なおログ[Blog]

2017年11月20日 (月)

ヘソ下

機を見るに敏なM兄より「不倫大丈夫か?」とメールが届いた。「御心配には及びませぬ」では偽善者然としていて芸が無い。ヘソ下の醜聞を好むはモテぬ男の嫉妬心とばかりに「美人だったらすみません」と返信してみたものの...そこで途絶えた。あるなしは聞かぬが仏不倫かな。閑話休題。

さて、予定如きを秘書に委ねるなど言語道断と公言して憚らなかったはずが。梁山泊、否、最大会派の団長に三委員会の長を兼ねる身、兎にも角にも時間の都合を、と四方向から攻められて手帳の空白が足りぬ。忘れぬようにと時間と内容を記した小さい紙片を渡されても手帳に挟んで紛失するのがオチ、朝から夜まで逃げぬからまずは内部で時間の調整をして...と事務方には伝えてあるのだけれどもそんな煩わしさはまっぴら御免と出たとこ勝負で押し寄せる御進講に苛立ち隠しきれぬらしく。

バカ面の寝顔同様に自らの表情は見えんけど恐る恐るの呼び声に露骨に怪訝そうな顔を見せてやいまいかと。まぁ向こうとて報告をしたという事実こそが大事であって、エラいセンセイ方から御助言を承るなんてのは二の次どころか露ほどにも...実際は知らぬ。こちとら次があるからと手短に終わらせてしまうことが少なくないのだけれどもそれでもやはりどうにも腑に落ちぬというか看過出来ぬ事案もあったりして。

いつぞやの年金機構の個人情報流出。その後、国が自治体に再発防止を指示。自治体間の格差を防ぎつつ、状況を容易に把握すべく、そんな勝手な都合も隠れているんだろうけど都道府県がやるから傘下の自治体はそれを利用するようにと「クラウド」の指針が示された。「クラウド」とは何ぞやという話なんだけど、平たく申し上げればインターネット上で複写というか仮想のページを閲覧させることによりウイルスへの感染を防ぐ仕組み。

ということで、国の通達に従い、本市も県に指示された業者と委託契約を結んだものの使い勝手が「あまりに」悪く、その一部機能を本市独自に構築すべく...というか「する」のだとか。まぁあまり同業者の欠陥は言わぬ世界ながら資料に辛辣な表現が並ぶところを見るに相当腹に据えかねたか。要約すれば「クラウド」の操作性に欠陥があって、事務処理に時間を要することから庁内に改善要望多し。システム障害による遮断が幾度かあって迅速な復旧に難あり。

それでいて年間4億2千万円の負担は納得しがたいというもの。ちなみに今年度は年度途中からの契約にて約3億円也。そりゃそうだよナ、傘下の自治体が無条件に契約することが保証されればおざなりになるのも当然で元々の設計と開発が杜撰だったのではないかと疑念が生ずる訳で、そのへんの事情聴取をするにせよ相手が県とあっては。が、本市とて国県の意向などと遁辞を弄して涼しい顔をしていられるものでもなく。本市独自のシステムに要する経費、契約変更に伴う違約金、その後の負担金の扱いについては県と協議中だとか。

おい、何でそんな重要な話が勝手に進んどるのか、これまでの詳細な経緯を説明してもらわねば...と。

(平成29年11月20日/2394回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2017年11月15日 (水)

豚足

税で禄を食んでいる身にて難癖に絡まれる機会も少なくない。私などは低姿勢で風雨が過ぎ去るのをじっと待ちつつ、隙を見て...てな具合なんだけど、後手に回らずとも「そうだんべなぁ」などと東北訛りで飄々と流してしまうのだとか。

それが処世術か天然のめでたさか、どう転んでも前者には見えんのだけれどもそんな天真爛漫のK本県議。帰り際に立ち寄った菊花展にて「オレの出品も見てくれ」などと自慢げに語るもんだから付き合えば隅っこどころか最前列の一番目立つところに置かれていて。「ズルしちゃイカン」と苦言を呈せば、「二日位は水をあげた」と白状した。早速にそんな話を地元の菊花展で披露すれば来年は用意しとくから、と何とも親切な作り手の皆様。

