なおログ[Blog]

2017年3月23日 (木)

湯呑茶碗

無敵の剣豪としてそのヤンチャぶりが知られたRさんは私より年上なんだけど、私を含む周囲にいつも敬語で接しておられてその所作言動、立ち居振舞いに教わることが少なくない。やっぱりちょいと横道にそれたほうが人の機微が分かるもの。そう、期数が全てを左右するこの世界、時に年下なれど期数は上という逆転現象も生ずる訳で、私などは最年少だったから上の期に年下なく下の期に年上ありて...って話から。

仕事上は疎遠な県議の中でもウマが合う一人にK本センセイがいて、ある陳情に口を利いていただいた。律義にも御一緒して下さるとのことで当人を訪ねたんだけど、途中すれ違いざまにベテランに挨拶すれば「おい、そんなヤツに依頼する位ならばオレに相談しろよ」と。「いやいや、アンタよりもよほど...」とはさすがに言えなんだ。そんなK本県議は新人ながらもやはり私よりも年上で何かとこちらを気遣って下さるんだけど、そんなK本県議と私より一期下のH君がどこぞの席で取っ組み合いの乱闘寸前だったと聞いた。

あのK本センセイが立腹するってんだから後輩のH君の言動に問題があったと見るのが妥当にて躾行き届かぬ非礼を詫びたんだけど、本人はどこ吹く風と意に介さぬばかりかH君から「先輩が甘やかすから図に乗るんだ」と逆に刀を浴びせられて...そうそう、多分それが原因。まぁ同門の秘書として私以上に付き合いの古い二人だから然したる心配もしていないんだけど、酒席にはくれぐれも御注意を。

ある日の朝刊に新百合ヶ丘駅周辺整備の大きな文字。やはり最大会派ともなれば扱いが違う訳でわが会派の代表質問の翌日の話。朝夕の通勤に塾の送迎でごった返す駅周辺。道一本隔てれば区役所を筆頭に市の施設がズラリと並ぶ、その面積約2万平米。新百合ヶ丘駅北口の再整備を求め続けているんだけど及び腰の面々に旗振り役が見つからず虚しく響く夢物語。

が、そんな膠着状態に好機到来。昨年4月の交通政策審議会に位置付けられたあざみ野-新百合間を結ぶ横浜市営地下鉄3号線の延伸が今回の定例会において大きな進展を見せた。費用負担を巡る両市の協議がおよそ整い、横浜市交通局が事業主体となる方向で今後の2カ年で「本格的な」調査を行い、平成30年度末までに事業化の判断を行う方針が示された。以前も似たようなこと言ってなかったかって?

そう、豊洲さながらに既定路線として抗えぬ流れにはなっていたものの、事業主体や経路、中間駅等は不透明なまま。このたびは横浜市交通局が事業主体となる方向で2億円を投じてまさに「本格的な」調査を実施、つまりは本腰を入れるってことだからこの機に乗じて一気呵成に事を進めねば...と新年度はそちらの委員会に納まった。機を見るに敏とはまさにこのこと...なんてのはあくまでも自画自賛の類であくまでも巡り合わせの賜物。

そうそう、心機一転、役所にて愛用の湯呑茶碗を変えたんだけど、歴代総理の名がズラリと並ぶその中にひときわ大きな氏名があってその主は本日の主人公の...。やはり遅咲きながら大物です、ハイ。

(平成29年3月23日/2335回)

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2017年3月19日 (日)

財政通

私のような守旧派には似つかわぬからと長らく固辞していた改革検討会の座長なる役職を逃げ場なく仰せつかることになった。そもそもに委員会の生中継や録画公開などが改革だなんていうけれどもやりづらくてかなわん。それもどこかしらにやましさがあるからなんだろうけど、発言の一字一句を記した会議録は全て公開されている訳であるし、それで十分...なんてことは言っちゃいかんナ。

