、現職の市長は自民党の推薦など要らぬと断られた経緯がある。

そのどさくさに紛れて名前が挙がっただけのことで、私など顔も見たことが無い。ましてやどういう経緯で出てきたのかも分からぬうちに、猶予期間中に本人が勝手に辞退した結果、新たな候補者を探すハメになった。

とりあえず何にでも手をつけておいて、都合がいいときに、「あれは私がやりました」とはセコい議員の常套手段。ペテン師の類だが、今から振り返れば単なるペテン師に騙されたようなものだ。

見事に本人の勲章になっているよう。確かにそういう話もあったようだから経歴に利用されるのは自由だが、自分で勝手に辞退した割にはあまりにも大袈裟ではないかということを言いたいのである。

本人の実力で勝負できない人物は会社の看板や後ろ盾を利用する。

親分らしき東国原知事の去就に注目が集まるが、本人のご活躍を期待している。

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2010年10月 8日 (金)

総理を狙う男~後編~

「議会の仕事が見えていないことが市民の不信に繋がっており、極めて重く受け止める」とは名古屋市議会議長のコメント。

腹の中は煮えくり返っていると思うが、ここで挑発するようなコメントをしたのでは格好の餌食になる。火に油を注がず、絶妙で的を得たコメントに長年の見識を感じさせる。

議員側とて「首長と議会は車の両輪」だからなどと胡坐をかいている余裕はない。過日、自民党川崎市議団の主催で、元三重県知事の北川正恭氏を招き、勉強会を開催した。

有権者の6割の方々が議会不要とのこと。完全に議会が市長の追認機関になりきっているではないか。予算を否決したり、専決処分などというものは独裁を許しているようなものだし、危機感の欠如が甚だしいとかなり手厳しい。

全国的にも名古屋とか大阪などは首長が目立っているが、名古屋とか大阪という都市は歴史的にもそういう雰囲気がある土地柄だとのこと。

全国的にも三重県議会は模範になりうる議会として名高いが、そこまで到達する為の苦労話が興味深かった。

権力闘争どころか、ともに三重県の為にベクトルを合わせようと信頼のおける人物を議長に推薦し、二人三脚で改革を行ったという。

現在の名古屋市長は、かつて民主党党首選で推薦人が集まらなかったことが如実に物語っているが、信頼関係が成り立たなかったということ。

独裁政治がどれほど危険なものか。そして、伝家の宝刀で仕留めることが出来なかった場合の返す刀がどれほどのものなのか。遺恨というものは恐ろしいものだ。

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2010年10月 7日 (木)

総理を狙う男~前編~

名古屋市の名物市長の河村たかし氏。「公約の実現を阻む市議会は解散させるしかない」と伝家の宝刀を抜いた。結果はご承知の通りだが、大きな禍根を残し、いづれにしても厳しい市政運営を強いられることになるだろう。

「仲間内では決は取らぬに越したことはない」とは長老議員の言であるが、対立は遺恨を残す。

リコール請求になっているが、ファッショの類。どこまで判断できる情報が伝わるか。公約だけ見れば目を惹きそうな内容。

「市民税減税」。市債を発行して減税するのであれば将来へのツケになる。これは以前(6月1日)のブログに記した通り。

「地域委員会」なるものが、町内会自治会ではないのか。町内会自治会は旧住民の意向が強い。活躍できない方は新たな組織を求めるはけ口になっていないか。

「議員報酬減」。元来、議員は妬み疎まれる職種。市長は自らの給料は半減しても家業の古紙回収業は潤っていると聞く。そこに政治的圧力はないのか。

結局は目立ちたがり屋。「総理を狙う男」など名乗っているが、その布石にすぎぬのではないか。マスコミも売上数を伸ばす格好のネタである。

これから署名の本人確認等の本格的な精査が行われるが、仮に名古屋市議会の解散という状況になれば、必ず阿(おもね)る輩が登場する。それこそ市長の思う壺。

阿久根市同様、さすがに解散はやりすぎか。伝家の宝刀を抜いたのは失敗だと思うのだが。。。まあ目立つためには仕方がないか。

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2010年10月 6日 (水)

決算審査特別委員会より~生活保護の適正執行(後編)~

生活保護の年齢別受給者数の資料を入手したのだが、60歳以上の高齢者が約半数を占め、前年度比伸び率が一番顕著な世代は年金支給開始年齢を含む65~69歳の方々。

そのへんの方々は定年退職後の年齢だから不況による雇用情勢の悪化の影響は小さいはずなのだが、やはり、何らかの理由で保険料を払ってこなかった方々が、一定の年齢を迎え、生活保護に頼らざるを得ない実態が浮かび上がる。

