なおログ[Blog]

2017年4月26日 (水)

佐渡

海はひろいな大きいな~♪に続く歌詞は「いってみたいなよそのくに」。漁村...というほどの田舎でもないんだけれども海辺育ちとしては地平線の彼方に想いを馳せてみたくもなるもの。

大変失礼な物言いながら自らを棚に上げて「あんなところ」と幼少に聞いた母の一言が記憶に残り、同県の出身ながらも一度も訪れたことがない御当地は元々は流刑の地。それが、江戸時代に金鉱が発見されて以降、幕府直轄の天領、そして北前船の寄港地として一世を風靡した。

都落ちの風流人が伝えた雅(みやび)が今なお残り、風光明媚な地形に四季が織りなす大自然の数々。カンゾウの花畑はちと早過ぎたが、北斗七星に柄杓の先の北極星があれほどはっきり見えたのは久々。俳聖の句に見るまでもなく海に星空は絶妙の取り合わせ。

彼らが失踪を遂げた70年代、時代と場所が重なるだけに他人事では済まされぬ。会場では拉致被害者の早期救出を求める署名活動が行われていて、曽我ひとみさんからいただいたブルーリボンを胸に通算19回目のフルマラソン完走を遂げた。

ウルトラランナー(を名乗るのもおこがましいのだけど...)としては余裕の完走となるべきも体重がやや重め残りにて「些か」手こずっての完走。こちとら前段階でいかに無駄な体力の消耗を防ぐか、つまりは余計な体力を浪費せぬことに腐心する訳だけれどもあちらさんなどはスタート前から入念な走り込みで。そう、完走は当然であとはいかにいい走りをするかが狙い。

前日に参加したボウリングなどもこちとら倒れたピンが当たった幸運のストライクにガッツポーズも巧者は単なるストライクでは寡黙な表情を崩さず、さすがに離れた2ピンのスペアの時だけは硬い表情が綻んだ。同じ選手でも物事に向かう姿勢がまるで違うんだナ。

そう、言わずと知れた本市の市政運営の二本柱は「総合計画」と「行財政改革」。特に後者などは職員数の削減に主眼が置かれてきたものの、全体の業務量などはさほど変わらん訳でそのしわ寄せから不本意な残業に繋がっているとか。そんな折、昨今の風潮も追い風となり、量から質への転換を図るべく「働き方改革」なるものが次なる柱に昇格。

その一つに長時間残業との決別と特定日における定時退庁の完全実施が高らかに謳われていて、そりゃそれで結構なんだけれどもそれのみを金科玉条が如く振りかざされては不都合も生じかねず。量より質なんていえば聞こえはいいけど量と違って質は数値化されにくく、不満の有無は価値観の違いにて安全神話のゼロリスク同様に求めればキリなく、不満解消が必ずしも業務改善に繋がるとは言えぬ訳で...。

そんな役所の説明時に同区のOセンセイが疑問を投げかけた。まずは残業せざるを得ない理由、つまりは日々の業務内容を分析した上で...云々と。まさに正鵠を得た指摘もそれでは二番煎じになりかねず、ならばマラソンやボウリングの姿勢に学ぶべきものはないものかと。

蛇足ながらこの夏に100キロを御一緒する鉄人から完走祝福のメールが届いたんだけど佐渡一周208キロ48時間ってレースがあるそうで、次回はそちらをお薦めすると。

(平成29年4月26日/2343回)

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2017年4月22日 (土)

先生

知名度が浮沈を左右する世界。どれだけの資質を備えていようとも名こそ知らねば俎上にすら無く。落ち目とはいえ過去の知名度を利用して転身を図る候補者は今に始まった訳ではないけれども話題性だけは十分。擁立側とてそんなタマを探せれば自らの宣伝にも繋がる相乗効果でWinWinの関係に。されど、私のような隠遁者にはどこぞの女優だ、局アナだなどと言われても???なもんだから更なる注目を狙って...炎上、ってのは私の勝手な推測か。