そう、ついこないだの話、普段は極めて穏健なHセンセイが激怒して委員会が紛糾なんて聞いちゃったもんだから早速に視聴してみたんだけど、こりゃなるほど文章では臨場感は伝わらん。やはり勝ってなんぼのこの世界、票にならずばと人気薄分野の両横綱は議会改革とこちら。財政健全化などは詰まるところ歳出カットに結びつく訳で「当選させることは出来ずとも落選位は...」などと脅されたのは昔の話。よき支援者に恵まれて落選の憂き目にあわず今日を迎えているんだけど、「やって当然」の良識派以上に「アイツのせいで...」との怨念はコワい。ということで前回の続きから。

独断と偏見による議場の財政通は大なり小なりこちらの話題を取り上げている訳で平成29年度末の見込残高2,243億円に対して今回の185億円を含む拝借額393億円。全体に占める割合を見れば当面は支障はないんだけれど、そりゃあくまでも「当面」の話であって借りたものはいつか返さねばならぬ。

そこに特段の罰則規定なく他の自治体などでは年度末の積立てを繰延べするなんて操作もされていてそのへん追及するセンセイが居なければ未公表の可能性もある訳で本市などは必要額をキチンと積立てた上で借入を実施、その額を「自ら」公表することで透明性を確保しているなんていうけれども借入か積立繰延かまぁ似たり寄ったりで基金残高の不足は同じ。で、その不足額を他と比較すれば本市どころの騒ぎではない自治体は多数ある訳でそれを理由に更なる借入を...なんてとんでもない輩も。同じ市議の中にですぞ?バカも休み休み言えって。

そう、当局側とて普通預金の利息は雀の涙だけに手堅い資金運用で回しているんだけどそちらの利益はいかほどか、また、大半が運用されている以上は際限なく借入れが出来るものでもなく限度は目前ではないか。そして、満期一括償還債が全てにあらず、定時償還債、つまりは住宅ローンが如くその債務が年々減少していくものを活用すれば積立ては不要ではないか等々。

平成20年度は当初見込額100億円に対して実際は「0」。翌年度は元々「0」で、平成22年度は150億円に対してやはり「0」、その翌年度は108億円の「0」、平成24年度は95億円見込んで結果67億円となっていて、決算の整った平成27年度以前の実績合計を見ても567億円に対して116億円。大変だ大変だと騒ぐ陰には歳出カットを目論む当局側の意向も隠れているやもしれぬ。

とすればひょっとしてそこまで悲観することもないのではないか、というのがどこぞの財政通の仮説なんだけど、昨今はオオカミ少年を笑えぬ状況にあるらしく、そのへんの内部事情も聞いておりますゆえ暇があれば録画でも。あくまでも「ヒマ」があれば...の話で。

(平成29年3月19日/2334回)

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2017年3月15日 (水)

ねじれ

家人曰く、寝不足の前夜、車中のラジオ実況中継そのままに帰宅後もテレビを前に釘付けで戯言をつぶやいていたとか。人気選手の加入辞退に散々の下馬評を覆すかのような進撃ぶり。やはり日の丸を背負えば気迫も違うんだろうけど、ツキとノリだけではいつまでも続かん訳で...。勝てば官軍、勝ち試合に許されるミスは油断となっていつか足元をすくわれかねず、反省が無くば重要な局面で取り返しのつかぬ敗北の可能性も。

両者に求められる資質は似て非なるものにて名選手は名監督ならず。その采配に釈然とせぬこともなきにしもあらずで短期決戦とあっては采配の妙が致命傷となりかねぬだけに勝ち試合といえども反省なくして成長なし。いや、資質云々以前にスター選手を代表監督に据えるそちらの采配こそが元凶だったりもして。そんな野球評論は辛口なれど市政はどうか。

監督さながらに学歴に秀でた教師が名伯楽とは限らん訳で何よりも自らの尺度で物事を見れば生徒がつまづくツボにも気付くはずもなく、やはり挫折とか壁なんてのはあったほうが幸せかも。公立の小中学校は「市立」ゆえに採用は市なんだけれどもその給与負担は県と国。雇い主と払い主が別とあっては顔向きも定まらぬだけにそんな歪な「ねじれ」の是正を求めてきた結果、新年度から県の負担分が税源とともに政令市に移譲されることになった。いわゆる県費負担教職員の市費移管ってやつなんだけどその額およそ560億円にてその分が上乗せされて過去最大規模となった本市の一般会計当初予算は7,088億円也。