さて、最近読んだ一冊に、やがては名を馳せる某御仁が若かりし頃に過去の失敗を聞かれ、「たかが失恋や左遷ごとき。倒産、投獄、大病を体験せねば一人前ではない」と一喝される場面が登場するんだけど、死と向き合うことで悟ることは少なくない。寺の御住職が一目置かれ、センセイがごく稀に「先生」と言われる所以はそのへんにあるのではないかと思わんでもなく。

転落事故に意識不明の重体、昏睡状態にて生死をさまようこと一ヶ月。遠路、私が見舞いに訪ねた翌日に当人が永久の旅路についた体験にいかなる理由があれ生前に御礼の一言を述べておかねば義理を欠くと見舞には注意を払うも他人様に余計な心配はかけれぬと本人や御家族の意向で伏せられたりもすることも...。

ふとした縁で紹介いただいた御大尽。学生時代に私が代表を務めるチームの監督に迎えて、バットこそ握らなかったものの十分な大枚を叩いていただいた。試合帰りには地元の焼肉店で食べ放題、知らぬ後輩などは豚足を網の上に置いたりもして、「おい、それは焼くんじゃない」。

傍若無人な貧乏学生を御自宅に招いて贅沢にも奥様の手料理を振る舞っていただいた。同い年位の御子息がおられるものの息子同様、というか以上に育てていただいて血縁でもない赤の他人相手にここまで尽くせるものか、そんな御恩は生涯忘れずいづれは自らも社会に恩返しを...と巣立っていった教え子は数知れず。

入退院を繰り返されて久々に見かけたその容姿に不治の病を疑うも心配無用と本人。その後に再入院の噂を聞くも奥様の口固く、「オマエなら教えてくれるかも」と打診されたのがこの夏の合宿時。早速に御自宅に電話をすれば奥様が出られて経緯を申し上げれば、「いま、いるわよ」と久々に本人の声を聞いた。「確かに体調は万全とは言えぬが、まだまだ元気だ」などとウケぬ昔のダジャレを聞かされて受話器を置いた。

御家族に見守られる中、安らかに息を引き取られたという御遺体の横には私の初当選時のポスターが貼られていて...。「アナタたちに相手してもらって本当に幸せな人生だったわよ。隠していたことは許してあげてね」と奥様。御礼を言えぬまま、また一人、恩人が逝った。

(平成29年11月15日/2393回)

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2017年11月10日 (金)

時効

時の不運もある訳で敗者復活なんてのは今に始まった話ではないのだけれども、さすがにあれだけの大差での優勝をひっくり返されては...。

相手方の興奮を「下剋上余韻冷めやぬ夜長かな」と一句詠めば、「下剋上」が「名曲」に訂正されて注釈には時が過ぎれば意味が分からぬとあった。良句とは普遍的なものでなければならぬ、と以前いただいた俳句十訓というか心得にあった気がしないでもなく、普遍的か...。でも、やっぱり「名曲」の余韻じゃないんだよナ、あれは。昔は許されていたものが今は認められぬ、そんな事例は少なくない。

さて、地元の神社総代からお呼びがかかって伺えば、市から下水道使用料の「追加」請求書が届いたとか。境内の一部に下水道利用の実態がありながら使用料の徴収がされていないものがあって上乗せ分を承諾したのが2年前。それ以降はキチンと支払いを続けてきたものの、過去5年遡って、つまりは承諾前の3年分を納付せよとの通知。状況を察してか関係者が請求書を持参した上で経緯を説明したというのだけれどもやはり釈然とせぬ御様子にて。

今であれば水道の利用申請時に下水も併せて処理されて当然ながらその後の請求も一括なんだけれども当時などは局も違えば地下水の届出は全く別の局だった訳で散水栓や浄化槽等の一部が例外扱いされたことも。故に利用者が申請を怠ったというよりも牧歌的な時代の中で見逃されてきた、それが昨今において明らかになってきたもんだから請求されつつあって上乗せはやむなしにしても過去に遡及してとなると自らの過失を棚に上げて些か勝手が過ぎやしまいかと。5年ですらそんな状況なのだから...。