過激な表現が物議を醸したあの一件は耳に新しく、生への渇望や家族愛は否定されるものでもないけれども、そこに多額の公費を投じて...つまりは他人様の善意に縋ってとなると中には別な選択をとる方もいる訳でそのへんを代弁したつもりが過ぎた表現は敵に塩を送るようなもの。終末期医療を巡るいつぞやの大臣発言も一例ながら火のない処に煙は立たぬ訳で、社会に一石を投じた意義は小さくない。

中にはどう転んでも不摂生の帰結としか言いようがない方もいれば、一方でその費用は他人様の善意に負う面も大なのだから当事者とて当然の権利が如く涼しい顔をしていられるものでもないけれども十把一絡げで罪人扱いされてはたまったもんでもなく。そもそもに「死ね」だとか「殺せ」だとか表現が稚拙で品位に欠ける。あれ以来、タブーとばかりにそちらの話題は沈静化してしまったけれどもそんな両者の応酬の陰に黒幕ってのはよくある話。

だいぶ前の話だけど、ある店のカウンターで身なりの整った二人の会話が聞こえてしまった。「儲けたいなら透析です、先生」、一人は間違いなくそう言った。そもそもに知識に圧倒的な差があるだけに金銭を払う側の客でありながら不利な立場に追いやられがちなこの世界。また、一方で患者に完治されては実入りが失われる訳でそこに魔の囁きが無いとも限らず、それを踏みとどまらせるのが倫理観であって、先生の先生たる所以がそこにある。

少子化の理由の一つに保護者の経済的負担があるそうで、うちとて他人事ではないんだけれども旧友再会のランチ会も倹約の対象だとか。それとて、御主人が天下の大企業で奥様もパート勤務、一人息子を私立中学に通わせておられるその家庭にしてかくの如き状況なのだから子作りを躊躇するのも分からんでもなく。学歴以上に善き友に恵まれることこそ重要なんてのは寝言にしか聞こえんらしく、どこぞの誰ちゃんが塾に通い始めて成績が...なんて聞いて動揺する保護者。

そりゃうちなんだけど、塾とて慈善事業ではないのだから顧客獲得に新たな需要創出に余念無く、そんな加熱ぶりにひねくれた見方をすれば塾でそこまで面倒を見てくれれば結果的には教師の負担が軽くなる訳で。本来は当校で最低限の学力は教えるけれどもより高い学力や反復などは塾や家庭で補完、となるべきを授業の予習まで委ねては公教育の意義が失われかねず。塾に甘えるか否か、まさに先生の倫理観が問われる訳で塾に依存せずとも高い学力を身につけさせる公教育こそ理想ではないか。

そう、名門日比谷高校が復活と聞いた。公立とてやれば出来る。その挑戦を描いた本を興味深く読んでいる。

(平成29年4月22日/2342回)

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2017年4月18日 (火)

特盛

定例会の度に「こんどこそ」と言い続けて既に誰も信じぬA兄の宣言。一向に兆しすらなく、胴回りなどは...見れんよ。グルテンフリーに糖質制限などと知らぬ専門用語を聞かされたりもするんだけど、やれカロリーがどうだ、鉄分だ、亜鉛だ、ビタミンだなどと気にしていてはメシも旨く食えん訳で。私などは美食家(な訳ないナ)である以上に大食漢であって、尚且つ、睡眠時間が長めとあっては運動量を増やすしか選択肢はなく、これでも随分走っているんだけど現状維持とは何とも寂しくもあり。そう、減量の話。

右も左も知らぬド田舎の若者が上京して都会で食べた味は忘れ得ぬもの。当時は健康なんてのは二の次だからね、なんて旨い食いもんがあるんだろうって。何といっても安かったから試験前日の徹夜合宿などでは随分と世話になった。あれから二十年、そんな牛丼もカップ麺が如く時に恋しくもなったりもしてぶらりと立ち寄ったりもするんだけど、特盛の肉量が昔に比べて少ない気がして当時机を並べた(というか向こうは留年組ですが...)いつもの社長に聞けば、最近は特盛の代わりに並盛2杯だとか。んなことはどうでもいいのだけれども今日は「時折」の効能について。