さて、全四日間の予算審査特別委員会を終えた。その辛口論評、諸氏の通信簿の前にまずは全体を俯瞰して大雑把な解説をしておかねばどこぞと同じ轍を踏みかねぬ。ということで本日は予算の概要から。そもそもに入るを量りて出を為す、つまりは歳入に見合うような歳出にするのが財政におけるイロハのイ。歳入の中には市債ってのがあってこれは当年度の事業費を賄う為に市が債権を発行して資金、いわゆる現ナマを調達する金額。

されど借りたカネはいつか返さにゃいかんから過去に発行した市債の中でも当該年度に満期を迎える分については返済せねばならずこれが歳出における公債費と呼ばれるもので、市債よりも公債費が大きい、つまりは当年度に調達する額よりも返済する額が多ければ必然的に市債残高は逓減していく訳でこれがプライマリーバランス。更に言えば公債費は既に発行した市債の返済分だからその額は予め確定していて全体を黒字とする為には市債発行を抑制するしかない。

ちなみに新年度の予算を見れば市債は570億円、公債費は733億円(利子分136億円)だからそのへん表向きはあくまでもまずまずに見えるんだけど。毎年度それだけ多額の返済資金を用意するのは酷だから償還まで計画的に原資を積立てることを目的に作られたのが減債基金。まさに読んで字の如く市債の償還時における市の負担を軽減するもので満期償還を30年として翌年度以降は30分の1づつが積立てられるんだけど、これがそれなりの額になるだけに寝かせる位ならば...とあれこれ画策される訳でそのへんが別な「ねじれ」に。

(平成29年3月15日/2333回)

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2017年3月11日 (土)

価値観

もう随分前の話なんだけど乗降客が(当時)それほど多くない各駅停車の駅に急行を止めて欲しいとの陳情をいただいたことがあった。前後は既に急行停車駅にてそちらに止まれば急行の意味が...。

このたびの予算審査特別委員会。やはり昨今の世情を反映してか待機児童を巡る質疑が少なくない。作れども作れども潜在的な需要が掘り起こされるから「ゼロ」が続くことはないんだけど、それでも公表される数字以上に待機児童は多いはずで市は意図的に隠蔽しているとその定義の再考を求めるものと、何であちらが入れてこちらが入れないのか、かつての議員特権も今やキチンと点数化される仕組みで利用調整基準ってのが公表されているんだけどそれが公平性に欠ける故に見直すべきだという質疑にほぼ収斂される。

その基準によれば選考の過程は三階層になっていて、まずは保護者の就労時間によってA~Gまでのランクに分類される。これを最上位として次なる第二階層では主に単身世帯等に多少の加算があって、その下の第三階層では兄弟がいる家庭には若干の優遇がなされるんだけど、結果的にほぼAランクの同一点がズラリと並ぶことから最後は保護者の所得の多寡が左右する。

が、ごく「稀に」諸般の事情から働きたくとも働けない保護者などもいる訳で第一階層はBランクにされてしまうから倍以上の所得を有するAランクの方よりも下位になってしまうから不公平ではないか、また、兄弟が居れば下駄が履けるんだけど、少子化の折、多子世帯は貢献しとるのだから下駄を高くすべきではないか、いやいや、こちとら一人しかいないのだからまずはこちらを優先的に...と価値観は様々。

民間で出来るものは民間に、公の施設の管理運営を民間に委ねる指定管理者制度。およそ例外を除いて5年とされる期間毎に選考が行われる訳で下手をすれば継続出来ないかもしれないという不安が業務改善に繋がることもあれば、逆にその不安が職員採用等の経営判断を躊躇させることにもなりかねない。

そんな後者の事情を斟酌して...とはいうもののそりゃ都合のいい口実やもしれぬ。老朽化が目立つ施設の修繕などは市の責任なれどもいっそ施設ごと相手に譲渡してしまえばそんなことに一喜一憂せずに済む訳であるし、どさくさに紛れて予算縮小を...それはあくまでも杞憂かもしれんけど重度障害者ともなればそのへん鋭敏になりがちにて声がかかって雑談方々そのへんの課題を聞いた。

