なおログ[Blog]

2017年10月21日 (土)

投票率

向こうから渡されることはあっても渡す機会なんてのはそうそうあるものでもなく。

向こうというのは市長で、渡すモノは賞状というか当選証書。有権者を代表して四年間の市政を君に託すと言わんばかりのその役職は年齢、貫禄ともに申し分なく、そんな機会が回ってくるとは何とも名誉な話ではないかとヨイショしてみるも当の本人は御満悦にはほど遠い様子にて。

期日前投票が好調と聞いた。利便性の改善に投票率の向上を狙ってか期日前投票における閉門時間が延長されたと聞いて、ならばその取組を当人の功績とばかり称賛してみたものの、巷で進む働き方改革に逆行するではないかと脇固く。それが十分か否かは価値観の違い、これだけの機会が確保されていながら棄権するのは確信犯に近く、延長が果たしてどれほどの効果を生むかは未知数。選挙後の結果が気になるとこだけど、確かに何でも広げりゃいいって話でもなさそうで。

さて、どこぞのテラス席にてコーヒーを飲んでいた私に手を振ったら「無視」されたと。が、この私が、んな無愛想なはずなく、たまたま「目が合わなかった」だけの話なんだけど、怨念とは怖いものでいつしか隣には妙齢の女性が一緒で不倫に違いないと。おいおい、どうしてそこまでの尾ひれが付くのか知らんけど、投票行動ってのは些細なことが左右することが少なくない。まぁそんなことを吹聴しつつも浮気せず投票用紙にはちゃんと...。

「街宣車が一向にこちらに回ってこない」とは必ず聞かれる苦情...否、御助言で、そんな時はおよそ陣営がテンパっていることが多いから余裕無く。折角、オレが教えてあげたのに「無視」しやがったと期待が失望に変わる瞬間。それは候補を当選させたい一心なんだけど、御節介も過ぎるとかえって逆効果。それに振り回されて、よもや、おぬし敵の回し者ではあるまいナと疑ってみたり...失礼。

気合根性論はまんざらでもないのだけれども候補が必死でやっとるのに他の活動が足りんと上の檄が飛んで街宣車の助手席に陣取ることになった。雨の選挙戦とあらば声こそ命、ウグイスの流暢な美声も結構だけれど、やはり聞き慣れたダミ声に窓を開けて...ないナ。所詮は陰で当落談議に花を咲かせるヒマ人なのだから粉骨砕身の労は惜しまんのだけれどもウグイスとてそれが仕事なだけにマイクを一人占めしては折角の相手の気を削いでしまうことになりかねず。後部座席のウグイスに指示されたままに仕事を終えた。

で、次なる仕事はビラ配り。それとて、ジャンパーを着たスタッフ数人が御一緒して下さるのだけれども、のぼり旗もなければ配布物とて候補の氏名なく。ならば配布時に候補の氏名位は声を出さねば有権者に伝わらんではないかと叱責してみたものの、それすら禁止された行為だとか。禁止なら禁止でやむなしも、そんな事情を知らぬ有権者はもっと派手にやらねば目を惹けぬではないかと。

ネット選挙の解禁は一里塚、投票率の向上を狙うのであれば時間延長よりもそちらを見直してみたほうがどうかと思うのだが、公職選挙法の改正は国の仕事にてさすがの選挙管理委員長も...。

(平成29年10月21日/2387回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月17日 (火)

安曇野

長野県安曇野市に近代彫刻家、荻原碌山(守衛)氏の作品を訪ねたことがあった。かのオーギュスト・ロダンの影響を受けて転向したとされる同氏の彫刻は鬼気迫るというか精気が宿るが如く異彩を放ち、独特の存在感を示す。夭逝が悔やまれる同氏の作品群は一見の価値あり。その神髄は単なる模倣、再現のみならず内面にあるものを表現出来ねば云々と解説にあった「はず」。

心頭滅却すれば火もまた涼し、内容は拙くとも気迫勝れば...と一席ぶったのだけれども私の番は通り過ぎた。街頭の立会演説会、例のプラカードを背後に見かけぬ人物が他の演説途中で騒ぎだす。安倍退陣を叫ぶ相手を隣が小突いた、で、待ってましたと騒動が拡大。「何なんだオマエは」と、それが当人の狙いなだけに仲裁に入った秘書が低姿勢で宥めていたところまでは目撃していたんだけれどもいつしか平穏に。