さて、資質を買われてというよりも単に歴が長いというだけの理由で政党の支部長なる役を受けていて、とりわけ御婦人部の皆様など事あるごとに手弁当で御手伝いをいただくもんだから支部長の特権で寸志を用意して自ら身銭を切ったかの如く手渡せば「票」に繋がるんだろうけどそりゃさすがに不格好というもの。以前、何かの折に隣に居た「他会派の」センセイにスマホの撮影を依頼して断られてしまったことがあって、それ位いいぢゃないかと思ったのだけれどもどうやら相手を利する行為に手を貸すのは不本意ということらしく。

日本語には「謙遜」なんて立派な言葉があるけど、自らを一歩下げて敵を立てたほうが逆に評価に繋がることを知らぬとは何とも残念。故に前述の寸志なども年下のOセンセイに欠席の意向を伝えて手渡してもらうんだけれども、そのほうがそちらの仕事にもなる上にかえってこちらの不在を心配していただいたりもして。損して得とれって言葉もあるでしょうに。が、そんな小細工も大御所となれば無縁にて、こちとら時折の欠席も大御所は時折の「出」席。それでいて欠席を批難されるどころか時折の出席が関係者に喜ばれてしまうのだから何とも理不尽な...違うか。

そんなセンセイも現行の職務上、後援会や政党活動などは全て御辞退いただいた分、時間の余裕が生まれたかと思いきや、そちらの都合で趣味のゴルフの回数が減ったとか。で、そんな当人にとってGWが絶好の機会となるらしく仲間集めに奔走されておられるようなんだけどその御齢ともなれば同年代に落伍者も相次ぐ訳で新たな顧客発掘に余念なく、A君をゴルフに誘ったんだけど家族旅行だとかで断られてしまったと落胆の様子。そりゃそうですよ、5月5日は何の日だか御存知です?

で、なんとなく嫌な予感がしていたんだけれども妻への言い訳を考えている。

(平成29年4月18日/2341回)

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2017年4月14日 (金)

道路族

「雨ニモマケズ」の名文句は没後に遺品のメモに見つかったものとは初耳だったんだけど、そんなことを紹介した番組があったと妻に聞いた。雨でも行く...というか、雨「こそ」行く。どうせ中止なのだからたまにはのんびり...なんてのでは戦に勝てぬ。前夜からよほどの雨量でも無い限り早朝から関係者は集う訳で。麻生区少年野球連盟主催あかもと杯に顔を出した。

過去に相応の場数は踏んできた上に特別手当がある訳でもなく、既に議運の委員長に改革会議の座長の要職にある以上、独占ってのは他に申し訳ない。誰も受け手なくば...と回ってきた閑職、いや、役職が何を隠そう建設緑政局とまちづくり局を所管するまちづくり委員会の委員長。

私のような道路族(おい、いつから道路族になったんだ)にとっては垂涎の的となるべき役職も何故か人気薄らしく。それもそのはず、こと近年はマンション開発等の近隣紛争が絶えぬ。業者とてこの御時世に違反するものを作るはずもなく、ほぼ全てが建築基準法の範囲内なんだけど、それ以上の譲歩を求める陳情が少なくない。

本市とて近隣同士の争いに第三者を装っていたものでもなく、総合調整条例なんてので互いの歩み寄りを模索してみたものの、業者側は違反では無いのだからとやかく言われる筋合いのものではないとの肚の内、近隣側とて開発そのものに反対とあっては交渉が難航するのは当然。

そこでいかに折り合いを付けるか、委員各位の手腕が問われるところなんだけど、そんな見知らぬ陳情者とてセンセイにとっては大事な「票」なのだから不採択なんて結論を下して恨みを買う位ならば正副委員長で当人に会って...なんて第三の結論もある訳で、何とも損な役回り。

そう、そんな委員会において委員長の発言機会はほとんどない。それもそのはず、正副委員長には「特別に」事前レクってのがあって、他に先駆けて当日の内容を知ることが出来る。そりゃ「特権」というよりも舞台におけるリハーサルのようなものだから台本は本番当日まで口外せぬのが不文律。が、昨今などはぶっつけ本番ではしんどいから事前に資料を手渡さんかとの声もあるそうで。

