経営者の愚痴
ある企業経営者の愚痴を聞いた。
「最低賃金1千円だって。ふざけんなってんだ」。民主党のマニフェストに「最低賃金を時給1千円にします」と書かれていることを言っているらしい。
「だって国民の皆様がそういう選択をされたんだから」となだめるも怒りは収まらない。
経営者から見れば、現行の最低賃金を1千円に上げた場合、
同じ人数を抱えるとなるとその差額分だけ会社の負担が重くなり、会社経営を圧迫する。
同じ人件費総額でやろうとなれば足が出る分だけ雇用を減らさなければならない。
先方の意図するところは、「最低賃金を1千円にした上で現状通りの雇用を確保せよ」ということなのだろうが、そうは問屋が卸さない。
順調な会社経営があっての雇用。船が傾いた状態で、多くの船員を抱える訳にはいかないのである。船から下ろされる船員には茨の道が待っている。
そもそもあくまでも賃金交渉なのだから当事者間同士の話。そこに行政が介入するからややこしくなる。
自由競争の世界。高い給料が欲しければ本人が努力するのが、まず第一と考えるが。
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