議案の審査は常任委員会なれど賛否は会派の判断にて紛糾せぬようにと正副団長宛の根回し的な訪問を受けることが少なくない。裁判にて係争中の案件が本市の敗訴で確定したと「下水道使用料納入通知処分取消請求事件の上告審査不受理決定について」なる報告を受けた。およそ神社の事案に類似するんだけれども当時の市の判断は利用実態を確認出来る年月まで遡及して支払いを求めるというもの。相手方は過去5年間分の支払いには応じたものの、それ以前の請求分は不服として市に申立てを行い、市が棄却したことからその判断は司法に委ねられていたのだけれどもその遡及ってのが...16年間で約1億4千万円。

一審では相手方に約6千万円の支払いを命じた、つまりは本市の言い分が一部認められたものの、相手方はその判決を不服として上告。東京高裁における二審では一転、請求権は5年限り、その根拠は地方自治法における消滅時効との判決が言い渡され、その後、最高裁が本市の上告を棄却したことで判決が確定したというもの。これまでの経過等は記憶に薄く、過去の議事録を見れば市への不服申立て時における報告こそされているものの、以降の経過なく。

そうそう、前述の一件、総代にはもみ消せぬ不徳、というか、監督不行き届きを詫びておいたものの、今回の判決なくば神社の請求書も...。過ちては改むるに憚ること勿れ。くれぐれも低姿勢で。

(平成29年11月10日/2392回)

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2017年11月 6日 (月)

首領

普段は見ない、というか「余裕がない」というのが正確な言い回しなんだけど、女優に惹かれて番組を見入ることになった。容姿自慢は多かれど内なる知性なくばその役柄は務まらぬ。巨匠ゴッホを巡る旅の特番にて名画の数々を見ていたんだけれども「夜のカフェテラス」や「星降る夜」に描かれた「灯かり」が何とも幻想的。同じ名画とて何度か見る中で気付かされることも少なくない。

恒例の児童作品展の表彰式、受験を左右するのは国算理社なれど人生を左右するのは体音美と信じて疑わず、市内小学生の作品も然ることながら豊かな情緒が育まれる為には教育者の姿勢、つまりはその分野の現役教師が務める審査員の講評だけは耳をそばだてていたんだけれども聞き入る児童生徒を前に上達の秘訣を二つ。まずは絵と会話をすること、そこに吹き出しが出来れば尚結構。そして、帰る前に今一度自らの作品の前に立って当時の心境を振り返るべしとの講評は納得。

さて、政令市の議連総会を終えた。C市などは話題のドラマのロケ地だとかでそちらの宣伝に余念なく。実力派女優演じる主婦上がりの新人市議が最大会派の「ドン」に挑む脚本らしいのだけど、諸般の事情が重なって不肖私も最大会派の団長なる役職を仰せつかることになった。中には議長上がりの実力者がその役職で隠然たる力を行使する市もあるらしいのだけど、うちなんぞは議長上がりが構成員の四割を占める上に無鉄砲の期浅もほぼ同数を占めるもんだから「ドン」とは程遠いばかりか、不祥事や不都合が生じた際には「責任者出て来い」って話だから何とも割に合わぬ損な役回り。

会合の際は代表して挨拶を...と水を向けられ、それが委員長であれば役所の執事役が原稿を用意してくれるのだけれども会派内の役職にて秘書役もおらず、表舞台は不得手にて「折角の機会だから目立って来いよ」と副団長を促すもこちらの意図を見透かしてか断られること多く...というか快諾された試しなく。前任の議員辞職に伴う異例の兼職にて議会運営委員会の委員長にまちづくり委員会の委員長、それにこのたびの団長で三冠王などと笑われたりもするもんだから負けじと議会改革検討委員会の委員長もあるから四冠だと切り返してみたものの...。