委員会の開催通知には当日の議題が記されているのだから予め資料を配布してもらわねば質疑が出来んなんてのは泣きごとに過ぎんと「私は」思うのだが、聞けば正副委員長「のみ」に配布される資料がどこぞの手に渡っていたり会派内で共有されていたりとその不文律も形骸化しているのが実態らしく。

ならばいっそ全てとっぱらって...となりそうなもんだけど、事前に配布すれば当然のことながら質疑応答の目が出て来る訳で本来は委員会で行われるべきものが個々が勝手にやり始めては収拾がつかん上に委員会そのものの意義が...いや、それ以上に委員長の大事な特権が剥奪されるとあっては看過出来ん。と、そのへん改革会議の俎上にあるらしく。

そうそう、本市と隣接する東京都稲城市の土地区画整理が竣工して市境の幹線道路、栗木線が開通するとかでその開通式に来賓として招かれることになった。正副議長の配慮らしいんだけど、その位の果実が無ければこんな役...いやいや、これからが本番です。

(平成29年4月14日/2340回)

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2017年4月10日 (月)

韓信

昨年の雪辱なるか好発進のジャイアンツ。なんでも日頃世話になっている友人家族を招待したものの御婦人に幼子同伴とあっては場が持たぬとこちらに誘いがあって開幕戦に。私と友人家族は言わずと知れたG党なれど誘いの主こそドラキチにて。燃える闘将、星野仙一氏が現役時代に巨人戦で好成績を残した理由は全国中継にあったとか。

あの会見で一躍全国区に躍り出たどこぞの大臣の辞書に韓信の股くぐりの文字は無かったか。巷の耳目を集めるには有名人の醜聞に限る。相手が大臣とあっては格好の獲物となりうるだけに炎上商法による売名行為の下心が無いとも限らず。私が如き小者とて肚は違えど相手に同調する術を知っているのだからホンモノの悪党ともなれば喜怒哀楽を変幻自在に操る訳で。ともすればあそこまで我を貫いた当人はものスゴく純粋な御仁で、逆を言えばあのエヴァのネクタイといい、それだけ必死にやってきたことの証だったりもして。あくまでも勝手な推測です、ハイ。

そう、会見といえば...。政活費の報告書コピペ疑惑に端を発する海外での不意打ち取材は過去の記事に詳しいけど、実はその際に空港での記者会見を求められて対応を団長に一任すれば、出発前にホテル前での囲み取材で折り合いが付いた。私以外はいづれも新人の一期生で平成26年8月に広島県広島市北部を襲った集中豪雨による土砂災害で甚大な被害を負った被災地の視察の際の報告書、正確には旅費の使途を記した活動記録票の記述が同じだったというもの。

在京キー局の取材カメラが回る中、こちらに火の粉が降りかからぬように...というか、既に単独取材を終えているだけに隅でじっと立っているだけなんだけど、執拗に繰り返される意地悪な質問に憮然とした表情を見せる一期生の面々。じっと堪える様子が見て取れるんだけど、ほんと彼らは当初から高い目的意識を持って行ってきたことはこの目で見ていただけにさすがに不憫でね、もうそこまでいくと取材というよりもその意図は決定的瞬間の撮影にあるのではないかと。

「かつて秘書時代に仕えた代議士から報告書の書き方も教わらなかったのか?」との質問に口をつぐんだ一瞬の間を見計らって、まぁ私の一件は兎も角も彼らは新人にて認識が薄いのは私を含む先輩の不徳の致すところだとか、そこまでカッコよくなかったと思うけど確かそんな言い回しで茶を濁して終えた。あれを夜のニュースで放映してくれれば私の人間性が広く全国的に知れ渡ったはずなんだけど...んな訳ないナ。そうそう、あれは海外視察の実態に迫る特番でコピペ疑惑はあくまでも副次的なものだけにあしからず。

過去の蜜月から手のひらを返して追及する報道陣の無節操ぶりに怒り露わの秘書に「彼らも仕事だ」と諭したのは角さんだけど、韓信の端倪すべからざるところは大成した際に股をくぐらせた張本人を探して処罰するどころかそれなりの地位を与えたこと。積善の家に余慶ありとはよく言ったもので、その行動に相手を辱めようなどという別な意図が含まれればいつかそのツケが回ってくるもの。