このたび公表された高齢者・障害児者福祉施設再編整備方針(案)によれば指定管理制度の廃止、つまりは公の施設の民営化、既存の施設の譲渡などが検討されているそうで、施設側とは十分な調整を重ねてというけれども「調整」などというのはあくまでタテマエで既に青写真が描かれ、上の意向を汲んで相手を説得して来いとあっては道理が通らぬ。意地悪しちゃイカンぞと釘を刺しておいたけれども施設側とて利用者をタテに市に理不尽な譲歩を迫られても困る訳で...。そのへんいかに折り合いをつけるか、担当の手腕が問われている。

いつも他人事でスマン。

(平成29年3月11日/2332回)

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2017年3月 7日 (火)

女子率

さすがに「微減」では話題性に乏しく、「惨敗」予測に駆られる不安。敵陣から刺客を送り込まれる位ならばいっそ謀反を企てて寝返りでも...。でも、それじゃあファーストどころかセカンド、二の次、自己都合ってもんで、当落上の都議の動向にこそ注目か。

この世界には議長経験者って一目置かれる役職があってそんな時こそ出番のはずが、かえって混乱を招いていたりもするんだけど、少ないから重宝される訳でそれだけ数が多ければ逆にその扱いが悩みの種になることも....。4期目ともなればぼちぼちそんな役が「慣例的に」回ってくるもので、これが少数会派であれば調整役でいいんだけれども最大会派となれば議長の登竜門となるだけにその苦悩いかばかりか。今日はそんな団長の話から。

ニューヨークで話題騒然のエクササイズ。スタジオで曲に合わせてバイクのペダルをこぐんだけどこれがかなりの運動量。有酸素運動と筋トレの両方の要素を持ち、1レッスンで脅威のカロリー消費量を実現、あのセレブたちも...というのが謳い文句にて大ブレイクすると予言するのは前職時代の先輩なんだけど、それも当時私をマラソンに向かせた社内屈指のイケメンにて別にヘンな気はないんだけど彼の話に聞き入れば途中「女子率9割」に耳が立った。役所の答弁にもその位耳が立てばいいんだけど...。

そう、近年のマラソン大会然り女子率ってのが物事の成否を左右するだけにそれが著しく少なかったもんだから隣で囁けば、さすがに責任ある立場にて「女子率」とは言わぬまでも女性の比率が低いナと団長。その後の本人の挨拶では女性票の獲得こそが今後の課題などと述懐するあたりはさすがちゃんと他人様の話を聞いとるではないかと。Nセンセイの新年会のひとコマ。

マメなのかヒマなのか知らんけど団長と隣り合わせになる機会が少なくない。向こうが年上なれど当選同期の気心の知れた仲にてズケズケと言ってしまうのだが、まぁおよそ来賓祝辞なんてのは世辞に始まり世辞に終わると言っても過言ではなく、そんな聖人君子が如き称賛されても私などはこそばゆく...やはり偽善者なんだナ。

まずは地元の代議士、次いで参議院のセンセイに県会が続き、その他市議と括られるんだけれども数が多いもんだから市議は全員登壇いただいて自己紹介の後に代表して団長の挨拶でどうかと助手の耳打ちがあって「それで結構」と返事をした手前、最初が肝心、前座を買って出た。「来賓の話が長いと本人が気ぜわしく、自己紹介のみで」と振っておいたはずが、後に続く諸氏はどこ吹く風と立て板に水が如く...。「折角、司会と前座のY崎が言っとるのに気づかんのか?」と最後に団長がピシャリ。

自らの自慢話というよりも主役の隠れた魅力を支援者に伝えたいとの善意なだけに分からんでもないんだけど、それにしてもよくあれだけ歯の浮くような台詞が出てくるよナ。俳句の世界には「花疲れ」って季語があるけど、世辞は聞き飽きるから多少トゲというか毒のある話のほうが記憶に残ると思うけど。ということで予算審査特別委員会がスタート。上下主従の関係が確立した内部には言えぬことも外部からは...。

(平成29年3月7日/2331回)

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2017年3月 3日 (金)