そもそもに、議会の運営を協議する議会運営委員会の構成員は各会派の正副団長、その采配役が委員長となる訳で奏者と指揮者が同一ではさすがに塩梅がよくない、一刻も早く下ろさんかいと厳命しているんだけど、「日程の都合上、しばし辛抱を」などとにべもなく。辞職するにも在任期間が最も短い委員長として不名誉な記録が残る。ならば、いっそこのまま市議会を牛耳る首領(ドン)役で続けてしまおうかと思わぬこともないのだけれども忙殺の日々に疎かになりがちな膝元。

後援会の役員会すらままならず、そんな事情を伝えれば「不在で結構」と会長。その真意こそ知らぬが、捨てられぬことを願っている。

(平成29年11月6日/2391回)

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2017年11月 2日 (木)

後追い

「ついで」といえど童心に返り夢中になってしまうもので...。配布されるシートに指定された駅でスタンプを押し、カードを入手、カードに貼られたシールを集めて応募すれば「もれなく」ならぬ「抽選」で景品が当たる。子にせがまれて私鉄沿線スタンプラリーを手伝うことになったんだけど、目的地での駅で見かけた鉄ちゃん。折角、運賃と時間を浪費していく以上は...。御一人様一枚限りってのが見えんのかナ。

本市の施設利用はふれあいネットなるカードでの申込。以前は窓口に並んでの公開抽選だったものが、電子化されて手続きの負担こそ軽減はされたものの、カードは同じ。で、当選の確率を上げる為にはカードの枚数を増やす、その為には「本来は利用の無い」家族や知人まで名義を借りて...。依頼があって「票の為なら」と承諾したはいいけれども顔の広いところであと数枚などと言われれば、おいおい、実態はどうなんだと調べてみたくなったりもして。

一部の団体が圧倒的に枚数を用意してしまえば相手方は当選しても終日どころかひとコマすらもままならず。施設を利用したくば当方の傘下に、みかじめは相当数のカード枚数だとか。それも過当競争の防止策らしいのだけど、かつて認められた代理人申請も今や本人確認が徹底されて窓口には本人自ら行かねばならず。対抗意識が生む影響は行動心理学の初歩なんだけどそこまで母数が大きくなればそれに携わる関係者の手間と労力は社会的損失ではないかと。

市が発注した工事中に地中から埋設物が生じてその処理の為に更なる追加負担を、との事例は少なくない。市の言い分としては過去を見ればある程度の察しはつくものの、そのたびに試掘をすれば余分な金額が嵩む上に具体的な金額は詳細な調査をしてみねば分からんから「出たとこ勝負」ってことらしく。正副委レクの際は軟弱地盤で重機が埋もれる写真、それもタイヤ位では済まぬ衝撃的な写真が含まれていたはずなのだが、当日の資料では写真が変更されていたのは内緒の話。等々力硬式野球場の再整備中への追加負担35億円也。

他方では曰くつきというか外国籍絡みの一件、不法占拠に違法操業、過去の経緯は浅野文直氏の質問(平成29年予算審査特別委員会-03月07日-02号)に詳しく。隣接する処理施設の老朽化に伴う代替地として利用したい旨の申出があって相手方に請求不能な撤去費用8億8千万円を不本意ながら認めたものの、アスベストを含む諸々の処理が生じて更なる上乗せは少なく見積もっても12億円。後追いとてそこまでの額となるとさすがに...。

高い要求をぶつけた上で徐々に譲歩しつつ、相手に罪悪感を植え付けることで最終的な合意を目指すドア・イン・ザ・フェイスに対して、小さな要求から徐々に釣り上げる、セールスマンがドアに足を入れてしまえば商談は勝ちに端を発したフット・イン・ザ・ドアは行動心理学の分野では知られた話。どうせ乗りかかった船なのだから金額の多寡に関わらず承認するに違いないなどと足元を見られても困るから時に...。

(平成29年11月2日/2390回)

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2017年10月29日 (日)

恨み節

抜群の集客力を誇る進次郎氏がおらが候補の応援にやって来て、憚りながらも前座を務めることになった。「これだけ多くのみなさんを前に話せる機会など今後ありえんから私の宣伝もしたいのだが、早く降りろって、みなさんの視線が訴えているから本当にこれで終わるけど次回は私の演説も聞いてくれ」と、都合1分。登壇時に「山崎さ~ん」との声援は何ともありがたい。