(平成29年4月10日/2339回)

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2017年4月 6日 (木)

野ざらし

地元の名産柿をこよなく愛するNさんから自叙伝的一冊が届いた。傘寿の節目を迎えてとのことらしく、その内容も然ることながら表紙の写真、自慢の柿の木の上で孫たちと戯れる姿が何ともほのぼのとされていて...。

「通信簿見る愉しみや初桜」と一句。相対評価ならぬ絶対評価だからおよそ丸が並ぶ平凡な成績なんだけど、生活態度は責任感と協調性に丸が付いていて親に似て中々...一部余計か。巷ではイクメンなどと騒いどるけど父親が口出しをせぬほうがかえって利口者に育つのではないか。ということで、全く疎遠なPTA会長は立派な見識に人柄を備えていねばなれんらしいけど、こちらは「順送り」だけによほどのことでも無い限りは期数と所属会派で回ってくるだけに別に他に自慢出来るもんでもなく。

通称、議運と呼ばれる議会運営委員会の委員長を仰せつかることになった。まさに読んで字の如く運営そのものを協議する委員会にて他は対「役所」なれどこちとら会派同士だから時に利害が対立することも。市長、議長が出席する御前会議ならぬ本会議で失態は許されず、事前に芽を摘んでおくようにとのことらしくまさに縁の下の裏方。

選挙で勝利した与党が総理はじめ内閣を総取りする国会に対してこちらは二元代表制だから別の選挙で選ばれた市長がいて、大臣に相当する局長は選挙敵ならぬ役所の公務員だからさすがにあそこまで紛糾することはない(はず)なんだけど、さりとて各会派とも正副団長という主力部隊を投入してくるだけにやはり他とは緊張感が違う訳で...。

ここだけの話、恥ずかしがりやな性分にて、挨拶、それも即興とあらば尚更で不得手なんだけれども初回の冒頭にそんな機会が回ってきて、前任なんぞは民主主義とは何ぞやなんて高尚な話を滔々と語られたとか。でも、待てよ、釈迦に説法、歴戦の猛者の方々に上から目線で長々と話してはかえって不評を買いかねぬ、「低姿勢」で「短め」に終えた。

そもそもに順送りなどというものは資質に「関係なく」回ってくるもんだから好かんのだけれども不運なことに私の前後は特にキャラが立った二人、あえて実名は伏せるけど、前門の虎と後門の狼。まさにビルの谷間、東京と横浜に挟まれたどこぞの市が如く...前にもどこかであったナ、そんな話。

ということで会派部屋内も席替え。正副団長の三役に何故か議運の委員長を含めた面々が四役などと呼ばれているらしく最前列に座る席次。本来であれば年度末の一斉移動のはずが各自の都合が折り合わず。たまたま今回は昨年辞職したセンセイの席が空席にてそこを活用してところてん式に玉突きの要領で押し出されて順を重ねて前に進んでいくから早めの移動もいる訳で。

後門の狼から「早くどいてくれぬか」と督促されて既存の席を空けたはいいけど、移動先には前門の虎が居座っていて退く気配無く、私の机の引き出しや備品が野ざらし状態。「野ざらしを心に風のしむ身かな」と旅前の心境を詠んだのは芭蕉翁だが、新年度を野ざらしで迎えるというのは前途を物語るようで何とも...。憂鬱な日々が続く。

(平成29年4月6日/2338回)

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2017年4月 1日 (土)

覆水

桜の季節。桜の名所数あれど死して再会を誓った想い宿る靖国神社の桜は特別。死と向き合うことで教わることは少なくない。軍国主義を美化するとかそんな稚拙な話ではなくて、死を前に彼らが後世に伝えたかったこととは...。

遡れば平清盛に毛利元就が登場する御当地の歴史もその隆盛は明治初期から戦前に凝縮され、その端緒となったのがこちらだそうで、古く軍港として栄えた広島県呉市と江田島の旧海軍兵学校を案内いただいた。当代一の英才たちが国の命運を背負って挑んだ日露戦争は司馬遼太郎著「坂の上の雲」に詳しいが、同氏によれば資源不足という弱点を見透かされつつも全権大使が綱渡りで結んだ講和条約に弱腰と蜂起した政府批判の反対集会こそが嚆矢であって、それがその後の調子狂いに繋がったと喝破されているのは興味深い。日和見的な平和主義者こそ歴史を知るべきではないかと。