雛祭

「獺祭(だっさい)」ならぬ「ひなまつり」。

それが流行りのAIってものなのか。知らぬ間に自らの嗜好らしきものがスマホの上位に表示されるのだからこちらの情報を吸い上げられているようでかなわん。ジョージ・オーウェルの1984さながらの監視社会の到来に人がコンピューターに支配される時代がやってくるんぢゃないかって一抹の不安も杞憂に終わればいいんだけど...SFモノの見過ぎか。

将棋などの対戦物でも五分五分も今は昔でいづれは...。前掲の対談においてAIの可能性に言及される部分があって、「だからこそ歌を詠むというような人間ならではの経験を子供の頃から」と羽生善治名人。月例の句会には被災地で詠んだ「色違ふ狛犬の居て震災忌」「荒海をのんびりと見し冬の雲」を含む5句を投句しておいたんだけれども肝心の兼題の一句「寒雀勝手知りたる庭の朝」が先生の選にて。

さて、詳しい経緯は省くが最近同い年の未婚女性数名と御一緒という男子諸君の羨む機会があって、まぁ男女比でも若干違えば別な対処法もあったんだろうけど、こちとら一人なもんだから悲観させず楽観させず薄氷を踏むが如き緊張の中...でもないナ。

今回の代表質問でも他会派に婚活を巡る質疑があったけれども乙女の悩みは深刻。独身諸君の依頼に応じて白馬の王子やシンデレラでも斡旋出来れば大したもんなんだけど、そんなツテもなもんだから俳句にマラソン、クラシックを趣味にすべしなどと好き勝手説いて回っていて。が、クラシックなどは演奏中に隣と話が出来ぬし、俳句などもいざ句会となれば敷居も高く、稽古事は師匠が居らねば上達せぬ訳で...。

さて、今年で十回目を迎えた東京マラソン、抽選倍率は12.2倍だとか。そりゃさすがに落選も無理からぬ訳なんだけど、それにしても見渡せば金ゼッケン(10万円「以上」の寄付による特別枠)ならずとも既に複数回の方もいれば私のように全敗も居る訳で5回落選したら下駄を履かせるとかどこぞの市営住宅並みの優遇策を講じる位は。なんちゃってランナーを走らせる位ならば歴二十年の私に機会を...とは虫が良すぎか。

理不尽な世の中に恨み節尽きず、というか自らの不運にならばいっそ都会の喧騒を離れた大自然の中で、と4月にフル、5月にハーフ、6月には晴れて100キロに...あくまでも予定ですが。「スゴいですね」とよく言われるんだけど、来た球を打つとか、目標に向かって蹴るとか特別な運動神経を必要とするものでもなく、歩くに同じ、人としての基本動作の延長上だから初心者にも敷居が低くサークル活動としてもお薦め。42キロの完「走」は酷にしても完「歩」なら可能な訳で、あとは練習量とペース配分位か。

スポーツの魅力は「する」だけにあらず。「する人」にとっては新たな挑戦と達成感を得る機会となるならば、「見る人」にとっては何かに挑戦しようとする人、たとえそれが見知らぬ人であったとしてもその挑戦に声援を送り、そしてそれに応えようとする絆にいい情緒が育まれる絶好の機会。2020を前に本市でもスポーツ議員連盟が発足、その手始めにフロンターレのホーム開幕戦を前に「議会かわさき」を配布するらしく...。

(平成29年3月3日/2330回)

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2017年2月27日 (月)

市長選

そりゃ思っても腹の中にしまっておくもので口に出せば立派な恫喝。どう転んでも有利な立場なのだから降格をチラつかせて恨みを買うより昇進をほのめかして他に結びつけたほうが利口ってもんだけど、そのへんは机上の学問では教われんからナ。そう、国会のセンセイの話。

今年もあの日が近づいてきた。まぁ何が出来るってもんでもなく、故人の御冥福を祈りつつ、ただ復興を願う位で。幸いにも高台にあったことから津波による直接的な被害こそ免れたものの、原発事故後の避難指示、それが重篤な患者とあっては逃げるに逃げれぬ訳で。郡内では唯一の入院可能な病院で常勤医は院長のみ。患者を置いて逃げれぬと残る院長に付き添った看護師たち。そんな信頼厚い院長が不慮の事故で他界されて存続が危惧された病院の灯を絶やす訳にはいかぬと医師が名乗りを上げたとか。弱者は切り捨てられがちなだけにそこに目を向けることこそが政治の役目ではないか、そんな過疎地医療の最前線に...なんて言えばカッコいいけど。