ということは、景気が回復しても生活保護受給者の伸びは緩やかになるかもしれぬが、減少に転じる可能性は低い。

年金保険料の納付率の資料も入手したのだが、納付率は6割程度だから、4割の方々は潜在的な予備群であり、将来的に生活保護受給者になる可能性が少なからずある。

不況の影響よりも無年金高齢者の生活保護への流入に対してどのように対応していくかという観点からの対策が必要ではないかと提起した。

現在、政令市では雇用・労働施策や年金制度など社会保障制度全般において、幅広い議論を行なう中での「生活保護制度の抜本改革」を国に対して求めているのだが、なしのつぶての状態にある。

年金一元化などは現政権が期待された一因なのだが、ミスター年金も舞台裏に隠れてしまったし、そもそも年金台帳の記録問題の追及で脚光を浴びたから、一元化はさすがに荷が重かったか。

現行の照合作業は1ヶ月に15万件。とすると年間180万件。

7月1日現在で消えた年金の未統合部分3千6百万件だから完了までに単純計算で20年。

毎年約1千億円の予算が見込まれているから。。。

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2010年10月 5日 (火)

決算審査特別委員会より~生活保護の適正執行(前編)~

全国的にも生活保護の受給者は190万人を突破し、戦後、昭和27年度の204万人に迫る勢いを見せている。

受給世帯数も過去最多を更新し続け、とりわけ都市部においてはその扶助費の増加が財政を圧迫し、将来に暗い影を落としている。

本市において昨年度決算額492億8千万円となり、一般会計総額の約1割を占めるに至った。

本人の必死の努力空しく生活保護に頼らざるを得ない方々が大部分を占める反面で、一部の厚顔無恥の方々が、博打を含む娯楽に費やしたり、貧困ビジネスの温床になったりという話は良く聞く話であって、そういう人まで庇う行政の姿勢に怒りを感じている人はかなり多い。

そこで、生活保護の適正執行の観点から幾つかの質問を行なった。

まず、不正受給の実態を明らかにする。昨年度の不正受給額は約2億円。その主な内容は収入の無申告や過少申告。いわゆるアルバイトなどを届けなかったというもの。正直に申告すれば手間はかかるし、扶助費が減額されてしまう。

これじゃあ少ないから稼ぎを増やそうという心境は分からぬでもないし、少なくとも怠け者ではないのだが、許されるべきものではないし、厳正な対処を求めた。

次に、受給者にはケースワーカー(CW)という職員が世話役になる。

生活保護の受給者には人生の辛酸を嘗めてきた方が多い。ある意味で厄介な方々も少なからずいるわけで、そういう方々と対峙できる人の機微が分かるような経験が求められる。

以前よりCWの経験年数の浅さを指摘し、その拡充を求めてきたのだが、その充足状況と今後の改善内容などを伺った。

詳細は川崎市議会の会議録が公開されるので、そちらをご参照されたい。

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2010年10月 4日 (月)

決算審査特別委員会より~かわさきFM(後編)~

担当の職員2名は内情も良く知っていた。私の(鋭すぎる)人物分析によれば、職員は「これではいけない」と思っていたはずであるし、「委託料も減額しなければならない」ということに頷いていた。

しかし、何故か歯切れが悪い。多分、上層部から言われたのだろう。「委託料の見直し」については、会社側とも協議しなければならないし、「適当にあしらっとけ」とは言わないまでも、論点を摩り替えるよう指示は出ていたはずだ。

真面目な職員である。差し戻すのも忍びず、会社の経営計画を定めさせることで決着を図る。(正確には大株主だから会社側に求めるという表現に終わるが。。。今まで計画がなかったことが信じられない。)

元々、代表取締役社長は本市OB。OBの再就職には「年収5百万円未満、退職金無し」という枠がはめられている。世の天下り批判を受けてか平成18年の途中から民間人を起用した。

然れども、本市委託料にほぼ全面的に依存するという経営状況は一向に改善されていない。「第二の人生であれば仕方がないが、馴れ合いの中でなんとなく選ばれて、代表取締役社長として2年間の任期を無難に終える。それじゃあやり手も限定されるし、ダメなんじゃないの」。

この会社を何とかするんだという気概と大胆な発想を持った人物に託すべき。

市の補助金がジャブジャブ投入されて悠々自適の経営を行っているからそういう批判になるのであって、市の委託料に依存しないのであれば、報酬も見直した上で、市のOBであっても結構じゃないかとリップサービスまで付けてしまった。

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2010年10月 3日 (日)

決算審査特別委員会より~かわさきFM(前編)~

今回の委員会では、「かわさきFMの経営」と「生活保護の適正執行」について質問を行なった。3~4回にわたり、その内容を紹介をする。

市の出資法人、いわゆる外郭団体というのは目が行き届きにくい。国のファミリー企業ほどではないにしても、市の補助金がジャブジャブ投入されて悠々自適の経営を行っているぬるま湯経営のところが少なくない。