こちとらそれだけの接戦を演じれば比例は確実とばかりに布団に入ってしまったんだけれども当人はそれが確定するまで寝ずに翌朝を迎えたとか。そう、声援の主のMさんの話。そんな興奮冷めやらぬ翌朝に印刷物らしき小包が届いて、はて...。手配していた私の活動報告だったのだけれども宅急便の配達員が当選の祝辞を添えて下さった。肚内は知らずともそれが大人の態度ではないかと。

捨ててこそ得るもの。そこに私心なくば道は不思議と拓けるもので。倍以上の収入を捨てて、地盤、看板、かばんの三ナシの無所属で挑もうと。というか元々そちらとはほど遠い世界にいたものだからツテなどあるはずもなく。悲しいかな慰留こそされなかったものの、退職後には随分と御心配をいただいて。学生時代からずっと御世話になったチームの監督が縁を結んで下さったんだけど、とんとん拍子に事が進み、何の苦労無く当選してしまったのだから選挙の当落など運以外の何物でもなく。

そんな棚からぼた餅的な経緯なのだから恩を返すのは当然。困りごとあらば多少の理不尽にも目をつむり相手の意に添うように善処しつつも中には叶わぬこともある訳で。自らの力不足を詫びれば実は結ばずとも丁重な御礼をいただくこと大半ながらも時に吐かれる捨て台詞。こちとら慣れたもので然して気にせんのだけれどもそんな不用意な一言が当人自らの株を下げてやいまいかと。百度参り叶わず命途絶えた故人を前に神仏の御加護などあるものかとこぼれる恨み節。されど、そこまでの延命こそが御利益の賜物と都合よく解釈出来ねばいつまでも大人にはなれず。

そう、経済成長が社会の不満を覆い隠すが如く、勝てば官軍、負ければ...。方や元代表への批判やまず、もう一方や排除発言への責任論が浮上。酔えば勤王、醒めれば佐幕とどっちつかずの手合いは今に始まった話ではないけれども「こんなはずではなかった、あの時の代表の決断は許せん」なんてのは寝言に近い。一任した以上は文句は言うべきではないし、後者とてどこぞの看板をもらえば(当選に)ぐっと近づく、当時はその人気にあやかろうとしたした訳で自らの節操の無さを棚に上げて人のことを言えた義理か。

いかなる不運であろうともその位の年齢にもなれば出処進退の責任は自ら負わねば人は付いて来ぬ。オイシイと見るや飛び付くくせに劣勢とならば難癖付けて他に譲る。取り沙汰される共同代表の名に華々しく報道された立党時の中央の面々が見えてこぬことに不安を抱いてしまうのだが...。大きな御世話だナ。

(平成29年10月29日/2389回)

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2017年10月25日 (水)

比例

候補者の氏名の前に積まれた山は一束五百。厠の窓から落とされた紙片を手に一目散に公衆電話へ。事務所で待機する支援者たちが固唾を呑んで見守る中に鳴り響く電話。抜いた抜かれたの緊張感こそ選挙の醍醐味...なんてのは昔の話。いまや午後八時の時報とともに「過半数獲得」、「某氏当確」なんて字幕が踊る時代。

情勢分析とて優劣のみならず数字にまでなっちゃう訳で。「無視」、いや「目が合わぬ」だけで左右される位だからそんな数字がアテになるはずもなく、そんなものに振り回されるのはスマホ依存症の現代人が如く好かんなどと我関せずでいたんだけど、相手候補に十ポイント以上も離されていると叱責されて、そっと隣のHセンセイに意味を聞けば得票数に換算して悠に一万票以上だとか。

政権交代に敗北必死とされた当時の現職などはいち早く敵前逃亡、急ごしらえで擁立されたのがおらが候補であって、そんな候補だから当時の大敗以降も敗北を重ね、辛うじて「比例」で救われる戦績。そんな弱小候補が勝つ為には...。伏龍こと孔明が劉備に授けた天下三分の計が如く第三の候補者に賭けていたものの、今回は意中の候補に辞退されてしまったもんだからまさにがっぷり四つのガチンコ勝負。