およそ物事のきっかけは些細なもので動機とて不純なものも少なくない。そもそもに最短距離でモノだけ見てきたなんてヤツに限ってろくすっぽ見ちゃいなかったりするもので、ちょっと横道にそれたほうが新たな発見があったりもするもんだけど、ものの「ついで」のはずがそちらが本命になったりもすると...。今や政務活動費による視察は鬼門にてそれすらも道義的にどうだなんてスグ騒ぎたてられちゃうもんだから賢いセンセイなどは余計な話は腹にしまっておくものなんだけど、こちとら欲深い性分にて。

定食屋のおばちゃんとの雑談。御当地にある御子息の店が繁盛されているとかで夫婦で毎月訪れていると聞いた。「でもあのへんは浜通りだから遠いでしょ、一泊じゃ大変だね」といえば、「いやいや、周辺観光を含めて十分に日帰り可能だ」と店主。当時は事故後の除染や作業で全国各地から作業員が集結していてホテルはどこも満室状態。かろうじて予約したカプセルホテルを根城に立入禁止区域以外の双葉郡内を回ったのが数年前。緑の芝が枯れ野と化してペンペン草しか生えぬJヴィレッジや津波の爪痕残る小名浜港などそりゃ悲惨なもんだったけど、その後はどうか...。

原稿の〆切なんてのは小説家に同じ、早朝だろうが徹夜だろうが兎にも角にも〆切迄に仕上げればいいのだから。思い立ったが吉日、ということで東京駅朝7時の始発便にて現地へ向かう。八重洲口からスグに首都高に入れるから都内一般道の渋滞を回避出来る設計は中々のもの。時にバス移動なんてのもいいものでゆらり揺られて3時間で目的地に到着。高速バスの料金はJRの約半分。が、いかに倹約しようとも動機が不純だから返還せいなどとなりかねぬせちがらい時代。額以上にそのすったもんだに費やす時間が何ともバカバカしく。

えっ、肝心の店の名前を教えろって?どこぞの市長を宣伝しとるみたいで...やめとく。

(平成29年2月27日/2329回)

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2017年2月23日 (木)

下積み

元来、講演を聴くのが好きなんだけど、それは著名人に限った話ではなく...。誰しもがその人なりの経験に人生観がある訳でその中に学ぶことは少なくない。それがリップサービスならぬ偶然の産物とあっては喜びもひとしおにて居合わせた私が聞き役となった。

防犯関係の会合にて講師は上役の警察官。本題の前にまずは自らの経歴というかそれまでの歩み、生まれはどこそこで採用後の配属は云々と続く途中におらが駅前の派出所が登場すれば親近感を覚えるもので余計に耳を立てて聞き入れば、当時、近所のスーパーの従業員がバナナを差し入れてくれて。確か...T山さんなる人物でひとかたならぬ世話になったとか。

そりゃTさんの殊勲賞というか機転に負う面が大なれどそんな当人を育てた社風というか子をほめられる親のようなものらしく。そう、当時の社長が饒舌の主で「やはり他人様には親切にしておくもんだナ」とおらがセンセイ。もう二十年以上も前の話なんだけど、振り返ってみればそんな下積み時代のほうが人の機微に敏感で同じ親切であっても身に沁みるもの。

タイトルが興味を惹いて「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」(文春新書)を読んだ。京都産業大学創立五十年の記念企画の講演及び対談を収録したものだそうで、コーディネーター役は永田和宏さん。当人は京都大学の御卒業で、当時はかの湯川秀樹先生の講義を受けたくて必死に勉強されたそうだけど、今や偏差値で志望校を選ぶ時代だけに若者に一歩踏み出す機会をと考案された企画だとか。今にして思えば「(先生の講義の)内容はほぼ忘れ、それが何かの役に立ったものではなかった」とハッキリ述べておられるが、その事実が自信というか財産になっているのだそうで。