トレードマークのもみ上げに季節外れのサングラス、そんな姿には気付いていたんだけれども、支援者の一人、Kさんが相手の背中を叩いて、振り向きざまに「そうだ俺も一介の遊び人だがアンタの御説は御尤もだ」と不意に握手をすれば自然と姿を消したと。どう見ても風貌こそが原因にしか思えんのだけど、同調こそが暴漢を鎮める対処法であって、「排除」なんてのは火に油、その発言が失速の原因だなんてどこかで見かけたナ。えぇ、前段はあくまでも本人の談です、ハイ。

そう、本市にとって衆院選なんてのは後追いに過ぎず、市長選こそが同日に。選挙後などてんやわんやでそれどころではなかろうにと翌週のリゾートマラソンを「随分前に」申込んでおいたんだけれどもこれがどうして人気の大会。本来であれば大会前日の午後便で移動し、翌日走ってそのまま夜に帰る計画を予定したものの既に飛行機の予約が満席。

で、ようやく調整が付いた行程が2日前の金曜日の朝一番に新幹線で名古屋に移動し、そこから直行便で現地に移動、帰りは翌日の午後便なんだけれども3回の乗継便で所要時間5時間、羽田には深夜の到着とか。まぁ選挙後でもあるし、前後一日位は疲れを癒してのんびりと...なんてそんな時だけ抜かりなく宿泊先からレンタカーまで万事完璧に固めておいたんだけれども...。

監視役である第二庁舎五階から連絡があって、選挙後に議会の運営を協議する議会運営委員会の開催を予定していてその日程を委員長の私と相談したいと。選挙後は概ね2週間以内を目途に、との打診に「金・月以外で一任」と返事しておいたのだけれども「金」しかないのだとか。おい、バカ言うな、開催日程の決定位しか委員長の特権はないのだからその位はこちらの都合を優先してもらわねば割に合わぬ。

ましてや、土日を除けば平日とて十日もある訳で、こちとら全て予約済の上、一部は料金支払い済なのだから議長若しくは他会派のくだらん予定を調整してもらうようにと抗弁して追い返せば、柳に風と数日後に一歩も退かぬ覚悟でやってきた。翌々週まで対象を広げて調整を図ったらしいのだが、私のソレが最も不謹慎というか単なる私用に過ぎぬから即刻中止するようにと。

(平成29年10月17日/2386回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月13日 (金)

大目

たばこに同じ、嗜好品がゆえの宿命と教わったはずも...。事業主とあれば経費処理が可能にてそちらの税収は期待薄、ガサ入れするにもスナックなど数はべらぼうな上に夜の商売となれば双方に何かと不都合もありそうで。予めそちらに課税することで本線のほうは「大目に見る」なんて意図もあるやに聞いて、確かに合理的というか諸々を勘案すればそれなりに理にかなっていそうな気がしないでもなく。大目に見てよ...か。そう、酒税の話。

公平を期す為との名目に公示日以降は候補者の氏名と顔、厳密に申し上げれば本人を類推出来るものについては著しく制限が課せられる。その典型がポスターにて公営掲示板以外の大判ポスターは証紙付きでなければ違反となる。当日の届出の際に渡される証紙を選挙用のポスターに貼り、それを候補自らの掲示板もしくは支援者宅に貼っていくという仕事が生じるんだけれども公示日前のポスターそのままにその上に新たなものを被せていけば「剥す」手間が省ける訳で。

準備よりも片付けが大変なように「貼る」以上に「剥す」行為のほうが断然と体力の消耗が大きく、そのひと手間は陣営の悩みの種。そんなとこまで有権者は関心を払わぬ上にその程度であれば注意勧告位で済みそうなもんだから。急げば当日中には完了するから半日程度は「大目に見てよ」。が、それは候補者側の勝手な理屈であって、そんなズルした当選は価値が損なわれる、選挙の勝敗以上にその後の人生の中で大きく効いてくるもんだ、などとわが陣営の御大が目を光らせるもんだから夜な夜な出没して...。