そんな海軍兵学校は明治21年に御当地に移転されたものであって、その前進となる海軍操練所の創設されたのが今や話題のあの近辺。移転の理由は都心の一等地とあっては雑音大きく学問に専念出来かねるとか。ワイドショー的見地からいえば「学園」なんだろうけど、事の深刻度からいえばその比ではないのがこちら。

それで私腹を肥やした訳ではあるまいし、既に現職を退きつも責任を認めたのだから墓を掘り返して死者に鞭打たずとも...。万人が納得する結論などというものはないからまさにそのへん忖度すれば瑕疵そのものこそ追及されたにせよそれなりの合意を得つつ進めた既定路線のちゃぶ台返しの代償あまりにもデカい。覆水盆に返らず、退くも進むも茨道に散らかっていたほうがかえって都合のいい面々も居る訳で...。

かつて本市も総工費6千億円とされた川崎縦貫高速鉄道って壮大な計画があって、やはり全会派が推進を求める既定路線のようなものだったから市長の交代後も推進姿勢は受け継がれたんだけど、さすがにそれだけの投資ともなれば迷いが生じるもの。経済情勢も味方せず逆風と化す中で決断を迫られる日々。議会なんてのは所詮は外野で御都合主義だから言いたい放題。住民投票だなんてのも居たけど、個々が有する情報量が圧倒的に違う上に理よりも情に流されやすくむしろ対立は深刻化しかねず。が、何といっても後は勝手に判断してくれと匙を投げるようでどうも好かん。

世論の動向を見定めつつ、方針を見直すってのはアリだと思うけど、手のひらを返した上にかつての同じ釜の相手を貶めるってのはさすがに人としてどうか。そりゃ忸怩たる想いだったはず、ハシゴ外して逃げやがってって。まぁほんと人の本性が見えますよ、ハイ。その後は新型燃料電池がどうだとかアレコレ意味不明な理由を並べた「凍結」の決断に反論の余地なく...いや、価値なく沈静化されたんだけど、振り返ればまずまずの結論ではなかったかと。

参考人招致の見せしめ効果はそれなりも大山鳴動の結果は鼠一匹どころか...。日本の台所の命運やいかに。

(平成29年4月1日/2337回)

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2017年3月27日 (月)

千両役者

苦節四十年、家族の為に耐えて迎える退職日。局長ともなれば最後の常任委員会の際に挨拶の機会があって、その半生を振り返っての回想録が会議録に残るものの、何も退職を迎えるのは局長ばかりではない訳で...。その選考とあらば役職は二の次で独断と偏見による貢献度、つまりはどれだけ融通が利いたかと当人の人柄が尺度となり、眼鏡にかなえば小宴に主賓として招かれるんだけど、晴れて今年の栄冠に輝いた御仁とは...。

そっと打診すれば「ヘンな誤解を与えかねないので」と固辞する一幕があって、まぁ確かにまいど理不尽な要求を突き付けてくる連中など顔も見たくはないであろうし、あと十日もすれば赤の他人になる訳でそっとしておいてくれということもしれぬ、と、受話器を置こうとした寸前に「い、いや、道端で偶然会ったことにすれば何とか...。わ、わかりました、何時にどこぞの店ですね」と通話が切れたとか。

そんなやりとりを聞けば無碍に断るのもどうかと良心の呵責に苛まれた末の決断かもしれず申し訳なかったかなと自責の念に駆られてたりもするんだけど、そんな時に限って事が生じるもの。その当日に「たまたま」用事があって電話を入れれば、当人不在にて部下が対応してくれたんだけど、「今夜は上司が御世話になるそうで。急用なら連絡させますが...」と。おいおい、身内にはちゃんと伝わっとるぢゃないか。よもや「あのセンセイに誘われてさ、しょうがねぇな」などと自慢話が如く吹聴されてはいまいか。もう、ほんと千両役者だナ。