かつて、経営破綻から再生を果たしたハウステンボスを訪ねた際に貴賓室らしき部屋に通されて社長自らが挨拶に。んな立派な御仁が突然来られても話題の用意なく、全くの思いつきで当市自慢の音楽ホールの話をすればなんと社長自らがフランチャイズオケである東京交響楽団の理事長だった訳で一同爆笑のとんだ失態を演じてしまったんだけどそんな話のほうが記憶に残る訳で...。

そうそう、著書の登場人物はiPSの山中伸弥氏、棋士の羽生善治氏、映画監督の是枝裕和氏と続くんだけど、そんな高名な方々の若かりし頃の体験談は興味津々。中でも是枝監督などは「なぜ撮るのか」という根源的な葛藤に悩んだ時代が過去にあって、やがて「全然見ていなかった」ことに気付く。それまでは見えていると思っていたものが、実際は見えていなくて、レンズを通して初めてそれを意識出来るようになったと。

自らの先入観が崩れた時にこそ快感があって、それは短歌や俳句も同じ。日々見慣れたものの中でも時に新たな発見があるもので、それは意識して見ていなければ生まれぬもの。そんな方向に話が向くんだけど、永田和宏さんは京大名誉教授の肩書とともに宮中歌会始選者でもあるのだそうで。皇室は短歌ゆえにそちらが上流階級、俳句は庶民の娯楽との偏見未だ残るもそれは余談として、今月も俳句教室が迫ってきた。兼題は「寒雀」と「冬の蝶」にて新たな発見を探している。

(平成29年2月23日/2328回)

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2017年2月19日 (日)

女子会

相手とてそれなりの御齢なのだから見返りを期待するものでもなく、あくまでも「義理」でしかないんだろうけど、慣例的に3個ほどいただいていて。そう、バレンタインデーのチョコの話。

今年などは「たまたま」御新規1名様があって、どうせ明日は慣例の3個が届くからなどと前日に平らげてしまったんだけど、社内における秘密の女子会の結果、慣例を止めることにしたのだとか。別にこちとら欲する訳でもなく当然の如くありついていただけなのだが、いざ「廃止」となると寂しいものでA兄などは自ら...慣れとは怖いもんだネ。

貰う方は1個だけれども用意する方は複数、というか十数名も居て一ヶ月後などは同じ日にそれだけの数を貰っても扱いに困る訳で。「義理」とは申せ、渡す相手を見誤っては相手に嫉妬を抱かせるやもしれぬし、複数あれば優劣をつけるのが人の常にて隣の女子に劣らぬものを...なんて悩みは別に私が心配することじゃないんだけれどもハロウィン商戦がバレンタインを超えたのも分からんでもなく。

こちとら仏教徒なのだからんな舶来文化に一喜一憂しているなんてのは本来滑稽な話なんだけど、唯一のチョコがこれがほんとに旨かったもんだからどこぞのパティシエかなどと調べてみればパリからの復帰が話題のあの人物の元亭主だそうで。「元」がついたことなど知らなんだけど、人気絶頂の女子アナを落とした理由も納得。三つの袋とはよく言ったもので、やはり胃袋ってのは大事なんだナ。

さて、年齢以上に期数が全てを左右するおらが村の慣例もチョコ同様に崩れつつあって、上には背かず、下には背「け」ず微妙な立場の中二階。過去の累計数では到底及ばぬHセンセイにはどんなにモテようとも異性には下から目線じゃなきゃダメだぞと先輩風を吹かせて忠告してるんだけど、そんなくだらん説教の前に...と代表質問の原稿指示が来て、「んなものは一期生にでも」と反論出来ずに指示された原稿を手がけることになった。

高齢者の運転による相次ぐ交通死亡事故に免許証の自主返納を促す動きが広まるものの、返納が進まぬ一因に代替手段がないことが挙げられていて、超高齢社会の到来に移動手段の確保への需要は高まるばかり。一方で、交通不便地域においてコミュニティ交通への期待は高いものの、その実現には多くの障壁を乗り越えねばならず長年の歳月を要しているのが実情。