そうそう、衆院選の出陣式にておらが候補者の演説を遠目に聞いた。前回は比例復活組ゆえ今回は小選挙区で勝利を、と。おい、それもアンタの勝手な言い分で前回は2番だから今回は1番でなんてそんな虫のいい演説はなかろうに。票差以上にバッチの有無が大事な訳でそんなこと自ら公言しては過去の結果を知らぬ有権者に先入観を植えるようなもの。この候補者は前回「比例で」当選したんだナ。

それを知りつつ記す私も相当意地悪なヤツなんだけど、本人の名誉の為に申し上げれば惨敗というより僅差の惜敗なのがせめてもの救いか。いや、あの順風の中で苦戦に陥ること自体がみっともない話で、どんな逆境も跳ね返す位の気概なくば有権者の心は掴めぬ。が、四番、通称「候補者」の資質が劣ろうとも選挙は野球に同じ総力戦。走攻守に采配の妙、運が左右するのがこの世界。

元来、目立つのは本意ではなく衆院選など特に裏方に徹していて、遊説の運転手に茶汲みに雑用、深夜のポスター撤去も冴えぬ候補者の当選の為にこなしているんだけど、深夜コソコソやってるもんだから不審者に間違われて...否、見知らぬ人に「おつかれさま」と声をかけていただいた。こんな深夜まで活動してくれる支援者がいるんだから候補者本人はさぞ立派な人に違いない、などと都合よく票に結びつかんものかと淡い期待を寄せてみるも候補本人以上にそれを支える支援者の力って大きいかも。

まぁ私もそんな支援者の方々に支えていただいている一人ですが...。

(平成29年10月13日/2385回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月 9日 (月)

談合坂

さて、市長選。政党の推薦は受けぬというのが現職の政治姿勢ながらも「当然」いや「意外と」肚は別だったりもして、各方面から手が伸びて請われぬ支持を表明することになった。が、何もそこに限った話ではなく、私とて団体の推薦を受けぬ、というよりも自ら求めぬだけなんだけど、来るもの拒まず、相手からの申出あればほいほいと...。

で、結果、数団体の顧問なる大そうな役に名を連ねることになった。それとて後ろに背負った看板に期数が合否基準となる訳で決して個人的な資質が評価されたものでないことは十二分に認識しているんだけれども受諾した以上は何らかの仕事をせねばならず、入札絡みの相談も少なくない。

およそ入札といえば贈賄だ収賄だなどと物騒な文言とともに映し出される被疑者の人相を見ればどことなく悪人に見えてしまうんだけど今や相手方に予定価格を教えるなんてのは有権者に現金を配る候補者が如く昔の話。そこからピンはねして互いに私腹を肥やしたなんてのは言語道断なれどこの御時世において応援の見返りに便宜を図ろうとするその姿勢位は評価されても...ダメか。

そうそう、予定価格が数千万円の物件の応札が万円単位までピタリと同じ。それが二社ならず十社狂わず同じとあらば、「おいおい、いいかげんにせんかい」と露骨な談合を疑ってしまいがちだけど、こと最近などは単価や数値を入力していけば自動的に予定価格を算出してくれる代物が販売されているとか。恐れ入る技術革新。

で、同一金額が並んだ際は「くじ」なんだんだけれどもそんな時に限って不思議と同一の会社が立て続けに当たったりもするもんだから、そんな大型案件を複数受注する余力などないはずゆえ辞退させるべしと陰口が聞こえたりもして。

本来であれば自由な参入を促すことで、競争の結果、適正な金額と品質に収斂されるってのが机上の理論なんだけれども門戸を開けば開いたで生ずる不都合。税金も払わぬ市外業者や常識知らぬ新参者が安札を入れてかなわん、参加資格を厳しくして厄介者は排除すべしと古参の鼻息荒く。

この前なんぞは他社の半値で落札した業者が手に負えず受注後に仕事半ばで辞退、そりゃ試供品のようなもので時にハズレなんてこともあるのはやむなしにしても逃げた尻拭いを負わされる、そりゃ発注元の担当者が困っていれば何とかしてあげたいというのが人の道。

見返り求めずとも以前であればその埋め合わせで何か仕事を回してもらったそうだけど、最近などはそんな時だけ泣き付かれて。だから浮気せずに今までの関係を...とチラつかせてみたものの、次の入札時にまたその業者が含まれていたとか。