されど、当人の見えぬ努力が実を結びつつあってか、粘り強い、というか「しぶとい」。惨敗であれば迷いなく代打なんだけれどもジリジリと差を縮めつつある惜敗なもんだから今回こそ勝てるやもしれぬと期待を抱かせるに十分、届きそうな目標があれば不思議と士気は上がるもので。ポイントが並んだなどとの風評を信じて迎えた最終回。まさに九回裏二死満塁で回ってきたおらが候補の打席。何度見ても結果は変わるもんじゃないけどやっぱり敗因を分析せねば次に繋がらぬ。

おらが選挙区は大雑把に申し上げれば二つの区の合計なんだけど、前回などは隣区で五千票で勝ったものの、私の区では一万票で負けて全体で五千票の負け。ならば今回はどうか。隣区はやはり勝ちながら三千票差に縮まり、当区は負けたもののやはり五千票差まで縮んだ。つまりは...。三振こそ無かったけれど相手の好プレーに阻まれて。

まぁ所詮はそんな候補だから「またか」という声もあれば元々「比例」だから今回は随分と追い詰めたではないかと、本人の人柄も手伝ってか好意的な評価も少なくなく。ちなみに「最下位で良かった」というのが私の初当選後におけるおらがセンセイの評価であって、勝ってエラぶらず、謙虚に受け止め、日々精進を怠らず。ならば接戦を制した向こうはどうか。相手とて旋風に今回こそは大勝をと目論んでいたものの、追い詰められて僅差の逃げ切りの思わぬ誤算に忸怩たる...いや、知らんよ、顔合わせた訳ぢゃないから。

ということでまたもや「比例」。小選挙区で負けた候補が惜敗率で復活当選を果たす「比例」に投げかけられる疑念。私とてそんな恥を晒してまでみっともない話があるかっ!なんて思う一人だったんだけど、こと、ここまでの僅差だとやはり勝者が全て独占は日本の文化に合わぬのではないかと都合よく解釈してみたり。それにしても三度目の「比例」、三度目の正直ってのはあるけど、あれとて三度目「には」って話だから...。

(平成29年10月25日/2388回)

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2017年10月21日 (土)

投票率

向こうから渡されることはあっても渡す機会なんてのはそうそうあるものでもなく。

向こうというのは市長で、渡すモノは賞状というか当選証書。有権者を代表して四年間の市政を君に託すと言わんばかりのその役職は年齢、貫禄ともに申し分なく、そんな機会が回ってくるとは何とも名誉な話ではないかとヨイショしてみるも当の本人は御満悦にはほど遠い様子にて。

期日前投票が好調と聞いた。利便性の改善に投票率の向上を狙ってか期日前投票における閉門時間が延長されたと聞いて、ならばその取組を当人の功績とばかり称賛してみたものの、巷で進む働き方改革に逆行するではないかと脇固く。それが十分か否かは価値観の違い、これだけの機会が確保されていながら棄権するのは確信犯に近く、延長が果たしてどれほどの効果を生むかは未知数。選挙後の結果が気になるとこだけど、確かに何でも広げりゃいいって話でもなさそうで。

さて、どこぞのテラス席にてコーヒーを飲んでいた私に手を振ったら「無視」されたと。が、この私が、んな無愛想なはずなく、たまたま「目が合わなかった」だけの話なんだけど、怨念とは怖いものでいつしか隣には妙齢の女性が一緒で不倫に違いないと。おいおい、どうしてそこまでの尾ひれが付くのか知らんけど、投票行動ってのは些細なことが左右することが少なくない。まぁそんなことを吹聴しつつも浮気せず投票用紙にはちゃんと...。

「街宣車が一向にこちらに回ってこない」とは必ず聞かれる苦情...否、御助言で、そんな時はおよそ陣営がテンパっていることが多いから余裕無く。折角、オレが教えてあげたのに「無視」しやがったと期待が失望に変わる瞬間。それは候補を当選させたい一心なんだけど、御節介も過ぎるとかえって逆効果。それに振り回されて、よもや、おぬし敵の回し者ではあるまいナと疑ってみたり...失礼。

