マルシェ・ジャポンとセレサモス~前編~
麻生区は市内唯一つの農業振興地域を抱える区である。
税制面では優遇があるものの、土地利用については厳しい制限があって他への転用は出来ないことになっている。
一般的に、都市部の農家は裕福だと思われている。市街化区域にそれなりの土地があれば不動産収入に恵まれるが、市街化調整区域、とりわけ農業振興地域に土地を所有する農家の苦労は察するに余りがある。
現在の本市農家の状況は、平成16年予算審査特別委員会における私の質問に詳しいが、市内における専業農家の平均農業所得は188万円。それじゃあ後継者も育つわけがない。背に腹は変えられないのである。
何とかして都市農家の生産意欲の向上を図りたいとJAセレサ川崎が黒川地区に大型農産物直売所の「セレサモス」をオープンさせた。
新鮮な朝摘み野菜が生産者の氏名とともに並ぶ。生産者の顔が見えるから下手な出荷は出来ない。価格も自分たちが決める。
切磋琢磨することで良い農産物を生み出そうとする姿勢はもはや古い体質ではない。
最近は、マルシェ・ジャポンというのが流行らしい。ツイッターで教えていただき、早速に見学に訪れた。
マルシェというのは「市場」を意味するフランス語らしいのだが、農水省が支援する都市住民参加型の市場。
訪れたのはJR新橋駅近くのカレッタ汐留「カレッタプラザ」。汐留マルシェなるものが開催されていた。続きは明日。
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