が、逆とてだまっちゃいない。自由参加の一般競争入札に対して、複数社を指名した上で競わせる指名競争入札。その指名権は役所が握るも指名業者になる為にはその実績を有することなんて条件を課せられては笑うに笑えぬ。

入札を巡るそのへんの諸々のことが表に出れば不手際がバレてしまうから包み隠される訳なんだけれどもまさに世の縮図であって、何ともせちがらい時代なれど新たな形でセンセイの手腕が問われる分野ではなかろうかと。

(平成29年10月9日/2384回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月 5日 (木)

けもフレ

「特別」が付こうがつくまいが本来は退屈はせんはずなんだけれども、プレミアムの日に限ってぽっかり空いた夜の予定。

前職時代の先輩と当人の母親が湘南のワインバーの知り合いという稀有な縁で巡り合ったデザイナーは同い年。そんな彼が二十年来の会社を退職されて海外を放浪されていたんだけれども帰国した投稿を見かけて「本日のみ好都合」と打診すればちょうどいい企画を一緒にどうかと返事があって「秋の渋谷でクラシック」なんて洒落たイベントを御一緒することになった。

ネットの疑似体験をリアルでも...と様々な機会を提供する東京カルチャーカルチャー。当日の出演は「カルカルカルテット」なるグループなんだけどこれがまたアイドル風な容姿で前回も大好評だったとか。勿論、モーツァルトもあったけど、井上陽水の「少年時代」に山口百恵の「秋桜」、出演者の一人、星野沙織さんの自曲「miT」もよかった。

で、それがサブカルってのか知らんけど「けものフレンズ」のどうぶつビスケッツって曲も聞けて世間に疎いオジサンが若者文化を知るにいい機会。が、何にもまして世代を問わず見ず知らずの方々がテーブルを囲んで同じ時間を共有することで得るものも少なくなかった。顔に似合わず何でそんな機会を御存知かと聞けば何を隠そう当の本人が手がけた企画なのだとか。そうだよな、四十にもなればその位は世の役に立たねば...。

で、折角ゆえ海外の見聞録でもと次なる店に移動。修復進むガウディの遺作、サグラダ・ファミリア。私が訪ねた際は完成まで百年と聞いて半ばあきらめていたはずも今や技術の進歩かあと十年で完成だとか。そんな御当地を後にした翌日に滞在したホテル近くであの忌まわしい事件があったそうで、諸々が気がかりで舞い戻れば厳戒態勢どころか平穏な様子。「折角の余暇を愉しみに来た観光客に悲しい想いはさせたくない」との現地の人の言葉が忘れられぬと本人。

さて、巷は衆院選一色で見向きもされんけど、私が座長を務める議会改革検討委員会の議論も大詰め。一難去ってまた一難、一つの議題にようやく結論を見出せそうな気配に休む暇なく次なる議題は「請願、陳情審査の結論のあり方について」。実現の可能性は薄くとも不採択にするには忍びないという請願者の心情を斟酌しての結論。いやいや、そのような情に左右されては将来に禍根を残しかねず、白黒は明確にすべきとの声。

そう、「採択」「不採択」以外に「継続」という選択肢があって、その後の推移を見守りつつ再審査の可能性も...などといえば聞こえはいいが、時にセンセイ及び役所の双方にとって都合のいい結論だったりもする訳で翌年度に振り返ってみると誰があんな判断を下したのかと恨み節が聞こえることも。

議員の任期中、つまりは四年間で結論が出なかった請願・陳情については自動的に廃案として処理されるんだけど四年といわず年度単位でリセットしてはどうかと提案会派の委員。この委員会においては折り合わぬものについては両論併記が認められているのだけれども両論併記なんてのは座長の役を果たしておらず。

舌戦に踊る「しがらみ」、それなくば収拾がつかんのが世の中であって、どこぞの排除に同じ、しがらみ断てば遺恨が残る。そんなキレイゴトを述べる前にまずは両者が協力して改革に前進する意識を生み出すのが為政者ではないかと。

(平成29年10月5日/2383回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月 1日 (日)

