経営能力と医師免許~前編~
全国の公立病院の4分の3が赤字らしい。
救急医療等の民間がやらない不採算部門を抱えているのだから、さも諸悪の根源のような叩かれ方をするのは迷惑なのだが、かといってそれを理由に遁辞を弄することも許されるものではない。
川崎市には直営の2つの市立病院がある。
よくある議論に、「病院の経営状況が悪いのは責任者である院長が医師であることが原因。医師は医療の専門家であって、経営の専門家ではない」というものがある。
医師の中には経営感覚の鋭い人物もいるし、その人の資質才覚によるものだから医師だからいけないというものではない。
経営能力の有無と医師免許は別次元の話である。
我々と同じ「せんせー」仲間である医師が抱える悩みは深い。
公立病院と違って「赤字=閉院」の危機に晒されるわけであるから、とりわけ、どのように収益を確保していくのか、その為には、どのような診療科目を設定し、広報宣伝を行っていくのかが重要な課題となる。
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