さて、目下、巷の話題は政治介入。つまりは口利きに端を発する政治的配慮だとか。脅されたなんて証言が得られれば追い落としの格好の材料になる訳でその高圧的な追及姿勢の裏に隠れた不純な動機が見えてしまうだけに何ともさもしくも見えてしまうんだけど、それが不当かどうかは価値観の違い。ハラスメントに見るまでもなく同じ行為でも相互関係で解釈が変わる何とも不都合なものなれど裏を返せば信頼の証。

そもそもに彼らとて絢爛豪華な経歴を失うリスクを背負う以上は慎重に事を進めるであろうし、いつも恫喝しているようなヤツらには何かと理由をつけて便宜は図られんだろうから口利きは言語道断なんてのは彼らの逆恨みに聞こえなくもない。およそその手の相談ってのは不慮の災難や不条理な扱いに困り果てて情状酌量を求めるもので、杓子定規を座右の銘とする役所の限界を超えるものだから政治の介入がなければ前に進まず、彼らとて人の子だから善良な方が困っていれば何とかしてあげたいと思うのが人情ってもんで、あれこれと抜け道を探してくれるんだけど、その際にどこぞのセンセイ絡みだからと名が利用されればそれこそ本望。

さりとて、何でもかんでもハイそうですかでは相手に利用されかねず、こちとら斟酌して自己都合の過ぎるものについては逆に相手をいなさねばならんのだけど、道徳的な価値観に負う面が大きく。が、それ以上に人の目利きこそ大事にて、どこぞの千両役者が如く時に人を見抜けぬ眼力を恥じることもある訳で...人にはご用心を。

(平成29年3月27日/2336回)

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2017年3月23日 (木)

湯呑茶碗

無敵の剣豪としてそのヤンチャぶりが知られたRさんは私より年上なんだけど、私を含む周囲にいつも敬語で接しておられてその所作言動、立ち居振舞いに教わることが少なくない。やっぱりちょいと横道にそれたほうが人の機微が分かるもの。そう、期数が全てを左右するこの世界、時に年下なれど期数は上という逆転現象も生ずる訳で、私などは最年少だったから上の期に年下なく下の期に年上ありて...って話から。

仕事上は疎遠な県議の中でもウマが合う一人にK本センセイがいて、ある陳情に口を利いていただいた。律義にも御一緒して下さるとのことで当人を訪ねたんだけど、途中すれ違いざまにベテランに挨拶すれば「おい、そんなヤツに依頼する位ならばオレに相談しろよ」と。「いやいや、アンタよりもよほど...」とはさすがに言えなんだ。そんなK本県議は新人ながらもやはり私よりも年上で何かとこちらを気遣って下さるんだけど、そんなK本県議と私より一期下のH君がどこぞの席で取っ組み合いの乱闘寸前だったと聞いた。

あのK本センセイが立腹するってんだから後輩のH君の言動に問題があったと見るのが妥当にて躾行き届かぬ非礼を詫びたんだけど、本人はどこ吹く風と意に介さぬばかりかH君から「先輩が甘やかすから図に乗るんだ」と逆に刀を浴びせられて...そうそう、多分それが原因。まぁ同門の秘書として私以上に付き合いの古い二人だから然したる心配もしていないんだけど、酒席にはくれぐれも御注意を。

ある日の朝刊に新百合ヶ丘駅周辺整備の大きな文字。やはり最大会派ともなれば扱いが違う訳でわが会派の代表質問の翌日の話。朝夕の通勤に塾の送迎でごった返す駅周辺。道一本隔てれば区役所を筆頭に市の施設がズラリと並ぶ、その面積約2万平米。新百合ヶ丘駅北口の再整備を求め続けているんだけど及び腰の面々に旗振り役が見つからず虚しく響く夢物語。

が、そんな膠着状態に好機到来。昨年4月の交通政策審議会に位置付けられたあざみ野-新百合間を結ぶ横浜市営地下鉄3号線の延伸が今回の定例会において大きな進展を見せた。費用負担を巡る両市の協議がおよそ整い、横浜市交通局が事業主体となる方向で今後の2カ年で「本格的な」調査を行い、平成30年度末までに事業化の判断を行う方針が示された。以前も似たようなこと言ってなかったかって?