殿様商売

出師の表を読んで泣かざるは人にあらず。史記に水滸伝も読んだけど、やはりこれに勝るものなく。受験勉強の合間、というか合間に受験勉強をしていたようなもので台詞までそらんじる横山光輝「三国志」。蒼天既に死す、今まさに立つべしと民衆の蜂起を呼びかけた黄巾の乱が巻頭ならば巻末は劉備亡き後、蜀の命運を託された孔明が五丈原に没する「秋風五丈原」。一葉知秋、散る葉に重なる人生、哀愁の言葉が似合う季節。

自ら植えて手入れが出来ぬとはこれいかに、時節柄、街路樹に関する陳情も少なくない。電線に覆い被さった樹木の枝を見かね、御客様相談の窓口に連絡を入れて実現した現地確認。この位であれば大丈夫と言いたげな担当者、尚且つ、覆い被さった下の架線は他社のもので...と言いかけて依頼主の雷が落ちた。他社から利用料を徴収しとるんだからそんな無責任な話があるかっと。

こちとら雷神の性格を知るだけに相手が重傷にならぬ前に助け船を出した。「(当該の)雑木林は市有地にて市にやってもらうように私から話すが、そちらからも市に依頼があれば尚結構」と。が、反応鈍く...。事故の賠償云々も殿様商売なのだからその程度の要望位は渋らずに対応すれば会社の信頼回復にも繋がりそうなもんだけどそのへんの機微に疎いというか、何とも惜しい。

で、早速に訪ねたY課長、そもそもにあれは向こうがやることになっていて仮に間違って切断してしまうと被害が甚大ゆえやはり向こうが手配する専門業者に...。互いに譲り合っては物事進まず。本来であればやはりそこで雷なんだけど、ドブ板すら詳細な報告がメールで届く几帳面で堅物、いや、「生真面目な」課長にて忖度を迫るのも忍びず。一端は退却して本庁の上に事情を話せば「何とかする」との返事があって、万が一、現場にやらせる際には拒んだ一件は相手に他意なく、咎めることなきようくれぐれも扱い慎重にと言葉を添えた。

役所ってのは法の枠組みで作られた組織だから縦割があるのは当然にせよそちらの論理が優先されると時に不都合が生じることもある訳で。参考までに他の自治体の事例を調べていたんだけど隣の稲城市などは電線の樹木剪定もまずは市の管理課に、とホームページ上に明記されていて、その市民本位の姿勢こそ大事ではないか。

店の勘定とて同じ。今日は私が...、いやオレが...で生じる割り勘と誰かが支払うに違いないと様子見合った結果の割り勘では全く違う。そもそもにそんなくだらん人物に相手を付き合わせる以上、自らの負担は当然であって、たかだか、それっぽっちで損得を騒いどるようでは真の友情は結べぬ。やはり糊代(のりしろ)の部分には重複がなければ。

そう、御自宅の敷地内に敷設された市の配管からの漏水で困っているとの相談があって、本来であれば上水か下水か、下水ならば雨水か汚水かで担当が異なるからそのへんを明確にした上で所管課に依頼をせねばならんのだけれどもいづれも市役所の部署であることには変わりなく、水道局の陰の局長こと信頼厚いNさんに話をすれば二つ返事で「任せてくれ」と。殿様商売であればこそ逆に腰は低く、対応は迅速を旨とし、融通が利かねば...。

(平成29年10月1日/2382回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月27日 (水)

五種十貫

君子危うきに近寄らず。脇は甘くとも危機管理には長けたはずが逃げるに逃げれぬ局面もある訳で。政治は男女の恋仲のようなものとはMセンセイの知った口ぶりだけど、小学生の集団下校さながらに仲間が一人減り、二人減り、二軒目ならず三軒目に残された男女二人。一人が私でもう一人というのが...。

元総理による説得工作の失敗に終わったあのシーン。干からびたチーズは当人ならではの演出なんだろうけど、旨いもんでも目前にあればとげとげしい話題は避けられるに違いない、などと上ネタ五種十貫を頼んだ私が甘かった。互いに不惑を過ぎた身、何を言おうと余計な節介というもので慰留もせぬが背中も押さぬ、相手が手を付けぬ十貫を「私が」無言で平らげた翌日に肚を固めたとか。氏名が朝刊に踊った早朝に珍しく御隠居のHセンセイから着信があって老婆心を聞いた。

