腹を括る
水泳の北島康介選手のコーチを長年つとめた平井伯昌氏によれば、彼は小さい頃より闘志が抜きん出ていたという。勝つことへの執念というか、絶対に勝つんだという気持ちがオリンピックのガッツポーズにつながった。
さて、こんな仕事やっていると年に何回か厄介ごとに巻き込まれることになる。いわゆるヤバい案件というやつ。
しかし、そんな状況においても、「絶対に負けないぞ」と腹を括って望むと案外いい結果が生まれることが少なくない。
「あんたみてぇなせんせーが出てくると厄介なんだよ」と威圧されたことがあった。
「こっちだってあんたみてぇなタチの悪い奴の相手なんかしたくはねぇーよ」などと言い返したのだが、謙遜も含めて申し上げれば「あんたみてぇな」というよりも「せんせー」の肩書きが迷惑なようだ。
こちら側に非がない以上、脅されただけで引くことは絶対に出来ない。こっちだって地元の支援者の期待を背負っている。弱みを見せることになるし、生涯に亘って脅され続けることになる。
そこで、対処法なのだが、初対面の場合には相手の言い分をじっくり聞くことが重要。その際にしぐさや言い分にほころびがないかじっくり聞く。
その後は、自分なりの分析を立てながらハッタリを含めて交渉するというのがいいだろう。(それでも本当にヤバい案件があったりして)
まずは、なめられないこと。向うにはこいつは一筋縄ではいかないなと思わせれば、腹を割った話が出来る。
ごく普通に生きていれば出会わないものだが、厄介ごとはいづれにしても気力と体力を消耗する。避けるに越したことはない。
| 固定リンク
« ジリ貧なんだから | トップページ | 汚名返上 »