高度経済成長期における大量輸送時代から利便性の高いコミュニティ交通へと移りつつある社会情勢において公営交通の果たす意義が問われている。が、補助金がやり玉に上がり、赤字路線の整理統合に追われる市バス事業にはそれだけの期待に応える余裕なく、新たな一歩を踏み出せず。

赤字当然の風潮は看過出来るものではないものの、黒字こそ至上命題となれば路線は限られ、とりわけ土地利用が制限された地区への運行などは夢のまた夢。経営健全化を図りつつ、足の確保に悩む市民の期待に応える路線の整備という二律背反の命題をいかに克服すべきか交通局は正念場。

斥候からの情報を分析すればやりようによっては起死回生のV字回復が描けそうでそのへんの市の認識を...と。

(平成29年2月19日/2327回)

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2017年2月15日 (水)

非リア

「食える子」の文字がひときわ目を惹いた週刊東洋経済の表紙。塾に私学の負担、報酬がやり玉に上がりがちなこの仕事でさえ悩みの種なのだから他は推して知るべし。格差社会が生む悲劇、過ぎたるは及ばざるが如しで過度な競争が招く社会の疲弊、絶望感と鬱憤がもたらす帰結は隣国に見るまでもなく...。

所詮は大したタマじゃないのだから背伸びしてもたかがしれている訳で、さりとて「オレもあんな風に...」と昇華してくれればまだしも逆に作用されては成長を阻害しかねず、そんな「嫉妬」の例を挙げれば枚挙に暇なし。漢字の部首に見るまでもなくオンナに限定すること勿れ、男の嫉妬心、それが外務省のエリート集団ともなれば余計にタチが悪いのだとか。その間柄は知られたところだけど著者がムネオ氏に陶酔した理由はその世界において珍しく嫉妬心が希薄なことだそうで、元外務省主任分析官の佐藤優氏の「嫉妬と自己愛」を読んだ。

が、近年はそんな大衆心理にも地殻変動が生じていて、嫉妬が薄れ、歪んだ自己愛の増殖が進行中というのが著者の仮説。嫉妬心そのものは否定されるものでもなく、それを好循環に結び付けられればいいんだろうけど、失恋恐怖症が如く劣等感を抱く位ならば...と、あえて土俵に上がらぬ若者の心理を描いた小説の書評はなかなか。そういえば、昨年解散した人気グループのヒット曲にも確かそんな歌詞があったナ。

ここ近年、無差別殺傷事件で有罪が確定した元被告の約6割が社会的に孤立しているとされ、孤立を防ぐことが再発防止につながるとの法務省の研究報告を引用するとともに、秋葉原無差別殺人事件の犯行動機についても独自の分析を寄せている。同じく犯罪のストーカー行為などは相手の拒絶も当人には好意に見えてしまうのは自己陶酔の類。著書にはそんな歪む自己愛と嫉妬心についての対談が含まれるんだけど、精神科医の斎藤環氏によれば原因を読み解くキーワードは「非リア」だそうで。

他者から認められたいという「承認欲求」は誰しもが有するもので孤立しがちな若者も本来はそこで悩み苦しみながら他者との関係を模索していくものなんだけれどもSNSが「緩和」装置となって、いわゆる「いいね!」に代表されるバーチャルな承認欲求が肥大化していく過程で歪な自己愛が育まれるのだとか。で、その修復の為にはやはり実世界におけるよき他者との出会いが重要とされるものの、書物の中で過去の偉人と遭遇することはリアルな人間と同程度の価値があるとの考察は大変興味深い。

著者の観察眼と分析に異論を挟むものではないんだけど、そんな社会現象の原因は新自由主義による競争がもたらした結末と結ばれていて、ならばどうするとの処方箋がないのが些か物足りぬ。まぁ本人は元分析官なのだからあとの出口はセンセイにと言われればそれまでなんだけど、競争など無い方がいいかといえばんなことはなく、どこぞの平等論が跋扈しては社会は衰退の一途を辿る。

ゼロかイチかの話ではなく社会が発展する為にはあくまでも「健全な」競争が促される必要があって、と、同時に物事に挑戦する姿勢は向上心を生み、それが人としての成長に繋がるのではないかと。

(平成29年2月15日/2326回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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