風雲急を告げ、危急存亡の秋。燕雀いずくんぞ鴻鵠の志、座して滅ぶを待つよりより出でて活路を見出さん。反旗を翻すとなれば任侠にも劣らぬ熾烈な神経戦が繰り広げられる訳で、処分甘くば示しがつかず、当然の措置とは知りつつも除名除籍に辞職勧告と物騒な文言が並ぶ。同調者が出ぬようにと反逆者の包囲網が敷かれれば相手とて敵陣営の切り崩しを狙う。疑心暗鬼で不安に包まれるその精神状態こそが疲労の原因であって、負の循環は夫婦仲に同じ、離婚騒動は見るに堪えぬ。Mセンセイの慧眼恐るべし。

不幸にも私ども現職の背中には得票数が付いて回るから格好の標的になりやすく。そんな票の積み上げでどこぞの政党の支持を得たからには配下何万票はこちら、とか、誰それが寝返れば数万はこちら、なんて狙われがちだけど戦国大名じゃあるまいにそりゃあくまでも私を支持して下さった方々の数であって、私の言動が一万票を左右するものでもなく。業界団体とて同じ、推薦人に代表がズラリと並ぶも下々の肚はどうか、ましてやこんな御時世とあっては上の一言で動く票など...。やはり付け焼刃なんてのは続かぬ訳で日頃の所作に勝るものはないんだけれどもそのへんこそが勘違いのもとで取らぬ狸の皮算用。

さて、衆院選。勢力の結集などとは笑止千万、彼らにとっては一にも二にも今の政権が躓かねば出番は回って来ぬ訳でそこに「のみ」利害が一致した反対勢力。候補者とて節操無く、国の命運を委ねるに小粒すぎやしまいか。最近、ある支援者の方との話題が顔の話になった。当人は大学時代から私を知る数少ない有権者の一人なんだけど、彼曰く「顔が変わらぬ」と。それでは何ら成長が無いようでこの世界に生きる以上は多少スゴみを利かせたほうが然として良さそうではないかと反駁してみたんだけれども「スゴみ」はあくまでも道具にしかなりえず、やはり地位を追われても尚人気を博したあの御仁が如く道を歩んだほうがと教わった。

そうそう、恒例の首都圏4政令市の交流サッカー大会。今年は本市の担当にて贅沢にも本市が誇る等々力陸上競技場にて行われたんだけど、日頃は相容れぬセンセイ方も垣根を越えて愉しめるのがスポーツの魅力。そんな機会を通じてしか知り得ない当人の意外な一面こそが選挙ひいては人生を左右することも少なくないのではないかと。

(平成29年9月27日/2381回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月23日 (土)

伝書鳩

山中で遭難した際の対処法について記せとの設問。親の意向で中学受験したものの役に立たぬ学校の知識。動揺隠せず無回答のまま制限を迎えた。忸怩たる想いに恥を忍んで隣の生徒に聞けば伝書鳩云々と教えてくれたとか。

続く選考は保護者面接、親は子の鏡、逆か。親を見れば子が分かる、なんてのは表向きの理由で立派な理念を謳いながらも積む金額の多寡が合否を左右するとあっては玄関の胸像が泣くってもんで。金銭に糸目付けぬ親にてにわかに信じがたいが不合格の理由はやはり伝書鳩?。そう、私ならぬ妻の話。

私立ゆえ勝手と言われればそれまでなんだけどあくまでも義務教育課程なのだから学習指導要領の延長上で優劣が競われるべきも技巧を凝らした変わり種の設問の為だけに詰め込まれる知識。その存在こそ否定せぬものの、それはあくまでも学校の授業の補完もしくは応用に留めるべきであって、逸脱著しくそこに塾の意義を持たせては金銭目当ての共謀と言われても...。

ならば公立はどうか。髪を染めた小学生、教師を「おい」呼ばわりの生徒、不登校すら権利などという屁理屈が横行し、出席日数が足りずとも手渡される卒業証書、義務教育課程なのだから最低限の知識なくば渡さぬ位の厳しさがなければ本人の為にならん。んなことをしとるから(卒業証書の)年月日を西暦にしてくれなどと言われて応じる一方で、他の案件では全ての保護者の同意を得るのが困難だから実現は出来ぬなどと支離滅裂な答弁がまかり通る訳で...。そう、今定例会のあの答弁だけはどう転んでも腑に落ちぬ。

