お大事に
地元で大変御世話になった老夫婦が居た。
居たというのはご主人のほうが数年前に他界されたからだ。
連れ合いを失うというのはさぞかしつらいものなのだろう。そんな歳ではないが、すっかり弱ってしまった。(以前はほんと働き者の夫婦だったんだよなあ。)
さて、ある日の夕方。妻から依頼された買い物を終え、車に戻ると脇に一人の老婦人が蹲(うづくま)っている。
何と以前御世話になった方ではないか。現在はアパートに一人暮らし。過去に大病をされているが、ひと月前まではそれでも普通に歩いていた。
事情を聞くと、朝に転倒して骨折をしたらしい。ひとり無理して病院に行かれた帰りとのこと。重いリュックサックを背負っている。
容態を見るにあまり芳しくなさそうである。救急車を呼ぼうかと聞くが、大丈夫だという。これからどうするのと聞けば、家に帰ると言う。
特別に私のベンツ、いやワゴンRに乗せて自宅までお送りした。
週末、娘さん夫婦が御礼に尋ねて来られた。
もう6年前に亡きご主人からいただいた鉢植えが未だ事務所前に残っている。
鉢植えだけに土の栄養分を心配しているが、今年も元気に赤い実をつけた。
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