そう、豊洲さながらに既定路線として抗えぬ流れにはなっていたものの、事業主体や経路、中間駅等は不透明なまま。このたびは横浜市交通局が事業主体となる方向で2億円を投じてまさに「本格的な」調査を実施、つまりは本腰を入れるってことだからこの機に乗じて一気呵成に事を進めねば...と新年度はそちらの委員会に納まった。機を見るに敏とはまさにこのこと...なんてのはあくまでも自画自賛の類であくまでも巡り合わせの賜物。

そうそう、心機一転、役所にて愛用の湯呑茶碗を変えたんだけど、歴代総理の名がズラリと並ぶその中にひときわ大きな氏名があってその主は本日の主人公の...。やはり遅咲きながら大物です、ハイ。

(平成29年3月23日/2335回)

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2017年3月19日 (日)

財政通

私のような守旧派には似つかわぬからと長らく固辞していた改革検討会の座長なる役職を逃げ場なく仰せつかることになった。そもそもに委員会の生中継や録画公開などが改革だなんていうけれどもやりづらくてかなわん。それもどこかしらにやましさがあるからなんだろうけど、発言の一字一句を記した会議録は全て公開されている訳であるし、それで十分...なんてことは言っちゃいかんナ。

そう、ついこないだの話、普段は極めて穏健なHセンセイが激怒して委員会が紛糾なんて聞いちゃったもんだから早速に視聴してみたんだけど、こりゃなるほど文章では臨場感は伝わらん。やはり勝ってなんぼのこの世界、票にならずばと人気薄分野の両横綱は議会改革とこちら。財政健全化などは詰まるところ歳出カットに結びつく訳で「当選させることは出来ずとも落選位は...」などと脅されたのは昔の話。よき支援者に恵まれて落選の憂き目にあわず今日を迎えているんだけど、「やって当然」の良識派以上に「アイツのせいで...」との怨念はコワい。ということで前回の続きから。

独断と偏見による議場の財政通は大なり小なりこちらの話題を取り上げている訳で平成29年度末の見込残高2,243億円に対して今回の185億円を含む拝借額393億円。全体に占める割合を見れば当面は支障はないんだけれど、そりゃあくまでも「当面」の話であって借りたものはいつか返さねばならぬ。

そこに特段の罰則規定なく他の自治体などでは年度末の積立てを繰延べするなんて操作もされていてそのへん追及するセンセイが居なければ未公表の可能性もある訳で本市などは必要額をキチンと積立てた上で借入を実施、その額を「自ら」公表することで透明性を確保しているなんていうけれども借入か積立繰延かまぁ似たり寄ったりで基金残高の不足は同じ。で、その不足額を他と比較すれば本市どころの騒ぎではない自治体は多数ある訳でそれを理由に更なる借入を...なんてとんでもない輩も。同じ市議の中にですぞ?バカも休み休み言えって。

そう、当局側とて普通預金の利息は雀の涙だけに手堅い資金運用で回しているんだけどそちらの利益はいかほどか、また、大半が運用されている以上は際限なく借入れが出来るものでもなく限度は目前ではないか。そして、満期一括償還債が全てにあらず、定時償還債、つまりは住宅ローンが如くその債務が年々減少していくものを活用すれば積立ては不要ではないか等々。

平成20年度は当初見込額100億円に対して実際は「0」。翌年度は元々「0」で、平成22年度は150億円に対してやはり「0」、その翌年度は108億円の「0」、平成24年度は95億円見込んで結果67億円となっていて、決算の整った平成27年度以前の実績合計を見ても567億円に対して116億円。大変だ大変だと騒ぐ陰には歳出カットを目論む当局側の意向も隠れているやもしれぬ。

とすればひょっとしてそこまで悲観することもないのではないか、というのがどこぞの財政通の仮説なんだけど、昨今はオオカミ少年を笑えぬ状況にあるらしく、そのへんの内部事情も聞いておりますゆえ暇があれば録画でも。あくまでも「ヒマ」があれば...の話で。

(平成29年3月19日/2334回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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