そう、少し前に地元のN代議士の国政報告会に顔を出したんだけど、当人も何かと話題の多い当選二回生。議席などは当選回数、その後は五十音順になるから当人の左右は不倫に暴言と世を騒がせた二人だそうで、支援者の方々は人がいいから間に挟まれて気を付けてねと庇う気遣いを見せるも、もしや貴殿こそが疫病神ではないのか、なんて口を滑らせて...冗談が過ぎた。

それにしても謝罪会見後も冷めぬ口撃、詳細を見ればその言動こそ稚拙ながらも政治家の姿勢としては至極全うな一面もありそうで、地元の評判は意外にも上々とか。本人を知り得ればもう少し擁護というか人物評でも申し上げられるのだけれども、その一事を以て全ての人格が否定されるものでもなく。泣き崩れる表情を公共の電波に乗せて喜ぶ面々。その一言に対するコメントを禿頭の当事者に求めるべくニヤリ顔で水を向けるその姿勢こそ稚拙というかより陰湿であって、エラそうなことを言えた義理ではない。

あれだけの醜態を晒してなお執拗に浴びせられる言葉にどれほど精神的に追い詰められるか、当人に人の機微など分かるはずもなく。顔と実名を伏せて放たれる二の矢、三の矢に相手が苦悶する表情を見て快感を覚えているとすればそれこそが何とも寂しい性格ではないか。金銭か知名度か、視聴率の為に踊らされたと気付くも時既に遅し。そこで失った社会的信用は代議士の比ではない。

(平成29年9月23日/2380回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月19日 (火)

目安箱

本会議場の中央にこれ見よがしに用意された分厚い資料の山。開会宣言とともにそれを自由に閲覧した上で疑義があれば理事者を呼んで...。

そんな議案研究と称する数日を挟んで臨む委員会の答弁者は本会議に同じく局長級。さりとて、局長相手ではより細部まで聞くに不足。よって局内の課長級が出席する分科会での「集中的な」質疑を踏まえた上で本会議場において市長と局長相手に総括質疑を行えば体裁がいいのではないか、確かそんな経緯だったと記憶する決算審査特別委員会の変遷。

ゆえに自ら答弁に立たねばならぬ課長級は必死。センセイの機嫌を損ねぬように御用聞きに徹する担当者に追い回される優越感。が、待てど暮らせど私の元には一向に姿を見せぬのはいかなる理由か。常任委員会の委員長が必然的に分科会の座長を兼務、が、座長ってのは行司役にしかなり得ぬ訳でそれを知ってか誰も来やしない。

「他の委員からこんな厳しい質問が出そうなのですが、どう対処すれば...」なんて相談でもあれば「オレに任せておけ。取り下げさせる」位の対応は...出来もせんナ。日頃は委員長などとおだてておいてなんて薄情なヤツらなんだ、と憤ってみても聞く耳なく。が、そんなふてくされる態度を見かねてか一通の手紙を携えて委員会の執事役がやってきた。

広く市民の声を拝聴することを目的に設けられた議会宛の御意見箱への投書にて議長の指示で委員長にと。回答の責務なく、あくまでも「聞きおく」程度のものなんだけど、手元にて見てしまった以上は放っておく訳にもいかず、「早速に」対応を指示して完了報告を受けた。そう、御意見箱といえば...。

およそ期数を重ねると傲慢になってくるもので顔が名刺とばかりに持ち合わせなく、ならばホームページの御意見箱から送っておくゆえ善処頼むと別れてからはや一ヶ月。いや、待てよ、最近というかここ一年以上そちらのメールは見てないナ。やはり...というか案の定、システム不具合にてメールが届かぬのも無理からぬ話。粗相を相手に詫びねばと連絡を取ろうにも向こうからメールが届かぬ以上は為す術なく。

相手はYストアの配達員で当方の事務所に届けて下さる担当ゆえ事務員ならばと聞けば顔は浮かぶも連絡先まではさすがに知り得ぬと。が、その後に機転を利かせてくれた結果、ようやく本人と繋がった。会社の定年退職後、退屈していた折に広告を見つけて応募、採用されて十年間、配達員をされているそうなんだけど、日々の配達の際に気になる危険箇所があってそのへんの改善を、と具体的な箇所と状況が綴られていて。