気合根性論はまんざらでもないのだけれども候補が必死でやっとるのに他の活動が足りんと上の檄が飛んで街宣車の助手席に陣取ることになった。雨の選挙戦とあらば声こそ命、ウグイスの流暢な美声も結構だけれど、やはり聞き慣れたダミ声に窓を開けて...ないナ。所詮は陰で当落談議に花を咲かせるヒマ人なのだから粉骨砕身の労は惜しまんのだけれどもウグイスとてそれが仕事なだけにマイクを一人占めしては折角の相手の気を削いでしまうことになりかねず。後部座席のウグイスに指示されたままに仕事を終えた。

で、次なる仕事はビラ配り。それとて、ジャンパーを着たスタッフ数人が御一緒して下さるのだけれども、のぼり旗もなければ配布物とて候補の氏名なく。ならば配布時に候補の氏名位は声を出さねば有権者に伝わらんではないかと叱責してみたものの、それすら禁止された行為だとか。禁止なら禁止でやむなしも、そんな事情を知らぬ有権者はもっと派手にやらねば目を惹けぬではないかと。

ネット選挙の解禁は一里塚、投票率の向上を狙うのであれば時間延長よりもそちらを見直してみたほうがどうかと思うのだが、公職選挙法の改正は国の仕事にてさすがの選挙管理委員長も...。

(平成29年10月21日/2387回)

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2017年10月17日 (火)

安曇野

長野県安曇野市に近代彫刻家、荻原碌山(守衛)氏の作品を訪ねたことがあった。かのオーギュスト・ロダンの影響を受けて転向したとされる同氏の彫刻は鬼気迫るというか精気が宿るが如く異彩を放ち、独特の存在感を示す。夭逝が悔やまれる同氏の作品群は一見の価値あり。その神髄は単なる模倣、再現のみならず内面にあるものを表現出来ねば云々と解説にあった「はず」。

心頭滅却すれば火もまた涼し、内容は拙くとも気迫勝れば...と一席ぶったのだけれども私の番は通り過ぎた。街頭の立会演説会、例のプラカードを背後に見かけぬ人物が他の演説途中で騒ぎだす。安倍退陣を叫ぶ相手を隣が小突いた、で、待ってましたと騒動が拡大。「何なんだオマエは」と、それが当人の狙いなだけに仲裁に入った秘書が低姿勢で宥めていたところまでは目撃していたんだけれどもいつしか平穏に。

トレードマークのもみ上げに季節外れのサングラス、そんな姿には気付いていたんだけれども、支援者の一人、Kさんが相手の背中を叩いて、振り向きざまに「そうだ俺も一介の遊び人だがアンタの御説は御尤もだ」と不意に握手をすれば自然と姿を消したと。どう見ても風貌こそが原因にしか思えんのだけど、同調こそが暴漢を鎮める対処法であって、「排除」なんてのは火に油、その発言が失速の原因だなんてどこかで見かけたナ。えぇ、前段はあくまでも本人の談です、ハイ。

そう、本市にとって衆院選なんてのは後追いに過ぎず、市長選こそが同日に。選挙後などてんやわんやでそれどころではなかろうにと翌週のリゾートマラソンを「随分前に」申込んでおいたんだけれどもこれがどうして人気の大会。本来であれば大会前日の午後便で移動し、翌日走ってそのまま夜に帰る計画を予定したものの既に飛行機の予約が満席。

で、ようやく調整が付いた行程が2日前の金曜日の朝一番に新幹線で名古屋に移動し、そこから直行便で現地に移動、帰りは翌日の午後便なんだけれども3回の乗継便で所要時間5時間、羽田には深夜の到着とか。まぁ選挙後でもあるし、前後一日位は疲れを癒してのんびりと...なんてそんな時だけ抜かりなく宿泊先からレンタカーまで万事完璧に固めておいたんだけれども...。

