パー券
あまりいい響きではないが、いわゆる「パーティー券」である。高いもので2万円、安くても3千円。
巷の評判はあまり芳しくなさそうであるし、報酬も減額されている。冠婚葬祭はじめ地元の付き合いもカネはかかる。勘弁してくれというのが本音ではなかろうか。
われわれ地方議会でも年間を通じてかなりの負担を求められる。捌(さば)けなければ勿論自腹である。
地元にはただでさえ票の面で御世話になりすぎているし、余計な負担を負わせるわけにはいかぬ。
地元の企業に購入してもらっている御仁も居られるが、義理が生じる。口利き程度なら断れぬ理由になってしまう。
そんなことなら身銭を切ったほうがはるかにましだ。
そんな折、最近は長年の友人が付き合ってくれるようになった。歳も三十半ばを迎えればそれなりの余裕も出てくる。小さいながらも一国一城の主として活躍している友人もいる。
私が政治を志す以前からの友人だけに見返りも求められぬ。昔の義理やがんばれよという想いを込めていただくのである。
とはいえども、ただ好意に甘えている訳にも参らぬ。
政治にカネはかかることは否定せぬが、パー券に依存するというのは何とかならぬものか。
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