それがかなりの長文ながらも分かりやすい文章にて本人の性格が窺い知れるんだけど、72歳の方が鍵盤を叩くというのは随分と手間な訳で...。末尾には今回メールをされた経緯が記されていて、当人の人生は各地を転々としたものであったそうなんだけどその土地土地で自民党のセンセイを応援され、御当地に移り住んでからは私とN代議士を夫婦で応援していると。

気になるその理由に「明確な理由は定かで無い」とあるものの、およそ信じて応援し続けて下さったそんな方々の支援こそ大事にしたいものではないかと。

(平成29年9月19日/2379回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月15日 (金)

採用枠

うだつ上がらぬ今と違って古巣ではそれなりの数字を残してきたはずなんだけど、前職時代のE兄から今こそ天職などと言われて何とも複雑な気分。今以て当時の顧客と御一緒させていただくというのは冥利に尽きるもので、酒を酌み交わしつつ、昔話に花を咲かせ、「今日の勘定は私が...」なんて。勿論「私」は向こうだよ。

当時はシステム担当の主任だったMさんもその後は企画畑を進み、海外経験なども積まれて今は人事の課長職にて自ら採用枠を有する最終選考の面接官だとか。今の仕事こそ当落上で救われたものの新卒時などは父の勤務先すら不採用だった訳で就職の面接は私には鬼門。

こんな御時世に半人前の学生が内定を貰えたからにはその御恩は生涯忘れず会社ひいては社会の為に粉骨砕身...となるべきも折角の内示を断る事例も少なくないとか。が、それ以上に人事課といえば巷で騒がれる働き方改革ってのが至上命題だそうで。

そもそもに時間外勤務は断固許さんという労働者側の従来の言い分と渡りに船と余計な支出を減らしたい経営陣の意向、それに「改革」で実績を上げたい為政者側の都合が折り合った産物にて面と向かって異を唱えるもんではないけれどもそのへんの事情を知らず鵜呑みにしては逆に成長を阻害しかねず。

時にその残業代こそが貴重な財源として家計を潤わしてきた一方、それに対する上の寛容さが会社への忠誠心という見えない価値を生んでいた訳で劣悪な実態は是正されねばならんのは当然にせよ過ぎてはどうか。と、そのへんに人事の苦悩が...。

が、それ以上にやはり働かざる者食うべからず、家族の為に寸暇を惜しんで働いた勤労観こそが今の日本の地位たる所以であって、そこに日本人は働き過ぎて余暇が足りんなどと言われてもそりゃ価値観の押し売りというもんであって他国の嫉妬心に国益を損ねやしまいかと危惧してならず。

そう、兵站なくして軍事は語れず、モノの流れを見れば世の動きが分かる。物流こそが経済の根幹であって、鮨に代表される食文化に見るまでもなくその類稀なる国民性が育んだ物流システムは他国の追随を許さぬものながらも昨今などはその世界に冠たる物流が米国のIT企業に牛耳られてしまうとは何とも忸怩たるもので...。課長の在籍は誰もが知る一部上場の物流大手にてそんな業界動向も聞かせていただいた。

人工知能と訳されるAIなる語が巷を席巻し、消滅する可能性の高い職業とともに語られる未来像はおよそ当たらずとも想定しておいて損は無い訳で、仕事そのものが無くなっては元も子もなく。労使対立の隙に忍び寄る本当の脅威。

機械化が仕事を奪う、それは産業革命の際に危惧されたことだけど、紡績機の普及により労働力が節約されたものの、大量生産による製品の低廉化が実現、それが更なる需要と別な雇用拡大に繋がった。そのへんに淡い期待を寄せてみたりもするのだけれどもAIの技術進歩が描く未来やいかに。

そうそう、別な話に夢中になるあまり課長の採用枠に肝心の私の余剰分はあるのか確認するのを忘れてしまった。

(平成29年9月15日/2378回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

| | コメント (1) | トラックバック (0)

«顕微鏡

 
自民党
山崎なおふみは自民党の議員です
自民党ホームページへ
KAWASAKI CITY
山崎なおふみは川崎市の議員です
川崎市議会のページへ