監視役である第二庁舎五階から連絡があって、選挙後に議会の運営を協議する議会運営委員会の開催を予定していてその日程を委員長の私と相談したいと。選挙後は概ね2週間以内を目途に、との打診に「金・月以外で一任」と返事しておいたのだけれども「金」しかないのだとか。おい、バカ言うな、開催日程の決定位しか委員長の特権はないのだからその位はこちらの都合を優先してもらわねば割に合わぬ。

ましてや、土日を除けば平日とて十日もある訳で、こちとら全て予約済の上、一部は料金支払い済なのだから議長若しくは他会派のくだらん予定を調整してもらうようにと抗弁して追い返せば、柳に風と数日後に一歩も退かぬ覚悟でやってきた。翌々週まで対象を広げて調整を図ったらしいのだが、私のソレが最も不謹慎というか単なる私用に過ぎぬから即刻中止するようにと。

(平成29年10月17日/2386回)

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2017年10月13日 (金)

大目

たばこに同じ、嗜好品がゆえの宿命と教わったはずも...。事業主とあれば経費処理が可能にてそちらの税収は期待薄、ガサ入れするにもスナックなど数はべらぼうな上に夜の商売となれば双方に何かと不都合もありそうで。予めそちらに課税することで本線のほうは「大目に見る」なんて意図もあるやに聞いて、確かに合理的というか諸々を勘案すればそれなりに理にかなっていそうな気がしないでもなく。大目に見てよ...か。そう、酒税の話。

公平を期す為との名目に公示日以降は候補者の氏名と顔、厳密に申し上げれば本人を類推出来るものについては著しく制限が課せられる。その典型がポスターにて公営掲示板以外の大判ポスターは証紙付きでなければ違反となる。当日の届出の際に渡される証紙を選挙用のポスターに貼り、それを候補自らの掲示板もしくは支援者宅に貼っていくという仕事が生じるんだけれども公示日前のポスターそのままにその上に新たなものを被せていけば「剥す」手間が省ける訳で。

準備よりも片付けが大変なように「貼る」以上に「剥す」行為のほうが断然と体力の消耗が大きく、そのひと手間は陣営の悩みの種。そんなとこまで有権者は関心を払わぬ上にその程度であれば注意勧告位で済みそうなもんだから。急げば当日中には完了するから半日程度は「大目に見てよ」。が、それは候補者側の勝手な理屈であって、そんなズルした当選は価値が損なわれる、選挙の勝敗以上にその後の人生の中で大きく効いてくるもんだ、などとわが陣営の御大が目を光らせるもんだから夜な夜な出没して...。

そうそう、衆院選の出陣式にておらが候補者の演説を遠目に聞いた。前回は比例復活組ゆえ今回は小選挙区で勝利を、と。おい、それもアンタの勝手な言い分で前回は2番だから今回は1番でなんてそんな虫のいい演説はなかろうに。票差以上にバッチの有無が大事な訳でそんなこと自ら公言しては過去の結果を知らぬ有権者に先入観を植えるようなもの。この候補者は前回「比例で」当選したんだナ。

それを知りつつ記す私も相当意地悪なヤツなんだけど、本人の名誉の為に申し上げれば惨敗というより僅差の惜敗なのがせめてもの救いか。いや、あの順風の中で苦戦に陥ること自体がみっともない話で、どんな逆境も跳ね返す位の気概なくば有権者の心は掴めぬ。が、四番、通称「候補者」の資質が劣ろうとも選挙は野球に同じ総力戦。走攻守に采配の妙、運が左右するのがこの世界。

元来、目立つのは本意ではなく衆院選など特に裏方に徹していて、遊説の運転手に茶汲みに雑用、深夜のポスター撤去も冴えぬ候補者の当選の為にこなしているんだけど、深夜コソコソやってるもんだから不審者に間違われて...否、見知らぬ人に「おつかれさま」と声をかけていただいた。こんな深夜まで活動してくれる支援者がいるんだから候補者本人はさぞ立派な人に違いない、などと都合よく票に結びつかんものかと淡い期待を寄せてみるも候補本人以上にそれを支える支援者の力って大きいかも。

まぁ私もそんな支援者の方々に支えていただいている一人ですが...。

(平成29年10月13日/2385回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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