ヤミ専従
普通一般の方には馴染みの薄い言葉であるが、「ヤミ専従」とは労働組合の役員が、勤務時間中に正規の手続きをとらずに、職場で勤務しているように装いながら給与を受給しつつ、実際は職場を離れて組合に専従していることをいう。
北海道教職員組合からの違法献金事件に揺れる政界であるが、ご他聞に漏れず本市も組合活動は盛んである。
本市のヤミ専従問題を最初に議会で取り上げたのは本市が誇る大物代議士(ちゃんと見てくれてるかなあ)、田中和徳氏である。
当人が川崎市議会議員をしていた時代だから、もう随分と前の話である。以前、所管部局から議事録を取り寄せて目を通したことがある。
具体的な氏名こそ伏せられているものの、A氏からE氏までかなり事細かに調べている。内部通報者が居なければ出来ないような内容だ。
古今東西いつの世も資本家と労働者が存在する。雇う側が圧倒的に有利だから雇われる側は結束して数の力で勝負せねばならない事情は理解できる。
労働者の権利と賃金を守るというのは至極結構なことなのだが、そこに生産性が加味されていないところに難点がある。朝8時半から夕方5時まで仕事をしようがしまいが机に向かっていたら給料が貰えるのはおかしい。
私は努力した人、額に汗して働く人が報われる社会が望ましいと勝手に考えているが、本人の努力むなしく残念な結果に終わることもある。その為のセーフティネットは必要だ。
しかし、能力ある人はそれなりの給料を貰うべきで、単なる労働時間が全てとばかりに収入額が決定するのは納得いかぬ。
なかには労働とも呼べぬようなお粗末な勤務実態もあるということを指摘しておく。
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