「かわさき市民放送株式会社」いわゆる「かわさきFM」について取り上げた。本市の出資率は55%。何故、白羽の矢を立てたのか。ある関係者の相談を受けたことがきっかけになった。きっかけとは不思議なものである。

細かい話は省略するが、「だって、社長に民間人を起用して経営は改善されたんじゃないの」-「以前より酷くなりました。今ほど杜撰な状況はありえない」とのこと。

「かわさきFM」は、市民・こども局の所管。シティセールス・広報室の職員2名がやってきたので、様々な資料を要求した上で話を聞いた。

本市の委託料は年間約5千万円。決算資料に目を通すと、本市の委託料だけで全ての放送原価が賄いきれて、代表取締役社長を含む役員報酬を補って余りある。

「これじゃあ企業努力もへったくりもないじゃないか」。さすがに机は叩かない。民間であれば許されるかもしれぬが、市の税金にはそんな余裕はないはず。

今後における委託料の減額について回答を求めた。「自立した経営を目指し、民間の収益確保を伸ばすことが重要」との答弁書を持ってくる。

「委託料の見直しについて聞いたはずだが。。。」。歯切れが悪い。続きは明日。

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2010年10月 2日 (土)

会社更生法

消費者金融大手の武富士が自主再建を断念し、会社更生法の適用を申請することになった。

消費者金融は、利息制限法の上限金利(年20~15%)と出資法の上限金利(年29.2%)の間の貸出金利「グレーゾーン金利」が最高裁判決で違法と認定されたことから、過払い利息の返還請求が急増し、資金繰りが悪化した。

法的整理により、過払い利息返還の負担を軽くすることで経営再建を目指すとみられるが、カネが絡む話だけに今後の難局が予想される。

各方面が、ここぞとばかりに攻め立てる姿勢に「妬み」「恨み」「嫉み」の類というのは恐ろしいものだと改めて思い知らされる。

創業者の故武井保雄氏の横暴が耳目を集め、厳しい取り立てのみがクローズアップされるが、借り手とてその金利で了としたのではないか。

生活に困窮する状況には同情出来ぬこともないが、武富士側も後付けで結論をだされて当初の契約が無効とされることには忸怩たる想いがあるのではないか。

私のもとにもカネの工面をして欲しいとの相談を持ち込まれることがある。

「銀行が信用保証協会の信用保証を付ければ貸してくれるというんだが、そちらに働きかけてもらえないか」などと言われて橋渡しはするが、いまどき、私の一言で査定が甘くなるなどということはありえない。

カネ貸すまでは貸し手が強いが、その後は立場が逆転する。何かあれば駆け込み寺に持ち込まれたらアウト。

貸してくれないとのボヤきも聞こえるが、それ以上にカネの貸し手も大変なのである。

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2010年10月 1日 (金)

がんばれ日本共産党

川崎市議会の代表質問。

答弁のトップバッターは市長。「ただいまの○○党を代表された○○氏の質問にお答えします」との前置きから始まる。

○○には正式名称が入るのだが、共産党と「日本」を省略される。市長の意図は分からぬが、正式名称は日本共産党である。

「立ち上がれ日本」も同様だが、党名に「日本」を掲げたのは愛国心のあらわれか。

新党ブームも落ち着いたが、雨後の筍の如く乱立しても、時の政権に阿(おもね)らず、自らの主張を貫き通す骨のある政党と一目置いている。どこかの政党とは雲泥の差だ。

わが党が与党にいた頃は舌鋒鋭く迫ってきたのだが、どうも最近は調子が出ない。下野してからというもの、迫力に欠けるというか物足りなさを感じている。

昔から因縁の対決とはよく言ったもので、数々の名勝負が繰り広げられたが、好敵手は相手を育てる。長年の喧嘩相手が居なくなり、寂しくなってしまったか。

そんな折、前参議院議員の小池晃氏のつぶやきを見ていたら、中国漁船衝突事故に関して、

「尖閣諸島付近の領海で、外国漁船の不法な操業を海上保安庁が取り締まるのは当然。検察は、船長逮捕の被疑事実、釈放にいたる一連の経過について、国民に納得のいく説明をする責任が。日本政府は、中国政府と国際社会に、尖閣が歴史的にも国際法上も日本の領土である根拠を積極的にアピールすべきです。」とあった。

落選の憂き目に遭っていたとは少々驚きだが、なかなかいいこと言うじゃないか。

やはり好敵手に元気がないとうちもひ弱になっちまうから、ともにがんばろう。

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